楽しい?楽しくない?

仕事楽しいでしょ?仕事すきでしょ?と聞かれたり、仕事を楽しみたいが楽しめていない、楽しむためにはどうしたらいいか?など相談を受けたりしました。備忘の意味も込めてそれらに対する私なりの考えをエントリーします。

仕事が楽しいとき/楽しくないとき

  • スキルアップを実感した時/感じない時
  • 意見が通った時/通らない時
  • 貢献を実感した時/貢献していないことを実感した時
  • 人間関係が良好な時(チームとして充実しているとき)/良好でないとき
  • 認められた時/認められない時
  • 頼りにされているとき/されないとき

などあります。

これらは

  • 自分自身のスキルのみに起因するもの
  • 自分と周囲との関係に起因するもの

と分類できます。

つまり、いずれも「自分」次第ということです。自分の専門分野のスキル、人としてのスキルに依存するということです。仕事を楽しみたければこの2種類のスキル(=自分自身でコントロール可能なもの)を向上させなければなりません。

忙しい/忙しくないの軸は、楽しい/楽しくないに関係しないということです。(限度を超えるような場合は別かもしれませんが・・・)

運/不運も関わってくることがあるかもしれませんが、それは自分自身で直接はコントロールできませんので悩んでも仕方がありません。それよりも運が向いてきたときにジャンプアップできるように備えること、それが大切だと思いますし、それしかできないと思います。(同じように時代にも年齢にも逆らえません・・・)

また、いくら頑張っても上司がどうしようもない、とか、明らかに見合った給与をもらっていない、などもあるかもしれませんね。そういう場面を見たこともあります。そういうときは異動するかとか転職するとかを考えればいいと思います。

心のスクリーン

イメージを描くとそのイメージを実現させようと無意識に力を働かせ、からだを反応させる。

×転ぶな
○ちゃんと歩いて

×足りない
○〜〜をやれば終わる

相手にどういうイメージを持ってほしいか?起きてほしいこと、のぞむことを相手が思い描けるようにしてあげることが大切だと思います。

これは現場での経験上もそうですし、数年の実験の結果はこのほうが効果的でした。

ただ、まー感情的なときもたまにはいいと思うし、あえて戒めるために叱ることも必要だと思います。

一日一善

常駐している若いメンバーに対しての宿題。

一日に一つ、誰かの役に立つこと

  • 誰か・・・具体的に特定のお客さんを決めること
  • 役に立つ・・・割り当てられた作業以外を対象とすること

上記を満たせばどんなことでもいい。
頼ろうとするのではない。集団の中に入って役に立とうとすること、楽しそうな雰囲気と「やらせてください」という姿勢を見せることがスタート。

自分自身に対する戒めをこめたエントリーです。初心。ITの会社とは言え、客商売だし。お客さんに感謝されるとうれしいしね。習慣化され意識が変わって、自主性を持って動けるようになってね・・・

悪いレッテルを剥ぐ

メンバー育成の中で注意していることの1つ。「相手の意識から、悪いレッテルを剥いであげること

社会人を過ごす中で多くの失敗をするでしょう。むしろ失敗を繰り返し、それを乗り越える経験を数多くすべきだと思います。しかし、失敗時には「あいつは〜〜には向いていない」と悪いレッテルを周囲から張られる場合、または自分自身でそのようなレッテルを張ってしまう場合があります。これは一度意識に埋め込まれると剥ぐことがとても難しく、最も厄介。ですので、まずはいかにして自分自身でこのレッテルを剥ぎ取らせるか、これがとても重要。そのためには「お前ならできる」と言ってきかせたり、小さくてもいいから成功体験をいくつか積ませる、とかいろいろありますが、人それぞれなので毎回これに頭を使います(今現在も・・・)。銀の弾丸があれば教えてほしい・・・

ちなみに一般的にはこれらのレッテルの結果をセルフイメージといいます。セルフイメージとは産まれてから今日までに、出会った人、出来事、環境がにより形成された「私らしさ」のことです。親、友達、先生に言われたこと、上司や先輩から受けた扱い。すれ違った人の視線や、自分がやったことに対する評価・・・など無数の経験から「自分はこんな人間だ」と限定してしまいます。これにより可能性を制限、思考を制限してしまうと言われています。つまり自分のレベルを高めたいときはセルフイメージも一緒に高めなくてはなりません。

自分自身でセルフイメージを向上させる手段としては、「志の高い人と付き合う」とか「自分が目指している人になったふりをする」とか「自分が目指している人が、聞くもの、触れるもの、食べるものに慣れ親しむ(=疑似体験)」とかがあると思います。

問題解決に必要な思考

仕事をしていれば日々問題に遭遇します。それらは簡単なものから困難なものまでさまざまです。それらに対する原因分析、解決方法を検討、予防策を検討するのテクニックはいろいろあるでしょう。その中で解決方法を検討するさいに大切でシンプルな思考をメモします。

「できない」「難しい」「ありえない」ではなく「そうするためには、どうしたらいいんだろう?」と「どうしたら・・・」「どうすれば・・・」からはじまる疑問形に置き換えること。

これは問題に対する解決方法検討のときだけではなく、目標到達へのアプローチを検討するときなどさまざまな場面で適用できます。

経験上この思考法はとても有効です。毎年売上目標がありますが、これまでまず上記思考にのっとって、検討し、実行しクリアしてきました。

報告基礎知識

社会人である以上避けては通れないスキル。コミュニケーション。なかでもホウレンソウ。
その中の「報告」の基礎知識、注意点を記載します。結論→原因、概要→詳細、簡易に・・・などのテクニックはいろいろありますが、その前段となる報告として最低限知っておくべき項目のみを対象。

相手に伝えるということ

大事なことは「あなた」が言いたいことではありません。「あなた」が大切だと思っていることでもありません。それが「相手」にとって、伝えられることが期待されている「メッセージ」になっているかどうかです。「私が申し上げたいことは」という口上から話し始める人がよくいます。しかし、大事なことは「私が申し上げたいこと」ではなく「私がいま答えるべき課題(テーマ)」が重要です。「自分」からではなく「相手」から考えましょう。あくまで「自分が何を伝えたか」ではなく、「相手に何が伝わったか」が大切です。

伝えるさいに注意する2つのこと

  • 課題を確認する

「あなた」が答えたいことではなく、「自分がいま、相手に答えるべき『課題(テーマ)』は何だろう」と自問自答してください。

  • 相手に期待する反応を確認する

会議を持つとき、文書を作るとき、それによって相手にどのようにしてもらいたいのか、どんな反応を引き出したいのかを確認すること。

― この報告が相手にとってどういう意味があり、相手にどうしてほしいのか ―

つまり目的の確認です。「結論、目的から」「全体から」「単純に」です。相手に何らかの「反応」をとってもらうことが最終目的であるはずです。伝えることは手段であり、目的ではありません。ビジネスにおいて、相手に期待する反応は、次の3つで捉えるといいです。

(1)相手に「理解」してもらう。
知っておいてもらいたい場合。業務連絡、事務連絡などは、ほぼこのケースに当てはまります。

(2)相手に「意見や助言、判断などをフィードバック」してもらう。
伝える内容を相手に正しく理解してもらった上で、相手がその内容についてどのように考えるか、賛成なのか反対なのか、何か抜けている点はないかなど、相手から判断や助言、感想などを投げ返してもらいたい場合。

(3)相手に「行動」してもらう。
相手に何らかの行動をしてもらいたい場合。

事実と見解(感想や思い、イメージ)を分けましょう。

これは課題の解決にもつながります。

『何か問題が起きたときには「事実」についてのみ考えればいい。』
ということです。

たとえば、"A君は締め切りにルーズ"というのはいイメージ。1日送れたらルーズだと感じる人も入るし、たった1日しか遅れてないじゃないかと感じる人もいます。イメージには人によって解釈が分かれてしまいます。だから問題は「事実」だけを扱わないと、解決することができません。

事実には<起こったこと><数字になること><言ったこと>の3種類のみです。

"A君は締め切りを過ぎても、書類を提出していない"これは事実になる。

"スタッフが少ない"というのはイメージ。
"去年と比べて、スタッフが5人少ない"というのは事実。
⇒5人あつめなければならない。

"ミーティングの集まりが悪い"というのはイメージ。
"リーダーが「ミーティングの集まりが悪い」と言った"は事実。

ですので、報告としては事実を伝え、それに対する見解を述べなければなりません。事実を正確に認識する、これを行わなければ正しい解決策は出てきません。

以上のことに注意して週報やお客様に対する報告を行ってください。

事実は直感の欠如を埋めてくれる
事実は信頼性の溝に橋をかけてくれる

判断を求めるなら、判断材料を用意する。

上司やお客様に判断を求めるのであれば、「どこを判断、コミットしてほしいのか」「そのための材料はXXXです」ということを明確にしてください。

たとえば、問題が起きたときに、解決策がA〜Cの3つがあるとします。3つのうち、どれを選択するかコミットをしてほしいのであれば、判断材料として、影響範囲・課題・メリット/デメリットを明確にしたうえで、判断をあおぐ必要があります。でなければ、判断できません。

悪い情報ほど早く報告したほうがいい。

自分よりもリーダー、上司の方が選択肢が多い、ということを忘れてはいけません。知恵を借りるのも大切な仕事です。これはリスクを回避する、自分・PJ・部下を守るために大事なことです。

頭でいくら考えても答えがでないのであれば、経験者に聞くか本かインターネットで調べる。答えは外に求めればいいのです。