Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


串刺しの季節のはじまり?

シイタケの林の中に、カタクリが咲き始めました。

花びらの先端部分が白いカタクリ。突然変異として固定化されると面白いのだけれど。



井戸小屋の調子を見に行ったら、まだ眠たそうながらもヘビに、振り向かれました。

なんだかまだ眠そうで、オットリしたアオダイショウ。このあと井戸小屋へと入っていきました。小屋のヌシのようです。

長かったなぁ。伸びたときには2mくらいありそうでした。


いよいよ春たけなわ。
ということで、これからは「串刺し」の季節です。

マフラーのデザインがまるで埴輪の顔ようで可愛いハスクの455。わが家ではハニマンと呼んでいたりします。

エンジン式と違って充電式は「始動しない」ということがなく、また化石燃料を使わずに済む(太陽光発電で充電できる←太陽光での充電方法はコチラを参考にしてください)なので、ウチで使うチェーンソーはこれのほかは充電式になってしまっているのですが、でもまだ一台、大きな木を伐るとき用の20インチモデルだけはエンジン式を使っています。
プライマリーポンプもデコンプもシンプルな手動式のハスク455。値段も当時は格安(たしか5万円以下)でした。

で、そろそろ今シーズンもエンジンチェーンソーの出番は終わり。
そこでちょっと残虐な感じもするのですが、次のシーズン気持ちよく使うために「串刺し」です。

刺したことを忘れてしまわないように、長めのほうがいいと思う。

このほか、刈払機や自走式草刈機のマフラー、原付や発電機、それに、散水用ホースの先端なども、ちょうどいいサイズの枝を刺しておく必要があります。

あまり知られていないけど、
春から冬まで、
虫たちと仲良く生きていくための、田舎暮らしの必須作業です。

自給的な暮らしのジレンマ「効率と危険性」薪づくりに(ガードなしの)テーブルソーを使ってしまっています。

あまりに危険すぎてオススメできる方法ではないけれど、ウチでは、細めの薪の切断にテーブルソーを使っています。

モッタイナイから細い枝も薪に使いたい、というのと同時に、これくらいの細い薪がないと、「火は上から下へ」の炊き方ができないのです。
薪ストーブの燃費が驚くほど良くなる「火は上から下へ」はコチラを参考にしてください。

上に重ねた白い切り口の薪がテーブルソーで切った薪。燃費良くストーブを焚くためには、さまざまな種類の薪があると良かったりします。



もうひとつは、薪をつくるのに、極力、化石燃料を使いたくない、ということがあります。テーブルソーは電気なので、昼間、ソーラーパネルに日があたっている時間帯に作業を行えば、化石燃料原発を使って発電している電力会社からの電気を使わずにすみます。
危険度は高いのですが、テーブルソーだと15分くらいで、一輪車三杯分くらいの粗朶(そだ)をつくることができます。が、もしも、手を巻き込んだりすると一生分のつけを払うことになります。そんなこともあってオススメしません。
もしも使う場合は十二分に注意の上、使ってください。

危険に輪をかけるようにして、テーブルソーを傾斜させて使っています(足の下にレンガが置かれているのが写真で分かるでしょうか?) 切った粗朶が一輪車に自然に落ちるようにしているのですが、小枝が引っかかって落ちないこともあり、そんなときにふと、引っかかった枝に手を伸ばそうしたしたときが危険です。引っかかってしまった時は面倒でも必ず、モーターの回転を止めてから行うようにしています。



寒いからと言ってマフラーを巻いた状態で(回転系工具を使った)作業をしたりするのはやめたほうがいいです。巻き込まれると回転工具は巻かれている根本、つまり、マフラーの場合は首に向かって巻き取られます。(ときどき、オシャレ系YouTubeでマフラーを垂らしながら回転系工具を使っているのを目にし、恐ろしくなります)。

マフラーもそうですが、気をつけたいのは髪の毛。
肩まで届くような髪の毛は、数本巻き込まれただけで回転工具を持っていかれます。
コードレスグラインダーが普及し、顔や頭の近くで使う時には十分注意してほしいです。

電気のコードを肩に担いでいるのは正解だけど、シャツの裾がちょっと心配。突然、風が吹いてきて丸ノコの刃に絡むと、丸ノコは体めがけて突撃してきます。


賛否両論ありますが、私は回転系工具を使うときには手袋(特に軍手)をしません。
ダブダブの服、あるいはシャツをズボンから出した状態での作業、特に丸ノコが危険です。娘に、「オッサン臭い」と言われようとも、丸ノコを使うときには、シャツの裾をズボンの中に入れて作業しています。



百姓は健康な体がなによりも大切な資本。末永く、百姓暮らしを楽しむために、そのあたりに関しても、かなり臆病だったりします。

ビニールハウスの雪対策。単管パイプを使った雪支え。

明日は降るらしい、ということで、きょうはビニールハウスの雪対策をしました。
梁(はり)に単管パイプを通し、下から支えます。
足場用の単管パイプのクランプは、梁を真下から支えることが出来ず、オフセットされてしまうので、1本で支える場合、力が逃げて転びやすいようにも思われ、市販品をベースに作ってみました。


⬆とはいっても、簡単なもの。クランプに空き缶を固定しただけです。

⬆二種類作り、こちらは、直交の2連クランプをバラし、センターの穴で止めたもの。


⬆そしてこちらは、垂木受けクランプのL字の部分を使って缶を固定したもの。

つくる上では、こちら(垂木受けクランプ)の方が簡単ですが、ジャッキベースを締め上げる際の角度を考えないと缶がよじれ、ボルトが外れてしまいます。
そんなこともあったので、垂木受けクランプを使用する場合は、単管に直接タッピングビスで留めてしまう、というのが良さそうでした(夕方、暗くなってしまって写真がないけど、そうした箇所もあります)。

梁の単管パイプをつなぐ部分は、チーズタイプ(T型)のカンタくんを加工にして使いました。高価だけれど、接続用のジョイントと垂木受けクランプを使うくらいだったらこちらの方がスマートに思えたので。
ただし本来パイプを貫通させて使うもので、それをジョイントを兼ねて使ってしまおうという魂胆で、パイプ(梁)固定用のネジ穴を二箇所あけました。


⬆M5のなべネジを使うので、4ミリで下穴をあけ、その後、M5ピッチ0.8のタップでねじ山を刻みます。


⬆こんな感じになりました。カンタくんは鋳物で厚みがあるので、ネジは案外効く感じでした。

⬆垂木受けクランプを使った方はこんな感じ。L字型の金物側のネジがパイプと干渉し斜めに力がかかってしまうので、空き缶(菊水)の反対側にもネジをつけました。


⬆パイプの受けは、ジャッキベースを使用。この手のもの、新品はコメリが安いのが普通なのですが、ジャッキベースはカインズの通販が安かった記憶があります。


⬆あとは支柱を適当な長さに切ってセットするだけ。ハウスの細い梁までの長さが約230センチだったので、支柱は215センチにカットしました。

⬆こんな感じになりました。単管の梁を真ん中に通したかったのですが、ハウス側のクランプのボルトなどが干渉してしまい、少しオフセット。そのために、支えの棒は、垂直ではなく、少し斜めにしてみました(ハウス自体が地成りに少し傾斜していることもあります)。
ハウス側の細い支柱(19φ)との間にスペーサーを入れたいところですが、きょうのところは時間切れ。雪が降ってもハウスが潰れない限り、ハウス内での作業はできるので、明日大雪だったら、そのあたりの作業は明日やることにしました。

外台所用の単管独立基礎を2本建てました。 AIが考えてくれたタイトルはこちら→ DIY: How to Build Outdoor Pillars on a Budget

土が凍る前になんとか、外台所用の柱を2本建てることができました。なるべくお金を掛けたくない、ということもあって、砂や砂利を川に取りに行くところから始まるで、時間はかかるけれども、でもひとつひとつが楽しい作業。
河原にはクマの痕跡がたくさんあり、たしかに個体数は増えている模様(有害獣として駆除されたシカや、橋に撒かれる塩がその下の河原を獣道としている野生動物たちの繁殖力を高めている可能性があります)。
外台所用の御柱は、芋掘りスコップで縦長の穴を掘り、そのセンターに単管パイプを叩き込み、穴の内壁に廃材シートを配した後、パイプの周囲に砂や石を配して突き固め、その後、中古の三連クランプを落としてからしっかり固定し、河原から取ってきた砂や砂利にセメントを混ぜ、2方向の垂直を見ながらコンクリートを打つ……、といういい加減仕様。これを芯棒として、将来的には木材で包み込み靭性(じんせい)にも富んだ柱になる予定です。


⬆まずは穴掘り。ポスト・ホール・ディガーと呼ばれる芋掘りなどにも使われる複式のシャベルで掘ります。


⬆穴のセンターに単管パイプを叩き込みます。単管の頭を潰さないように写真のようなプロテクターをつくりました。


⬆穴の内面に(捨てずに取っておいた)廃物のシートを配し(底は抜けています)、その後、底の部分に砂→砂利→平たい石の順に入れ、穴の底を突き固めたます。
ここまで出来たら、単管パイプに3連クランプを緩めにセットし底に落とします。


⬆その後、レンチでしっかり固定。コンクリートを打つので3連クランプは少し浮いているくらいでOKです。


河原から取ってきた砂と砂利、それに25kg630円のセメントを混ぜて練ります。
コツは最初に十分に空練りしてセメントを石にまぶしてから水を加えて練ること。素人がやる場合は水多めの方が楽なのですが、そうなるとコンクリートとしての強度は劣るので、それを補うためにセメント多めにしています。


途中でまた中古単管用クランプを追加。プロはバイブレーターを使いますが、素人の場合は写真のような細い棒でしっかり付きながら打ちます。水分があがってきたらOK。
継ぎ足す場合、表面がモルタル化してしまうと継ぎ目の強度が心配なので、最後にモルタル層に砂利を埋め込んだりしています。


継ぎ目には工事現場からいただいてきた使用済み番線をところどころに埋め込み、石を埋め込んだところで今年は終了。来春、土が溶けたら続きを行います。


⬆2本目は垂直であるだけでなく、高さも揃える必要があります。単管パイプの天端から50センチ下がったところに印をつけ、そこに水糸を張り、水平器で水平を見ました。


⬆これは同じ仕様でつくった別の小屋の単管独立基礎ですが、今回のものもこんな感じになる予定。


⬆裏側から見るとこんな感じ。単管の周囲を木材で包みこみます。

このタイプの単管独立基礎について、MOOK「自給知足な暮らし方」に詳しく書いているので、気になる人は参考にして下さい。

また、MOOK「自給知足な暮らし方」は虫草農園のSTORESからも購入できます。

musikusa.stores.jp

虫草農園のSTORESから購入いただいた場合、筆者の直筆サイン入りチラシ(しおり?)が挟まれていたりしますが、たいしたものでなくてスミマセン。



朝飯前は、幸せな時間

朝起きて、着替えを終え、パソコンを立ちあげる頃、娘の部屋で寝ていた犬がやってきます。
鼻をすり寄せ「さぁ、行きましょう!」と朝の散歩をせがみにきたのでした。
犬の散歩の後は、卵をいただきにニワトリ小屋へ。
採卵室をあけたら、きょうは2つでした。
この小屋では3羽飼っているのですが、誰か一羽、まだ寝ぼけているようです。2つならいいのですが、3つあると片手では持てず持って帰るのが大変。なので、ラッキー! と思うことにしました。
 昨晩は、風が強かったようで、いろいろなモノが飛ばされています。
鳥小屋を作ったときの端材であるハニカム状のネットを拾い上げ、思いつきました。卵を運ぶための小さなカゴを作ろうと。

朝ごはんの前の楽しい時間。
コナラの木に巻き付いていたアオツヅラフジを拝借し、これで取っ手をつくり、卵の台座はやはり風で飛ばされていた稲わらをドーナツ状に巻いてみました。
朝飯前の、こんな時間が最高の幸せ。
卵には採卵日である、8日のシールを貼ります。

きょうは12月8日。平和であればこその幸せな時間。
82年前のきょう、ノバ音楽祭と同じことが、あの美しいエメラルドグリーンの島で起きたのでした。
日本では、歓喜に満ちた朝だったといいます。
後に「軍神」と讃えられ、潜水艦で特攻した人も含め、日本人もアメリカ人、たくさんの人が亡くなった朝でもあります。

ヘッドライトカバー磨き(前照灯の光量アップ) ユーザー車検のための整備

ユーザー車検の不合格項目で意外と多いのが「前照灯」。光軸が狂ってしまっていることと共に、光量不足というケースもあります。
最近のクルマはヘッドライト(のカバー)がプラスチック製なので、時間の経過とともに曇ってきてしまい、ヘッドライトの光量が落ちてしまいそれによって、不合格になってしまうこともある、とのことで車検前にヘッドライトカバーを磨きました。

⬆まずは2000番程度の細かな耐水ペーパーに水をつけながら磨きます。
最初からコンパウンドで磨いてもいいのですが、曇りが酷い場合は、耐水ペーパーから始めたほうが、効率的だったりします。
また、耐水ペーパー(サンドペーパー)は適当なサイズに切り、発泡スチロールでつくった当板に巻いて使うと使いやすいです。平面には木材のような硬めの素材、ヘッドライトカバーのような曲面には発泡スチロールのような柔らかな板を当板につかうと使いやすいと思います。

⬆その後、研磨剤を使い磨きます。手で磨いてもいいのですが、ウチにはなぜかバフ用の電動ポリッシャーがあるので、それを使いました(「自家塗」などと呼ばれ、昔は自動車の塗装も自分でやる人もいたりしました)。ハンドグラインダーなどをポリッシャーとして流用する場合は回転数に注意して下さい。あまり速いと、摩擦熱でプラスチックは溶けてしまいます(経験済み)。インパクトドライバーのような回転数の調整が可能なものの方が安全です。

コンパウンドはこれまた昔、オールペンを自分でやった時に使っていた塗料の仕上げ磨き用を使いましたが、ピカールや研磨剤入りワックスなどでもいいかと思います。昔は歯磨き粉などを使ったりもしましたが、いまや粉タイプの歯磨き粉の方が珍しいかもしれません。最近では、ヘッドライトカバー専用のコンパウンドなどというのも市販されているようです。使ったことないけど……。

 

施工前の写真を撮り忘れたのですが、かなり曇っていたのですが、普通のコンパウンドでも、10分ほどの作業でここまでクリアーになりました。おかげでヘッドライトは一発合格。
でも、暖色系で対向車を眩惑しないシールドビームとまでは言わないけれど、規格品のハロゲン丸目にして、ヘッドライトカバーくらいガラスにして欲しいよなぁ、などと思うのはオールドタイマーな人間だけなのだろうか?
ちなみに旧車で光量が足りない場合は、充電レギュレターのリレー接点にチューイングガムの銀紙などを挟んで電圧をあげ、クリアしていたりしました。外し忘れて、バッテリーを沸騰させたりもしたけど。

 


で、車検はどうだったかというと、ヘッドライトは一発合格だったけれど、テールランプで落ちてしまいました。割れていたテールランプをセロテープで補修していたのですが、それが見つかってしまって再検。予め用意してあった新品の車検用テールレンズカバーに変更して合格。
この軽トラ、リフトダンプなのですが、構造的な欠陥があり、不用意にダンプさせるとあおりがテールレンズを押してしまってテールレンズが割れてしまうのです。そんなこともあって車検後は、セロテープ補修のテールレンズをエポキシで作り直してそれを装着し、新品は車検用に再び温存。


⬆あまりに汚れていてこのままでは車検官に失礼なので久しぶりに洗車もしました。写真はフロント側を洗ってから、施工前の写真を撮っておこうと途中で気が付き撮ったので、フロントはきれいですがフロントもサイド同様かなり汚れていました。この汚れ、白州町鳥原独特のものとも言われ、サントリーウイスキー酵母によるもの、という説があるけど本当だろうか?
タイヤも、これまでは使えそうなタイヤをテキトーに組み合わせて使っていたのですが、車検もあることだしと、BSの新品スタッドレスW300を奮発。


最近タイヤはネットショップが安くて、BSのW300の新品(しかも2023年製造)が1本3820円でした。2セット(8本)だと送料無料とのことだったので、友だちと共同購入
これで雪が降ったときの除雪用4駆軽トラがいつでも出動可能になりました。普段は電動軽トラ(ミニキャブ・ミーブトラック)を愛用しているのですが、2駆なので、除雪車には使えないのです。

これは何年か前の写真。この方式、もっとしっかり積もってからも有効で、かなり効率がいいのです。詳しくはこちら

 

脱兎SUNトラックとテスラの電動トラック

昔、CARBOYというちょっと変わった自動車雑誌の編集を手伝わせてもらっていたことがありました。
その頃、近くに白鳥クンというセンスのいい素人チューナーが住んでいて、家が近くだったこともあり、ページに困るとよく面白DIYネタなどを取材させてもらっていました。

彼の特技はなるべくお金をかけずに速いマシンをつくること。
解体屋さんから集めてきたパーツを駆使して、とんでもなく速いサニー(日産の大衆車)をつくったりしていました。

CARBOY誌では当時、富士スピードウェイを貸し切りにして、「CBゼロヨン」というドラッグ風レース(0→400mを走ってタイムを競う)をやっていて、彼の作るマシンは速く、次第に注目されるようになり、スポンサーが付いたりもしました。

マルビ」がトレードマークだった白鳥クンのクルマづくりに金銭的な余裕ができたのですが、にもかかわらず、彼が選んだベース車両は、フェアレディZRX-7などのスポーツカーではなくサニトラだったのでした。しかも、元は土に帰ろうとしていたようなオンボロピックアップトラック。でもこれがその後のサニトラブームのきっかけになった可能性もあります。

 

「羊の皮を被った狼」の多くは、ノーマル風外観ながらもエンジンを他車のモンスターエンジンスワップしていたりするのですが、彼のこだわりからエンジンはオールドサニーに使われていた日産のA型エンジンのまま。ツインカムどころか、カムが1本腰下(クランクシャフトの近く)にあってプッシュロッドでバルブを開閉するという古典的なOHVエンジンです。
これをギリギリまでボア&ストロークアップし、削り出しのフルカウンタークランクやローラーロッカー(このあたりにスポンサーが付いた利点を生かしたわけですが)を組み合わせ、ターボを使わない自然吸気(当時は「メカチューン」と呼んでいました)ながらもゼロヨン12秒台という驚くべき記録を打ち立てたのでした。過給器なしのナチュラルアスピレーション同士で比べるのであれば、ポルシェよりも速いサニトラでした。
しかもエンジンを組んだのは、MFP仲間で女性メカニックである杉村さん。上の写真のGパンの彼女。ちなみにサニトラから顔を出しているのが白鳥クンです。
ということで、そんな昔の懐かしいワンシーンをイーロン・マスクが思い出させてくれました。ネタニヤフに会いに行ってニヤニヤしていたり、なんだかよく分からない人だけど、この宣伝はなかなか洒落てます。


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