「はてな」の副社長に就任しました

本日、株式会社はてなの取締役副社長に就任しました。サービス開発や運営関連の諸部門は従来通り代表の近藤が率いますが、営業・マーケティング・広報・事業開発等のビジネス部門や、経営企画・人事・総務・経理・法務などの管理部門などは、私にて広く管掌させていただく体制となります。

実は昨年12月に、それまでの執行役員から取締役に役職が変化していたので、10/1の入社以来、隔月で役職が変わってきたことになります。私の筆不精が災いして、入社以来ダイアリーの更新を怠ってきてしまったため、「入社報告」の次の記事が「副社長就任報告」になってしまったことをお許し下さい(笑)久々の記事エントリーですので、入社から現在までについても少し報告をさせて下さい。

私は「はてな」入社からまだ4カ月程ですが、本当に中身の濃い日々でした。起業フェーズから参画した前々職、上場準備フェーズから参画した前職、とベンチャーで15年働いてきた訳ですが、それらにも決して負けない位「エキサイティングな日々」でした。色々と難しいこともありましたが、何よりも「変化を楽しみながら仕事」をしてこられたのは、ひとえに「はてな」経営陣・スタッフの皆さんのおかげだと思います。

入社以来、私がやってきたことは、今までの自分とはある種の異世界・異文化である「はてな」を自分なりに咀嚼しながら、同時並行で改善策や成長策を考えることです。さらに緊急性の高い部分については、一つずつ実対応に努めてきたということにつきます。(まあ、まだまだやりきれてない点ばかりなのですが・・・)

また、部門・部署を問わず、どんどん首を突っ込ませていただき、色々と改善策提案や、新アイデアの提起もさせていただきました。これらは早速、制度改変、部署新設、新サービス機能開発などの形で、そのいくつかが既に動き始めており、今後目に見える形で実を結んでいくことを期待しています。

さらに、はてな名物である開発合宿にも、非エンジニアながら「新サービス発案者」という立場で参加させていただき、サービスプロトタイプの開発を通じて、開発者の皆さんの高いポテンシャルやスピード感に非常に新鮮な刺激を受けました。(このサービスは後日どうやら正式ローンチされるみたいです・・多分。Nディレクターよろしくです!)

このように自分と「はてな」の織り成す相互作用を楽しみながら、今日まで駆け足でやってきました。私としては「はてな」という伝統あるWebサービス企業の中で、多少の新風を吹き込むことができたのではないか?と思っています。そしてもちろん、私は逆に「はてな」という環境からの刺激や影響を多分に受けられて、非常にエキサイティングでもあるのです。

入社前から今現在も揺らがない実感としては、とにかく「はてな」は本当にポテンシャルの高い会社だということです。でも、まだまだそのポテンシャルを外に顕在化させられていない点もたくさんあると思っています。ユーザーさんから支持されるサービスを提示していくのはもちろん、ビジネスとしても目に見える形で、大きな発展を遂げることが当面の私の目標でもあります。
現在、社内では日々「はてな」の特長を活かした新しい成長戦略を検討していますが、明るい兆しが見えています。色々な意味で今後の「はてな」が非常に楽しみです。

以上、とりとめもなく書きましたが、まだまだスタートラインについたところ、という心境です。これから「はてな」も自分も、ともに成長を目指して高速で走っていきたいと考えています。皆様、今後ともどうぞ応援の程よろしくお願いいたします!

「はてな」に入社します


本日より、株式会社はてなに入社します。
はてな」は本社が京都ですので、京都と東京を毎週行き来しながらの勤務となります。

はてな」のサービスのマーケティングを中心に、営業、マネタイズ、アライアンスと多方面で関わっていく予定です。また、執行役員でもありますので、経営陣としても「はてな」の躍進をドライブする存在になれればと考えています。

ちなみに個人的には「はてな」のサービスは「ちょっとマニアック」なイメージがありました。ユーザ層も「男性・エンジニア・30代」みたいな感じで、ホットエントリーを見る以外は、文系や女性には、とっつきにくい香りがするというかなんというか・・(笑)

でも、最近は位置情報サービスの「はてなココ」をはじめ、色々と新しいサービスも出てきていますし、Twitter連携とか、既存サービスもどんどんと変化をしてきていて面白いな、と。また、しっかりとしたWebサービスを作れる「高い技術を持ったベンチャー企業」としてこれからもっともっと発展できる可能性も秘めていると思っています。

思えば、日本で成長したネット系ベンチャー企業は、その多くが「営業会社」です。もっともっと「テクノロジーオリエンテッド」なベンチャー企業も発展するべきだと思うし、そうでないと日本初で世界に出ていけるネット企業も産まれにくいと思うのです。「はてな」が本当の意味でそういう企業になれるかは、まだこれからの挑戦なのだと思いますが、その最右翼になれる一社だと、個人的には思っています。

まあ、100%文系の感性の私がエンジニアに囲まれて仕事するのですから、不安がないと言えばウソになりますが、いい意味での自分らしさを活かして「はてな」を支えていければと思っています。
皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

欧州の旅2010(Part 1/準備編)

先日の退職報告の通り、次の職場で働き始めるまでの間、
半月ほどの時間を得たので、これを機会に家族でヨーロッパ旅行に行ってきました。
全16日間、訪問国は10カ国、車の走行距離は3600キロにのぼります。
今後このブログで、長い旅路の記録を少しずつ報告していきたいと考えています。

以下、今回の旅で訪問した国々です。
・ドイツ
チェコ
スロバキア
オーストリア
ハンガリー
クロアチア
スロベニア
・イタリア
・スイス
シンガポール(トランジットで途中訪問)


なぜヨーロッパ?なぜ車?

まず、そもそも何故ヨーロッパなのか?ですが、
・子供が2歳半なので途上国や気候が厳しい国は難しそう
(個人的にはインドとか中東とか南米とかアフリカも行きたかったが・・)

・嫁はとてもヨーロッパが好き
(タイ出身なので基本的に暑い国は好きでないらしいwww)

・西欧は何度か行っているが、東欧は行ったことがなく、興味があった


また、何故ツアーでないのか?しかも車旅行なのか?ですが、
・ツアー参加だと子供がスケジュール通りに団体行動するのは難しそう
・好きな場所に自由なペースで、気ままに旅できる
・子供の手を引きながら列車やバスで荷物を運ぶ旅は無理そう

というような点を考えて「東欧中心のヨーロッパ車旅行」に決定!!


予約手配は全部ネットで格安で!

さて、行き先が決まったら次は予約手配です。
航空券、ホテル、レンタカーの手配が必要ですが、これが案外面倒です。
・航空券:ネットで格安チケットを入手(しかも乗継便だから更に安い!)
・ホテル:初日と最終日だけネットで予約し、あとは現地で気ままに見つけることに
・レンタカー:イギリスの予約サイトが安かったのでそちらで予約完了

と全てネットづくしで「安く、もっと安く」をモットーに(笑)最小限の手配で済ませました。退職日程とも重なって、実はかなり多忙になっていましたが、夜にネットで比較しまくって、出発になんとか間に合わせました。

さて、次はいよいよ旅路に出発です。
(Part 2に続く)

退職のご報告

ご報告
ブログを始めて早々ではありますが、皆様に大きな報告があります。
実はこの度、9月末にて株式会社アイレップを退職することとなりました。
すでに最終の出社を終え、今は次の船出に向けた充電の旅の道中におります。
一緒に仕事をした方々、この仕事で出会えた方々、
関係する全ての皆様にこの場を借りて御礼を申し上げます。


アイレップにて
私がアイレップに入社したのは2005年で、5年少々の勤務でした。前職では教育系ベンチャー企業に起業フェーズから参画して9年勤務しましたが、アイレップはそれより少しだけ大きく、上場も視野に高成長を志向していました。
私の入社時は、直前期の売上が21億、社員数は55名ほどでしたが、その後数年で、売上は5倍、社員数も3倍程まで急成長し、検索エンジンマーケティング業界では、トップクラスの企業になることができました。
そうした急成長の渦中で、マーケティングと営業の責任者として最前線で仕事することができたことは本当に貴重な機会であったと思います。また、株式上場という会社の大転機を経営陣の一人として迎えることもできました。
この5年間に体験できたこと、得られたことは数えれば本当にきりがありません。
十分できなかったこと、至らなかったことも多々あったと思いますが、そんな私に期待し、多くの職責を任せていただいたことに本当に感謝をしています。
あらためて、高山会長、紺野社長をはじめ、関係する全ての皆様に御礼申し上げます。


転機と決意
そうした恵まれた機会をいただいてきたにも関わらず、今回の転機を決意したことには、もちろん理由があります。
敢えて中心的なポイントを挙げれば、やはり「本格的な成長過程を、まだこれから迎えるであろうベンチャー企業で、それを加速するお手伝いを最前線でしたい」という想いでしょうか。
実は、学生時代からベンチャーが好きで、親しい友人知人はほとんど全員が学校外で、いつも何かというと(レベルはもちろん低かったのですが)ベンチャーやビジネスを語り合うというような時を過ごしていました。その後、個人的に家族の介護問題などもあって、時にかなりの遠回りをした時代もありましたが、私の目線の先に一貫して存在していたのが、「ベンチャー企業」でした。
折しも今、日本は「失われた20年」を経て、「中国やアジア諸国の追い上げ」に悩み、「少子高齢化」に漠たる不安を抱えているようにも見えます。そんな中、社会も人も逆に守りに入ってきているというか、保守化する傾向も見受けます。でも私は、このまま守りに入っても先細りするだけな気がしますし、未来の社会を牽引する主役のいくつかは、今はまだそれほど規模が大きくないベンチャー企業の中から生まれると考えます。つまり、今こそベンチャーの出番であり、その成長こそが社会的にも意義が高いと思うのです。そして自らも、そうした社会の成長点に身を置いて、最前線で仕事し、未来を形作っていきたい。そうすることを、最も誇り高く、楽しく、幸せに感じるのが毛利という人間の性分なのだと思います。
自分の人生の中でも、そんなワクワクするような企業との出会いは、そう何度も訪れるものではないと思っていましたが、この度、幸運にも再びそうした機会を頂戴し、意を決した次第です。

アイレップの仕事も社会的な意義のある仕事ばかりですし、むしろ上場企業として、社会に与えるインパクトはベンチャー企業よりも一般的に大きいとも言えます。でも、自分としてはやっぱりベンチャーにこだわりたい。そして、その個人的な想いに突き進む以上、いずれはアイレップで成してきた以上に社会的意義やインパクトのある仕事をしなければ意味がない、とも思っています。また、そうすることがアイレップ出身者としてできる、アイレップへの最大の恩返しであると信じている次第です。


これからのこと
10月から次の職場での仕事を開始しますが、業界としてはソーシャル寄りになります。今までのサーチの世界と全く異なる分野でもありますので、自分にとって大きな挑戦でもあります。たくさん手探りもしながら、とにかく前に向かって進むのみ、といった日々となると思いますが、どうか暖かく見守ってやっていただけると幸いです。

最後にもう一度、関係する全ての皆様に御礼申し上げたいと思います。
皆様との出会いが、私にとっての何よりの宝でしたし、それは今後も変わることはありません。皆様、今度ともどうぞよろしくお願いいたします。

シンガポールにて

毛利裕二