2年経って思うこと:Made in Japan

って、素晴らしい。

日本にいた頃、日本の会社は異常だと思っていた。
だって、オーディオ製品で1万回入力の切り替えをしてそのうち1回でもノイズが出れば、それを直すために徹夜したり、正月返上で仕事したものだ。その商品はオーディオである。1万回も入力を連続して切り替える人*1はなかなかいないし、例え、1万回に1回ノイズが出ても誰も死なないし。と、その頃は思いながら、仕事だと割り切っていた。
とにかくオーディオ製品でさえ、それぐらい日本メーカーは不具合を恐れていた。

あの頃は「この人達、絶対頭がおかしいよー!」と思っていた日本のメーカーが、今は神様のように思える。
だって、中国へ来て2年間で買った中国製の家電製品は全てが壊れた。
最短記録は、買って持って帰って最初に電源を入れた瞬間から壊れていた。つまり、最初から壊れていた。
でも、「出荷検査済み」の印が押されていた。
だいたい、中国製電化製品の寿命は1年持てば十分だと思う。経験的に半年以内に何らかのトラブルが出る。ソニータイマーなんて可愛いもんだ。


携帯マニアの私は、中国へ来て2年間でいろいろな携帯電話を使った。
Nokia, Motorola, Palm, HTC, 三星, Sony Ericsson(←全部、中国メーカーではないが…)
実際に使って感じた結果、品質的にPanasonicSHARPの携帯を超えたものは無かった。日本の携帯に慣れていると、Nokiaでさえ品質は良くないと感じてしまう。

そう考えると、あの頃に恨めしく思っていた某日本メーカーの部長さん、課長さんがまともな人に思えてくる。
そんな風に考えが変わったのも中国へ来たからだと思うと、人生なかなか面白いものですね。

*1:しかも、JTAGからRESETを行うと現象が消える

2年経って思うこと:モラル

早いもので上海生活も2年を過ぎました。そして、最近なんとなくブログで中国生活にて起きるネタをあまり書かないようにしてます。
べつにネタが減っているわけではなく、相変わらず日々ネタ満載の日々を送っているわけですが、なぜかというと、考えてみれば、自分は先進国で育ち、高等教育を受け、お金に困らない生活をして、海外に触れる機会が多いわけです。他方、中国で生活している多くの人々は、貧しい環境で育ち(昔、中国はみんなが貧しかった)、まともな教育を受けら得るのは一部で、外の世界に触れる機会もないわけです。

そりゃ、そこまで育ってきた環境が違う訳ですから、絶対的な格差があるのは当然で、それを中国の人に対して「あれもできない、これもできない」「こんなことも分からない」「こんなに非常識」と面白く書き立てることは、なんだか弱い者の揚げ足を取っているようで、ちょっと嫌な気がしたからです。

とか言いながら、日々の生活で僕が彼らに怒鳴り散らしてしまうのは、育った環境の差異ゆえではない、あまりのモラルの欠如、モラルの無さに憤りを感じてしまうからです。

かつて日本でモラルの無い若者代表のような自分が、今、ブログでモラルを語るのも変な話ですが、中国に来て本当にそれを意識させられました。
どんなに貧しくても、たとえ学校で学んだことが無くても、道徳、人間として何が良くて、何が悪いことなのかの判別はつくはずです。逆に大学でそんなことは教えてくれません。きっと、道徳なんてものはじいちゃん、ばあちゃんや両親、地元の人々、絵本、童話、云々、育っていく過程で自然と身についていくものなのでしょう。

なのに、なんで中国ではモラルの無い人がこんなに多いのか?
(注:比較論として多いだけで、決して、中国の人がみんなそうではないですよ!)

前にその疑問を素直に30歳後半の北京人の同僚に聞いたら、こういう回答でした。
「本来中国人の持っていた良いものは、全て文化大革命によって壊された」

なるほどと唸りました。僕も歴史で習った程度ですが、文化大革命ではそれまでの全てが否定されたと聞きます。
自分達の歴史を否定し、歴史的建築物もほとんどが壊されました。孔子で有名な儒教文化大革命では悪と見なされ、徹底的に否定されたようです。また、そういった文化大革命の方針に従わない者は投獄されたそうです。当然、多くの文化人が投獄されたでしょうが、聞いた話では、その当時は家族同士でも密告していたそうです。もちろん、自分を守るためにですが。
そうして、中国の良き歴史と心が破壊され、他人を信じられない社会が出来上がったのかもしれません。

もしそうなら、毛沢東の罪は計り知れないものでしょう。
だって、悠久の歴史をもつこれだけの大国を、今のようなどうしようもないウソだらけのコピー大国に堕としめたのですから。
だから、社会主義は恐ろしいなと思います。一人の人間が一国をダメにできるのですから。

今日はオチ無し。

上海の鹿

秋ですね。
なんだか奈良の鹿を思い出しました。
なぜかと言うと、大都市・上海の真ん中で鹿を見かけました。





嘘ではないですよ。





その証拠にちゃんと写真も撮りました。
Tatoo "Deer", Shanghai


拡大しますね。
Tatoo "Deer", Shanghai

ほら、鹿でしょ?

反日 vs 反韓 vs 反台

2008年8月25日、「北京五輪開催期間中の中国国内には反韓ムードが漂っている」―韓国ではこのような現地レポートが連日報道されているが、24日付の韓国の「聨合ニュース(YONHAP NEWS)」はこれとは逆に「北京五輪が韓中両国間の距離を近づけた」と論評。中国の「環球時報」が伝えた。
http://www.recordchina.co.jp/group/g23221.html
from RecordChina

まぁ、非常にプロパガンダに富んだ記事なのでこんなのは無視しといて、実際に私が中国に2年間住んでよく耳にした中国人の嫌いな順は、
「台湾人 > 韓国人 > 日本人」
だったりします。
中には上の韓国人と日本人の順序が入れ替わる方もいますが、実際に3国の人間と接した経験がある方は、たいてい「実は、日本人や韓国人より、台湾人が一番嫌いなの」という人が多い。
まぁ、理由はよく分かります。台湾人は同じ中国語を話すくせに態度が大きく、明らかに本土の人間を見下している。韓国人は態度は大きいけど、何言ってるか分からないからまだいい。で、日本人が一番大人しい。
ただし、金払いは台湾人が一番良いようで、実は日本人が一番ケチらしい*1


実はもう一つオチがあって、ある程度打解けた仲なら聞けるのは「でも、本当は白状すると、一番嫌いなのは金持ちの中国人
同じ同胞なのに一番態度が大きて、特に貧しい相手に対しての態度が酷い。特に夜のサービス業の方からよくこの話を聞きます。

*1:特に夜遊びのチップ

吸いがら

ランチの帰り、目の前を歩いていた路上清掃員のオッサンがタバコをぽい捨てをした。路上清掃員なので、自分でその吸いがらを処理するのかと思ったら、そのまま放置して歩いて行く。
そのまましばらく彼の後ろを歩いていると、今度は前方に落ちていた別の吸いがらを処理する。
この時点で、[新規]吸いがら - [旧]吸いがら なので、路上に落ちている吸いがらの絶対数は変わらず。


そりゃ、こんな感じで掃除してたら永遠に路上から吸いがらは無くなりませんな。永遠に仕事が無くならないとも言えるか。

Yvonne

中国に限らずですが、中華圏では本名の中国名とは別にEnglish Nameを持つのが普通ですよね。この名前は大抵自分で決める場合が多いようですが、
今日、 Yvonne Yuさんからメールを受け取りました。
Yvonneって、、、(汗)

もうこうなると何人か想像も付きません。
とはいえ、私も面会したことのない方だったので、もしかしたらフランス人とのハーフかもしれないと思い、同僚にYvonneさんについて伺ったところ、「バリバリ100%の中国人女性」だそうです。

Yvonneをググったら、フランス語でYvonの女性版、元はドイツ語Yvesの派生語で、意味は"beautiful girl"だそうです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Yvonne

ちょっと期待を込めて同僚に「で、美女なの?」って聞いたら、激しく首を横に振っていました。
でも、なんかフランス系の名前ってすごく想像を掻き立てますよね?仕事中にちょっとだけテンションが上がりました。(僕だけ?)