Verib’, Vélos en libre

街中で一番目についたのはやっぱりこれ、Velib'。


パリ市が始めたレンタル自転車システムで、このような無人レンタルポートが街のいたるところにありました。
意外とフランス人が日常でも利用しているらしい。


そもそもパリ市は、自転車・ローラースケートに好意的だった街で、いたるところで車道の一車線や歩道の一部を自転車・ローラーブレード専用にしていたくらい。
なので、日本の歩道を走るよりは快適なシステムになっています。


今回は、是非これに乗ろうと思っていたのですが、なにせまったく予備知識がなかったもので…

みると、レンタルシステムには、このようなメトロの改札口にある、パリ交通局のスイカカードのポートがデーンと控えているではありませんか!

このカードシステムって、パリに住んでいないと申請できなくて、半年とか一年契約だったよなぁ、確か…


というわけで、乗りそこねてしまったのですが…
これが勘違いで、メトロのカードとは違うものらしく、さらに御本家サイトを見ると...



うわぁ、いきなりLa ville est plus belle à velo !なんだそうですよ。(韻ふんでまっせ。)


そこで、1日券と7日券があって、一日券の契約が1ユーロ、7日券が5ユーロ。
上記の御本家サイトでは、契約や決済にはフランスの銀行カードとMoneoシステムしか使えないと書いてあるんだけど…


ココなどをみると、VISAなどのクレジットカード(ICチップが付いてる必要あり)でも契約できるらしい。公式なソースが見当たらないのだけど、こちらをみると確かにVISAでも契約できるらしい。


24時間無人貸し出しで、料金は、基本料が1日1ユーロ。
一台あたり最初の30分以内は追加料金がなく、返却すれば基本料金のみ。
30分から60分の利用で、1ユーロの追加料金で計2ユーロ。
60分から90分の利用で2ユーロの追加で計3ユーロ。
90分以上になると、30分ごとに4ユーロの追加料金。
返却しないと、150ユーロがカードに課金されるそうです。


つまり、30分以内に返却して、その場で乗り換えれば、どれだけ乗っても1日1ユーロぽっきり、ってことですね。

5日間の滞在に7日券を5ユーロで契約して、1日1ユーロずつ5日間、合計10ユーロならばメトロのカルネより安い!
これは良さそうなシステムです
(ただし、雨が降らず、道に迷ったりしない限りですが。)
そのうち、デパートの袋を持ってVelib'に乗ってる日本人が大量に発生しそうな予感もします。


しまった、乗ればよかった。

パリ、何が驚いたといって、歩道の糞が一掃されています。

観光名所だけではなく、ちょっとした路地裏まで、なぜか糞がない!
安心して歩けます。
これは一体、どうしたのだろう??

誰かが頑張って掃除をして維持できるレベルではないので、あのフランス人が、ほとんどパリの街の歴史とともに歩んできたといっても過言ではないあの「糞」とどうやって訣別したのか?
いずれにしても、奇跡的にウンコがありません。

それから、街角の公衆トイレが無料になっていました。
Access gratuitと書いてあります!

Foie Gras

mouf2005-09-21

フランス料理の珍味といえば、フォアグラ・トリュフ・キャビアですね。


「フォアグラが食べたい」という友人の来訪に備えて、前菜にフォアグラがあるお店があるたびにチビチビ試してみたことがあったのですが...
たいがいのお店では、フォアグラを白ワインと混ぜてパテにしてしまったりして、何がどうおいしいのかわかりにくい。少なくとも、日本でアンキモを食べたことがある人なら、ふーんと思う程度で、ぜんぜん印象がパッとしませんでした。


そこで、いちばんフォアグラの印象が強く、フォアグラを理解しやすそうだったお店がここ。


メニューの前菜(Entrée)のページではなく、一番最初の名物料理(spécialité)のページのトップにある「ナマのフォアグラ岩塩添え」がこれです。
これは、生の新鮮なフォアグラをそのまま薄く切って、岩塩をまぶしただけで供されます。


そこで、同じくらいの大きさにスライスされたカンパーニュパンをテーブル備え付けの白いトースターで焼き、焼きあがったパンにフォアグラのスライスを乗せると...

トーストの熱でフォアグラの脂肪分がトロリとゆるんできたら、すかさずそこでさくっと食べます。すると、トーストされたパンの食感と岩塩のしょっぱさととろりとしたフォアグラが渾然一体となって口の中に広がります。
当然ながら食べながらもしっかり次のパンを焼いて、間を空けずワインもぐびぐび進むでしょう!
いろいろ加工されたモノをいただいてもよくわからないので、まずはこのあたりの基本的でシンプルな食べ方を確認した方がいいと思いますし、実際おいしいとも思います。

場所は、エッフェル塔の左側の道をエコール・ミリテールに向かって少し行ったところで、お昼のメニューもあるそうですので、観光のついでに昼食として楽しむこともできそうです。
ほかにも、カモを使った地方料理もおいしく、今回食べたカモのコンフィとサンド豆のカスレもとてもおいしい。

店頭の部分で店舗販売も行っていて、フォアグラやお菓子、ワインなどがキレイに並んでいます。


マダムに、日本人旅行者が来たりしても大丈夫か?と聞いたら「英語で何とかいたします。」と心強いことも言っておりました。


Au Petit Sud Ouest
46 Av. de la Bourdonnais 75007 Paris
TEL 01.45.55.59.59
公式サイト
(このお店は、「地球の暮らし方」に紹介されていました。この本の「気軽に外食」のコーナーのレストランのセレクションは、ハズレが少なくお薦めです。)

mouf2005-09-08

クスクス(le couscous)ってご存知ですか?

つぶ状のパスタ(小麦粉の粒・スムール)に、煮込んだ羊や鳥の肉をのせて、クミンの入った熱いスープをかけて食べるものです。

画像は、このお店の「クスクス・メゾン」。
羊の肉と鳥の串焼き、そしてスパイスの効いたソーセージ「メルゲーズ」をのせて、ジャガイモやにんじんのたっぷり入ったスープをかけていただきました。


このクスクス、伝統的な北アフリカ料理(モロッコアルジェリアなど)で、広い地域で食べられているようです。(アラブ系の地域のため、あまり牛肉を見かけません。)
フランスには旧植民地の北アフリカから来た方が多いので、街のいたるところにモロッコ料理屋さんがあります。


ビストロでフランス料理を食べると、どうしても20 Eurosの予算は必要になるのですが、クスクスなら10 Eurosで十分です。
そして、量がとても多い。スムールもスープも、毎回食べ切れません。
実は2人で1人前を注文すれば十分のような気もします。


これからの秋から冬にかけて、寒い夜に熱いクスクスを食べる。
これもとても幸福な選択肢の一つです。
画像のワインは、モロッコのロゼだそうな。


Le Roi du Couscous
112 Bd. de Grenelle 75015 Paris
Mo: La Motte Picquet de Grenelle
TEL 01.45.79.96.25



それから、これはそのお店のデザート。
満腹にもかかわらず、前の席のおじいさんが食べているのを見て、思わず注文してしまいました。
果肉がたっぷり入ったピーチとイチゴの二色のアイスクリームの上に、たっぷりのホイップクリームがのせられて、アーモンドがトッピングされています。

mouf2005-09-04

フランス料理の有名なメニューの1つに、「エスカルゴ」があります。
ここは、そのエスカルゴの専門店「L'Escargot montorgueil」。


店頭の黄金のカタツムリがなんとも誇らしげです。


このお店、伝統的なフォアグラやカモ料理もあるのですが、Pigeonや某Greneilleなども供する、たいへん興味深く貴重なお店です。


ちなみに、職場の人たちに、PigeonやGreneilleはきちんと食べてみて理解できなきゃダメだとまで言われているのですが...
このお店も含め、まだトライできておりません。


定食が29 Eurosからあって、エスカルゴのテイクアウト(あんぽるて)もできるようですので、短期間の滞在でフランス料理を極めたい方は是非どうぞ。
エスカルゴはサザエ・ツブ貝系で、意外と全く抵抗ありません。)


場所は、Les Hallesの北、エチエンヌ・マルセル通りの手前。


L'Escargot Montorgueil
38 rue Montorgueil 75001
TEL 01.42.36.83.51


このレストランの公式サイトもとても楽しいです。
L'Escargot Montorgueil

mouf2005-09-02

しかし、観光の途中で「田舎パン」を買っても、移動の荷物になるし、ホテルでどうやっておいしく食べればいいのか、これは難しいところです。


そこで、街にはこのポワラーヌのパンを出しているレストランも何軒かあります。
ここは、そのうちの一軒「Bistro Victoire」。
ビクトワール広場のすぐそばですから、観光の途中でも立ち寄りやすい。
ここでは、Mariage fréresの紅茶とPoilâneのTartineが食べられるそうです。


これは、Tartine italienne。

田舎パンの切り身にハムとチーズを乗せています。
サラダもたぷりついるので、お昼ゴハンにはこれで十分でしょう。
(クローク・ムッシューとどう違うのか?それは解かりません。)


場所は、オペラ通りからビクトワール広場に入り、ルイ14世の騎馬像の頭の方向、Banque de Feranceの前です。
なかなかいい雰囲気のお店で、カモなどを使った伝統料理を出すビストロです。
話のタネにポワラーヌのパンを食べるだけではなく、いろいろ利用できると思います。


Bistrot Victoire
6 rue de La Vrillière 75001 PARIS
TEL 01.42.61.43.78

mouf2005-09-01


ここが、街で一番有名とされているパン屋さん「Poilâne」。
厳選した小麦粉と「海の塩」を使用し、発酵生地にもこだわっているとか何とかで、田舎パン系が有名らしいです。
あの芥川賞受賞作家平野啓一郎さんも、先日某所で絶賛しておりました。


店内には、ショーケースのようなものはなく、壁の棚にいろいろなパンが並んでいるレイアウトで、入り口の真正面にマダムがどんと座ってお会計を仕切っています。
(たぶん、外国人にコシヒカリのおいしさがすぐには解からないように、ヤマザキの「超醇」があれば全く疑問を感じない日本人(自分)には、田舎パンのすばらしさは今ひとつわかりませんでしたが...)

場所は、左岸ボンマルシェのそばです。


Poilâne
8 rue du Cherche midi, 6e
TEL 01.45.48.42.59


Poilâne公式サイト