『厨房のありす』最終話

横領も放火殺人も分かりやすくゲス化した誠士にすべておっかぶせて片付けちゃうのはさすがに作劇が荒すぎだろ。
ていうか実の父親のことを知ってしまったらありすがそっちを選ぶかもしれないと思うと怖かったという気持ちはわからんでもないけどさ、でも事は殺人だし、横領の罪を着せられたのは愛する晃生だというのに音声データという証拠を云わば握りつぶしてた心護がクソすぎん?。自分(とありす)が良ければ晃生の家族はどうでもいいのかよって話じゃん。

ていうか、晃生は倖生を愛してた。それはいい。
でも子供は男だけじゃできんのよ。その愛する倖生は結婚した女が産んだのよ。
その女のことを誰も気にしない、倖生ですら完全にスルーしてんのが非道すぎるでしょうよ。
晃生を殺した誠士の娘である自分は倖生と一緒に居続けることなどできないというありすに親は親自分たちは自分たちだと倖生は言ったけど、倖生の母親はむしろ「八重森心護の娘」と息子がくっつくことなど絶対に許さないだろわけで、でもありすも倖生も気にしてるのは横領であり放火殺人のことだけで、倖生の母親のことなどお構いなしとかさすがに母親が気の毒すぎてなあ・・・。


とはいえゲスモードに突入してからの萩原聖人は最高であった。
悪事が暴かれ「ちょっとちょっとちょっと!まってまってまって!」とか職人芸を堪能したわー。
なにもかも「誠士のせい」にしちゃうのは雑だと書いたけど、それで成立しちゃうのはやはり萩原聖人だからだろう。あと木村多江のアシスト。
ていうか若かりし日の心護もそうだったけどハギーを若くする映像技術すげーな。お肌トゥルントゥルンのピッカピカで、五條姉妹が惚れるのも納得のビジュアル。


なんだかんだで最後まで見てしまった。ハイネック南朋さんをありがとう。