―Stand-bys−
今期CSに出ているプレイヤーは誰もが「勝つため」に遊戯王をしている。 そんなの当たり前だろ、と思うかもしれないが、今期は本当にその傾向が顕著に出ていると思う。
魔導と征竜のあまりのデッキパワーのせいで他のデッキに俗にいう"ワンチャン"すらなくなり、CS結果から見てとれるように上位にはこの2つのデッキの名前しかほぼ上がらない。たまにヴェルズやマーメイルなども入賞するが、メタカードとして王宮の鉄壁や闇のデッキ破壊ウィルスなど必ず入れなくてはならないほど魔導、征竜のデッキパワーは高い。メインギミックになんら絡まないメタカードは事故率を上げ安定した勝率を目指せない為に、使用者は2つのデッキと比べて著しく少ない。
大会に出ても魔導と征竜ばかりでつまらないと嘆くプレイヤーが増え、店舗の公認大会などの参加者も少なくなってきていて、プレイヤー離れから売り上げなども落ちていると聞く。
しかし私はこの環境がカードゲーム的にはもの凄く「面白い」と思ってしまっている。
まずこの環境では勝とうと思ってない、やっていないプレイヤーは本当に勝てない。プレイングにおいて情報量も練習量も足りなく、他のプレイヤーはどうにかして勝つことだけを考えている"ガチプレイヤー"ばかりで、毎週のように開催されるCSから情報を集め、毎回違うプランや対策を用いて勝ちを狙っているからだ。昔の環境ではしばらくやっていなくてもプレイングを学べばどうにかなることもあったが、最近のデッキはパワーが高い為、ワンミスが即死に繋がる。カード一枚の表示形式や置くタイミングを間違えただけで勝ちゲーが負けゲーになることなんてザラにある。定石を知ることも大事だが、その場の状況によって上手くアドリブすることも必要で、その場合経験が物を言う事になる。もし昔CSで常勝していたプレイヤーを今連れてきても、勝てるようになるにはかなり時間がかかるだろう。
デッキのメインギミックは変わっていないのに、その他の採用カードが目まぐるしく変わっていくのも面白い。三ヶ月前の結果と今の結果を見比べてみると、メインデッキだけでも15枚以上も違うカードが採用されていることが見てとれる。細かい魔導書の枚数なども、最適な枚数を求めて日々変化している。いかに誰もが切磋琢磨して勝つためにはどんな構築をすればいいか、と考えているかがわかる。カードプールを限界まで漁り回答を探す。まさか、エクスチェンジやオベリスク、トルネード等が流行り、当たり前のように使われるなんて誰が予想出来たであろうか。汎用的に使われるカードだけでは想定されてしまい、プレイングでケアされてしまう事が多いため、常に新しいカードを考えていく必要がある。そして、メタカードは知ってからでは遅く、詰みが発生してしまう事も多くあるので、これもまた情報量が物を言う事となる。
勝つための遊戯王は、面白い。
―We NO the Future.―
お久しぶりです。
最近の遊戯王はとにかく「やったもん勝ち」って感じですね。
いろんなデッキタイプがあるので対処プレイを知っていないとカモられます。
昔やってたプレイヤーがちょっとやっていきなり勝てる環境では無いですね。
・天使
「モンスター出しとけば死なないだろw」→ストライカー絡みの1キル
・暗黒界
「レベル5シンクロ?出てきてからサンブレ打てばいっか」→レイジオン
・ガジェ
「とりあえずガジェ殴らないとやべーな。アタック。」→バトル終了時血の代償
・カラクリ
「やべーなんかデカいのたくさん出てきた。とりあえずモンスター出しといて死なないようにするか。」→カラクリ忍者 九壱九
・ラギア
「ジュラックグアイバ?恐竜とかカモすぎワロタwww」→「え、戦闘破壊したらもう一体?あ、はい、エヴォルカイザーラギア?テキスト読んでもいいですか?」
・ラヴァル
「どうせ炎属なんて爆発だけだろ?ガン伏せエンドドヤwww」→「伝道場?ああ、墓地肥やしですかどうぞどうぞw 淑女・・?あ、はい。割れました。炎塵爆発?テキスト読んでもいいですか?」
遊戯王ってほんとに難しいですよね。
―Jog Trot―
あんまり見てる人いないかも知れませんけど環境に存在しているデッキについて語ります。
・代行天使(TG代行)
間違いなく環境トップメタですね。今大会に出ると6〜7割このデッキと当たります。
アーススタートからの安定感。アースを殺さないとヴィーナスからのトリシューラや他の特殊召喚カードを絡めた1キル、バーミリオンデクレアラーによる地雷デッキへの強さ、ヒュペリオンやクリスティアなどの大型モンスターの存在など、とてもわかりやすく強いデッキです。
しかしどちらも動きがわかりやすいので、メタろうと思えば色々な方向からメタることが可能だと思います。固定パーツがかなり多いデッキなので旋風BFのようなメタに合わせて構築を変えることができるほど柔軟性のあるデッキでは無いので、他のデッキがトップメタとして台等することは十分有得ると思います。
・旋風(墓地)BF
カルートとゴヨウが削られてからも環境にちょくちょくいるほどの安定感をもつ旋風。シロッコヴァーユのアームズから安定して打点を供給できる墓地。
どちらを使うかは好みになると思うんですが、どちらを使うにしても意識することは似ているかと思われます。
まず天使のアーススタートに対して、モンスターをぶつけやすいデッキであることは中々評価できると思います。旋風のシュラや墓地のゼピュロスなどはアドがとりやすいカードなので、そこは他のデッキよりも優れている点かと思われます。
光属性としてライオウやヴェーラーを入れて開闢を出せるようになっているデッキもありますが、そこまでしてまで出したいほどのカードパワーが開闢にはありますね。一枚で状況がひっくり返るダムドのようなカードが増えるのは大きいと思います。
・恐竜系(ジュラック、ラビット)
どちらもエヴォルカイザーラギアを出すことに特化したビートダウンデッキですね。スノーマンイーターがサイドに標準装備されてる環境なのでそこをどう対策するかだと思います。
・カラクリ
1キルです。バーミリオンデクレアラー無いと殺されます。シュラとリクルと切り込み隊長がいます。全部機械族です。マシンナーズも入ってます。
・ライトロード
なんていうか、一言でいうと遅いです。その代わり、裁き3、開闢ダムド、皿3とパワーカードだらけなので後半のラッシュはすさまじいです。
下級も地味に強いので悪くは無いと思うんですが実際使ってみるとやっぱ弱くなったなーと思うようなデッキですね。
・六武衆
荒行型がワンチャンあると思います。
・デブリ、ジャンド系
規制を思いっきり受けましたが開闢が超出しやすいですね。強いシンクロが出たらまだいけると思います。
暇だったら続くかも 他に暗黒界とかあるし