自転車ロードレースの楽しみ方について考えるその2

○自転車チームについて


自転車ロードレースは個人戦でもあり、チーム戦でもあります。どういうことかというと、チームとして出場するのですが、最終的な順位は個人のタイムによって出されるということになります。一番早くゴールに飛び込んだ人が1位になるという、ある意味わかりやすい結果が出るのですが、それをチームの力で勝ち取っていくという、ちょっと他のレースには無い要素があるのです。


チームの力で個人の順位を勝ち取るということはどういうことか。それは、チームの中で役割が明確に決められているということでもあります。それが、エースとアシスト。極端な話、チームはエースを勝たせるために存在します。エース以外の選手はアシストとなり、献身的にエースに尽くすのです。


例えばチームで走っている時。エースはたいてい前には出ません。アシストがエースの風よけとなり、交代で前を走るのです。それによりエースは十分に足を溜めることができ、勝負どころで他のチームのエースを打ち負かすのが役目なのです。アシストは他にも、自分の体力が無くなるの覚悟で他チームの牽制をしたり、逆に相手チームの牽制をつぶしたり、エースにトラブルがあって遅れた時にはリタイア覚悟の勢いで牽引したりと、本当にエースを勝たせるためにあらゆることをします。タイヤがパンクしてしまったエースのために、自分の無事なタイヤを差し出す(当然自分は走れなくなります)のもアシストの役目だったりします。


このエースとアシストという関係性がなかなか最初は難しく感じると思います。基本的にはエースが栄誉を手にするわけなので、アシストだって自分もそういう栄誉を手にしたい! と思っちゃいますよね。エースに献身的に尽くした結果、エースは優勝でもアシストは途中でリタイアなんていうことも珍しくないわけですから。


でも大丈夫。ロードレースの世界では、エースの勝利はチームの勝利、すなわち全員の勝利なのです。エースは獲得した賞金をみんなに分配しますし、スポンサーからのボーナスだって全員に出るのです。何より、アシストが頑張らなければエースは勝てないということを、他ならぬエースが知っているのですね。なので、エースとアシストは仲が悪いとかそういうこともないのです。まあ、中にはちょっとやんちゃな子がいたりしますけれども。


テレビで見られるような大きなロードレースの場合、1チームの人数は9人です。エースは1人。残りはアシストです。たまにダブルエース態勢で、どちらか調子のいい方が真のエースみたいな戦術を採るチームもあるのですが、基本的にはチームのエースはそれぞれ1人ずつと思っていいです。ちなみに現在チャンピオンで連載中の漫画「弱虫ペダル」では1チーム6人でインターハイやっていますね。あれも、エースは1人で残りはアシストになるのです。



○脚質について知ろう


自転車ロードレースはその名の通り、普通のロード(道)を走ります。普通の道は当然のように、いろいろなところを通っているわけです。山あり谷ありですね。つまり、平坦な道だけを走ったり市街地だけを走ったりするだけではなく、山を登ったり下ったりすることもあるわけなのです。


例えば駅伝でも平地に早い人がいたり、山が超得意な山の神がいたりするように、自転車ロードレースにだって平地が得意な人がいたり山が得意な人がいたりするわけです。それを、ロードレースの世界では「脚質」という言葉でよく表したりします。本当はもっともっと細かく脚質が分類されるのですが、まずは一番大雑把に分類したこの3つさえ把握していれば大丈夫、というのを挙げてみます。


■スプリンター
平地を走るのが得意というよりも、平地を走っている時に一瞬だけ爆発的な速度を出すのが得意というのがスプリンターです。ロードレースは基本的に集団で走るので、じゃあどこで順位の差がつくの? というと最後の最後のゴールスプリントで順位がついたりするレースがあります。つまり、集団から飛び出して一瞬でトップスピードを出し、他の人をぶっちぎってゴールするのです!


こういうタイプの人はむきむきなマッチョタイプが多かったりします。ようは、陸上競技で100m走が早い人タイプですね。一人で飛び出してなおかつ凄いスピードを出すので、物凄い空気抵抗を受けるのですが、それに負けないで自転車を漕ぐ筋力が必要だからです。


■クライマー
クライマーはその名の通り、山を登るのが得意な人です。山登りといっても舗装された道を上っていくのでそれほど大変という印象を受けないかも知れませんが、アルプス山脈だってピレネー山脈だって自転車で上っちゃうんです。富士山よりも高く上ったりするわけですから、それはそれは大変なのです。そういうところで、他の人が苦しみながら登っているところをひょいひょいと軽やかに駆け上がっていくのがクライマーなのです。


こういうタイプの人は細身のスマートなタイプや小柄な人が多かったりします。ようは、マラソンが早い人のようなタイプですね。山を登る時には、自転車の車重+自分の体重を持ち上げる運動になるわけです。そうなると筋肉の多い、大柄なマッチョな人は自分の体重が重い分とても疲れてしまうというわけです。一方小柄で体重も軽い人は持ち上げる重さも少ないので、ひょいひょい登ることができるのですね。


■オールラウンダー
山でも平地でもどんとこい、なのがオールラウンダーです。実はロードレースで一番大きく差が出るのが「山」です。平地を走っている時に、最後のスプリントに参加しないでも集団についていってゴールするのは割と選手なら誰でもこなせることです。でも、高い山を登る時に集団についていくのはとても大変だったりします。なので山は集団がばらけがちになり、遅い人と早い人のタイム差がくっきり出てきてしまうのですね。


で、エースになるような人はこの山でもクライマーに遅れず登ることができ、平地でもある程度スプリントができる人になることが多いのです。


とりあえず大雑把に分類したこの3つのタイプさえ把握していれば大丈夫です。ロードレースのチームはだいたいこのスプリンター、クライマー、オールラウンダーが混在して編成されることが多くなっています。


つづく

自転車ロードレースの楽しみ方について考えるその1

ちょっとFacebookのノートに書いていたのですが、思い立ったのでブログの方にも転記することにしました。最新のはFacebookのところにあります。

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最近日本でもブームが広がってきている自転車ロードレース。でも、ただ単に1位を取ればいい他のレース競技と違って1位を狙っていない選手がいたり(そういう選手ももちろんあわよくば1位を狙っていたりするんですけれども)よくわからない、という人もいると思うので、簡単に解説してみようかと思います。


ただ、自転車ロードレースに関してはまず前提となる知識がどうしても必要となってしまう部分がありますので、まずはその辺から説明していきたいと思います。


○まずは自転車について理解しよう


ロードレースはいわゆるロードバイクロードレーサー)と呼ばれる自転車に乗ってレースをします。このロードバイクは普通のママチャリとは部品の精度とかが全然違います。まず、とても軽いこと。ママチャリが18kgとか20kgとかあるのに対して7kg弱しかなかったりします。自転車は自分の体重と自転車の重さを人力で運ぶ乗り物ですから、トータルの重さが軽い方が有利になるのです。なので、軽いのですね。


さらに個々の部品の精度の違いとしては、たとえばママチャリとロードバイクをひっくり返して、同じ力でタイヤを回してみるとわかります。ママチャリは地面を走っていないのにくるくる回るのがわりと10秒ぐらいで止まってしまうのに対し、ロードバイクは2分ぐらい回り続けたりします。


その結果どうなるかというと、自転車なのに時速60kmとかが平気で出ちゃったりします。さらには山を下るときに、世界で一番早い選手なんかは軽々と時速100kmを超えちゃったりするわけです。生身で人力なのに。ちょっとした原チャリより早いどころか、車よりも場合によっては速度が出ちゃうんですね。


あと、ママチャリとロードバイクの違いはペダルの回し方にもあったりします。ママチャリでスピードを出して走ろうと思うと、ペダルをがんがん踏み込んでいくことになります。でもロードバイクの場合は、そんなに踏み込むというイメージにはなりません。もちろんスピードを上げていくときは踏み込むことになるのですが、スピードを維持する時にはペダルを回す感覚になります。これはなかなか自分で走ってみないとわからないのですが、ペダルを回し続けるというのはペダルを踏み込むのに対して、それほど疲れません。何百kmと自転車で走っている人達は、このペダルを回す運動をしているのです。


というわけで、ロードレースは自転車でのレースと言っても侮る無かれ。時速60kmとかで争うスピード感あふれるレースなのです。


○自転車は風との戦い


さて、そんな時速60kmとか出てしまう自転車の世界で最大の敵は「風」になります。より正確には「空気抵抗」です。


車に乗っていて時速60kmぐらい出している時に、窓をあけて手をちょっと外に出してみるとかなりの空気抵抗を感じると思います。これがそのまま自転車の場合は全身にくるわけです。なので、速度が上がれば上がるほどより強い空気抵抗と戦わなければなりません。もちろん空気抵抗がある中で強引に走れば、それだけ体力が失われていくことになるのです。


空気抵抗に勝つにはどうしたらいいか。これはもう「人の後ろにつく」のが一番になるのですね。いわゆるスリップストリームです。前の人の後ろにぴったりとつけば、風は自分を避けて通ってくれます。さらに、空気が回り込むような動きをするので、場合によっては普通に走るよりも後押しをされているような感じで走れちゃうのです。その結果、同じ所を走っているにも関わらずに、前の人はたっぷりと空気抵抗を受けて疲れまくり、後ろの人はあまり疲れないで走れてしまうのです。この、あまり疲れずに走っているということは、あまり足を使わないで(全力を出さないで)走ることになるわけなので、「足を溜めている」なんて表現されたりもします。


○基本は集団で走る


さて、以上のことを踏まえておかないと自転車ロードレースを理解することはできません。つまり、かなりの速度が出て、空気抵抗が最大の強敵であるということです。この空気抵抗は本当に強敵で、この強敵に立ち向かうには集団で挑むしかないのです。というわけで、ロードレースは基本的には集団で走ることになります。


集団で走るメリットはどこにあるか。それは、空気抵抗を受ける人を最小限で済ませることができるのですね。集団の先頭の人達は空気抵抗を受けますが、それ以降の人達は空気抵抗が軽減された状態で走ることができます。じゃあ先頭の人達だけが疲れちゃうじゃないかと思うのですが、大丈夫。疲れた人達は今まで後ろで楽をしていた人達に変わってもらい、自分が後ろについて楽をすることで体力の回復を図ることができるのです。こうやって、みんなでローテーションを組みながら負荷を分散して走っていくので、大人数の集団であればあるほど有利になるのです。単純に10人の集団だと負荷が10分の1ずつになるところが、20人の集団だと負荷が20分の1ずつになると考えるとわかりやすいでしょう。いや、実際にはそんなに綺麗な数字にはならないんですけどイメージとしてそんな感じなわけです。


ここでポイントになるのは、この集団は敵味方関係なく形成されるということです。空気抵抗の前には敵も味方も関係ありません。敵も味方も仲良くローテーションを組んで、負荷を分散しながら走って行くというわけです。


つづく

オレオレ詐欺的電話について考える

今日のことというか、日付的には昨日なのですが、オレオレ詐欺的な脅迫電話がかかってきました。そういう電話がかかってくるのは人生初ですね。やった!……のかな。


とりあえず顛末を。
まず、非通知の電話がかかってきたので出てみると、電話の向こうの人は何語かわからない言葉を喋っているのです。なんじゃこりゃ? と思っていたらどうも1つのことを言っていると悟りました。


「金を持ってこい」


え? お金を? 僕が? なんでなんだろう?


「いいから金を持ってこい。おまえなめてンのか?」


これがまた、本当に聞き取りづらいんですよ。ちょっと訛りが入っていて、早口で、携帯電話の音質で全然何を言っているのかわからないの。だから間違い電話じゃないかなーとか思って、「間違い電話じゃないですか? どちらにかけているんでしょう?」とか聞いてみたら


「いいから金をもってこいよ!」


しか言わないという。なんだかなあ。 おいくら万円かも教えてくれないし、名前も教えてくれません。


その後は本当に聞きづらかったので「はい? すいません、聞き取りづらいのでもう少しゆっくり喋ってもらえませんか?」とか言ってたら「おまえなめてンのか? 黙れよ!」というので言われたとおり黙ったら「何とか喋れよ!」と切れられたり大変でした。僕にどうしろと言うんだろう。


「耳遠いのかよ!」とか言われたので、「いやー、耳怪我しちゃって病院通っているんですよね。親しい友達には全員言っているので、要件があったらまずメールでくれるんですが」とか言ったら「そうなのかよ」とか納得するし。あれれ、こいつひょっとしてちょっと素直なの?


まあ、一向に電話を切ってくれる気配が無いので、とりあえず、「じゃあ交番を待ち合わせ場所にしましょう」とか言ってみたら


「どこの交番だよ? 言ってみろよ」


とか言うじゃないですか。ここで引き下がらないとは予想していなかったので、どこにしようかなーとか思ったのですが、目の前にあった資料からなんとなく「池袋西口交番にしましょう。目の前50mぐらいのところにありますし」とか言ってみました。もちろん僕は池袋にはそのときいませんので適当です。


「ああ? 東京? 遠いよ。千葉に来いや。ディズニーランドに来いや」


ディズニーランド?? なんで??
とは思ったのですが、会話を続けてみました。


「ディズニーランドに到着したらどうすればいいんです? 目印とかは?」
「ついたら電話しろや」
「でもこの電話非通知でかかってきているんで折り返せないんですけど」
「そしたら電話番号言うわ。いいか。090xxxxxxxxだ」


あれれ。電話番号ゲットしちゃったんですけれどもいいのかな。


「でもディズニーランド遠いなあ」
「はあ? 何遠いとか言っているんじゃ。電車で来い」
「仕事とかあるしー」
「何時まで仕事だ」
「うーん、20時ぐらい?」
「そしたら21時には来れるな」
「でも残業とかあるかもしれないから確実なことは言えないんですよねえ」
「おまえなにやってるんだ」
「何って、仕事ですよ?」
「何の仕事なんだ」
「やだなあ。会社員ですよ」
「どこにいるんだ」
「池袋ですよ」
「池袋の会社なのか」
「そうそう。そうなんですよ」
「じゃあ池袋の交番に行ってみろや」
「いまちょっと手が離せないんですよねー。あと20分後ぐらいならいいですよ」


とかその後も会話は続きます。まあ、全部大嘘なんですけどね。


「あ、ディズニーランドって、舞浜駅でしたっけ?」
「おまえ何言ってるんじゃ。違う」
「ええ? あ、浦安駅でしたっけ」
「そうだ」


とかそういう会話もあったんですが、違いますよね。どう考えても。京葉線20周年だから、20年以上ディズニーランドに行ってない人なのかな?


まあ、そんな風にのらりくらりと延々と会話を続けていたら


「ええい、そしたら新宿に来い。絶対来いよ!」


と言われたので、「え? 新宿のどこですか?」とか言ってたら電話がきれました。あれれ。


間違い電話なんだかオレオレ詐欺的な電話なんだかよくわからなかったのですが、面倒事に巻き込まれるのはあれだったのと、電話番号ももらったし、ちょっと近所の交番に行っておまわりさんの談笑してきましたよ。


交番ではきちんと「オレオレ詐欺的な脅迫電話かなんだかよくわからない電話がかかってきたので相談したいのですが……」と言ってみました。横にいた酔っ払いにチャチャ入れられながらもこの辺の顛末をお話したらおまわりさんも苦笑い。


とりあえずおまわりさんのお話として重要な点としては


・プロの(?)オレオレ詐欺の人達だったらもうかかってこないだろう
・またかかってきても、強気に「オレオレ詐欺だろ! わかっているんだ!」的な対応をすれば、もうかかってこない可能性が高い
・住所や名前とかを言わなかったのはGJ
・教わった電話番号にかけちゃ絶対駄目
・念のため、番号拒否とかしておくといい
・色々とこちらでも調べてみて、何か進展あったら連絡するかもしれない


という感じでした。


とりあえず大事なことは自分の個人情報を電話では出さないということですね。
今回は一切喋っていませんし、普段でも電話に出るときは「はい、もしもし」としか言いませんが。ここで○○ですとか名乗っちゃうとそこから面倒に巻き込まれる可能性があるんだなあ、と。世知辛い世の中です。

ボードゲームインストラクション論について考える

最近、自分の中で第何次かわからないけれどもボードゲーム熱が再熱しております。元々ボードゲーム歴が長いということもあるのですが、ゲームを持っている数もそれなりにあったりするのでボードゲームを遊ぶ場にボードゲームを持っていくことも多かったりして。


そうやってゲームを持ち込んだ時には、持ち主ですから当然のように僕がルール説明とかをしています。今回は、僕がそういうルール説明について気をつけていること、どうやったらわかりやすい説明になるか気をつけているポイントについて考えてみることにします。


なお、このお話はゲーム初心者に対して説明することを想定しています。ボードゲーム歴が○○年にもなり、プレイしたゲームの数は両手でも数えられないなんて人は想定していません。また、あくまで僕なりの考え方であって、これが全て正しいわけじゃないということもあらかじめ書かせていただきます。

説明の流れを考える


ゲームでも何でもそうなのですが、だいたいにおいて説明するときの鉄則といえば


「大きなものから説明し、細部へと順に説明していく」


ということです。最初に全体像を把握してもらい、だんだんと細かいところを説明していくのがわかりやすい説明のコツだったりします。理由は簡単で、まず全体像がわからないと細部の説明を聞いてもよくわからないことがほとんどだったりするからです。聞いている側に全体像を把握してもらうことで、次からの説明のどの部分を注意して聞いていけばいいのか、心構えをしてもらうことができるのです。


ゲームの初心者や、そのゲームをやったことが無い人が一番困るのは


「これっていったいどういうゲームなの?」


ということです。


だったら、まずはそこを説明しちゃいましょう。つまり、このゲームは何をするゲームで、何をしたら勝ちなのかということを大雑把で良いので説明をします。そうすることにより、だいたいのゲームの概要がわかるとともに、この後説明されるルールのどこに注意して聞けばいいのかがわかりやすくなるからです。


ゲームの目的がわからないまま細部だけ聞いても、頭に入ってはいきません。なので、ゲームの目的および、プレイヤーの立場、そしてこれはどのようなゲームであるかという説明を最初に行います。その後で、だんだんと詳細のお話にもっていくようにしましょう。


詳細のお話として最初にしたいのは駒とかボードとかカードの説明です。プレイヤーは魅力的なこれらの駒などの説明を早く聞きたいに違いありません。なので、これらの駒などが何を意味するものなのかを説明するのです。また、その方が後々の説明をやりやすくなるというメリットもあります。


その次に説明するのは、ゲームによってわかれますが、だいたいの場合はプレイヤーがどのようにしてゲームを行うか、がいいでしょう。一体プレイヤーはこの世界でどのようなことができるのか。プレイする順番はどうなっているのかを説明するといいと思います。手番となるプレイヤーが行うことができる行動についても簡潔に、できれば箇条書きのように説明していくといいでしょう。


そして、だんだんと細部の説明に入り、最後に例外処理的な説明に入っていけばいいのです。
なお、最初に大まかに話したゲームの目的や勝利条件なども、ここでもう一回詳しく話すといいでしょう。


たとえば名作ボードゲームカタンの開拓」の説明だったらこのような流れはいかがでしょうか?


・このゲームは開拓をするゲームです。プレイヤーは未開の地の開拓者となり、土地をどんどん開拓していくのが目的です。(目的とかプレイヤーの立場とか)

・開拓をするには資源が必要です。プレイヤーは土地に小屋を建てて、その土地から採れる農作物などを使って新しい小屋や道を造ることができるのです。このタイルが土地で、色によって違う農作物が採れることをあらわします。農作物は全てこれらのカードになっています。この駒が小屋で、この駒が道になります。(ボードとか駒の説明とか)

・じゃんけんで勝ったプレイヤーからゲームをスタートします。プレイヤーは自分の行動が終わると時計回りで次のプレイヤーへと交代していきます。各プレイヤーは自分の手番には、さいころ2つを振る、交渉する、建物などを作る、イベントカードを使うといった行動をとることができます。これらの行動は、さいころ2つを振る以外はカードがある限り何回でも行うことができます。(プレイヤーのできることとか)

・各土地には番号が割り振られています。プレイヤーの手番に振ったさいころ2つの目の合計と同じ番号が割り振られている土地から、作物が出てきます。ここで作物の出た土地の周りに小屋を作っていると、その土地の作物を収穫することができます。これは他の人の手番に振られたさいころであっても、自分の小屋が作物の出た土地に作られていれば、作物を手に入れることができます……
(以下略)

プレイヤーができることを列挙する

これは説明の流れのところと少し重複する部分があるのですが、プレイヤーが何をできるのかの説明にも少し気をつけていることがあります。


それは、手番プレイヤーが何をできるのかを最初に列挙するということです。プレイヤーが行えることに種類があるのならば、最初に何種類かを言い、手番がいくつもの局面(フェイズ)に分かれているのだったらそれを列挙するという案配です。


例えばドミニオンというゲームの場合はこんな感じです。


「手番プレイヤーは、3つのフェイズを順番にプレイすることになります。それはアクションフェイズ、購入フェイズ、手札補充フェイズです。それぞれのフェイズは順番に行うので、逆戻りとかはできません。アクションフェイズではアクションカードを使うことができます。購入フェイズではお金カードを使って場に出ているカードを購入することができます。手札補充フェイズでは、そのときの手札を全て捨て、山札から5枚カードを引きます。では、アクションフェイズから詳しく説明していきましょう……」


カサブランカというスパイのゲームだったらこんな感じでしょうか。


「プレイヤーが手番に行える行動は、次から言う3つの中から1つだけになります。まず、スパイを動かすこと。2番目は、スパイに賄賂を贈ること。そして3番目はスパイに暗殺の指令を送ることです……」


プレイヤーは自分の手番に何が行えるのか、ということに興味があります。当たり前ですよね。それをしなきゃ勝てないんですから。なので、一体何ができるのかを説明するときに、まず最初にできることを列挙しちゃうのです。そうしたら、これまた注意して聞くところが明確になりやすいというわけです。何のことはない、ここでも「まず大枠から説明し、細部へと順に説明していく」という鉄則を守っているだけだったりします。


本当は、各プレイヤーの手元に手番プレイヤーが何を行うことができるのかを箇条書きにしたものを配るのが一番なのですが、そういうものを準備するのをついつい忘れちゃうので、ここは反省したいと思っています。

ゲーム用語を使わない


ある程度以上ゲームに慣れちゃった人が陥りやすいのは、ゲーム用語を使って説明してしまうということです。このゲーム用語というのは大変くせ者でして、ボードゲームの世界観などを表すのに必須である反面、ゲーム初心者には全く理解されていないものも多く含んでいます。


こういったゲーム用語を、さも知ってて当然のように使われると、その用語がわからない初心者にはつらいものがあります。なので、ゲーム用語はできる限り使わないようにするといいと思っています。


もちろんゲーム用語を使わないとルール説明ができない、ゲームがわからなくなるという事もあります。そんなときにはゲーム用語を使うのですが、そういった時でも必ず説明を入れるようにしましょう。


「このゲームは自分でデッキを育てていくゲームです。」


と言われても、「デッキ」が何のことかわかっていない初心者にはちょっとわかりづらい説明になります。これを、このように補足説明を入れるのです。


「プレイヤーはそれぞれ自分のカードを一カ所に伏せておいておきます。この山札のことを『デッキ』と言います。このゲームは、この『デッキ』を育てていくゲームなのです」


ゲームをやり込んでいる人にとっては当たり前の言葉であっても、それが必ず通じるとは限りません。仮に英語であっても、ちょっとは補足説明を入れておくといいでしょう。


後は、他のゲームにたとえるのも、そのゲームをわかっているか確認してから行うといいでしょう。「これはまあ、○○というゲームで言うところの△△みたいなもんだよ」という説明は、わかる人にはこの上なくわかりやすいのですが、○○というゲームを知らない人にはさっぱりわかりません。


ちなみに個人的に気をつけている言葉としては、ダイス、ターン、ラウンド、フェイズ、アップデート、デッキなどがあります。まだあるけど、とっさに出てきませんので思い出したら追記するかも。

勝ち筋を説明する


ここは賛否両論あるのはわかっているのですが、僕はなるべく説明しちゃう派だったりします。つまり、どういう風にすると強いですよ、とかを最初に説明しちゃうのです。


ボードゲームの中には、序盤の動きに定石と呼ばれる戦法があるものも少なくありません。そういった定石を知っているのと知らないのとだと、序盤のうちから大きな差ができてしまう場合があります。初心者は当然定石なんてわからないわけですから、経験者との間に大きなハンデができてしまうでしょう。


もちろん自分であれこれ試行錯誤してみて欲しいから、勝ち筋はあまり説明しないという意見はわかりますし、それはそれですごく正しいと思います。でも、やっぱりゲームは勝っていると楽しいじゃないですか。序盤のうちから大差をつけられちゃうと、そのゲームはなんかちょっとつらいものになったりしちゃうこともあると思います。


だからこそ、定石などがあるのだったら、それを最初に説明しちゃうといいと思います。また、勝ち筋が複数ある場合にはそれも言っておくといいでしょう。


例えばドミニオンでしたら

・高いカードほど強いので、まずはお金が重要。何を買うか困ったらお金を買うといい
・ただし銅貨は(よっぽどのことが無い限り)買わない方がいい
・お金が8貯まったら、とりあえず属州を買っておくといい
・デッキ圧縮とはどういうものか。屋敷を廃棄できるなら廃棄しちゃってもかまわない

あたりのことは最初に言っておくといいかもしれません。この辺はゲームによって定石があるもの無いものとがありますので、どこまで話せばいいのかは難しいところですね。

サンプルプレイを見せる


説明するときはなるべく実際に駒などを動かしながら説明するようにしましょう。
ただ駒を見せながら「これはこういうカードです」という説明をするよりも、実際に動きを見せた方がわかりやすくなるのは明らかです。


そして、できれば、ターン制のゲームだったら1ターンか2ターンぐらい実際にサンプルプレイとして動かしてみたいところです。この時には、手札などは全て公開した状態にし、こういう考えでこういう風にこれは使います、ということを説明しながら行います。


「習うより慣れろ」という言葉がありますが、まさにその慣れろを実践するわけです。
1回普通にプレイして、2回目が本番でいいじゃないかという考えもあるかもしれませんが、結構ボードゲームって1回にかかる時間が長かったりします。1回遊び通した後は疲れちゃって、もう1回する気力がわかないかもしれません。ましてや、序盤からどうすればいいのか今ひとつよくわかっていなかったりすると、ずーっとやらされている作業感がして疲労も増すかもしれません。


だとしたら、本格的にゲームを始める前に、ほんの数分でいいので最初のところを公開状態でプレイして、どういう流れのゲームか、どういう風に考えていけばいいのかを知る時間を作るのです。そうすることで、初心者でも動きなどがある程度以上わかった状態で遊ぶことができるし、より楽しむことができるんじゃないかと思います。

面白コンボの説明は最後にまわす


ゲームの魅力を伝えるのに、これとこれを組み合わせるとこんな面白いことができる! という例を挙げるというものがあります。このコンボ(組み合わせ)要素が大好きという人もたくさんいるでしょう。僕もあれこれ色々と組み合わせを考えたり使ったりするのが大好きです。ですが、こういうコンボの説明を最初のインストラクション時に入れるかどうかは難しい問題だと思っています。ゲームに慣れている人には、手っ取り早く魅力が伝わりますが、ゲームに慣れていない人には、「へー」とか「ほー」とかで終わってしまい伝わらない可能性もあるからです。


というのも、この面白コンボの説明というのは、言うなれば「笑い話をする人が笑ってしまう」状態になる可能性が高いものでもあるからです。


「こないだこんな面白い話があってね……ぷぷっ」


と、笑いながら話された笑い話はちょっと面白さが減ってしまいます。これは、自分だけが面白くて思わず笑ってしまうことで、相手にお話が伝わらない(話し手が笑うことで話が中断されてしまう)からです。


面白コンボや、こないだこのゲームをやっててこんな面白いことがあって……というお話も、ともすればおもしろがっているのは話し手だけということになってしまう可能性が高いのです。


さらにコンボ要素があるゲームの場合、コンボを成立させるためにはルールを把握しておかなければなりません。ルール説明の途中でコンボの話が出てきても、まだ説明されていないルールを使ったコンボだったりすると、聞いている側は「あれ、そんなルール聞いていないよ?」という気持ちになってしまいます。


なので、僕は基本的にほとんどのルールを説明し終わった段階で、なるべく簡潔に「これこれこういう風に組み合わせて使うことができたりもします」というようにしています。

終わりに


長々と書いてきましたが、以上のことがだいたい僕が注意している点です。
なんだか当たり前のことだらけのような気がしてきました。まあ、当たり前のことを当たり前にやれるのが一番大事ということで。


後は話し方とかでも注意していることがあったりするのですが、その辺は長くなり過ぎちゃったのでまた別途まとめる機会があったらまとめようと思います。

麻生さんのイメージについて考える

先日、地元の市議会議員さんの議会報告会に行ってきました。
今回は報告&ディスカッションをしようということで、単に報告を聞くだけじゃなく、色々と話し合いもしたわけなんです。


そのときに、ちょっと話が脱線して本題とは違うのですが、麻生政権のお話になったわけです。まあ、解散がどうのと言っていた時なので、旬な話題として出てきたのですね。その時に参加者の一人のおじさまが言ったのがこの一言


「麻生政権は駄目だ。麻生さんはさっさとやめればいいのに」


はて、何が駄目なんだろう。
麻生さんってそんなに目立った失策とかあったっけかな? と思ったので聞いてみました。麻生政権のいったいどこが駄目だったのですか? と。


「だいたいカップラーメンの値段も知らないような首相なんて駄目なんだよ」


えええええ? そこ? そこが駄目なの?
あの件ってそんなに未だに言われるような大問題だったんですね。知りませんでした。


その後、数人の麻生反対派の意見をあれこれ聞いてみるとこんな感じでした。


・この景気がどん底で失業者がいっぱい出ているときに、底辺の暮らしが想像できないときちんとした対策は打ち出せない
・本人はセレブなくせに庶民派をきどっているのが駄目。下の生活をしてみろ。ホテルのバーでお酒飲んでばっかりだし
・話がブレて信用ならない。給付金騒動の時のあの言動は何だ。
・解散も早くすればよかったのに往生際が悪い


なんか、全部が全部感情論なんですよね。具体的な政策に対する批判とかもっとでてくるかと思ったのに。失策が駄目なんじゃなく、奴は気に入らないという感情に凝り固まっているようでした。


一応、ディスカッションになるよう、あれこれ反論もしてみましたよ。例えば、一国の首相がカップラーメンの値段を知る必要は別に無いのではとか、周囲のスタッフが知っていればいいんじゃないかとか、話が変わったのは周囲の意見を聞き入れてより良い方向に意見を変えたのではないかとかですね。


そこでさらに出た反論が


・上の生活を想像することはたやすいが、下の生活を想像することは難しい。だから下の生活を知らなければならない
・本人が知らないと本当の意味での景気対策はできない
・だいたい我々がもらっている給料水準とか知らないんじゃないか
・あの麻生さんが周囲の意見を聞き入れるとは思えない。自分が間違ったとか絶対に言わないタイプに違いない


とか、そんな感じでした。うーん。


一応、じゃあ本当に上の人の受けているプレッシャーというのを想像できるんですかとか、麻生さんは会社経営者でもあるから、さすがに給料水準とかは知っているんじゃないですかとか言ってみましたよ。でも、「こいつは何を言っているんだ」という目で見られたりしちゃったわけです。なんだかなあ。


たぶんなんですが、今回お話した数人のイメージが、いわゆる世間一般の麻生政権を批判している方々ということになるんじゃないかと思います。いわゆる多数派ですね。その場では僕は少数派でしたし。なるほど。こう思われているのかと勉強になりました。


僕は別に麻生さんの講演を聴きに行ったりはしたけれども、いわゆる信者ではないと思います。手放しで絶賛しているかというとそうではないわけで。事は総理大臣の話なわけですから、政策であれこれ話をしたいわけなんですよ。景気対策はどうなったとか、金融機能強化法はどうだとか、ミサイル防衛はどうだとか、そういう話をしたかったんです。でも、例えばお金関連の話になると、補正予算全体の話は無しで、定額給付金だけの話になっちゃうんですね。しかも、それが給付の時の態度が気にくわないという話になっちゃって、実際の経済効果での話にならないわけなんです。外交の話も「外相経験者はみんな外交が得意というふれこみになるが、麻生さんは外交が得意とは思わない」で終わっちゃうし。まあこれは時間がなかったせいもあるとは思うんですけどね。


そういったあいつのあの態度が気にくわないとかそういう話になっちゃうと、建設的な話は全然できなくってちょっとストレスがたまる結果になりました。こちらが何を言っても一度ついたイメージってそうそうは覆らないんだなあ。そういえば、昨年に麻生さんの講演を聴きに行った時も(この記事途中で放置しすぎてますね。ごめんなさい)、「若者にはあの話は受けが良かったけど、年配の方には悪い印象だったみたい。あのべらんめえ口調が」とか教えていただいた記憶があります。いやはや、イメージ戦略というのは非常に重要ですね。

派遣村関連について考える(その3)

以後、色々とニュースにもなっているので、ニュースになっていない部分の経過報告を。
残念ながら僕は都合で参加できなかったんですが、練馬区議の方から伺ったお話のまとめです。

とりあえず、区議さんを中心とした団体で、11日にあれこれ支援企画を実施します。そのうちのひとつとして、手作りお汁粉の提供を申し入れたところ、現場では火を使うことが認められず、コンセントも貸してもらえず、結果として区議さんの事務所でお餅も入れて仕上げて、それを車で運んでいくことになったそうです。防災とかの面から仕方ない部分はあるかもしれませんし、前例が無いので判断がつかなかったかもしれませんが、もうちょっと都側も融通を利かせてくれたらいいのになーというのが本音だったりして。

衣類の提供と散髪サービスも行います。寄付いただいた衣類と共に、現金カンパしてもらったもので下着等を買いそろえ、それを提供する予定だそうです。散髪サービスは理容師の方、美容師の方が協力してくれて、面接にも対応できるように散髪を行うというもの。僕が聞いているのは理容師の方が2人、美容師の方が1人かな。

やっぱり身なりは大事というか。人は見た目が9割じゃないですが、ある程度の身なりは必要だと思います。実際に面接をする側が「身なりは気にしなくていいよ」と言ったりしてくれても、面接を受ける側としては気になっちゃうと思うんですよね。実際にホームレスの方もそうお話してくれました。だから、今回のこの散髪サービスはいいアイデアなんじゃないかなあと思います。

で、最近のニュースを見ているとやっぱりこの問題に関しては賛否両論というか、否定的な意見も数多く見られますよね。もちろん否定的な意見の中にも正しいと思う意見もあるのですが、ちょっとそれは違うんじゃないかな、と思う意見もあったりします。

こういう事が起きる根本はやっぱり、派遣村というネーミングにあるんじゃないでしょうか。前にも書きましたが、本当に様々な人が今回の派遣村には参加しています。ですので、それぞれの人が欲している事が違ったり、事情も違ったりしているのに、一面しか報道されていないし、「派遣村」という名前から連想されるものだけで判断しちゃう場合が多いんじゃないかと。僕も実際にあれこれ聞いてみるまでは「派遣村」という名前だけで判断しちゃっていることもありましたし。

というわけで、1人1人のニーズを聞くのが大事だと思っているのですが、1月10日の段階では40人ほどに聞き取り調査を行えたようです。実際に聞きに行くのはできなかったのですが、検証・総括の際にはお手伝いできたらいいなー。

派遣村関連について考える(その2)

今回の問題では、派遣村というネーミングの良し悪しとか実行委員会であるところのもやいの会のやり方に関してはさておいて、一番ポイントになるのは「社会の問題の可視化」がなされたという点にあるんじゃないでしょうか。

どの国でも問題になる、失業問題と弱者に対するセーフティーネットですね。普段は所在等を把握しづらかったりするこれらの人達がせっかく一カ所に集まっているわけですから、ここでセーフティーネットを強化したりすればいいと思うのです。

でも、それが12日に解散してしまうと、また散り散りになったりして所在がわからなくなっちゃったりするわけです。それはある意味もったいないことなんじゃないでしょうか。

後は、支援の方法も色々と考えるいい機会になるのかもしれません。僕の経験で申し訳ないんですが、年越し炊き出しをやったときに、ホームレスの方々に寄付で集まった衣類を配るということもやったんですよ。寒い冬でも暖かい格好をして乗り切ろう、と。

僕としては、防寒・越冬が目的なんだから、暖かくなるものであれば多少格好が悪かろうと問題無いと思っていました。ので、そういう物も薦めるわけです。でも、ホームレスの方々はそれらはいらないと言うんですね。何故なら「そんな服じゃ面接に行けないから」

なるほど。ただ暖かい服が欲しいんじゃなく、面接に行く時に着られるような服が欲しい人もいる、というかそちらの方が多いんだと思うと、ちょっと自分の考えの至らなさにショックを受けました。

そのときに、こういう支援というのはただこちらが「あれをあげればいいだろう」「これが不足しているに違いない」と考えた物を押しつけるだけじゃ駄目なんだ、ということが心からわかりました。今までにも、たとえば新潟の地震の時に全国から寄付された品が実はあまりまくってもったいないことになったとか、そういうニュースも見ていたはずなのに、しっかりと理解していたわけじゃなかったんですね。

だからこそ今回の支援でも、一人一人に欲しいものを聞くことから始めるのが大切だと思うのです。人によっては寒さをしのぐ服が欲しいという人もいるだろうし、面接で使えるような服が欲しいという人もいる。住居つきの仕事が欲しい人もいれば、仕事はあるから住居が欲しいという人もいるわけで。こればっかりは一人一人に聞いてみなくちゃわからないし、もし聞くことができたら支援の無駄を省くことにもつながるわけです。

というわけで、会合はそういう支援を行っていこうという方向性を決めて終わりました。今回は区議さんが中心となった会合なので、NPOというわけではないんですが、集まった人達でやれることはやってみようということになったんですね。僕はちょっと他の予定があって行けないんですが、9日の午前中からそういうニーズ調査を行うアンケートのための動きを行います。また何か詳しいことがわかったら記事を書くかもー