トルコ行きの件、続きはまた次回にと書いてからずいぶん時間が経っている。やっぱりな、と思われる向きも多いことだろうが、ああ自分でもそう思っているとも。が、このままではさすがに格好悪いので、記録を兼ねて簡単に。
1日目は朝4時半に空港に着いて、リムジンバスHavasで市内まで移動。先ごろまでずいぶん盛り上っていたタクシム広場で降り、迷いつつ歩いてホテルへ。とにかく今回はろくに準備も下調べもしてなかったから、iPhoneGoogleマップが頼りだ。こうして人は(いや、わたくしは)どんどん堕落する。Googleマップに表示されたホテルの場所は微妙に実際と異っていたが、なんとかなる程度の誤差ではあった。
ホテルに着いてからのチェックイン騒動は前回の記事に書いたとおりだ。ま、仮に入れたとしても、はるばるこんなところまで来ておいて朝からホテルの部屋に引き篭りってのも芸がないことだ。というわけで発表のストーリーすら確定していないことは忘れたことにして街へ繰り出す。いちおうホテルの写真も貼っとく。

ホテルはヨーロッパ側新市街の盛り場イスティクラル通りからちょっと入ったところにありタクシム広場にも徒歩10分くらいだ。後で知ったことだが、居酒屋街として有名なネヴィザーデのすぐ近くでもある。

まずは朝飯を確保するべくタクシム方面へ。

街はヨーロッパ風な感じ?ヨーロッパ行ったことないからわからんが。でもやはり至るところでモスクが目に入ってくる。

トルコで食事できる回数は限られているので朝飯もトルコらしいものをいっときたいところだが、何がそうなんだかはよくわからない。よってそのへんの店頭に並ぶ、しかし作ってからそんなに時間は経っていないと思しきサンドを採用することとした。ゴマパンってのがどうやらトルコ風だ。写真ではわかりにくいかもしれないがサイズはけっこう大きくて、パンの長辺は12 cmくらいかな?熱いチャイとともに食す。味は感動するほどでもないが、全部で7TLなのでそんなものだろう。

この店を選ぶにあたってはできれば地元のカフェ的なところで、と思ったわけだが、後でわかってみればこの店Simit Sarayiはそこら中にあるチェーン店ではないですか。いやまあいいですけど。
食事のあとはタクシム広場とゲジ公園をうろつく。

それからどこに行くべきか。Google様にお伺いをたてると、イスタンブールといえば何はさておきスルタンアフメット地区へ行くものらしい。ならば、ということで地下鉄とトラムで移動。地下鉄の駅では、お得な方法について思案していたところ、体格のいい駅員のおっちゃんに肩を抱かれつつ、地上の売店で"イスタンブールカード"買っといで、と教えてもらう。イスタンブールカードは再チャージ可能な電子マネーカードで、つまりはSuicaとかICOCAとかそういった類のものだ。いやそこまで頻繁にバスやトラムに乗るわけでもないが...とも思う。また、肩は抱かなくてもいい。しかし見慣れない小銭を用意するプレッシャーがなくなるのはありがたい。よって素直に教えに従い、いったん地上に上がってキオスクみたいな売店でカードをゲットしてきた。なぜ地下の改札前にある売店で売らないのかはよくわからない。
トラムはこんな感じ。LRTてやつですな。車内はきれいだし客も物静かで快適。

まずはスルタンアフメット・モスクへ。テオドシウス大王のオベリスクが目に入ってくる。

この時点で早くも1人目のトルコ人に声を掛けられる。事前にガイドブックを見ていれば、スルタンアフメットで日本人と見て声をかけてくる輩は大抵絨毯屋か靴磨きだから気をつけるように、と書いてあったらしい。しかしそこは予習ナシの悲しさ、いろいろ話しているうちに絨毯屋に連れこまれる。それでも、さすがにここまで来るとヤバいことはわかり、チャイも飲まずに脱出に成功した。ちなみに店自体は「マップル」にも載ってる、と本も見せられたが、だからといってマトモな店かどうかわたくしにはわからない。
それからモスクの内部を拝観しようと思ったが、この日は金曜日で大々的に礼拝が行われる日にあたり、14:30までは中に入れない、とのこと。まだ4時間ほどあって、この日使える時間も考えるとそれは流石に待っていられないので、遠くから敬意を表するのみに止めることとした。

モスクの前にも含めて、人出が多いところはどこでもシミット屋とかトウモロコシ屋の屋台がたくさん出ている。

ただ、それにしてはトウモロコシをかじっている人を見かけない。実はわたくしもかなり心を惹かれたのだが、他に食べている人がいないとどうも... もっとも、後に聞いたところではあんまりおいしくないらしい。
さてスルタンアフメットモスクをあきらめて、向かいのアヤソフィアに入るか...と思案していると、また別のおっさんが声をかけてくる。さきほどの兄ちゃんもそうだが、はじめは巧妙に日本の話とかモスクの話から入ってくるためついこちらも話につき合ってしまう。しかし結局はやはり絨毯屋へGoだ。我ながら1回目で学習しないものかと思うが、まあしなかったんですな。こんどのおっさんはちょっと手強く、トルココーヒーを飲まされた上で絨毯売り付けられそうになったが、今回もなんとか脱出した。
これですっかり時間を無駄にして、アヤソフィア訪問も面倒になった。あのクソ親爺めが。それでも気を取りなおして「地下宮殿」を訪問。ここはかつての地下貯水池だったところだそうな。もちろん今でも水をたたえていて、地上よりずっと涼しい。暗くて写真がピンボケだ。

長くなってきたので続きはまた次のエントリーで。

まだ

イスタンブールに無事到着。トルコ航空機内食は、別に感激するほど美味というのではないけれど、普通においしくいただけて、ありがたいことであった。おまけにエコノミーなのにシートに電源までついていたりして。後ろの席に座った一行が騒々しい&臭うことを除けば、総じて結構なフライトだった。
到着が朝4時半だったので、市内に到着してホテルに辿りついてもまだ7時だ。もちろんチェックインタイムには早すぎるので荷物だけでも預ってもらおうとしたら、フロントの兄ちゃんは、んーあんたの名前では予約は見当らないねー、でも1部屋あるから大丈夫だよ。部屋入る?でよかったら朝飯も食う?と宣う。おいおいいきなりやらかしてくれるじゃないの、と思ったが、ありがたく部屋には案内してもらうことにした。ところが行ってみると実は部屋はまだメイキングできてなくて、結局入室はお預けとなった。
すぐに準備できるから飯でも食って待ってたら、といわれたが、相変らず宿題(発表準備)はできていないものの、今日を逃すとトルコまで来てそれらしいことをするチャンスが全くない。というわけで、ホテルで明日の準備をしたい気をぐっと抑えてイスタンブール偵察に出かけてきた。
で、まあこんなことを書きつづけているとさすがに時間がどんどん経ってしまうので続きはまた日を改めてということにするが、ブルーモスクは信者の参拝の時間にあたっていて中には入れなかったこと、うまいこといって絨毯を売り付けようとするおっさんにつかまってうっとうしかったことだけ記しておきます。続きはまた次回に。

夏の宿題

今日からトルコに出張に出かけてきます。
荷造りはすでに済みました。かの国の電源プラグの形状などは抜かりなく調べてあり、必要となるアダプタ等も手配ずみです。
あとは発表用のファイルができていないことが問題です。ネットワーク環境が便利になればなるほど、仕事が遅くなっている気がします。

最近「素直にうれしい」というフレーズをよく目にする。しかしこれって正しい使い方なんだろうか。実は「率直にいってうれしい」の誤用なのではなかろうか。
よしんば誤用でないにしても、わたくしにはどうもあまりにナイーブな響きに感じられて、いい年したおっさんがこんなコメントを発しているのを見るとお尻がむずむずする。素直に、「とても嬉しいです」っていえばいいんじゃないかと思うんだけどなあ。

数ヶ月前にiPadを購入して以来、スタイラスペンも欲しいなと思いつつ、これまで買わずにきた。店頭には色々な種類のスタイラスペンが並べてあって、試し書きしてみるとモノによってかなり書き味は異なる。そして、率直なところどれもイマイチの感がある。
実際にはそれら商品のクオリティが低いということではなくて、そもそもスタイラスペンとはその程度のものであり、紙用のペンと同じ感覚を求めるのが間違いなのだろう。とはいえ、やはり数千円も出すのなら、せめてそこにある中では最良のものを選びたい。しかるに試し書きができるのは陳列されている中の一部でしかなく、試せないものの中にこそ、わたくしにとってのベストがあるかもしれない、、、といった葛藤が、店舗まで行きながら購入に踏み切れなかった理由である。要するにケチなんですな。

同じ理由でかどうかは知らないが、世の中にはスタイラスペンを自作している例はたくさんあって、ありがたいことにその方法も詳しくweb上に公開されている。そこでわたくしも作ってみた。ペン先には導電性スポンジを使うのが本来らしいが、あいにくと手持ちがない。そこでこれまたネット上の情報を参考にセルローススポンジで作ってみた。必要なスポンジと補助軸は100均で買ってきたので、費用は210円也。これなら多少書き味に難があっても妥協できようというものだ。ところが実際に使ってみると、全く問題がない、どころか、大変快適である。問題は見てくれがビンボー臭いこととペン先の耐久性が低いかもしれないことだが、後者についてはスポンジはまだまだあるから、だめになったら交換すればよかろう。
何よりも良いのは、やはりペンみたいなものを持っていると仕事をしている風に見える(たぶん)ことだ。これなら居室でiPad使ってネットサーフィンばっかりしてる、などと学生さんに誤解されなくて済む、かな?

鳥取にはつい先日帰省したところであるが、今回は学会のため出張。学会期間中は、朝はそれなりに早く夜は遅くなる。酔っぱらって帰ったりもする。なので実家には泊まらずホテル滞在だ。まあ会場へは汽車(電車ではない)で行くことになるので、駅近くに泊まるのがいずれにしても具合がよい。

それはさておき、今日はJRのダイヤが乱れまくりでえらい目にあった。なんでもわたくしがスーパーはくとに乗る直前にどこやらで雷が落ちたんだそうで、京都高槻間は運転見合せに。あおりをくらってわたくしが乗る筈であったはくとは運転取り止めに。え、取り止め、ですか。そんなあなた、しれっと。どうにかならんのですか。と尋ねてみると、鳥取姫路間は運転しているんだそうだ。そして、いまからですと、姫路まで新幹線で行けば、乗る筈だったはくとに間に合いますよ。新幹線特急料金をお支払いいただく必要はありますけども。とおっしゃる。何だかしてやられた感一杯ながら、さっさと鳥取へ行ってしまいたいので、言われるがままに新幹線で姫路へ行った。
そうして姫路について、ほぼ時間どおりに列車も入線してきた。万歳。これに乗ってしまえば最終的には時間どおりだから、まあ京都姫路間のことはなかったことにしてやる。と思いきや、なぜかいったん入線してきたはくとが、ふたたび車庫へ戻っていくではありませんか。あれれー。そして、「京都から新快速でお越しのお客様を救済のため、遅れて発車いたします。再度列車が到着するまでお待ちください」とぬかす。あっ、それじゃ新快速で来たらよかったんじゃないか。あんた新幹線乗れって言ったぞ。金返せコラ。(京都高槻間運転見合せのくせに、新快速は走っているってのがわたくしにはよくわからんが、まあ事実そうなっていたんである)
立食いソバなど食して時間を潰した後にようやく列車に乗せてもらえたが、発車したのは定刻から40分遅れ。その後も信号待ちやらなんやらで止まること止まること、結局1時間遅れで鳥取に到着したのだった。まことに幸先のよい学会スタートといえよう。

最近の学生さんってのは普通に講義中にトイレに行くもんらしいですな。前で喋っているときに突然席を立って出ていかれると一瞬何だと思いますけど、別に彼らにとっては普通のことみたい。いや、行ったらいかんといっているわけではないですよ。講義室でされては困る。また、断ってから行ってほしいって言ってるわけでもない。
ただ、少なくとも私が学生のときは、講義中ではあるが止むに止まれずトイレに行く、っていう感じだったと思うのですよ。でも今はそれほどの悲愴感は感じられないですね。ちょっと行ってくるわ、て感じ。この分だといまに、講義中におなかが空いたからご飯食べてきます、ってことになるかも。あ、そういえば飲み喰いしながら聞いている連中は今でもいるか。
お前の授業がくだらないからだ、といえばそうかもしれないですけどね。