*[映画] *捜査官X*


2012年初めての映画。
やっぱり金城君好きです!!
容姿も声もすべてが二重丸、三重丸です。

今回の役は、刑事。
丸ぶちメガネに長めの服をはおって、飄々としたいでたち。
この姿にはレッドクリフ諸葛孔明が重なります。
どちらかといえば血とがだめそうな感じで刑事には向いていなそうなのに、
昔のトラウマで法律第一主義、情けよりも、真実。
深い洞察力で今回もドニー・イエン演じるジンシーの真の姿を
追及していく。
前半の強盗犯死亡の推理の部分は秀逸。面白かったです。
解説者、金城君で。なるほどなるほどと。


後半のドニーイエンのアクションシーンはそれなりとして。
いろいろとあるうちに金城君演じるシュウとジンシーに
不思議な感情が芽生え、シュウのトラウマが弱まって、
ラストシーンに突入。
こういう終わり方にしましたか。
もっともっと他の事件をシュウには解決してほしかったけれど。
新しい中国映画の刑事キャラクターとして。


次の金城君の映画を楽しみに待ちましょう。

*フリューゲルの動く絵*


ドガー・ハウアー主演ということで無条件に見に行ってきました。
虐殺シーンが多い中国映画同様、見終わったあとの後味悪かったです。
新しい体験型アートムービーの誕生!もっと楽しい体験がしたかった!!
キリスト教国の人々にとっては面白い題材なのかもしれませんが。
開始から、人の声が全くなく、自然音、朝の家庭の光景、街中・平原にこだまする馬のひづめの音、木を切り倒す音、そして大型風車の音。
なんだか最初から不気味な世界でした。


ブレードランナーレディホーク、大好きだった若き日のルドガー・ハウアー。
今、何歳なのかは分かりませんが、年齢を重ね渋くてよかった。
彼には暗い背景色の映画が似合うのかな。
今年はこの映画で見納めと思っていましたが、あまりに暗かったので明るい映画を最後に見たくなりました。


因みに怪物君はもう見終わっているので、何を見ましょうか。

*1911*


ジャッキーが出演しているから、ジャッキーの100本目の映画だから見に行った。
それだけでした。ジャッキーが出演していなかったら、やっぱりパスの映画でしょうね。
私は基本、中国の戦争・革命ものは苦手です。
人がただただ物のように死ぬだけで。
大昔からの人海戦術が何千年も続いてきた。
こういったシーンを見るだけで鬱になります。
平和ボケしている私ですから。
次はやっぱり明るいジャッキーの映画見たいです!!

 *東京国際映画祭2011*

香港四重奏+香港四重奏II
香港社会を切り取るオムニバス映画。軽い映画が好きな私にとってはかなり厳しい映画でした。映画が終わった時、「会場中辛い雰囲気だったね」の声。的を得ているとうなずく私。
TIFF HPではMホテルの映像場面が使われているけど、一番この作品が分からなかったかも。外で二発の銃弾の音。それでも何事もなかったかのようにホテルの部屋の中で無邪気に写真を撮りあう二人。台詞はわざと香港の雑踏感で聞こえないようにしてあって。
後でじっくり考え直さないと感想が書けないというのは悲しいことです。


一番好きだったのはフルーツチャンの黄色いサンダルでしたね。香港映画スターへのオマージュ感に溢れていて。ポリスストーリーでジャッキーがバスにぶら下がって今にも振り落とされそうなシーンが線画で描かれていたり。アンディー・ラウ、エリック・ツァンチャウ・シンチーチョウ・ユンファー.....
残念だけど日本での一般公開はないかもです。




少林寺
テーマは重いし、残酷な殺戮シーンも多い作品ですが、ジャッキーが登場すると雰囲気が一変して。さすがジャッキー。
人を殺すことによってしか権力を得ることができないことの負の殺人の連鎖。不信感、裏切り。人間が本当に愚かな生き物であることを強く訴えかけてくる映画です。殺戮、暴力、恐怖による権力把握が今でも世界中で行なわれていることを誰もが知っているのに、どうしようもない現実。無力感。宗教で個人は救済できても、世界は救えるのかと懐疑的にみてしまう私がいます。


ジャッキーの役どころは少林寺の厨房係り。言葉使いも態度も一見ぞんざいそうなのにそこに何か深い人間への想いがあって。そして拳術を学んだことはない、という設定なのに料理器具を使ってのアクションシーンはこの映画の中では秀逸。
秀逸という意味は会場中を笑いに包むという意味なんですが。少林寺のお坊さん達とはまったく違う人間味溢れた個性が際立ちました。ジャッキーとっても良かったです。

ジャッキーがあまりにも良かったので、お久しぶりのアンディ・ラウも良かったけど特に今回はコメントなし、ということで。

*Johnnys Imperial Theater Special 「Kis-My-Ft2」*

知り合いの方からプレミアムチケットを譲ってもらって見てきました。
2階席だったので着席で。
ちょっとお疲れかな〜、と感じるところもあったのですが、北山君のダンスは今日も切れがありました。
ドームとは違ってやっぱり異常に近かった。
ドームと違ったのは、今までに帝劇舞台でジャニーズ先輩が演じた舞台の曲を歌ったことでしょうか。
そのため「祈り」を始め聞きたかったキスマイの持ち歌を少し聞けなかったのが残念。
本当に立派になった子ども達を今日も見守ってきました。

*レジェンド・オブ・フィスト怒りの鉄拳*

ブルース・リーが演じたチェン・ジェンをドニー・イェンが演じたカンフーアクション映画。
舞台は第二次世界大戦前夜の租界上海。様々な国籍の正体不明の人々が交じり合う中国であっても中国ではない街。


抗日の闘いに身を投じるチェン・ジェン。祖国を守るため、愛する人たちを守るため。仮面の戦士となって。ブルース・リーが演じたグリーン・ホーネットへのオマージュだそうですが。
そして最後はチェン・ジェンとして日本軍の指揮官である力石と戦う。私はブルース・リーの映画は見ていないのですが、彼のカンフーシーンの様相には狂気を感じてしまうんですが、ドニー・イェンは端正すぎて、怒りの程度がブルース・リーに比べるとちょっと低いような気が。最初は素手で戦っていたチェン・ジェンが、おもむろに腰にはさんでいたヌンチャクを取り出すシーン、拍手ものでした。ちょっと苦笑い。


非道な日本人を見るのは辛いけれど、現代史として受け入れなくてはいけない事実の一部であることは間違いないので。
そして大きな犠牲を払いながらも、抗日活動を続けた中国の人々には敬意です。
映画の中のホアン警部の存在良かったです。最初は外国人上司に刃向かえなかった彼が、祖国愛に目覚め、反日、反外国に進んでいく姿勢が。

スー・チー、お久しぶりでした。アンソニー・ウォン、やっぱり味がありますね。

*神様のカルテ*


神様のカルテ、何が言いたかったんだろう、なんておせっかいなことを考えていたらある曲の歌詞が浮かんできました。


泣いて泣いて転んでまた泣いて 君はそうして大人になって 傷つくことを恐れて 
ずっと泣くのを我慢してたら笑えなくなってた
ぼら息を吸ってはいて 生きている 一歩一歩 歩いている ただそれだけでいい 
大丈夫 僕らはずっとここにいるよ


泣き虫だったイチさんは、泣かなくなって、でも心の中では泣いていて、そしてほとんど感情を表さなくなっていて。
それが、また声を出して泣くことができた。


まわりにすばらしい人達がたくさんいるから。妻の榛名、病院の大先生・貫田医師や他の先生・看護士、御獄旅館の学士・男爵...
医師の生活って大変だけど、未来を信じて進んでくれそうなラストでしたね。


御獄旅館に住んでいる人達が面白いですね。昭和初期の書生?戦後の熱い学生気質のような生活が。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい。
住みよくするために詩人と画家があらわれる。
学士さんが詩人で、男爵さんが画家。
イチさんはここではドリトルと呼ばれていて、話し言葉が文語調。奥様は姫。
草枕の世界が展開されていて。


最後に舞台となった病院について。
安曇さんが大学病院から見放されたというのはちょっと違うような気が。
一さんも言っていたように日本の医療制度では特定機能病院では末期ガン患者のような治療方法がない患者は面倒をみてもらえないことになているし。
でも特定機能病院でも普通は受け入れてくれる病院を紹介してくれている、と思うんですが。
患者に寄り添う医師というのは、医師を信じる患者と患者を見守る医師の間に生じる信頼関係から生まれる医師像ではないのでしょうか。患者は医師を選べないし。
一止医師が命が消えそうな患者を看取るため最後病院に何日も泊まりこむという設定は凄いです。実際そういう医師はなかなかいないと思うので。
患者が自分のカルテを手にすることってあるのでしょうか。


今回、翔さん、全然キラキラしていません。それが監督の狙いでもあると話していましたが。なんでこんな角度で撮ったのというシーンもあるし。やっぱりキラキラしている翔さんが見たい!! 昨日、翔さんの「命の現場」見ました。家庭医と在宅医。在宅医が凄い。内視鏡持参ですから。東京のような大都会でも、こういう地域医療を受けられるようになればいいんですが。番組中ず〜っとバックに嵐の曲が流れていたのにはびっくりでした。OPの素晴らしき世界から始まって。