『アンチヒーロー』第2話

殺人犯を「無罪にしてさしあげます」と言うぐらいだし、それこそ弁護側が証拠を捏造するなら(その良し悪しは別として)わかるけど、まさか検察の捏造を暴くことになる(それが無罪の理由となる)とは思わなかった。
だって検事が法医学の教授と結託して証拠の捏造してなかったらどうするつもりだったのかと。普通は捏造なんかしないだろ。

ドラマのなかでは検事と教授が結託して以前から同じことを何度も行ってるって話だったけど、そのことを最初から明墨が「疑ってた」とかそんな描写はなかったよねえ?。
まああとから実は前から疑ってました、だから勝てると思って「無罪にしてさしあげます」と言いましたとネタバレするかもだけど。

状況証拠だけでは弱いというか、その状況証拠を弁護側が「子供の認識をすり替える」することで否定してみせたから証拠を捏造したわけで、そこに検察官に与えられるプレッシャー云々があると主人公に言わせつつ、最初の事件で「主人公も検察も信じられない」と定義したことがこの先どういう意味を持つことになるのだろうか。

明墨が目的(無罪)のためならどんなにあくどい手段でも使う弁護士であることはわかったけど、それと“デスクに足を乗せる”人間であることはイコールじゃないと思うんで、足乗せてる明墨さんにはちょっとガッカリしてしまったんだけど(と同時に足ながいー!とも思ったんだけどw)、その向こう、窓の外にミルが居て明墨さんの毒気が中和されるのはずるいと思います。

あと赤峰を通して明墨が「殺人犯を無罪にする弁護士」であることを明確にするための描写であることは分かるし、最初の事件の幕切れとしてのインパクト狙いもいいとは思うけど、裁判所を出たその足で証拠を処分しにいく岩ちゃんはさすがに雑描写と言わざるを得ないんで(返り血ついた作業着を隠匿してたのは緋山と明墨どっちなんだろ。緋山が隠してたんだとしてもレンタカーの鍵を渡した明墨は“そのこと”を知ってたと解釈していいと思うんだけど、一方で検察が不意打ちで出してきた凶器のハンマーはあれマジで凶器だったってことなのかな。だとしたらなんで凶器も一緒に隠しておかなかったんだろうな?)、こういうのはほどほどにしてくれよな。