マンションマンションご来場いただき誠に、誠に有難うございました!

『人間フィルハーモニー』いかがでしたか?
私は今回“生みの苦しみ”というものにオエオエしつつの舞台美術製作と役者業の濃密な日々を過ごしました。
一回目『三年パンク』では昔から好きだった“引き戸”(今はもうピチチ5の必須アイテムとなっておりますが)、
二回目『キング・オブ・心中』では“風”になびいて恍惚とする役者、
そして今回は“カラス”と“雨”が私のテーマでありました。
其処らへんの当たり前過ぎるくらい当たり前に存在する日常の象徴としてカラスを主軸に描いた絵をバックに、優しくささやかにキラキラキラキラ光る雫の仕掛けは、ちょっとお客さん泣いてくんないかなぁ…なんて思いながら。
お客さんがビックリしないと仕掛けは意味が無いんですけど、でもテクニックが見えてしまう仕掛けに私は興味がありません。
上手く伝わらないかもしれないんですけど結果、役者さんが体力的にしんどい仕掛けが多いです。
全く脚本は無視していつも美術を考えるので、福原くんは大変なんだろうな。知らないけど。
今回は役者としても毎回登場するお立ち台に初めて飛び乗れたり、仕掛けに初めて絡めたりと、役者さんに恍惚としてほしい美術をモットーとしてる私自身が初めて恍惚とした、とてもえへへな舞台でもありました。
とりあえず、今回拘ってくれた全ての人たちに感謝しつつ、
観にきてくれた皆さま方、本当に本当にありがとうございました。
「お達者で!」