経糸延長機

経糸延長機を設置した場合、綜絖枠より後ろの経糸を長く保ち(16センチ→50センチ)開口時に経糸に強いテンションがかかるのを防ぎます。特に綜絖枚数が多い場合に後部の張りが狭くなりますので有効です。(注意:経糸延長機を設置した状態では折り畳むことができません。ねじ止め式ですので製作終了後に取り外して頂ければ、本体を折り畳めます。)




打ち込み・織巾 

増野織機465型 織幅65cm 折り畳み式

 織り機の基本的な仕様やオプションはメインサイトに掲載しております。こちらのサイトではさらに詳細に説明させて頂きます。

安定した織り

 織りの作業は繰り返しの作業が多い。緯糸(よこいと)を通しては打ち込む、通しては打ち込む。この打ち込みが安定していないと、製品が歪みや捻じれを起こし、満足のいくものが織り上がりません。465型は安定した筬の動きと、幅の広いストロークで快適な織りを楽しめます。筬の打ち込み幅は最大で約32センチです。



1 2 3


筬の動きです。


65センチ幅しっかり織れます

 
 織機選びの基準として、価格や付属品の豊富さもあるでしょうが、どれだけの幅が織れるのか(織機の最大織幅)は後で買い足したり変更はできません。必要以上に大きくある必要はないでしょうが、やはりストールや洋服生地などを織る場合、ある程度の幅を必要とします。当465型は織幅65センチ。服地製作にも十分な幅を持ち、様々な作品製作への可能性を広げます。

経糸延長機

経糸延長機を設置した場合、綜絖枠より後ろの経糸を長く保ち(16?→50?)開口時に経糸に強いテンションがかかるのを防ぎます。特に綜絖枚数が多い場合に後部の張りが狭くなりますので有効です。(注意:経糸延長機を設置した状態では折り畳むことができません。ねじ止め式ですので製作終了後に取り外して頂ければ、本体を折り畳めます。)




機のメンテナンス

各写真はクリックで拡大します。

機は長期使用しているとネジ等にゆるみが出ることがあります。
上写真の丸印のネジを下記の通り締めて、快適なコンディションでご使用ください。
使用する工具はプラスドライバー(大・小)モンキーレンチ ボックスレンチ(12ミリ)です。


 


1.青丸の裏に貫通していないネジは、プラスドライバー(大)で締めます。(左右6ケ所)


2.赤丸の裏にナットの付いているネジは、プラスドライバー(大)でおさえモンキーレンチでナットを締めます。(左右8ケ所)


3.緑丸の底面のナットはボックスレンチ12ミリで締めます。(左右4ケ所)


4.ペダルを固定しているブロック(ドライバー大)、綜絖枠(ドライバー小)のネジも締めます


5.後部ギアストッパーのナットはストッパーが自由に動く程度に、
筬框のアーム取り付けネジは外側のプラスネジを締めた後に、裏側のナットをしめます。


6.巻き上げ棒の外側のナットは、締めた後、棒の回転を確認。

]


尚、表面の塗装には天然の亜麻仁油を使用しております。表面の艶が落ちた場合などには、布に薄く引き織機表面に塗布して、よく拭き上げて下さい。



小まめなメンテナンスが織機を長持ちさせる秘訣です。

踏み木の取り付け方

各写真はクリックで拡大します。
 
1.まず既にセットされてある踏み木を外します。
 
2.踏み木を固定しているブロック(写真丸印)をプラスドライバーではずします。

3.2ではずしたブロック(エンドブロック)を端にして、写真の通り追加部品を並べます。

4.通常のブロック(踏み木を止めるピンを通す穴が貫通穴です)

5.エンドブロック(踏み木を止めるピンを通す穴が貫通していません)

6.中央寄りのブロックからドライバーで固定します。
 (本体側にブロック取り付け用のネジ穴金具が付いてないタイプの織機は、下記8番からのネジ金具の取り付けを先に行ってください。)

7.エンドブロックを固定します。

ブロック取り付け金具の付け方


8.ブロック取り付け用の埋め込みナットです。

9.付属の六角レンチに差し込みます。

10.取り付ける穴に垂直に当てます。(レンチを回しやすいよう、織り機の下にものを挟み多少持ち上げておきます)

11.ナットが垂直に付くよう穴に押しつけながら、ゆっくりとねじ込みます。

12.最後にレンチの短い方に差し替えしっかりと締め付けます。

千切布の作り方

経糸を結びつけるパイプを巻き取り棒に固定している引きひもを、帆布の千切布に替える手順です。千切布に替えることで歪みなく経糸を張り易くなり、より正確にすべての糸に均等なテンションがかけ易くなります。










 100センチ×70センチの帆布を用意します。








二つ折りにして端を縫い、筒状にします。
















縫った側とは反対側を、2センチ間隔で5センチほど切り込みます。





後部の巻き棒のパイプと引き糸を外します。






千切布の縫った側にはずしたパイプを通します。






巻き棒の引き糸の通っていた穴を利用し、パイプごと千切布を巻き棒に固定します。





切り込みを入れた側にも、巻き棒に固定したパイプと同じ長さのパイプ(または木の丸棒)を通せば完成です。前部の巻き取り棒にも同じ手順で応用できます。


(千切布から伸びている両側のひもは、撮影の為に千切布を引っ張っているもので実際に必要ありません)