大谷の会見

うーん。今日の大谷の会見は、捜査が進んでいるという理由で、細かい詳細について語ることや、質疑応答を行わないものだった。いずれにしろ、こういった彼の会見の姿は、印象的に受け取られた報道の反応が多かったんじゃないか。
ここで語りたいことは3点ある。
一つ目は、以前に大谷が某仮想通貨のイメージキャラだったかになったことでの「トラブル」に巻き込まれていることだ。つまり、仮想通貨は値動きが激しく、下手に素人が手を出すと、損失額が悲惨になる。そういった企業のイメージキャラになることそのものが、これだけの成功者で異様に見られたわけだ。
二つ目は、内輪の間では、どういったことになっていたとしても、そもそも、間接的な形で大谷が違法賭博業者の「ターゲット」にされていたことは今では、確かなわけで、この起きていた事態が「深刻」だということだ。
なぜ水原が、あれだけ「負け」がこんでもギャンブルを続けられたのかは、胴元が「信用貸し」をしていたからと、すでに言っている。もちろん、水原個人が払えると思っているのではなくて、水原が

  • 大谷を「たらしこん」で、水原が大谷のお金を「無限」にかっぱらえる

と想定して、だw 違法業者は、世界中の

  • カモ

を探して、彼らを「罠」にはめる。始めは、超特大の「VIP待遇」で水原を迎える。そして、適当に勝たせた後で、絶対に引っ返せない程度の「損害」となる負けという「蟻地獄」に落とす。
そっからは、ただただ悲惨である。取り立ては絶対に力を緩めない。払えないなら、「信用貸し」でギャンブルを続けろ、と二択を示して、無限にベットし続けるように誘導する。そして、当然負け続けて、借金は雪ダルマ式に膨れ上がる。
普通の場合、ここまで借金が大きくなることはない。なぜなら、そんなお金を払えるわけがないから。しかし、水原は別だ。彼には、唯一無二の「パートナー」の大谷がいる。つまり、この借金は、

  • 大谷の10年1千億円

まで、続けられた、ということを意味するw これが「上限」だったw
さて。逆に考えてみよう。水原が行ったギャンブルは「違法」だった。ということは、水原は「被害者」なのだろうか? 高額な利子での悪徳金融で借りたお金が弁護士によって返還された、なんていう話があるが、そもそも大谷のお金は返ってこないのか、と。これについては、おそらくある程度は可能性はあるだろう。しかし、逆に考えると、違法業者はどういう形であれ、水原からお金をもらっているのだから、そのお金は違法業者の「活動資金」となっている。この「結果責任」はないのか、という問いは存在し続ける。
大谷にとって、法的な罪にしても、メジャーリーグの倫理規定にしても、なんらかの「責任」を問われることの方が、実際の今分かっている程度の金額を盗まれるより損害だ。イメージが重要なので、CMなど、さまざまに傷がついてしまう。そう考えると、水原がどうやって大谷のお金を盗んだのかが語られることは、当分の間はないのかもしれない。
三つ目は、こういった「高額収入」を得ることになった、海外で活躍するスポーツ選手には、似たような「トラブル」が多い、という話だ。

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つまり、スポーツしか知らないスーパースターが一人で海外に来て、身の回りのもろもろを全部、ツーカーのビジネスパートナーに任せると、寝首をかかれる。まあ、世間知らずなスーパースターが、まさか、自分が裏切られる日が来るなんて考えもしない、というわけだ。
もしも、大谷の回りを固める「チーム大谷」が、完全に水原中心の組織となっていたら、今回のようなことは起きうるし、実際に、過去に何度もスポーツ界の「スーパースター」は同様の事件を起こしている。
そう考えると、これだけ資産があるのだから、この「チーム大谷」の

  • コンサル

をやってもらう人がいなかった、ということになり、大谷のマネージメント意識が非常に欠けている印象を受ける。
しかし、おそらくもっと深刻なのは、アメリカの「ギャンブル意識」の急激な変化の方なのだろう。今、アメリカではほとんどの州で、ギャンブルが解禁されている。しかし、そもそも今回の水原のような「信用貸し」は禁止されている、という。つまり、これを合法州の「業者」がやったら、「違法」なのだw
つまり、アメリカではギャンブルの「敷居」が恐しく下がっている。そういった雰囲気の中で、大谷のような「極端に高額な資産」をもつ人が、そういった違法業者の「カモ」となっている。彼らは、

  • 頭がよく、巧妙

であるw まあ、私たちの誰もが知っている、特殊詐欺の「ルフィ」に、日本の高齢者が次々と狙われている状況と、まったく「同じ」わけだ...。

水原通訳と大谷選手の「謎」

この話、さ。まず、エビデンスとして、大谷名義の口座から振り込みが記録されている、というわけでしょ。なんで、そんな跡が残る方法を選択したのか、だよね。まず、ここが謎だよね。
次に、大谷がなんで直前まで知らなかったのか、でしょう。そんなことがあるのか。入金出金記録をチェックしていなかった、というのはどこまで通用するのか(アメリカの年末調整がいつか知らないけど、大谷ほど稼いでいる人間がそんなことがありうるのか)。
大谷は水原に車の運転など、身の回りのことをやってもらう関係で共同で管理する口座を与えていた、という話がある。普通に考えると、ここから支払った、ということになるのだろうが、そんな簡単に足がつくようなことをやるのかな。
大谷は今、大量のCMなどのスポンサーがいる。アメリカの州によっては、違法賭博の合法化が行われているといっても、違法な州では当然、問題になる。大谷が関与していれば、出場禁止などの措置を受ける。いや、当然、そういった契約は解約になるだろうが、そこで発生する莫大な損害がどれくらいになるのかは想像もつかない。
こうやって考えていくと、非常に「謎」が多い事件だ。大谷は記者会見ができるのか? ずっと、二人三脚で仕事をやってきて、今、完全に水原は解雇されている。今のところ、水原は大谷擁護の発言を行っているが、窃盗罪となると、かなり重い懲役刑となる。当然、これから弁護士もつくことになるわけで、大谷は水原にどんな弱味を握られているか分からないわけで、大谷はなにもかもを正直に話せる状態なのかは疑わしい。水原の「自白」によっては、もっと悲惨な結末に終わりかねない。
この事件はマシュー・ボイヤーという違法ブックメーカーの家宅捜索で発見された。つまり、入金記録を確認したら、大谷の名前が出てきたので、不思議と思われ、ボイヤーの交流を調べたけど、大谷との接触はないようだ。そこで、通訳の水原が捜査線に出てきた。

同紙が「なぜボウヤー氏は6桁以下(1500万円、エンゼルス時代の水原氏の年俸は8万5000ドル=約1280万円)の通訳者にそんなに賭けをクレジット(後払い)で認めたのか?」と質問するとバス氏は「彼は大谷の親友だったからだ」と答えた。
大谷のエンゼルス時代2023年の年俸は3000万ドル(約45億3000万円)あり、水原氏が、単なる通訳ではなく、運転手やトレーニングパートナーを務めるなど、公私共に付き合いの深い大谷の親友だったため、その大谷の経済力を見込んで、いくら借金が膨らんでも賭けをやらせ続けたようだ。
「水原元通訳は病的なギャンブラーだった」渦中の違法ブックメーカー代理人弁護士が証言…借金が6億8000万円に膨らむまで賭けさせたのは「大谷翔平の親友だったから」(RONSPO) - Yahoo!ニュース

普通に考えて、たんなる通訳にここまで「巨額貸し付け」を認めた理由が重要になるけど、身も蓋もない回答だね。違法賭博の胴元がこう言っているんなら、最初から大谷が「狙われていた」ことは明らかなわけだ。
しかし、このマシュー・ボイヤーの罪状はその他にも、マネーロンダリングなどいろいろあるみたいだし、そんなに簡単に終わるのかは疑問だね...。

追記(2024/03/25)∶
いろいろあんのかもしれないけど、大谷のドジャーズとの契約、10年で1千億円だからねw 大谷にとっては、はした金。それを明日、どう話すかだね。