堀江社長が辞任、後任には「弥生」社長

堀江社長が辞任、後任には「弥生」社長

会見するライブドアの(左から)熊谷史人代表取締役平松庚三執行役員社長、清水幸裕執行役員上級副社長=東京都内のホテルで24日午後8時13分、手塚耕一郎写す ライブドアは24日、同日付で堀江貴文容疑者が社長を辞任し、会計ソフト子会社「弥生」の社長を務める平松庚三ライブドア執行役員(60)が代表権のない社長に就任したと発表した。代表権は経理財務担当の熊谷史人取締役(28)が持つ。また、取締役会とは別に経営委員会も新設する。取締役の宮内亮治容疑者は同日付で辞任したが、堀江容疑者と、取締役の岡本文人容疑者は当面、取締役にとどまる。同社は「辞任届を受理しておらず、進退の意思が確認できないため」と説明している。

 宮内容疑者が取締役を辞任したため、取締役の数は5人となるが、堀江、岡本両容疑者が不在なので取締役会は3人だけになる。このため、日々の業務執行に関する意思決定は平松社長を委員長とし各事業の本部長8人で構成する経営委員会が担う。取締役会はその監督責任を負う。役割を分担することで法令順守体制の強化も図る。

 同日会見した平松社長は、「徹底してルールを守り、ルールの中での成長に主眼を置きたい」と決意を示した

世界一狙い「虚業」 違法も二人三脚

世界一狙い「虚業」 違法も二人三脚 
 時代の寵児(ちょうじ)が、頂点から転げ落ちた。ライブドア(東京都港区)グループによる証券取引法違反事件で23日、同社社長、堀江貴文容疑者(33)が逮捕された。出頭直前の午後3時、記者が携帯電話にかけると堀江社長は「あの、取材は受けかねます」と丁寧に答えて切った。「人間を動かすのはお金です」。自著でそう言い切った起業家の「株の時価総額世界一」という野望は、道半ばでついえた。

 関係者によると、堀江社長の聴取は午後4時前から東京都内のホテルで始まった。6時半ごろ東京・霞が関東京地検に移送され、その後、右腕の取締役、宮内亮治容疑者(38)ら他の3人とともに逮捕状が執行されたという。

 「迷惑をかけるかもしれない」。堀江社長はグループが強制捜査を受けた16日深夜、うわずった声で知人の女性社長に電話をかけ、弱気な一面を見せたという。

 しかし、22日のブログでは「疑いをかけられている件につきましては私は身に覚えがない」と容疑をきっぱり否定してみせた。関係者の事情聴取が進む中、連日深夜まで、会社と自宅がある六本木ヒルズで対策会議に追われた。

 堀江社長は福岡県八女市出身。市立岡山小学校時代は「5分で100点満点を取る神童」と呼ばれた。進学校として知られる久留米大付設中・高校に進学。ソフトバンク孫正義社長は高校の先輩にあたる。中学で物理を教えた深山重行さん(82)は「生徒に電動モーターで推進する木製の模型ボートを作らせたら、彼だけはかじを無線制御できるよう改造していた。当時からみんなより頭一つぬきんでていた」と振り返る。

 高校の時、下から10番目まで成績が落ちながら「東京に行く」と決めた。1日10時間の勉強を課し、現役で東大文3(文学部)に合格した。だが、高校では目立たなかった。同級生たちは「いたかいないかもよく分からないやつだった」と言う。

 在学中の96年、ホームページを制作する有限会社「オン・ザ・エッヂ」を設立した。資本金600万円は当時の恋人の父親から借りた。六本木の7畳しかない雑居ビルの一室に事務所を構え、社員はわずか数人だった。

 宮内取締役は高校野球の名門、横浜市立横浜商業高校(Y校)の元野球部選手。外野手だったが、ベンチ入りはできなかった。卒業し、税理士になった。28歳の時、インターネットのサイトが縁で知り合った堀江社長から同社の顧問税理士に迎えられ、二人三脚が始まる。株式分割M&A(企業の合併・買収)を一手に仕切り、99年7月に取締役に就任した。00年4月に果たしたマザーズへの上場を勧めたのも宮内取締役だ。

 「株の時価総額で世界一の企業を目指す」。これが2人の目標だった。交友のあったIT関連会社社長は「M&Aなどは、堀江さんの大まかな指示を受けた宮内さんが具体的に実現させた。多少違法行為があっても、宮内さんが黙って推し進めていく形だった」と明かす。昨年9月時点で、グループ会社は49社に上った。

 こうした経営方針が批判される一幕もあった。

 昨年12月25日、東京都内のホテルで開かれた株主総会に株主ら約8000人が出席した。一部の株主が、上場以来配当がない同社の経営戦略を巡り、退任を要求した。堀江社長は涙ながらに持論を展開した。「株主への利益還元は会社を成長させ、時価総額を上げること」

 その夜、都内であったグループの忘年会で堀江社長は「3年で世界一の栄冠をもぎ取りましょう」とこぶしをつき上げ、社員も「おー」と声を張り上げて応じた。

 しかし、ライブドア本体の時価総額は1月23日時点で約2686億円。強制捜査直前の16日終値の約7300億円から3分の1近くまで減った。

 宮内取締役は知人に「悪いことをしたつもりはない。だが、責任は取る」と話し、逮捕を覚悟していたという。

 23日午後9時29分。堀江社長東京地検のワゴン車で東京拘置所に入った。集まった報道陣や見物人は異例の200人を超えた。

毎日新聞 2006年1月24日 3時00分 (最終更新時間 1月24日 5時40分)

無理な売買は避け、現金比率を高める局面

 本日の東京株式相場は軟調なスタートから、さらに下値を試す動きとなりそうだ。昨晩、東京地検特捜部は、証券取引法違反ライブドア社長の堀江貴文ら幹部4人を逮捕。同日深夜、東京証券取引所ライブドア株ライブドアマーケティング株の2銘柄を監理ポストに割り当てたと発表した。ある程度予想されていた事態とは言え、市場では異例のスピード逮捕に対して、動揺が広がることが予想される。特に外国人投資家にとっては、日本のIT企業のトップが逮捕されたということで、日本の証券市場に対する不信感が台頭。他の銘柄にも“連想”が働く状況となっており、処分売りの動きが強まる可能性がある。これまでの日本株上昇の原動力になっていたのは、紛れもなく“外国人投資家”であり、彼らが国内市場から撤退すれば、株式相場の大きな下落要因になりかねない。また、個人投資家も直近の株価下落で、大きな痛手を被っている。巨額な信用買い残の重しもあり、“売りが売りを呼ぶ悪循環”に陥っている。事実、ライブドア株の信用買いしている投資家にとっては、日々評価損が膨らむ状況。同社株が全株一致で寄り付くまでは、この悪循環が続く公算が大きい。
 一方、政治面でも不穏な雰囲気が漂っている。「耐震偽装問題」に続き「ライブドア事件」、そして「米国産牛肉の危険部位混入事件」など、野党に対する与党への攻撃材料が日に日に増加している。先の衆院選で圧倒的な議席数を確保した与党サイドだが、今国会は“防戦一方”の展開を強いられそうだ。重要法案の採決先送りなども懸念される状況であり、政治リスクの上昇が株価にマイナスの影響を与えかねない。
 また、昨晩の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均が前日比21.38ドル高の10688.77ドル、ナスダック総合指数は同0.77ポイント高の2248.47ポイントとなった。シカゴ日経平均先物(CME)は15365円。大証終値と比べて15円安の水準に留まっており、大きな影響はなさそうだ。ただ、米国株式市場終了後に発表された通信系半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(TI)の四半期決算で、売上高が市場予想を下回る展開。時間外取引では下落に転じており、ナスダック100先物も通常取引の終値と比べて4.5ポイントほど下落している。東京株式市場でもハイテク株にとっては逆風となる公算が大きく、株価の押し下げ要因として意識されそうだ。 
 東京株式相場は、ライブドア事件を契機に完全に“死に体”となったようだ。一時的なリバウンドは期待できるものの、中長期的な相場の方向性は“下向き”であると認識。需給の悪循環が開始されたようであり、個別銘柄に関しても上昇しづらい相場環境となっている。「下手な難平、スカンピン」となる公算が大きく、押し目買いに関しては慎重に対処した方が良さそうだ。無理な売買は避け、現金比率を高める局面が到来していると考えたい。

「悪材料が出尽くした」と東証、一時300円高
 24日の東京株式市場は、ライブドア証券取引法違反事件で、同社社長の堀江貴文容疑者らが逮捕されたことから「当面の悪材料が出尽くした」との見方が広がり、ほぼ全面高の展開となっている。日経平均株価(225種)は2営業日ぶりに反発し、上昇幅は一時、300円を超えた。

 情報技術(IT)関連企業の銘柄が多い新興市場の値動きを示す、東証マザーズ指数やジャスダック指数も上昇に転じている。

 日経平均の午前の終値は前日終値比226円27銭高の1万5586円92銭、東証株価指数(TOPIX)は同18・75ポイント高い1606・65。第1部の午前の出来高は約8億3000万株。東京証券取引所の午前11時現在の売買注文件数は330万件、約定件数は140万件といずれも前日の同時刻を下回っている。午後1時10分現在、日経平均は同274円64銭高の1万5635円29銭、TOPIXは同22・57ポイント高い1610・47。
(読売新聞) - 1月24日14時2分更新

日経平均終値 15648.-

堀江社長ら逮捕 証取法違反容疑で東京地検

堀江社長ら逮捕 証取法違反容疑で東京地検

近鉄球団買収の意向について会見したときのライブドア堀江貴文社長(左) ライブドア(東京都港区)グループによる証券取引法違反事件で、東京地検特捜部は23日、同社社長、堀江貴文容疑者(33)らを同法違反容疑で逮捕した。特捜部は同日、堀江容疑者を初聴取。関連会社の株価をつり上げる目的で、会社買収などの際に虚偽の事実を公表した偽計や風説の流布の疑いについて、指示・関与や違法性の認識について説明を求め、立件は可能と判断したとみられる。今後、ライブドア粉飾決算疑惑についても追及する。IT(情報技術)時代の寵児(ちょうじ)による事件は、重大な局面を迎えた。

 ほかに逮捕されたのは、財務担当の宮内亮治取締役(38)▽関連会社「ライブドアマーケティング」(LDM、港区)の社長を兼ねる岡本文人取締役(38)▽金融子会社「ライブドアファイナンス」の中村長也社長(38)ら。

 逮捕容疑は▽04年10月、LDM(当時はバリュークリックジャパン)が、情報誌出版会社「マネーライフ社」を株式交換で買収すると発表した際、実際には、既にライブドアが実質支配する「VLMA2号投資事業組合」が買収済みだったのに、これを隠して虚偽事実を公表した(偽計)▽同年11月、LDMの第3四半期の決算短信で、架空売り上げを計上して、本来は赤字だったのに黒字と虚偽公表した(風説の流布)疑い。

 同組合が持つマネーライフ株と交換するために発行されたLDMの新株16万株(100分割前は1600株)はその後、虚偽の黒字決算と株の100分割を公表したことにより高騰。同組合が海外のファンドに約8億円で売り抜け、このうち約6億6000万円がスイスの銀行などを通じてライブドアに還流したことが判明している。

 特捜部は、押収したメールなどから、こうしたシステムを宮内取締役が発案し、堀江容疑者が了承・指示したと判断。LDM社長を兼ねる岡本取締役▽資金面を担当するライブドアファイナンスの中村社長らも深く関与したと判断している。

 堀江容疑者は22日、自身のブログ(日記風の簡易型ホームページ)で「身に覚えがない」と証取法違反容疑を否定。16日夕〜17日朝に行われたライブドア本社の家宅捜索に立ち会った際には、特捜部の簡単な聴取に応じ、不正との指摘について「評価の問題」などと答えたとされる。

 特捜部はこのほか、グループ会社の消費者金融「ロイヤル信販」(現ライブドアクレジット)と結婚仲介サイト運営「キューズ・ネット」の預金など約14億2000万円をライブドア本体の利益として付け替え、本来は赤字だったのに黒字と公表した04年9月期決算などに粉飾の疑いがあるとみている。


世界のメディアも相次いで速報
 ライブドア社長の堀江貴文容疑者(33)逮捕のニュースについて、英メディアや世界の通信社は相次いで速報した。

 BBCの電子版は、「ライブドア問題は、さらに問題が発覚するかもしれないとの恐怖で、日本経済界と証券取引所を揺さぶっている」と報道。

 ロイター通信は、16日の強制捜査開始以降、東京証券取引所で起きた売買停止の混乱など、連日のように記事を配信。この日の逮捕では、「小泉純一郎首相が改革を担う人材として昨年の衆院選候補者に選んだ」と堀江容疑者を紹介するなど、事件が日本の政財界に与えた影響の大きさを伝えた。このほか、AP通信やAFP通信も速報で逮捕を伝えた。

 英では、ガーディアン紙が19日に堀江容疑者の生い立ちや革新的な行動が若者に受けている点から、企業の合併・買収(M&A)の手法まで4ページにわたる特集を組んだ。

ライブドア 強制捜査波紋

mituru2006-01-19

日経平均大幅続落、ライブドア本体の粉飾疑惑報道を受けて下げ幅は一時700円を超える

【1月18日 14:03 テクノバーン】18日の東京株式市場は後場に入ってから更に下げ幅を拡大。日経平均株価は午後1時過ぎには一時、前日比746円43銭安の1万5059円52銭まで下落する展開となった。

ライブドア <4753> への強制捜査をきっかけにして前日17日にマネックス証券ライブドア関連株の信用評価掛け目をゼロにまで引き下げたことや、きょう18日に入ってからは読売新聞がライブドア本体が粉飾決算を行っていたと報じたこと、更に、米インテルや米ヤフーの決算発表が市場予想を下回ったことで今晩の米国株の動向に懸念感が広がっているなどメガトンクラスの悪材料が重なったことが株安の原因となっている。
テクノバーン) - 1月18日21時0分更新

ライブドアがストップ安比例配分、差し引き2億5934万株の売り注文を残す

【1月17日 16:04 テクノバーンライブドア <4753> が値幅制限の下限となる前日比100円安(14.37%)の596円まで下落して、株価は差し引き2億5934万株の売り注文を残してストップ安比例配分となった。

売買成立株数は80万5786株。

前日16日の夕方に実施された東京地検特捜部による強制捜査を受けて投資家の間でライブドア堀江貴文社長の経営手法に対する疑義が強まったことが売り注文を誘った。

市場でライブドアに対する信頼が失われたことを受けてIT企業の雄となるソフトバンク <9984> の株価も一時、ストップ安となる前日比500円安(11.57%)の3820円まで下落。ソフトバンクの株価急落が今度は日経平均株価に波及することで東京市場後場大引け前にかけて売り一色の展開ともなった。
テクノバーン) - 1月17日23時53分更新

耐震計算偽造

mituru2006-01-18

耐震計算偽造:衆院委証人喚問 小嶋・ヒューザー社長、政官界へ配慮チラリ
 ◇強気一転、小声で答弁

 刑事訴追の恐れがあるので、証言を拒絶したい−−。姉歯秀次・元1級建築士らの証人喚問後、「私も喚問してほしい」との発言を繰り返していた小嶋進社長は17日の証人喚問で一転、強気の態度を翻した。補佐人として同席した弁護士の意見を求めながら慎重な答弁を繰り返した小嶋社長。自身に迫る警視庁などの捜査や、関係が指摘される政官界への配慮が見え隠れした。【篠原成行、種市房子】

 紺色スーツ姿で議場に現れた小嶋社長は、淡々とした表情で、11月の参考人招致のように声を荒らげる場面はなかった。冒頭、林幹雄国土交通委員長(自民)から「違法性の認識はあったのか」と問われた際にも、「ありませんでした」と明言するなど、喚問は淡々と進むかに思われた。

 しかし、公明党佐藤茂樹議員が質問に立つと態度を一変。「偽造が発覚した際、『公表するな』と圧力をかけたか」「耐震構造に問題があると知りながらマンションを引き渡したのか」などの質問に対しては、そのたびに後方の席に座った補佐人に意見を求めた上で、「証言を控えさせていただく」と繰り返した。

 証言拒否が続く中で質問に立った民主党馬淵澄夫議員が、小嶋社長が11月20日に「グランドステージ川崎大師」(川崎市)の住民に対して行った説明会の録音テープについて取り上げた。「この中で安倍晋三官房長官の名前を出して『50億円の公的貸し付けをお願いしている』と話しているが事実か」と問うと、小声で「秘書の方に相談したことはある」と答えた。

 一方、安倍官房長官を含め、名前が挙がった議員については「一時も早く住民の皆様に対応したいと考え、相談できる所に相談したということ」と述べたものの、口利き依頼の事実は否定。喚問後の会見では「国民の皆さんにとって納得できないことも多かったかなと思うが、ぎりぎり許される範囲内だ。偽証はなかったと思う」と述べた。

 ◇「あんな態度で…」−−傍聴住民、怒り心頭

 「あんな態度で、住民の理解が得られるものか」。衆院で17日行われたヒューザー(東京都千代田区)の小嶋進社長に対する証人喚問は、ヒ社が販売した「グランドステージ」シリーズのマンション住民が傍聴した。「証言拒否」を繰り返す小嶋社長に、怒りの声が上がった。

 「グランドステージ茅場町」(東京都中央区)の管理組合理事長(47)は「態度や説明を聞いて、補償する意思が全くないことが分かった」と憤る。また、証人喚問で複数の政治家の名前が出たことには、「政治家と結びつき、事実をゆがめようとしていたとすれば、まさに癒着だ」と語った。

 「溝の口」(川崎市)の男性(33)も「怒りを通り越し、開いた口がふさがらない」とため息。「東向島」(墨田区)の住民でつくる対策委員会の田中拓代表(32)は「答えられた質問もあったはず」と話し、「議員側も政治のかけひきのような質問より、偽造事実に関してもっと追及してほしかった」と述べた。【桐野耕一】

毎日新聞 2006年1月18日 東京朝刊

ロシア最悪のテロに

死者323人、半数は子供 ロシア最悪のテロに

特殊部隊が突入したロシア南部北オセチア共和国ベスランの学校人質事件で、同共和国大統領報道官は4日、死者が323人に達し、うち約半数の156人が子どもだったことを明らかにした。ロシアで最近起きたテロの中でも最悪の惨事となった。死者は最終的に500人を超えるとの報道もあり、犠牲者はさらに増えるとみられる。チェチェン独立派への強硬姿勢を貫いてきたプーチン大統領は厳しい立場に追い込まれそうだ。(産経WEB)

チェチェン共和国問題

mituru2004-09-04

ニュース記事より

人質の犠牲250人、負傷者700人に…露の学校占拠
 ロシア特殊部隊による強行突入で終結した同国北オセチヤ共和国の学校占拠事件は、4日になって被害者数が当初見込みより多かったことが判明、死者は約250人、負傷者も約700人に達した。(ロシア・北オセチヤ共和国)

 死者数はさらに増える恐れもある。プーチン大統領は4日未明(日本時間同日午前)、現地入りして事後対策に乗り出したが、過去最悪規模の犠牲者が出たことで、政権の行方にも影を落とす惨劇となった。

最近のロシアにおける爆破事件!

2004年8月31日 東モスクワの地下鉄ステーションの外側での自爆テロ、9人死亡、51人が負傷
2004年8月24日 2機のロシアの旅客機が同時刻に墜落、89人が犠牲
2004年6月22日 イングーシ共和国の内務省庁舎が襲撃され、92人が死亡
2004年2月06日 モスクワでメトロ列車で70人を負傷
2003年12月5日 チェチェンのスタヴロポリ地域の通勤列車爆発は、36人死傷、150人以上を負傷

写真=武装集団に占拠されていたロシア北オセチアの学校の体育館内部