『アンメット ある脳外科医の日記』

記憶を無くす云々ってのはもう食傷気味の設定なんではっきり言って期待してなかったというか、若葉くんはなんでこの作品、というか民放の連続ドラマというものに出演する気になったんだろう?という疑問にわたしなりの「答え」を見つけるという目的で録画予約を入れたわけなんですが、初回にして「答え」を得ちゃったよね。

「この」三瓶友治という役は演りたいわ。

若葉竜也の三瓶先生の存在だけで見続けるには十分すぎるほどの理由になる。

加えて杉咲花ちゃん演じる主人公のミヤビは何歳設定なんだ?2年前までの記憶はあるから身体に覚えさせた技術は失われていないってのは理解できるけど、見た目二十代半ばに見えるから、それで事故後2年間は看護助手として働いてますってことは「脳外科医」と言っても研修医に毛が生えたぐらいの経験しかないんじゃないの?と言いたくなるけど、コソ練してるところを三瓶が観察し「大丈夫」と判断したという段階をちゃんと踏んでるから描写として許容範囲だし、「失語症患者の世界」の表現方法にも工夫があるし、女優という特殊な人生を生きる患者の夫の苦しみを絶妙なタイミングで流す涙で表現した風間俊介はさすがの安定感だし、この先もこのレベルで患者の視点と患者を支える者の心情を描くことができたならば医療ドラマの歴史に残る作品になるのではないか、と思わせる初回で、これはちょっとうれしい驚き。


ところで三瓶先生が食べてたグミ・・・まじであれ食べ物なの・・・・・・・・・?。