HELENA,BOBBI,UEVO & WELEDA

最近購入したものをならべてみます。

左はマスカラといえばのヘレナ・ルビンスタイン。今までグラマラス・マスカラというのを使っていたのですが、お湯で落とせるのはいいけどたまにハードレンズにゴミが入ったとき涙といっしょに流れてしまうことがあったので代えてみました。レース柄ではなくてほんとのレースにくるまれたパッケージがおもしろいラッシュクイーン。ウォータープルーフだけどアイリムーバーを使えば落としやすさは前のとあまり変わらない気がする。右はボビー・ブラウンのジェルアイライナー。ジェルだとM・A・Cも有名だけどボビーのほうがカラーバリエが豊富。しばらくペンシルを使っていたのですが夕方にはにじんでしまうのでジェルに戻すことにしました。これはチョコレートシマーという色。筆はボビーで買うとジェルより高いのでKATEでじゅうぶん。

右はデミ・コスメティックス社が出しているUEVOというシリーズのキューブ型ヘアワックス。全部で10種類ぐらいあって色もそれぞれちがう。通っているヘアサロンでピラミッドみたいに積んであるのがかわいくて、以来使っているのですが香りも固さもちょうどよく今まででいちばん扱いやすいです。左は仕上げに軽く吹きかけるヘアスプレー。

お風呂ではオイルをすこし垂らす派だったのですが、ことしからみょうに乾燥がひどくなったので(老化現象・・・)しっとりするのをもとめて買ったバスミルク。ヴェレダのワイルドローズは以前ボディローションを使っていて好きだった香り。甘いのにべったりした感じがない。

古内東子とRay Bardani

わたしはもう何年もうざいくらい古内東子が大好きと言い続けているのですが、来月に出る新作『透明』はひさびさの全曲セルフアレンジということで、資質的にはかつてよく言われたユーミンよりRCA時代の山下達郎に近い、という従来からの印象を強めてくれるはずと今から期待ではちきれそう。

透明 (DVD付)

透明 (DVD付)

今回のミックスはルーサー・ヴァンドロス/マーカス・ミラー/デヴィッド・サンボーンなどとやってきたレイ・バーダニとのこと。とはいえレイさんと組むのはこれが初めてではなく'95年の『Strength』'98年の『魔法の手』も手がけているので、新作をたのしみに待ちながらこの2作を聴きかえしてみました。
Strength

Strength

ジャズ・フュージョン界からマイケル・コリーナをプロデューサーに迎えたNY録音の渋い4枚め。おかげで演奏陣の顔ぶれが異様に豪華なのですが、山下達郎のソロデビュー作『Circus Town』とかぶっているひともいて、わたしが資質的に近いと感じるゆえんだったりします。しかし「緊張で声が出なかった」と回顧する山達とは対照的にこの面々をしたがえて堂々と自分の音楽をやりきった彼女が当時まだ23歳だったことに驚く。真夜中の街を大人たちの遊園地と表現した「朝」(夜明けを告げるようなマイケル・ブレッカーのテナー・サックスがかっこいい)から、サンボーンのブロウがゆらぎの中の強さを演出する「雨の水曜日」まで未だ色褪せない名盤です。

古内東子 - 朝

魔法の手

魔法の手

『Strength』が『Circus Town』でいうNYサイドだとしたらLAサイドにあたるのはこのアルバムかも(実際はLAと東京での録音なのですが)。ブレイク真っ只中の時期の作品でチャート1位にもなった7枚め。同じレイさんの仕事でも音は『Strengrh』のくっきりとした輪郭とちがってラフで乾いた質感に仕上がっています。ここでもまた演奏陣が豪華なのですが絶対に触れなくてはいけないのがソウル界の名ギタリスト、デヴィッド・T・ウォーカー。彼が弾いている3曲はいずれもメロディーにつつましく寄り添いながらやわらかな主張もあって、歌伴の名手と呼ばれるのも納得の名演です。「ぎりぎりまで」は全キャリア中わたしのいちばん好きな曲。

古内東子 - 雨降る東京

「英雄たちの朝 ファージングI」ジョー・ウォルトン

英雄たちの朝 (ファージングI) (創元推理文庫)

英雄たちの朝 (ファージングI) (創元推理文庫)

マイミク&フォロワーさんたちの間で大人気のファージング三部作。遅ればせながらわたしもこの第1作を読んでみました。第二次世界大戦ナチス・ドイツと講和条約を結んだイギリスという架空の歴史を背景に、それを主導した政治派閥ファージング・セットをめぐる殺人事件の真相へと迫っていくサスペンス。すべては手のひらの上の出来事と気づいたときにはすでに恐怖政治の大きなうねりに飲み込まれていたという苦い帰結は、しかしまだ序章でしかない雰囲気も確かにあって2作め以降読むのがたのしみになりました。まずこの1作めでとくに印象に残るのはいかにも英国らしいお茶文化へのこだわり。

わたしが今のお茶の飲み方を覚えたのは、若い娘に無駄づかいさせないよう、砂糖が配給制となった戦時中のことだ。砂糖が再び出まわりはじめたとき、わたしの好みはミルクや甘味料を一切入れない薄いお茶に変わっていた。デイヴィッドの好みも、わたしとまったく同じだった。彼は、大陸で飲むフレイヴァー・ティー中国茶は、どれもこんな感じだといった。自宅にいるときわたしたちは、ふたりで選んだシェリーの白磁ティーポットからレディ・グレイをたくさん飲む。

カーマイケルが帰宅すれば、たとえ明け方であっても、ジャックは文句ひとついわずに起きてきて朝食を調え、完璧な雲南茶を日本製のティーポットと茶碗に用意してくれる。だが今、ジャックはのんびり寝ていて、カーマイケルはひとりセイロン茶をすすっている。せめてもの救いは、急いでカップに注いだおかげで、茶葉が蒸れすぎていないことだ。

前者はファージング・セットの中心的存在である名家のお嬢様ルーシー/後者はスコットランドヤードのカーマイケル警部補なのですが、ともに中国茶を好むあたりがやがて容疑者の妻とそれを追う者という関係に同盟的な信頼を生む伏線になっていて心憎いところ。不勉強なので今回初めてナースリー・ティーという習慣があることを知りましたが、ここで供される料理表現のすばらしさは本作のひとつのハイライトといっても言いすぎではないほど五感を刺激してくれます。女性作家ならではという言いかたはあまりしたくないのですが、こういう描写がある小説はやはりまちがいないなと改めて感じたのでした。

さいきんのランチじじょう

御茶ノ水でも聖橋近辺はチェーン店が多くてあんまりおいしいお店が・・・と思っていたところ、これは!という2店を見つけたので載せてみます。ひとつめはタイ料理の「グリーン・パッタイ」。八重洲に勤めていたころ好きだった「スクンビット・ソイ・トンロー」より良いかも。2回行きましたが写真は最初に食べたスペアリブ入りタイラーメン。次に食べた蒸し鶏の炊き込みごはんもおいしかった。会社のひとに聞いたらやはり界隈ではかなり知られているそうです。


先週の金曜に入った洋食屋さんの「土桜(におう)」はクラシックな内装(ビーズのシャンデリアがすてき)もさることながらシャリアピン・ステーキがやわらかくてしあわせ。ずっと引き継ぎをしてくれたかたの最終日ということで連れて行っていただいたのですが、彼女が食べていたハンバーグもおいしそうだった。

「ソーシャル・ネットワーク」


やっぱり会社に行きだしたとたん更新ペースががくっと落ちるからだめである。これもすでに1週間前に丸の内ピカデリーで観ていたのですがようやく書きます。わたしもふくめて'90年代に青春を過ごした映画好きの多くにとってデヴィッド・フィンチャーの名前は特別な響きがあるのだと思いますが、冒頭から呆気に取られるほどの超高速ダイアローグ、巧みな編集に支えられたトリッキーな構成(オスカーではまちがいなく編集賞を獲りそう)、まるっきり自然な双子にしか見えないアーミー・ハマーの1人2役など彼らしいスキルフルな作劇に彩られているのに全体として与える印象が驚くほど普遍的に映るあたりに、演出家としてのひとつの到達点を見たような気がします(とか、ついついえらそうにつぶやいてしまうのもリアルタイムで追いかけてきたからこそ)。これは「市民ケーン」×ジョン・ヒューズの学園映画であるという自身の説明はとても納得がいくもので、ただかつてはヒエラルキーをひっくり返すところに生まれていただろうカタルシスが今日ではまったく違うエモーションにすり替わっている。大学社会でもビジネスでも王道を行こうとしたエドゥアルド(アンドリュー・ガーフィールドかっこいい!)と最短距離で駆け抜けた結果彼を裏切ることになるマーク(ジェシー・アイゼンバーグの造形がほんとうに的確)。大人になるということはスピード感が落ちるということなのかもしれないけれど周りの景色が見えないほど加速したらもう止めることができない。哀しい青春期の終わりをよそに名鑑(フェイスブック)は際限なく膨れあがっていくのでした。ジャスティン・ティンバーレイクも当代一のポップスターらしい軽みと引力を存分に活かしていてすばらしかったです。

帰りは銀座キャンドルでカキフライ。

Golden Globe Awards 2011

会社のPCは映画関連のサイトにアクセスできないのでやっといろいろ観ることができました。とりあえず印象にのこったひとたちを貼ってみます。

アン・ハサウェイはアルマーニプリヴェ。前から見るとパワーショルダーが目立つハードなデザインですが大きく開いたバックスタイルがエレガント。かっこいいー!

キャサリン・ゼタ=ジョーンズはここ数年レッドカーペットでよく名前を聞くようになったモニーク・リュイリエ。ザ・女優という感じ。なんだか久しぶりに見た気がするので。

ティルダ・スウィントン。色素の薄さを強調するホワイトな装い。足もとが厚底つっかけに見えなくもないけどこのひとはツッコミをゆるさない域にいますね。

逆にツッコんでほしがっているとしか思えないヘレナ・ボナム=カーター。必要性不明のグラサンと色違いの足もとに大笑い。オスカーでもたのしみにしております。

メンズはわたしがグレー好きなので、赤を上手に利かせていたロバート・ダウニー・Jr.を挙げておきます。

BLACK!BLACK!BLACK!

ここ何年か意識して黒を着ないようにしてきたのですが、それはべつにきらいだからとかではなくてもうすこし色合わせ力を強化したいと思ってはじめたことでした。しかし最近みょうにデコラティブな黒が気になってしかたない。もうそろそろいいかなということで解禁をきめました。もともと誰に強制されていたわけでもないのだけれど。

ケイト・スペードのローヒール。1ヶ月ぐらい前からだらだらと迷った結果買いました。黒をまた着たいなと思うきっかけになった。全体がびっしりとグリッターで埋め尽くされていて、プレゼントにかかっているような大きなリボンはエナメルではなくサテン張りなのが決め手。ひそかにヒール部分もサテン張りなのです。

おなじくケイトで。とくべつ好きなブランドではないのだけど今回はいろいろタイミングがよかったみたい。いちどよそのお店で見たときは購入を見送ったけど他もさんざん見た結果やっぱりこれだなと思った。

オペークで買った「GRAVITAS&GRACE」の水玉サテンスカート。はじめて知ったブランドですが他にもかわいいアイテムがそろっていた。着るとふんわりとしたラインが出ます。黒のバルーンスカートが欲しいなと漠然と思っていてある程度の出費は覚悟していたのですが予想よりおさえられた。でも安っぽい感じはないです。