18倫 1巻

18倫 1 (ヤングチャンピオンコミックス)

18倫 1 (ヤングチャンピオンコミックス)

没落お嬢様のいかがわしい業界奮闘記。


超お嬢様学校に通っていて医者を志し、常に成績トップだった主人公の倫子。
父親の会社が突然倒産して母は即離婚、父は蒸発と素敵なまでの転落っぷり。
生きるために仕事を探して見つけた先がよりにもよってAV製作会社で・・・
言うなれば聖心とか学習院に通ってたお嬢がいきなりTMAに就職することになったと思いねぇ。
AV製作そのものを題材にしたってこと自体マニアックなチョイスなのに
主人公に至っては温室育ちの元お嬢様でそっちの知識はゼロ。
傍目から見れば明らかに合ってない組み合わせで基本不協和音なわけだけれど
時折がっちりとギアが噛み合うわけですね。
もともと医者を志していたわけですからそのあたりの医学知識を活かした出演者へのケアが行き届いていて。
題材がAVですから当然そういうシーンはあるにしてもメインはあくまで製作側、
話の進行上必要な分程度なのでエロエロなものを期待してると肩透かしをくらうかも?
製作会社と出演女優の所属事務所との営業的な話もあったり以外と現実的な面もあったり。


会社が会社ですから社員も一筋縄ではいかない連中ばかりです。
社長は真性のドMだし一番普通なキャラと思われてた社員君はおばちゃん趣味だし
教育係状態になってる先輩は強面の見た目通りの突っ込み役兼怒り役でSっ気あり?
最初の没落したときに差し押さえられてたペットの飼い犬と再会したらバター犬にされちゃってたりするし。
この話の中ではAV業界の変態四天王と呼ばれる連中がいるようで
今回はそのうち二人(と言うか一人は社長だけど)が出てきましたが
もちろん後々になって残りの二人も出てくると考えていいんですよね?


常識知らずのお嬢様だからこそのズレた言動の数々。
尻プレイをしてると知ってメイド服のまま街へ飛び出し観光客に捕まり
「わたくし肛門の薬を買いに行きたいんです〜!!!」
ドMの社長が痛みを快感に感じる境界を知ろうとして
「外的刺激によって疼痛神経終末版が感知し温痛覚求心経路と言われる外側脊髄視床路を通過し大脳に痛みとして認知されるまでの間に快楽としてのシグナルに変わる瞬間が一体いつなのか・・・」
それで実際軽く叩かれたら
「いたぁ〜い!!パパにもぶたれたことないのに〜!!」
このズレっぷりがいいんです。
そんなお嬢がこの先当初の目標であった医者になるのかそれともこの業界で生きていくことになるのか。
はたまたお家復興なんてどんでん返しもあるかも?