Marry Me ( Lie! Lie! )

久々にDJします。

MORIO PARK ROCK

2024年5月4日(土・みどりの日)20:00~25:00 @ Monet 

Door: 1900yen+1D(600yen)

DJ:  Sasara, Kumi, PARA, MURAO, Ninja Hamster, Shin 80's, WPO, Chantetsu, Sugako, tdsgk

テーマは「夏フェス」、らしいのですが、これまで一回も行ったことなくて多分今後も絶対行かない(Marc AlmondとNick Cave And The Bad SeedsとDavid SylvianとBryan Ferryが出るなら考えなくもない)、なんならこれまで行ったフェスも春と秋で3回しかない(ベストアクトはFrictionとゆらゆら帝国とGreat 3と、それを上回る勢いで佐世保バーガー浦霞)私ですが、今年のフジロック出演の面々の一部に元気をもらって、なんかやりますのでよろしくです。

 

AOBA NU NOISEのTシャツです!

aobanun

 

ということで今年は暦通りプラス間の平日3日を加えた連休中だったりする。しかしそんな中でも出勤せざるを得ない事情があったりして全く納得のいかない感じなのだが、休日は休日で、一部でカルト的な人気を誇る実家の母の携帯電話の機種変更とか、そういう用事もあったりして昼食が取れないくらいにどたばたと休日なのに動くことがあったりして、まあ忙しい。

 

でも時間があることはあるので、ちょっと久々にインターネットしていたらMINAMOさん、という身体を張って仕事をする方の女優さんのYouTubeチャンネルでレコードを買って紹介するコーナーがある、という情報を目にし、どれどれ、と見てみた。

 

これ別に言わなくても良いことなんだけど彼女の作品は今まで見たことがなく、動く彼女を見るのは初めてだったのだけれども、まあYouTubeチャンネルは本人の朗らかなキャラクターもあって面白く、何なら恋しそうになる感じだった。

 

それは置いておいて、彼女が中目黒とか下北沢とかでレコード買いまくっててそれを紹介してるのだが、とくに系統立って買っているとかそういうのはなく、気になるもの、とかそういうノリなのでジャンルも多岐に渡っていて、だから買っているもので我が家にもあるなあ、と思ったのは浅川マキ

Alain Goraguerファンタスティック・プラネット」のサントラ

くらいなのでそういう観点の話ではない。

 

領収書、である。そう、彼女は領収書を切ってレコードを買っていたのであった。おおお、全レコード買いの夢、それはレコード代を領収書で落とすこと(断言)!とくに今みたいに、パン、そしてラーメンと並んで、物凄い高級品の地位に爆速で上り詰めようとしているレコードを領収書で落としたいものである。

 

やはり私もYouTubeチャンネルを始めれば領収書でレコードを買えるのだろうか、いや、それはなんかあらゆる前提を吹っ飛ばし過ぎている気がするな・・・。まずは何等かの形で有名人となり、その後YouTubeチャンネルを開設して、か。まずはどうやってYouTubeチャンネルに至る有名人になるか、だな・・・。それを考えているだけで人生が終わってしまいそうだな・・・。日々激昂しながら、世を憂いながらいる私ではあるが、プラスして新たな悩みが出てきて困っている。

 

祝These Immortal Souls再発!これも領収書で買いたかったのだが、まあそれは置いておいて、今頃世界中でThese Immortal Souls祭りが開催されているはずだ(妄想)。ということでまずはファースト「Get Lost ( Don't Lie! )」を久々に聴き直している、ってCDで聴くのは初めてだ。

Get Lost

Get Lost

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The Birthday Party、元Crime And The City Solutionの故Rowland S. Howardが弟のHarry、故Epic SoundtracksというCrime And The City Solution組とGenevieve McGuckin(Rowlandの彼女)と結成したバンドの、1987年のファーストである。大分昔に安く買って愛聴していたものの、中古盤の価格が驚愕するくらいに高騰していて驚いたアルバムが、こうしてリマスターされて再発されるのは嬉しい。Rowlandのトレードマークである、放電しているみたいなぎゃりーん、という生々しいエレキギターはやはり健在だが、ここでは彼のヴォーカルが聞きものである。もちろん上手、ではない。しかし私はこういう時のヴォーカルを上手い下手で考えるような世界にはもはや生きていないので、むしろ吐き捨てるようなやさぐれたようなぼやきのようなヴォーカル、これがほの暗い音と相まって最高に響くのである。曲もマイナーコードでゾクゾクさせながら展開する粒揃いの楽曲ばかりで、短いアルバムながら傑作、である。というかThese Immortal Soulsのセカンド

もその後のソロも含めて、Rowlandさんの作品はどれも名作しかない(断言)。もし今も生きていたら、ソロアルバムがもっと聴けたのかもなあ。

Fern Gully

AOBA NU NOISEのTシャツです。

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5月にはDJする機会があるかも、ですがまあ詳細がもし出たらこちらでお知らせします。

 

何だか最近私のイケてないことの記録になってきているような拙ブログであるが、まあまだまだ続けてあるのよ。とくに先週の金曜日はてんこもりで、昼にそば屋に行ってミニカツ丼とざるそばのセットを頼んだら、「お待たせしましたー」と明るいおかみさんが持ってきてくれたお盆のざるの上にはそばが乗っていなかった。

 

先日のトッピングなしピザの記憶もまだ生々しいので、ええっ・・・?と戸惑っていたら「あ、失礼しましたー」と一回引っ込められてそばを乗っけてもらえたからまだ良かったが、なんか「乗っけられない難」の相とか出ているのかしら・・・

 

とか思いながら歩いていたらもう何年も履いている靴なのに靴擦れ起こしてしまって、もうそれはそれは大変に痛くてかなりやってられない気持ちになったが、その夜は私のこの世で最も唾棄すべきもの、即ち職場の飲み会があり、私が長を務めるディヴィジョンが幹事だった故に休めず、うるせえぎゃあぎゃあいってるだけのくだらねえ飲み会をなんとか乗り切り、疲労したまま電車に乗ったらあまりの疲労で本来降りるべき駅の次の次の次の次の駅で目覚めて降りて、忸怩たる思いでタクシーで帰宅、という1日だった。

 

なんとなく滅入っているとそういうことにばっかりフォーカスしてしまいがちなものだから、車ぶつけて以来なんとなく連続してツイてない気持ちになっているだけだべ、とも思うのだけれども、先日もレコード針をぼっきり折ってしまったり、挙句の果てに交換した針で聴いたDanielle Daxは針飛び盤だったり、とかとにかく何だかなあ、ということが多いのである。あんまりこういうこともなかったもんだよなあ、と思うのでお祓いとか行った方が良いのかしら。いやでも宗教が違えばそういう厄とかも関係ないから人間の妄想だべや、とかそういう発想になるからなんか見えざる力が私に苦役を強いているのだろうか。

 

まあ良いや、RSDで唯一お目当てだったNine Horses

Snow Borne Sorrow

のアナログを店頭で買えたし。禍福は糾える縄の如し、なのだ。

 

と信じて生きていくしかないのだ。Don Kingの「On The Mediterranean」はとても面白いアルバムだったし。

On The Mediterranean [Analog]

On The Mediterranean [Analog]

  • アーティスト:Don King
  • Nashazphone
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Mars、と言えばお馴染み「No New York」

の中でもバキッとしたバンドサウンドの所謂ノー・ウェイヴ一派のバンドだったわけだがそこのMark CunninghamとLucy Hamilton、という2人がそもそもは1981年のThurston Moore主催のフェスのために結成したユニットの、1986年のヨーロッパツアーの模様を収めた1987年のカセットのアナログ再発、である、ってそんなん全く知らんかったわそもそも存在を。しかしこれが面白い、実に面白いのである。MarkさんのトランぺットにLucyさんのバスクラやギターや声、というデュオなのだけれどもArto Lindsay等も録音に参加したパーカッションを収録したテープとの共演なども含んで、まあフリージャズみたいになるんかな、もしくはThe Lounge Lizards

Lounge Lizards

Lounge Lizards

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みたいな感じかな、と思ったら意外にそうでもなくて、ミニマルなフレーズをベースにたまに逸脱するギター、とかテープ録音のケイオティックなパーカッション演奏と一緒にどしゃどしゃ自由にやっていたり、「Summertime」のメロディをフリーキーな演奏と共に、とかデュオ故にかなりの自由度でやっていて、でも案外想定していたような悪ノリに振れそうなフリーな感じではなく、かと言ってもちろんジャズとも言えるわけもなく、でも、あーノー・ウェイヴだからね、とか言う輩をあざ笑うような、実に絶妙なバランスの、且つ最高にスリリングな演奏が収められていて、いやいや、こういうの埋もれているだけでまだまだあるのかな、と恐ろしくもなる。

Don't Leave Me This Way

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5月にはDJする機会があるかも、ですがまあ詳細がもし出たらこちらでお知らせします。

 

『休むヒント。』という本を買って読んでいる。

執筆陣が大変に良い感じのエッセイ集で、休む、ということに関して皆さん書いているわけであるが、さて私がここに名を連ねるとしたらどういうこと書くんかな、と妄想するのが私の可愛いところ、である。

 

「休み」=「仕事のない日」、という定義になるのかも知れないのだけれども私の場合それだけでは「休み」という風には感じられないなあ、とふと気づいた。じゃあどんな時に「休み」だな、と感じているのかな、と考えてみたところ、予定のない日、とくに人と会う予定のない日、というのが私にとってのリアルな休みの日だな、と思い当たった。

 

別に人嫌いなわけではない。昨夜も大好きな友人たちに、偶然も含めてたくさん出会えて大変楽しかった。しかし、休み、となると1人で過ごしている時間が多い日、それが休みの日なのだな、と思うのである。何時にどこどこで、という予定があると私の場合休みではなくなる。逆に1人でいて、そういったアポ系がない日が休み、なのである。

 

だからと言って特に何をするわけでもなく、思いついたことを実行できるのが最高の休みである。まあ大体にしてそんな大それたことを思いつくわけでもないのだが、昼に長崎皿うどんを食べよう、その後宅急便の営業所止めの荷物を取ってこよう、そしてその荷物であるレコードを帰宅したら聴こう、4時になったらつかさ屋の売り切り市に行って来よう、帰宅したらまたレコード聴きながらビールを飲んだりして、その後に晩御飯を作ろう、とか自分でスケジューリングが出来て、なおかつヨドバシカメラに入荷したレコード針を取りに行くのは明日以降にしよう、と敢えて実行しないこともスケジューリングできる、これが私にとっての休み、なのである。

 

まあ、あんまりないからこそありがたいのだが。これ毎日だったら逆噴射的にギア入って、アポ詰めまくりの日=休み、とかパラダイムシフトが起きてしまいそうなのだが、もう一つの側面「貴重なもの」=「休み」ということが大きいかも知れない。

 

Sarah-Jane Morrisの「August」を急に思い出して聴きたくなったので、部屋のCD棚をひっくり返しての大捜索の末に聴いている。

AUGUST

AUGUST

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Instagramの方にも投稿してしまったのだが2001年にリリースされた、Marc Ribotとほぼ2人で作った、ほぼカヴァーアルバム、である。Sarah-Jane Morrisといえばこのアルバムの冒頭でも取り上げられた「Don't Leave Me This Way」を1986年にCommunards

がカヴァーした際にゲストで招かれて、CommunardsのJimmy Somervilleのファルセットによるヴォーカルと好対照を成すド低音ヴォイスに衝撃を受けた人もに多いのではないか、と思うのだけれども(私とか)、今作でもそのド低音ヴォーカルを十二分に堪能できる。Johnny ThundersとかNick CaveとかLeonard CohenとかMarvin GayeとかCurtis Mayfieldとかの選曲の妙も光るし、当然ながら変幻自在なMarc Ribotのギターにも舌を巻く、ということで名作であるし、それこそCarole Kingの「Tapestry

TAPESTRY

TAPESTRY

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級に一家に一枚、的なアルバムなのだけれども再発もなくサブスクもなく、という感じなので隠れた名盤になっているのは惜しい。ラストに配置されたJohn Lennon「Whatever Gets You Through The Night」のぎゃんぎゃんのギターと声だけ、なのに超絶なドライヴ感に溢れたロックンロール魂溢れるカヴァーとか、最高じゃないか、ねえ。

Butterfly Phase

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年度末を乗り越えたと思ったら今度は年度初め、と忙しい中、ちょっとした疲れやストレスが私の場合は耳に来たりする。

 

ということでなんだか耳鳴り的なのがあるなあ、と思い耳に優しい(?)Autechre & The Hafler Trioの7枚組LPボックスを聴くか、と集中的に7枚聴いていたのだが、あれ、この物音みたいなのさっきも聴かなかったかな、まあ判別が難しい超弱音~物音~ノイズ、みたいなもんだからなあ、と思いながらも気になって、コンタクトレンズを外して(見えないんよ)レコードのマトリクスを確認したらレコード1が2枚あって、レコード2がなかった・・・。

 

おい!購入してから1年くらい経ってから気づくのもいかがなものか、と思うのだけれども(いや、とにかく全体的に間違い探しみたいなデザイン、加えて音も間違い探しみたいな、という世界なので・・・)即購入元にメールして、次に何かオーダーする時に一緒にレコード2を入れてもらう、ということにした。まあ、なんならレコード2だけ単独で送れや、とも思ったけど個人経営レーベルで日本までドイツから、となるとそれはまあコストも大変だからな・・・。

 

いやいや、と思いながら土曜日を終え、そんな翌日の今日日曜日は前々から予告されていた我がアパートの水回り高圧洗浄が午前中にあるからその日その時間は必ず在宅しろ、別日は無理なんだからな、と強硬に言われていたので予定は午後に回して、台所や浴室、洗濯機のあたりを掃除して、洗濯も大慌てで済ませて、慌て過ぎて朝コーヒー豆ぶちまけてそれを集めて掃除して、とか余計なこともあったがまあ、9時から12時の間で、ということなので準備万端寝ぼけ眼をこすりながら待っていた。

 

しかし来ない。一向に来ない。まあ、他の部屋やってるのかな、と思ったけれども他の部屋にも動きがない。すると携帯電話が鳴り、見ると不動産屋からの電話で出てみたら、なんとオーナーとの話し合いにより今日の高圧洗浄は中止になっていたにもかかわらず、各世帯へその中止の連絡することを失念していた、とな!?

 

おい!!これには久々に怒髪天を衝いた。相手がVinyl On Demandとかじゃないからもう戦争だ、みたいな勢いになったけれども、まあだからと言って何が得られるわけでもないよなあ、とは一旦思って出かける用意をして外に出たら、お隣さんとも会って、一向に作業が来ないのを訝しく思ってそのお隣さんが不動産屋に電話したら中止だったということが発覚した、ということがわかり、これ、その電話がなかったらずーっと待ってたんかよ、となって怒りが復活して、経緯を説明せよ、という冷静な、且つ凄く嫌な感じの電話を不動産屋にかけてしまった。が、仕方ないと思うんだよね、それも。

 

しかし・・・。3月からなんだかずーっと嫌なヴァイブスを引きずっている。車をぶつけてトッピングを忘れられたピザを食い同じレコードが2枚入ってて1枚が欠けている7枚組のレコードを聴きうららかな日曜日の午前中には来もしない高圧洗浄のために家に拘束されていた。お祓いか。お祓いが必要なのか。

 

いや、こんなに嫌な目にばっか遭わせられたから、今度宝くじでも買ったらそれの反動で何か良いことが起こるのかも知れない。って言うか、まあ、どうでも良いことばっかなんだけどもね、究極的には。

 

そう、なんかもう色々どうでも良い。どうでも良くないのはWarpからリリースされたKelly Moranの「Moves In The Field」だ。

お名前はかねがね、と言う感じであったがアルバムを聴くのは初、である。で、これめちゃくちゃ良いね!ヤマハの自動演奏ピアノであるディスクラビアと彼女のデュエットピアノ作品らしいのだが、人間には不可能な運指を繰り広げるディスクラビアとの演奏、ということでどんなキワモノなのか、と思ったら(それこそ自動演奏、というとConron Nancarrowの超高速ピアノ音楽、とか思い出すわけじゃないですか)、めちゃくちゃ抒情的な、例えが陳腐だが全曲坂本龍一の「Aqua」みたいなアルバムになっていて、大いに感動している。ネタをネタとして終わらせるのではなく、それを踏まえた上で高水準の美しいピアノ音楽になっていて、いや、これは本気で凄いアルバムすぎる。ついでに彼女が羽生結弦のファン、ということも知ったんだがそれはどうでも良いか・・・。まあヴィジュアルとかPVとかにフィギュアスケートのイメージ使ってるのはそれが理由、なのかな。

 

 

Oblivious

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なんか今日3月30日にcsgbやるとか聞いてた気がしてたけど、何にも連絡がその後ないし告知もなかったので、ないのですね。なんだかな。

 

Aztec Cameraの「Walk Out To The Winter」

という名曲がある。その中に"Faces of Strummer that fell from your wall"という歌詞があって、よく「ジョー・ストラマーのポスターは壁から剥がれ落ち」とか訳されているのを見る。

 

まあパンク以降の気分をThe ClashJoe Strummerのポスターが剥がれることで上手く表した、とかよく評される歌詞なわけで、なるほど確かに、とか思うけどこれは思っている以上に激烈なことで、なんせ"faces" of Strummerなわけである。

 

複数形、ということは単にThe Clashの、もしくはJoe Strummerの、単体のポスターとかそういうわけではなく雑誌の切り抜きやら何やら、そういったものがべたべたと部屋に貼られていたのに、それ「ら」が多分「全て」剥がれ落ちる状態、なわけである。

 

考えてみると、雑誌の切り抜きやら何やらでJoe Strummerの顔の写真をべたべたと貼る状態、というのはかなりの熱狂、心酔、という状況が窺える。それが剥がれちゃう、と歌っているわけだから、それは明らかにパンク(The Clash、もしくはJoe Strummer)への猛烈な度合の熱狂の時期が過ぎてマジで何もなくなった、という状態がいかに重いものか、それから冬へと歩き出して冷気が目を覚ます、とか言っているのがどれだけ悲痛な思いがこもっているのだろうか、と今さらながら思い至って、あの軽快な曲調とRoddy Frameの若々しく明るい歌声からこちらが受け取る印象よりはかなりヘヴィなものがあるんじゃないのかなあ、と感じたのであった。

 

って何で急にそんなこと思ったか、というと11年くらい我が部屋のターンテーブルの後ろの壁に貼っていたDavid Bowieの「The Next Day」

がリリースされた時のポスターが剥がれてしまって、真っ白な壁が広がっている状態になってしまって、ふとそんなこと歌っていたRoddy Frameのことを思い出したから、である。

 

別にDavid Bowieのポスターが剥がれてしまったことにはなんら象徴的な意味もないし、なんならついこないだもDavid Bowie聴いていたくらいなのだが、Roddyさんの方には意外に私たちが思っていた以上にもっと強い思いがありそうだな、と原詩にあたって思ったのであった。

 

で久々に2013年再発の7インチつきのAztec Camera「High Land, Hard Rain」の再発を聴いていたのだが、Roddy Frameの若さゆえの才気走った感じが爆発した曲が多いアルバム、だがしかしそれをさらっと聞かせてしまう、という才能も感じられる凄いアルバムだな、と唸ったのであった。Aztec Cameraのアルバム、としてはもっと他の作品の方に私は全体としては好きなものがあるのだが、このアルバムを名盤たらしめている凄さ、というものも気づいていたつもりではあったけれども、2024年の今、再確認したのであった。

 

Radio Tarifa

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先週の土日は短い滞在時間ではあったけれども東京に行って、且つ年度末のあれこれもあらかた片付き、ホッと一息、と言いたいところである。

 

が、たまたま同僚のインスタグラムに出くわしてしまって、しかもそれが仕事の内容に絡めたノウハウ伝授系と家族との幸せな日常、どうでも良い動画、という内容で、そのせいで油切れの物凄く悪いかき揚げを食べてしまった後のように、なんとなく胸焼け気味の症状になってしまったのは大誤算であった。

 

本当は大谷翔平の通訳になって大金を動かしたい、とか与党のじじいのように暴言吐きたい、税金溶かしたい、そしてそれを気にしないポジションになりたい、とかそういう有意義な内容で更新する予定だったのだが・・・。

 

胸焼けで逆に良かったのか。Finis Africaeの「El Pulso de la Madera」を聴く。

El Pulso de la Madera [Analog]

El Pulso de la Madera [Analog]

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最近、スペインの80年代の所謂アンビエントとかバレアリックとか(ニューエイジ、とか?)と現代では形容されてしまうあたりの音楽に異常にヤられている。私は独自の時間軸で生きているので知らなかったのだけれども、ちょっと前に世間ではそこらへんがどうやら盛り上がっていたみたいで、再発されていたものを探したり、ファミリーツリー的なものを辿って聴いたり、とかもしかしたら今一番真面目に音楽のことを考えて、探して、聴いているかもしれない。なんか日本のYENレーベルから出てたような感触の音楽ばっかりだったりして面白く、まったくもってインターネット様様、って本当に思う瞬間があるのだが、この80年代から2000年代初頭あたりまで活動していた固定メンバーを持たないユニットの84年のファーストアルバムと未発表音源をまとめた再発盤も、まあリリースからちょっと時間が経っていたみたいで某タワレコで安くなっていたので買って聴いている。Luis Delgado、という人間の音楽に出会ってしまったおかげでこんな事態になってしまったのだが、彼もこのユニットに参加しているのでまあ当然の流れなのだがめちゃ聴いて興奮している。音色的には80年代のテクノロジーが感じられる音なのだが、不思議と冷たい印象はなく、むしろその流麗な音色で民族音楽っぽかったりアンビエントっぽかったり、と言う音楽になっているのでどこの時代のどこの国の音楽なのか全くわからないのだけれども人懐っこくて、自分も知らない懐かしい記憶、みたいなものが呼び起こされる不思議な音楽。未発表音源は1曲毎に毛色が異なるけれどもその魅力は変わらず、よりここら辺の音を探究したい、という思いを強くさせられてしまう困った1枚(アナログは2枚)。オーガニック・アンビエント、なんていう言葉は初めて聴いたのだけれども、そういう形容もなるほどなあ。まあなんかニューウェイヴっぽいところとかが私には凄く訴えかけてきているのだろうけれども。

Schwarze Welt

3月23日はyumboが東京に行く、ので私も東京に行く、ということになります。ちなみにMarker Starlingさんのライヴはこれまでも2回ほど観ておりますが、大変に最高な名曲名演だらけなので、もしご都合よろしかったら是非とも!

yumbo / Marker Starling & Dorothea Paas  
2024年3月23日(土)@7th Floor(渋谷)
OPEN 18:00 / START 18:30
ADV ¥4800 / DOOR ¥5300 (+¥600 ドリンク代)

私は演奏はいたしませんが、お知らせです!

 

そして多分3月末にはcsgbが久々にあって、DJする機会がある、と思います。

多分ある、んでしょうねぇ・・・。

 

AOBA NU NOISEのTシャツです。

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最近我が家のPCが、なかなか大変である。

 

起動はする。するのだが、Chromeを立ち上げようとすると5分くらいかかる。立ち上がったら立ち上がったで今度は表示が現れるのに5分くらいかかる。

 

ようやっと色々出てきてどれ拙ブログでも更新しようか、と思うとChromeがブラックアウトしてまた5分くらいかかる。その後はてなの画面が出てきてからどれ、といじり始めると日本語かな入力と半角英字を切り替えたりしながら入力すると固まり、またブラックアウトして、とかなってしまうのだった。

 

はてなの画面に限らずGmailを開いてメールにあるリンクからダウンロードしよう、とかしても、これまた5分から10分くらいかかるのであった。先日出かける前に音源ダウンロードしてCD焼いて車で聴こう、とかしたのだがまあ時間切れでそのまま出かける、と言う羽目に陥ったのだった。

 

その後、まあ数日連続して立ち上げて使っているとまあ、5分はかからないくらいで各処理が済むようにはなるのだが、なんだろう、ジャギュアアストン・マーティンのような、古い英国車のように、なだめながら機嫌を見てゆっくり使い続ける気持ちでやっていくしかないのだろうか。

 

もはやパソコンもヴィンテージもの扱いになる日が来るとは、という感じなのだがこれっておかしいな。My Bloody Valentine

の高音質大容量ファイルをダウンロードしてから挙動がおかしくなり、その後色々クリーンアップ等をかまして容量軽くしたりしてきたのだが、まあなかなかに大変である。

 

My Bloody Valentine、というかこの「Loveless」は、その膨大な製作費のせいでCreationレコードの経営を傾かせたことでお馴染みだが、私のPCにも大変なことをしてくれたものだ、と罪深いバンドに想いを馳せることしきりなのだが、せいぜいダウンロードしてiTunesで開いたCD焼いて、とかブログの更新や年賀状作成、程度しか出番のない我がPCであるが、そのピンポイントのタイミングで旧車のジャギュアばりの扱い、になってくるとなかなか、ねえ・・・。

 

Xmal Deutschlandの「Early Singles」などという痺れるブツがリリースされたので聴いている。Sacred Bonesは本当に素晴らしいレーベルだなしかし!

やれゴス、とかそういう言葉が出てくる前から、そんな感じの音やアートワークで駆け抜けていったドイツ出身女性バンドの、4ADと契約する前のZick Zackからリリースされていたシングル2枚にコンピ曲とライヴ曲、という初期を網羅するアルバム、である。我が家にはこれまで4AD時代のシングルやアルバム、Phonogram期のシングルやアルバム、そしてMetronomeからの最後のアルバムやシングルがあるわけで、もう明らかなように大好きなバンドであるがこの初期のシングルは入手できていなかった。というかXmal Deutshlandはレコードフェアや中古盤屋に行けば必ずどれかには出くわす、というくらいのバンドなのだが(我が家も多分4ADからのアルバムは廉価再発のタイミングで新品で購入したが、他は全て中古だ、しかも安く)、いずれにしてもそんな中で入手が困難だった音源にこうして出会えて泣けるほど嬉しい。楽器経験がないメンバーが結成してリリース、というパンク以降によくあるプロフィールをそのまま音にしたような、なんかドラムがずれていないか、とかここで急にシンセが入ってびびるじゃないか、とかぎくしゃくしながら暗めのコード進行で疾走する、素晴らしい楽曲が集められ、そしてあっという間に終わる。通勤で1枚聴き終わる。しかしマジで格好良い。これが音楽ってもんじゃないか!とか言いたくなるのは多分年度末の色々のせいかも知れないが、NDWとかゴスとかそういうの関係なくアイディアと衝動で仕上がった名曲名演たち、である。Anja Huweの直線的なドイツ語ヴォーカルとかもまた、この硬質な音にぴったりで、これより後の音源も聴き返したりする羽目になってしまうのであった。