久々にエントリーを。

久々になんか書くけど完全に引きこもりですね。アシッド三昧。起きてレコード聴きながら積ゲーになったゲーム消化しつつテンション上がってきたら曲作るっていうそれがもう3か月ぐらい続いておる。一気に文学熱が冷めちゃって全く本読まなくなってひたすらアシッド及びテクノだね。ところでテクノだが3年前のコロナ真っ最中の頃にアシッドやってた頃に買ってた時期が黄金期だったということに気がついたのはめちゃめちゃレコの値段上がってるんすよ。

 

海外の物価上昇と日本の良くも悪くも全く物価も給料も上がらないって中のギャップだと思うんだけどまぁレコの値段って大体まぁDiscogとかで統一されてるっつーかさ、中古の本とかもそうじゃん?で、昔はあんまり値段がつかなかったのが単純にもう90年代の12インチとかが少なくなってるってのもあって例えばダンスマニアとか8000円越えのやつがあったりすんのね。

 

あと色々と買い過ぎて金欠で売っちゃったテクノあるんだけどね、売ったこと自体には後悔はないんだけどすんげー高くなってるやつとかあってさ、あとまぁテクノのレアグルーヴ化があるよね。まぁそれはどんなジャンルでもそうなんだけど時が経てば経つほど過去の音源をよりディグるという作業に没頭するようになる。

 

んで「これやべー!」っていうお宝みたいなのに値段がついたりしてまぁそれがプレ値になって若者には買えない額になってるんだけどおっさんの俺はそういうのも相当気に入れば買うっていうなんかこれって俺が若いころにって今も若いけど(笑)若いころに感じてたジャズのレコードと同じ感じだなぁーと思って。そこそこ金が使えるおっさん世代がブルーノートのオリジナル盤とかを買って満足そうにしているってのがテクノとかあとまぁヒップホップとかも相当アレみたいね、あとまぁヒット曲でアナログがゴロゴロどこにでもお手軽な価格であったやつがカバーされてTiktokでそのカバー曲がバズってそのアナログに値段がついたりね。

 

アナログってもはや手放さないほうがいいものになってるなって思うのね。もう今後、値段が上がる以外ないだろうっていう。ただまぁジャズとかはともかくあと俺みたいなアナログ自体が大好き!って人以外はそれでもまぁジャズのオリジナルのモノ盤とかはまぁロックとかでもそうらしいけど明らかに音が違う!ってのがあるからそういうのに金出せる人はいいんだけど打ち込みに関してはぶっちゃけレーベルが倒産してなかったりするとR&Sとか90年代初頭からの音源がBeatportとかでwavで買えるからアナログにこだわらなかったらあんまり買う意味ないんだよね。

 

俺のは単純にあれだ、10代の頃の夢を大人になって大人買いして達成しているっていうマスターベーションに過ぎないのだ。10代の頃は何百枚ってアナログほしかったけど買えなかったってのが今は買える!っていうんで人生を楽しむ!っていう感じだよね。でもなんか学術研究でその人の音楽的思考って10代の半ばぐらいにハマった音楽に生涯引っ張られるらしいんだけど俺なんかもろにそうだよね(笑)

 

モンドとかライブラリのコンピとかも好きだけどテクノに関しては異常っていうか聞いてなかった時期がないからねっつっても90sの音源ばっかでミックスとかだけどね。思い返すとニューヨークにいたころもカール・クレイグのDJ-Kicksとか卓球のミックスとかfumiyaのミックスとか常にCDで持ち歩いてたからなぁ。そんなにテクノを聴いているっていう意識はなかったけど結局テクノ聞いてるんだよね。

 

あとまぁ本当にあれなんだよね、マジでつまらないんだよね。やりたいことを相当やり尽くしたから後に何が残るか?っていうとあんまり残ってない中でテクノが好き!とかは当たり前だったけど情熱があるものってのが自分の中でレアになるんだよね。大体慣れたり飽きたりしてそれから離れちゃうってのが多い中でずーっと好きなやつって意外とないんだよね。人並みよりかは好きなのは腐るほどあるけど死ぬほど好きなのってのは少ない。だからそういうのは相当大切にしていかないとダメだなって思ったのね。

 

ロックとかギターとかブルースとか一時期ハマったけど今でも好きだけどやっぱりテクノのそれには敵わないわけよ。30代以降に聴くようになったやつは大体テクノにかなわない。それはテクノというよりさっきの学術研究の10代半ばで好きになった音楽の影響を生涯引きずるっていうただのサイコロジカルな現象なのかもしれないけどまぁそれがテクノで良かったなと。

 

ただまぁアシッドモノって相当買ったのもあるけど多いようで意外と少ないんだよね。アシッドだけやってる!なんてやつらは意外と少なくてそれこどハードフロアとか90年代のプラスチックマンとかジョシュ・ウィンクとかぐらいしか浮かばないんだよね。大体がテクノをやってる中でアシッドトラックもありますっていう感じなんだよね。あとはまぁ12インチしかなくてなおかつまぁその場の即席ユニットが作ったEPとかだったら結構あるんだけどね。

 

そんなんでアシッドグルーヴに飢える俺は最近はトランスとか初期のハードコアテクノとかにまで手を出してるんだけどこれが高いんだ(笑)あんま出回ってないってのもあるのか3000円とかすんのね。303にこだわり過ぎてもあれなんでようはベースがビヨビヨしててアシッド的グルーヴが出ているものっていう風に考えるとテクノよりどちらかというとトランスとか一時期ワープハウスとかって呼ばれてたようなゲイノリの明るいハウスとかハッピーハードコアとかが良かったりするんだよね。ただまぁ高いんだよ。アナログ。

 

ハピコアとかなんて90sの名曲集めました!みたいなミックスなんてYoutubeでいくらでも聞けるからいいんだけどね。まぁなんだろう、オランダとかのレコ屋には大量にあったりするんだろうか?(笑)あとまぁキリないのが303のクローン機の比較ね。音がデジタル過ぎて硬すぎて全然ダメ!とかって言われてた本家のTB-03ってやつはどうせダメなんだろうと思って無視してたんだけど試しにYoutubeで聴いてみたら意外といいんだよね。で、値段も手ごろだからすぐ買って試したらやっぱダメかなぁーと思ったら秘伝のやり方で音を出したら化けましてね(笑)こりゃ凄い!と。

 

そっからクローン機ブームが俺の中でまた到来してTD-3-MOも買ったんだけどノブの勝手が違い過ぎるっつーかDevilfishのフィルターの感じってこういう感じなんだろうなとか思いつついまいちかなーと思ったらやっぱあるんですよね、本家らしい音を出すやり方が。それやったらまぁーそりゃアシッドよ(笑)でもそれで例えば今まで使ってたクローン機が過去のものになるか?っていうと全然違ってまぁ考え方だけど303原理主義なのか良いアシッド感が出てるか?ってところなんだよね。

 

んで突き詰めるとヴィンテージギターの世界みたいになるんだよね。素人には違いがさっぱり分からないしクローン機とか本家がヴィンテージ仕様にしたやつとか出てるのにオリジナルが良いんだ!っつってそれが何百万とかする世界じゃん?ヴィンテージギターの世界ね。でもあれは人が手で演奏するものだから分かるんだよね。何しろプレイヤーがそっちのほうが心地いいとか気持ちいいんだったらオケに混ざったら違いなんて分からないんだけどモチベーションが上がるなら何百万してもいいだろうし何よりそんだけギターが好きだったら買って人生を楽しむべきだよね。

 

でもシンセはどうなんだろうか?って思うんだよね。完全に同じパーツを使ったRe-303っていうレプリカまである世界でオリジナルってもはやもう趣味っていうか骨董品の領域だよね。最近、Filterって雑誌で卓球のインタビュー読んだんだけど恐らく改造機も含めていろんな303を30年以上使ってきた本人がクローン機で十分って言ってるんだしブラインドテストしたら分からないでしょって言ってるわけだしまぁ実際そうじゃん?

 

ただこういう世界って独特のスノビズムがあるんだよね。どっちがオリジナル盤でしょうか?とかさ、どっちがヴィンテージギターでしょうか?とかまぁ批判じゃなくてコンテンツとしては面白いんだけど結果的に分からないんだよね(笑)だからもう本人の自己満足でしかないっていう。あとまぁ散々アナログシンセをいじり倒してきたまりんみたいな人がソフトシンセで十分って言ってるのとかも象徴的よね。多分、機能だけで言えば違いは本当に微妙でただ使い勝手が明らかにソフトシンセのほうがいいからそっちに軍配が上がるって話だと思うんだよね。

 

でもまぁ音の違い論争って沼なんだけど本人は楽しいからそれでいいっつっちゃーいい世界なんだよね。永遠とオリジナル盤を求めて中古屋とかEbayとかを検索してるのははたから見ると音源自体はリマスターで出てて誰でもどこでも聞けるのにオリジナルのアナログにこだわる!ってのは馬鹿みたいな話なんだけど本人の中ではそれが楽しい行為なんであって実際に手に入れたときの喜びとそれを聴くときの喜びは何にも代えがたかったらその人って強度の勝者なんだよね。つまんねーって日々凡庸に生きている人よりよっぽど楽しい人生を送ってるわけだ。

 

AIだなんだって時代にこういう微細な質感とかに異様なこだわりを持てる人ってのはサバイブしていけるよね。AI?へぇーそうなんだ。まぁ俺はオリジナル盤が好きだから関係ないけどね、とかヴィンテージギターが大好きだからAIでその音が出ますって言われても全然関係ない話なんだよねって言える人は強いよね。それがまぁ最初に書いた本当に好きになれるものって生涯にそんなに多くないからもしあったとしたらそれは大事にしたほうがいいって話に繋がるんだけどね。端から見ると借金までしてヴィンテージギター買うの?とかさ、それが理由で離婚したとかさ、色々と破綻しても好きなものを追い求めて破綻するってまぁロマンですよね。ロマンを追い求めた結果、破綻してるんだけどつまんねーってぼやーっとしながら生きている人より強度で勝ってるから明らかに勝ってるんだよね。勝ち負けって話じゃなくて勝ってるって比喩で言ってるんだけど。

 

それって別に他のものでもそうなんだよね。まぁ代表的なのが車とかバイクとかあと釣り具とかかな。なんで釣り具が浮かんだのか分からないけど(笑)道具へのこだわりとか沼ってまぁ沼れるものがあるってだけで幸せですよねって話なんだよね。オーディオマニアを昔はバカにしてたけど好きなことがある人はそれだけで素敵だからええやんって思うんだよね。

 

ケーブルで音が変わるんだよ!イギリスから取り寄せてるんだけど一か月かかるんだよねー。待ちきれない!あれでマーラーのレコードを聴きたい!とかって思ってるクラシックオーディオマニアにとってその一か月の待ち切れなさは一か月後に最高の女とセックスできるからオナニーしないで精液を溜めておくみたいなワクワク感と同じなんですよね。でもイッたら終わりじゃん?って思うけどそれ言い出すとなんでも終わりなんだよね。別に人生自体死んだら終わりだから最初から意味ないわけで、そういうことを言うこと自体ナンセンスっつーか人生の否定なんだよね。いや、凄い成長だね。俺。ニヒリズムから脱却しておる(笑)

 

人によっては社会的ステータスを得ることとか金持ちになることが幸せなのかもしれないけどまぁこれも色々な研究であんまり収入と幸福度の関係はないみたいだってのが分かってるし承認欲求とかもまぁ地獄なわけですよね。これはまぁSNSとかの副産物で犠牲になった人たちはかわいそうだけど(笑)ああいうのも違うなってことが分かるとなんかもうぶっちゃけインディヴィジュアル過ぎる「これが好きなんだ」っていうものしかなくない?って思うんだよね。

 

ワインとチーズのために生きてます!って人とかもワインとかチーズが分からない人にとっては「は?」って話だけどそれ言い出したら303のクローン機の音の違いがどうのなんて言ってるやつらはもっと「は?」だよね(笑)なんつーか好きなことってそれをマネタイズするとか仕事にするとかじゃなくてもう道楽としてそれをやるわけじゃん?だから楽しいわけじゃん?

 

金は金で死ぬほど入ってきたほうがもっと道楽できるからいいんだけどさ、何でも金って話でもないよねってことだよねっつってもまぁ金の心配をしなくていいっていうのは相当なストレスから解放されるからいいかと思いきやでも思い出すのが芸人とかが売れたら良いマンションとかに引っ越したり高級車を買ってガンガン出費を増やして売れ続けるために頑張るっていうカンフル剤にするっていうのはあるよね。そうじゃないとまぁセミリタイアみたいな感じでさ、すんげー地味な生活を送りながら貯金で暮らしていくってまぁそれでやっていける人はいいけどセミリタイアブログとかでよく見かけるのはもって2か月ぐらいらしいんだよね。理由は簡単で猛烈につまらなくてこのままじゃ生きていけないから何かしたくなるという。まぁ当たり前ですよね。

 

うちの父の話になるけどまぁ若いころはジャズドラマーになりたかったんだけど食えないのが目に見えていたので諦めて広告代理店に勤めるようになったんだけど今は老後を謳歌しててジャズドラムから色々と開眼して今はサックスまでやっててまぁ音楽DNAなんでしょうな。父も基本ブラックミュージックが好きで妹もそうで俺なんか逆にブラック率9割ぐらいのもんじゃん?いや、ありがたい遺伝かなとかって今更思うんだよね。なんかそのファンキーなものに言いようのない感覚を覚えるんだよね。それはジャンル関係ないわけ。ファンクでもソウルでもテクノでもファンクを感じるものに物凄く心を揺さぶられる。アシッドだってまぁシカゴアシッドが元祖だからブラックミュージックだからね。テクノは言わずもがなだけど。デトロイトね。

 

あとマニアックだけど80年代後半ぐらいのベルギーとかで割とジャンルとして確立してたニュービートっつーすんげーニッチなジャンルがあるんだけど、ああいうのも当然デトロイトとシカゴハウスに影響を受けてやってるのが大半なんだよね。まぁマネしましたみたいなことだね。結局なんかすげーロマンを感じるのがテクノが好きだっつっても特に俺はシカゴハウスから入ってるからしかもダンスマニアのゲテモノみたいなやつから入ってるから(笑)すんげーやくざなビートが好きだしやくざな音作りが大好きなんだけど結局は黒人音楽っつーところでブルースとかファンクとかと結びつくしディスコ然りなんだけどバラバラだったものが黒人音楽っつーところで統合されるんだよね。

 

ハウスも結局白人っぽいやつよりファンキーでソウルフルなハウスが好きだからやっぱ黒人音楽なんだよね。んでなんかこの定義できないファンキーさってさ、まぁアルゴリズム化できないっつーかAIが真似てもAIが真似たファンクなんだと思うんだよね。まぁこの辺はAIの精度の話で10年後とかどうなるか分からんけどね。数値化できないあとは言語化できない良さってのが結局良さの大半なんだよね。「これが好きなんだよね」っつって「分かる分かる」っていう感覚の話でしかないっていう。

 

16ビートの中のなんたらがシャッフルしている中で前のめりにビートが入ってきて・・・とかって分析すればそりゃできるんだけどそれが全てではないんだよね。ファンクとかファンキーさってのはやっぱりブラックボックスだと思うわけよね。あとまぁシンプルで超絶的なテクニックを使ってるとかじゃないどころか下手ですらあったりするんだけどなぜかかっこいいっていうあの感じよね。

 

音楽っていろんなジャンルで知らない間にエリーティズムが蔓延るからね。所謂、音楽産業のスタンダードの音っていうイデオロギー的な音のバランスとかボーカルとウワモノの鳴り方とか細かいところがあってそれに達してないとダメみたいなね、でもそれこどファンクの7インチとかってコンピとかでしか聞いたことないけど音が割れてたりやたらボーカルがデカかったり全般的に全部の楽器の音がでかすぎるんだけどそれがかっこいいとかさ、かっこいいんだけど音楽産業には乗らなかったから7インチ一枚出してそのバンドは終わったんだけどファンキーな録音って刻まれてるわけよね。

 

音楽産業のスタンダードに寄せようとする動きって本当に危なくてファシズムと一緒なんだよね。これが今の音楽バランスですっつってみんなそれが当たり前だと思うでしょ?だから全部同じような音になる。実際は違うんだけど音のバランスとかが音楽産業スタンダードに乗せてるから同じように聞こえちゃうんだよね。リスナーもそういう水準に達してないと聞いてくれないっていうところからそっちに寄せるしかないっていうアレもあるんだけどそれで削られてる良い部分がどれだけあることか?って話よね。

 

リスナーもそれに飼いならされると本当に危ないよね。全部が均一化されるっつーかね、俺の世代とかってローファイブームっつっても今のローファイヒップホップとかじゃなくてレアグルーヴ的なローファイ感とかロックバンドのデモ録音がかっこいい!とかさ、そういう耳で聞いてる人が割といる感じだったんだけど今ってプラットフォームがストリーミングでそこで競い合うみたいな感じになってるから結局、みんなが好む音に寄せるしかなくなるんだよね。でも例えばシンセのこの音が大好きでこの音で良いフレーズができたからそれループさせて後はリズムに乗っけただけですとかってのがあったとしたらもうそれでいいんだよね。それをなんか小奇麗なトラックにする必要はない。

 

実際、シカゴハウスなんてそういうのばっかだからね。多分この変なシンセの音にハマったんだなこいつはってトラックあるもんね(笑)んでもうあとはそれのごり押し。もしくはそれがシグネチャートーンみたいになると何十年と同じことを続けるやつもいるけど結局、それがオリジナリティってことになるんじゃない?ってことでもあると思うんだよね。

 

音は出尽くしてても「これいいよね!」ってのは人によって違うからそれをマスに届けよう!じゃなくて俺がかっこいいと思ったんだぜ!これかっこよくない?ってのを主張するってほうが表現としては全うだよね。マスに届けようってのはただの商業主義だからね。今のメインストリームとか呼ばれるテクノとか本当に酷いからね。全部一緒なんだもん(笑)Beatportのトップ100とか聴くと雰囲気が不気味なぐらいどれも同じなんだよね(笑)逆にバカバカしくて俺は好きなんだけどね。全然テクノじゃねーじゃんっつーかよく俺は90年代まで続いてきた古い音楽からの地続きだったものが2000年代以降一気に途切れてるって前から言ってるけどめちゃめちゃ顕著だよね。多分まぁ90年代のジェフミルズとかサージョンとか聴いてるんだろうけど全然テクノじゃないんだよね。まぁでもあれがテクノの現在形だって言われればまぁそうなんだとしかいいようがないんだけど(笑)

 

海外のフォーラムでもDrumcodeっつーレーベルがあるんだけどアダム・ベイヤーだよね?オーナー。初期はすげー尖ってたのに最近のは全部同じような音ってのが何年も続いてるっていうんでそれをマネするやつがまたそれを大量生産してばらまかれるしそれがトレンドだって思う人間がそれを買うからチャートに乗るようになって・・・っていうアングラジャンルでも商業音楽のスポイルみたいな現象が起きてるんだよね。

 

まぁそれの反動もあるんだと思うんだよね。現在形のテクノが糞過ぎるから昔の音楽を掘るしかない!っつって過去のテクノが再評価されているっていうね。アシッドリバイバル然りだけどアシッドリバイバルって知ってる限りまずPhutureが86年だか87年だよね。

 

でも最初のテープはロン・ハーディーに渡されてそれをオープンリールかなんかでハーディーがクラブでプレイして盛り上がってこりゃフロア鳴りヤバいってことになって長いバージョンがリリースされたと思うんだけど、そっから白人的なハードコアテクノにアシッドがスポイルされて一旦沈静化するんだけどハードフロアが火付け役になってリバイバルが起きるってのが第一次リバイバルなのかな。一般的にアシッドが浸透したのは圧倒的にこれだから普通はこれが第一次に思われるんだけど実際はPhuture以降、テクノというよりはハウスの領域でアシッドハウスとまではいかないにしてもとりあえず303入れとけみたいなのがあって303が入ってるトラックが大量生産されたんだけど、ハードフロア以降はハードフロアの作品を出してたハートハウスとかもそうなんだけどジャーマントランスとかゴアトランスとかでもまぁそもそもサイケな効果があるアシッドだから303使うのが当たり前か使わなくてもベースがビヨビヨしてるのが結構作られてんで90年代後半に沈静化して2000年代になってリバイバルがあってそっから2010年代にリバイバルがあって、んで今またリバイバルとかって言われてるんだよね。

 

昔みたいに分かりやすいシーンがないから分かりづらいんだけどジャングルとかドラムンベースも同じような感じで再評価されて90sドラムンベースサウンドみたいなのの焼き増しとかバージョンアップみたいなのが作られたりもして、まぁそのうちダブステップとかグライムとかもリバイバルになるんだろうな。あと2ステップとかガラージとかね、あと90年代ハウスとかか。まぁ90年代ハウスは常に人気がある感じだけど。

 

ただまぁメインストリームテクノみたいなのもさ、まぁ結局はルッキズムっつーか(笑)誰とは言わんけどぶっちゃけ曲とかDJは大したことないよねっつっても映える美人DJがテクノやってたりするとまぁそれだけで注目の的になったりだとかしてまぁメインストリーム的なEDMとの橋渡しになったっていう功績はあるみたいだけどね。でも結局、見た目かよっていうね(笑)ジャケも本人の顔だったりね。結局、ミックスとかがYoutubeとかで見れるような時代だから誰がミックスしてるのか?ってのがすげー重要でギターヒーローとある種、同じようになってる感はあるよねってもうだいぶ昔からそうなんだけど。

 

テクノ系で再生数が多いミックスの動画とかだと大体セクシーだったり見た目が良い女性DJがやってたりするのが多いんだけど(笑)商業的なやつばかりでもなくて姉さん、そんなかわいらしい見た目してえげつない選曲しますな!みたいな、んで調べたら結構昔からガバやってる人だったりね、パリス・ヒルトンがDJのフリをしてるショーとは全然違うゴリゴリのやってる人だったりするとそういう場合にはルッキズムが逆に良い効果を得るっていうかさ、ゴリゴリのアングラサウンドが姉さんの美貌にとって広く届くようになるっていうね。

 

90年代のハードミニマルとかなんて衰退した2000年代にはファンは新日プロレスファンみたいにニッチで男臭いものになったとかって言われてたけど(笑)そういう意味でルッキズムを利用して美人姉さんがゴリゴリのミニマルとかプレイしてる分にはいいんですよね。まぁだから別に良い悪いではないんだけどね。

 

でもあれだな、俺みたいなタイプっつーかテクノ好きっつってるけどジェフミルズとかシカゴハウス聞いたことあるの?とかっていうロックマウントおじさんってのがあらゆるジャンルで起こりそうだよね(笑)邦ロック?あんなのロックじゃねーよ!って言ってるのと俺が言ってるメインストリームテクノって全然テクノじゃねーよって言ってるのとほとんど同じだからね(笑)そこは多様性の時代ですから多様性を認めないと、とかって一応言っておく。

 

ただ分からないからね、そのサイコロジカルな現象で10代の半ばに好きになったテクノってのが所謂90sテクノだから俺の中でそれが絶対的な軸になってるだけで生まれるのが10年遅かったら2000年代の音っつっても2000年代の音ってあんま浮かばないんだけど(笑)2000年代に10代の半ばぐらいに聴いた音楽がやっぱり絶対的な軸になってたわけだからそういう意味で絶対視しちゃいかんよね。俺の中で絶対的なだけであって他者にそれを押し付けちゃダメ。あとまぁテクノっつー名前で全然テクノじゃないのが流行ってても若いリスナーはそれをテクノだと思っていてそれを好んで聴いてるならおっさんがジェフミルズだのシカゴハウスだのデトロイトだのって口をはさむ必要はないよね。

 

でもまぁぶっちゃけロックマウントおじさんとかジャズマウントおじさんの気持ちは分からなくもないかなとは思うけどね(笑)そりゃ言いたくもなるよなということはある。でも音楽って理屈じゃないところで「やっぱこの音が好きなんだよな」ってのがあるからそれが絶対化しちゃうってのはさ、例えば空が青く見えていたとしてそりゃ君にもそう見えているのは当たり前のことだろう?って思っちゃうのと同じぐらい空の色と同じなんだよね。まぁその眼に障害がある人とかは別としてね。だからその青さを「青いだろう?」と他人に押し付けちゃうのも悪意があるわけではないっていう場合もあるしまぁ単純にマウント取りたいだけのミュージシャン崩れみたいなおっさんもいるからそれはしょうがないんだけどね。

 

高円寺ロックおじさんっていうんだっけ?(笑)でもヒップホップとかテクノとかかつてのユースカルチャーを享受してた世代がおっさんになってきてるからかつてロックとかジャズであったような現象がかつてのユースカルチャーで起こってもおかしくないよね。

 

例えば若い子がテクノ好きです!っつってでもまぁ全然テクノじゃねーじゃん!ってのを聞いててんじゃ今度CDR持ってくるよって古いか(笑)今はスマホの時代だからね。ただまぁそれでおっさんの情熱的なソングリストを無理やり聞かされるのはハラスメントになるんだそうで(笑)おっさんは好意でやってても若者にとってはそれが迷惑だったりするわけでまぁそれは気をつけなきゃいけないよね。まぁ俺は人づきあいがほとんどないから関係ない話だけど(笑)

 

ちなみに俺って若いころからここで蘊蓄垂れまくってたから蘊蓄デフォだからその辺はまぁ関係ないかなって思ってるけどね。それが俺なので。ただすんげー前に書いてたさ、そのうちダンスマニアとかのレコードにプレ値がつくようになるに違いない!なんて書いてたのが現実化してるなとかってのは最近掘ってて思うんだよね。ダンスマニアは割とメジャーなテクノに比べてやっぱアングラだから流通が少ないってのはあるにしてもテクノ全般の値上がりがエグいなっていうかまぁレコ屋さんのブログとか見ると別にテクノに限らずレコ全体の値上がりがあってレコの値段を上げざるを得なくなっているっていう状況にあるみたいなんだけどね。

 

まぁあと海外買い付けとかが成立しなくなってるらしいんだよね。物価の差が激しくて仕入れ値と売値で全然ペイできないという。まぁこれはテクノに限らずだけど俺って興味なくなると高いレコードはともかくそんなに高くないレコードをぞんざいに扱うようになるんだけどオリジナル盤って値段は関係なく貴重だから大切に扱いましょうねって自分に言ってるんだけど(笑)

 

でもまぁ今って再発でも人気盤だとすぐ売り切れてプレ値になったりするよね。んでまぁ定価が高いんだよな。シングルで2500円とか3500円ってのもあったな。アルバムの値段じゃね?っていう。

 

あーでもなんかこのテクノ熱が永遠と続けばいいな。虚しさとか退屈から逃れられるからね。なんかでも最近思うのはギターマニアにしてもまぁギターフェチでもあるしギターの音そのもののフェチズムなんだよね。本当に好きな人って。このミッドとハイの合間の音がたまらん!とかってまぁニーハイブーツの腿の領域がたまらん!とか俺は一昔前に流行ってたブーツの形が大好きで見ただけでオナニーしたくなるんだけど性癖とほぼ同じだよね。

 

ただもぐりもいてヴィンテージギターマニアのフリをしてる人とかさ、あとオタクが市民権を得たからマニアぶりたい人ってのはいるにしてもマジモンはマジだからね。アシッドもつまりは音フェチだわ。別に他のシンセで303風のうにょうにょしたベースラインは出せるのに303かクローン機が出すビキビキ感とかウニョウニョ感にたまらないものを感じるってまぁ変態ですよね。あとまぁテクノマニアはどっちかというとこっちのほうが多いのでは?っていうのがリズムマシンマニアね。909のドンツーだけで30分は聞いていられるって人が普通にいる世界だからね。本当に変態の世界だわ。そんな909は中古相場が100万になったそうです。そういう意味でアシッドマニアで良かったです。でもまぁアシッドに開眼したのってアシッド始める時だから3年前とか本当に最近なんだけどね。きっかけが思い出せないんだよな。なんでやろうと思ったんだっけ?

 

結局なんかヴィンテージギター好きとかアシッド好きとかって公言できる変態のフェチズムだと思うんだよね。俺はブーツフェチですって公言はできないけどって俺は公言してるけど一般的に言わないじゃないですか?でもアシッドマニアですってよく考えたらこれも公言はしないなと思いましたね(笑)ただまぁマニアの世界って面白いよね。鉄道マニアとかカメラマニアとかアナログ音響マニアとか共通して言えるのが彼らがその沼の話をするときに最高に良いヴァイブスが出ているということ。スピリチュアルな話になるけどそのヴァイブスで世界が満たされると平和になるんですよね。好きってのは平和の道なんですよね。

 

それって自己満足ですよね?って言い方あるけど本人が幸せってこと以外に何に価値があるというんだ?って話ですよ。変にそこで客観視して「バカなことにのめりこんで散財しているな」とかって思ったら不幸への道を歩むことになるんだよね。自分の偏愛という財産を客観性というくだらない尺度で捨てることになるんだからね。

 

なんかもういいやって思ったからこの辺でいいや。一万2000字だって。書きすぎ。

 

んじゃまた。