ruby-trunk-changes 2024-06-01

今日は主に標準添付ライブラリ tempfile の Tempfile.create へ anonymous キーワード引数の追加や YJIT 有効化時の異常終了する不具合修正などがありました。

[8e2a6435e4] David Rodriguez 2024-05-16 14:32:56 UTC

rubygems で gem uninstall で gem の複数のバージョンがインストールされている時の処理の修正。

[89486c79bb] Jeremy Evans 2024-05-31 15:22:40 UTC

3.4 から 添字(インデックス)つき代入のメソッド([]=)にキーワード引数を渡す記法を SyntaxError にしたのについてエラーメッセージを少し変更しています。

[10c256f98f] David Rodríguez 2024-05-31 15:30:26 UTC

rubygems の gem pristine などのメッセージの改善。

[78860b8e52] Martin Emde 2024-05-31 00:32:21 UTC

bundler の gem 取得のリクエストを slotlling する処理のリファクタリング

[cc8b9855e1] David Rodríguez 2024-05-23 19:53:59 UTC

bundler のテストの Windows 対策のためのコードが不要になっていたものを削除しています。

[082472451d] David Rodríguez 2024-05-23 19:55:04 UTC

bundler のテストのエラーメッセージのチェックのヘルパーメソッドを導入してメッセージが大量の時に pipe が詰まる問題の対処をしているようです。

[533f9ea973] Alan Wu 2024-05-31 15:08:43 UTC

GitHub Actions の macOS 版の YJIT 有効化した workflow で syntax_suggest のテストのタイムアウトを伸ばしています。

[bc40d06091] Martin Emde 2024-05-31 04:37:24 UTC

bundler の Bundler::CompactIndexClient の実装を効率化のため変更しています。メモリ使用量を減らす最適化のようです。

[6c8ae44a38] Alan Wu 2024-05-31 21:37:21 UTC

YJIT でメソッドの引数の splat 処理で空の配列が渡されていた時に SEGV する不具合を修正しています。 [ruby-core:117927] [Bug #20496]

[5308da5e1c] Nobuyoshi Nakada 2024-06-01 05:21:45 UTC

configure.ac で tool/m4/ の配下の .m4 ファイルを include するのに m4_include を直接使わずに RUBY_M4_INCLUDED() というマクロを定義して Makefile の configure の依存関係に .m4 ファイルを記述するようにしています。

[3ee83c73c3] akr 2024-06-01 06:11:19 UTC

標準添付ライブラリ tempfile の Tempfile.create にキーワード引数 anonymous を追加して、anonymous: true を指定すると、open(2) のフラグ O_TMPFILE が使える環境(File::TMPFILE が定義されている環境)ではそれを使ってファイル名を持たないファイルをディレクトリのみ指定して開き、ない場合は一度普通に一時ファイルを開いてすぐに unlink してそれを wrap した File オブジェクトを返すという実装をしています。 Windows だと通常開いているファイルを消せないので FILE_SHARE_DELETE というフラグを使うようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/10803 [ruby-core:117928] [Feature #20497]

[1eb651fb50] Tanaka Akira 2024-06-01 06:18:31 UTC

NEWS に 3ee83c73c38070d695537d4322ce4decb970a54a の標準添付ライブラリ tempfile の Tempfile.create の anonymous キーワード引数について追記しています。

[a720a1c447] Nobuyoshi Nakada 2024-06-01 07:22:31 UTC

拡張ライブラリ socket で未初期化変数の警告抑制のための代入を追加しています。

[c05f60a600] Nobuyoshi Nakada 2024-06-01 07:25:12 UTC

thread.c の rb_nogvl() で clobbered variable の警告抑制のため BLOCKING_REGION() の前後で vm を volatile 変数にバックアップして復旧する処理を追加しています。

[767aa0cdb6] Tanaka Akira 2024-06-01 09:14:29 UTC

1eb651fb50d65b708453efdd6506870e061758c8 の NEWS の Tempfile.create のキーワード引数追加についてのエントリを標準添付ライブラリの更新のセクションに移動しています。

[cda69b5910] Stan Lo 2024-06-01 10:28:03 UTC

標準添付ライブラリ reline の入出力を環境に合わせた実装を切り替える機構についてクラス名の変更や、特異メソッド(クラスメソッド)ではなくインスタンスメソッドとして実装するなど大きな書き換えを行っています。 https://github.com/ruby/reline/pull/666

[05553cf22d] Nobuyoshi Nakada 2024-06-01 10:33:12 UTC

parse.y で "\M-x" のようなメタ文字で続く文字がマルチバイト文字の時にトークンとして分離されてしまっていたのを修正しています。どんな時に使うんだろう、と思ったけど報告者が報告者なのでなにか奇妙なプログラミングに使われるのかな。 [ruby-core:118132] [Bug #20517]

ruby-trunk-changes 2024-05-31

今日は主に configure の --with-gmp がうまく機能していなかった不具合修正や rubygems と bundler の更新などがありました。

[15501e13d7] Jean Boussier 2024-05-30 12:41:52 UTC

拡張ライブラリ stringio 内の chilled string 対応を revert しています。おそらく 1376881e9afe6ff673f64afa791cf30f57147ee2 の仕様変更で freeze 扱いにならなくなったため不要になった対応を消していると思われます。 https://github.com/ruby/stringio/pull/94 [ruby-core:116382] [Feature #20205]

[4f160ad9cf] David Rodríguez 2024-05-24 17:47:22 UTC

bundler の bundle config サブコマンドの --local 指定時の設定ファイルの扱いの修正みたいです。

[22e4eeda65] Sorah Fukumori 2024-05-30 18:44:31 UTC

configure の --with-gmp オプションを指定したビルドのの時に Integer::GMP_VERSION が定義されていることを確認するテストを追加して実際に libgmp とリンクされていることが GitHub Actions で確認されるようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/10875 [ruby-core:118110] [Bug #20515]

[1ab7c412d2] Sorah Fukumori 2024-05-30 18:52:26 UTC

configure の --with-gmp の対応で追加した tool/m4/ruby_check_header.m4 に typo があったのを修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/10876 [ruby-core:118110] [Bug #20515]

[fd549b229b] Sorah Fukumori 2024-05-30 19:59:30 UTC

22e4eeda6561693367fc7a00b92b90f46b09cabd で追加した libgmp とリンクした時のテストで定数 Integer::GMP_VERSION の確認に defined? を使ってましたが defined? は真偽値でなく "constants" みたいに文法要素の名前みたいな文字列を返すので修正しています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/10880 [ruby-core:118110] [Bug #20515]

[30960cb6d4] "dependabot[bot]" 2024-05-31 02:03:20 UTC

GitHub Actions の workflows で利用している ruby/setup-ruby アクションのバージョンを更新しています。

[392ee05843] "dependabot[bot]" 2024-05-31 02:08:06 UTC

GitHub Actions の独自アクションで利用している ruby/action-slack アクションのバージョンを更新しています。

[a15e4d405b] Yusuke Endoh 2024-05-31 08:30:21 UTC

528c4501f46fbe1e06028d673a777ef124d29829 の parse.y で文字列に VALUE でなく rb_parser_string_t という独自の型を使うようにする変更を revert しています。たまにテストが失敗する現象が起きている原因とみられるためその調査のため。

[530c85be49] David Rodríguez 2024-05-29 19:38:02 UTC

rubygems のテストの冗長な処理を削除しています。

[21f10cabb9] David Rodríguez 2024-05-30 09:09:00 UTC

rubygems のテストのダミーの Gem::Specification のセットアップを詳細にしています。

[f4f56b23c3] David Rodríguez 2024-05-30 09:38:21 UTC

rubygems の Gem::Specification._resort! で platform による priority が一致している時に base_dir を基準にしてソートするようにしています。コメントをみると安定ソートにするためみたいです。

[78ccf770aa] David Rodríguez 2024-05-30 14:41:42 UTC

bundler のテストの Windows 向けの対応を追加しています。

ruby-trunk-changes 2024-05-30

今日は主に標準添付ライブラリ net/http の Net::HTTP.put メソッドの追加、bundler の修正、reline のバージョン更新などがありました。

[ab353a3064] Nobuyoshi Nakada 2024-05-29 12:37:40 UTC

632115c11ec356d5abd65a0db2a21358c87d99bb の spec/default.mspec の変更の再修正で環境変数 COLUMNS が設定されてない時のエラーを回避しています。

[939d389c54] David Rodríguez 2024-05-20 11:10:24 UTC

bundler での default gems の扱いについての修正のようです。

[b0e6446b9f] Mari Imaizumi 2024-05-29 14:45:35 UTC

標準添付ライブラリ reline のバージョンを 0.5.8 に更新しています。 https://github.com/ruby/reline/pull/711

[bc8a9cc156] git 2024-05-29 14:46:42 UTC

NEWS の default gems のバージョンリストの reline のバージョンも更新しています。

[a3edc4abc5] David Rodriguez 2024-05-16 14:01:10 UTC

rubygems の gem pristine の user install された gem の対応の修正。

[a760e21bc1] Takashi Kokubun 2024-05-29 17:33:20 UTC

メンテナンス用ツール tool/redmine-backporter.rb でチケットに参照されているコミットを commit hash の辞書順で表示していたのを git show コマンドを使って時系列順にして表示するようにしています。

[4a9ef9e23c] Alan Wu 2024-05-29 18:13:15 UTC

YJIT の Rust 実装の警告除去のため into_iter() を iter() に変更。

[79f9ed3072] Hiroshi SHIBATA 2024-05-29 23:23:31 UTC

拡張ライブラリ zlib の gemspec ファイルの spec.files のライセンスのファイル名を変更しています。

[01aa77faa2] Adam Daniels 2023-06-12 19:36:34 UTC

標準添付ライブラリ rdoc の ri コマンドの --dump オプションの引数がディレクトリだったり読み込みできないファイルだった時のメッセージを強化しています。

[f1702261d7] Hiroshi SHIBATA 2024-05-30 01:32:33 UTC

メンテンス用ツール tool/redmine-backporter.rb の frozen_string_literals 対応のため文字列の非破壊的メソッドを利用するように変更しています。

[8a9d8a0ef6] Takashi Kokubun 2024-05-30 03:22:25 UTC

リリース時用のツール tool/release.sh でもう tarball パッケージに .bz2 のファイルはメンテ中のどの安定版でも置かなくなっているので .bz2 対応を削除しています。

[53150b18de] Takashi Kokubun 2024-05-30 03:25:41 UTC

リリース時用ツール tool/release.sh に使いかたコメントを追記しています。

[5611e249e1] Hiroshi SHIBATA 2024-05-30 03:32:44 UTC

tool/sync_default_gems.rb の拡張ライブラリ strscan の同期処理にドキュメント用のファイルの doc/strscan への移動の処理を追加しています。

[974ed1408c] Burdette Lamar 2024-05-20 13:42:31 UTC

拡張ライブラリ strscan の rdoc 用コメントを手直しして、さらに独立したドキュメントファイルも追加しています。

[ba8e6e77fd] Hiroshi SHIBATA 2024-05-30 03:46:19 UTC

a3edc4abc574b04bcacfae2af188cce7d27bfcf1rubygems の gem pristine の修正を revert しています。 Windows 環境でのテスト失敗のため。

[1fa93fb948] Hiroshi SHIBATA 2024-05-30 05:29:25 UTC

974ed1408c516d1e8f992f0b304e2de6f8bd5c1f の拡張ライブラリ strscan のドキュメント変更での rdoc 用コメントから独立したファイルを :include: で読み込む時のパスを調整しています。 upstream とディレクトリ構成が異なるため。

[f23c96581f] Hiroshi SHIBATA 2024-05-30 09:00:25 UTC

標準添付ライブラリ rdoc の設定ファイル名についてのコメントの typo 修正。

[4d744a7aa7] Zopolis4 2024-03-24 07:01:24 UTC

標準添付ライブラリ net/http に Net::HTTP.put という PUT メソッドの HTTP リクエストを発行するショートカットメソッドを追加しています。

[4839493f3f] Brandon Weaver 2023-05-19 21:05:42 UTC

標準添付ライブラリ net/http のヘッダ名の capitalize のための処理で "-" で分割するのに不要に正規表現を使ってたのを文字列で指定するようにしています。

[bc6860db23] Brandon Weaver 2023-05-19 22:06:44 UTC

4839493f3f3419ee2be88b6160d9c3c71fbd02e2 の続きで標準添付ライブラリ net/http のヘッダ名の capitalize のメソッドで文字列リテラルに .freeze をつけるようにしています。このファイルには frozen_string_literal: true の magic comment がついてるので冗長なんですけどね……。

[949fabe4e9] Nobuyoshi Nakada 2024-05-30 10:05:52 UTC

SyntaxError に path 属性を設定する時に既にセットされている path と異なっている時の例外メッセージに VALUE のアドレス値だけでなく path の文字列のそれぞれの内容も表示するようにしています。この問題まだ調査中みたいですね。

[d70b0da482] Hiroshi SHIBATA 2024-05-30 12:13:01 UTC

1fa93fb9488a32018101689fd727965fd5874eb5 の拡張ライブラリ strscan の rdoc 用コメントのファイルの相対パス修正を revert。その元の 974ed1408c516d1e8f992f0b304e2de6f8bd5c1f も revert するためみたいです。

[78bfde5d9f] Hiroshi SHIBATA 2024-05-30 12:13:10 UTC

ということで拡張ライブラリ strscan のドキュメントの変更の 974ed1408c516d1e8f992f0b304e2de6f8bd5c1f を revert。

ruby-trunk-changes 2024-05-29

今日は主に sprintf や String#% のフォーマット文字列の仕様の変更や安定版メンテナンス用ツールの変更などがありました。

[6b3935250e] David Rodríguez 2024-05-28 13:38:14 UTC

bundler の bundle gem でプロジェクト生成する時の CODE_OF_CONDUCT.md のテンプレートを更新しています。

[31c9a3a1d3] Nobuyoshi Nakada 2024-05-28 14:19:33 UTC

Kernel#sprintf や String#% などでフォーマット文字列の指示子の % 記法に "%\n" や "%\0" も無視されるだけでそのまま出力されていたのを ArgumentError が発生するように変更しています。 [ruby-core:117619] [Bug #20438]

[fd95ba255a] Kevin Newton 2024-05-28 16:21:25 UTC

ensure 節の ISeq の node に格納される行番号が ensure の記述された行でなく対応する begin の先頭になっていたのを修正しています。

[1eff5a98f1] Maxime Chevalier-Boisvert 2024-05-28 17:23:01 UTC

YJIT でメソッド呼び出しの回数を記録する統計情報のテーブルが肥大化するので上限を決めて上位 20件まで保持するようにしています。 https://github.com/ruby/ruby/pull/10858

[e5759e4126] Takashi Kokubun 2024-05-28 17:34:15 UTC

メンテナ用ツール tool/redmine-backporter.rb の引数や設定の不足している時のエラー時に help メッセージを出力するようにしています。

[db7c385897] Takashi Kokubun 2024-05-28 17:39:39 UTC

メンテナンス用ツールの tool/redmine-backporter.rb に VERSION というのがあったけど特に更新されてないので消しています。

[450e9d2495] Takashi Kokubun 2024-05-28 17:42:06 UTC

メンテナンス用ツール tool/redmine-backporter.rb で readline を利用していたのをやめて reline でおきかえています。

[3f256dc66a] Takashi Kokubun 2024-05-28 17:47:51 UTC

メンテナンス用ツール tool/redmine-backporter.rb で Subversion を使っていた頃のためのコードを削除しています。

[2608f2a23b] Takashi Kokubun 2024-05-28 18:41:04 UTC

メンテナンス用ツール tool/redmine-backporter.rb で String#color がキーワード引数分離の影響で動かない呼びかたがあったため省略可能引数を追加しています。

[13307cd944] Takashi Kokubun 2024-05-28 18:46:01 UTC

メンテナンス用ツール tool/redmine-backporter.rb の ls コマンドで Closed のチケット数を表示し Closed のチケットをリスト上強調表示するようにしています。

[2c8b2f5b55] Darren Kavanagh 2024-05-16 17:22:35 UTC

bundler の bundle config の man を更新しています。

[7873275326] Takashi Kokubun 2024-05-28 20:37:52 UTC

メンテナンス用ツール tool/redmine-backporter.rb の done コマンドで Redmine に投稿するコメントで commit hash に "commit:" という prefix をつけてリンク化するようにしています。

[7a860bacee] Takashi Kokubun 2024-05-28 20:51:45 UTC

メンテナンス用ツール tool/merger.rb でも Subversion 対応のためのコードを削除しています。

[d1265d6172] Takashi Kokubun 2024-05-28 21:05:50 UTC

メンテナンス用ツール tool/merger.rb の help メッセージで commit の指定のサンプルが Subversion 時代の revision から commit hash になったのでアルファベットも混ぜた表示に変更したりしています。

[b0ebad51e5] Takashi Kokubun 2024-05-28 21:28:49 UTC

メンテナンス用ツール tool/redmine-backporter.rb で 78732753261eb4c744620125505866e067e293dd でのコメント変更にコミットログから commit hash 切り出した時にも対応しています。

[24c56ed516] Takashi Kokubun 2024-05-28 22:42:47 UTC

メンテナンス用ツール tool/merger.rb の help メッセージから Subversion 対応専用のコマンドの説明を削除しています。

[2eded6cc5d] Takashi Kokubun 2024-05-28 23:28:00 UTC

メンテナンス用ツール tool/merger.rb でコマンドラインオプション --ticket でチケット指定がない場合に backport するコミット自体にチケット参照が(たいてコミットログに)あったらそれを使うようにしています。

[d0cde43a33] Takashi Kokubun 2024-05-29 00:00:12 UTC

メンテナンス用ツール tool/redmine-backporter.rb の backport コマンドで merger.rb のコマンドを出力する時の空白を除去しています。

[7e95efdafa] Takashi Kokubun 2024-05-29 00:17:03 UTC

メンテナンス用ツール tool/redmine-backporter.rb の b0ebad51e504a1182f29026be755b2e7a8756080 の続きでコミットログに複数の backport した commit hash があった時に done コマンドで投稿するコメントでそれぞれに "commit:" の prefix をつけるようにしています。

[d9d7ae7830] Takashi Kokubun 2024-05-29 00:45:21 UTC

メンテナンス用ツール tool/merger.rb で backport 用のパッチを当てて conflict が発生しなかった時に確認用のプロンプトを出力せずに commit するようにしています。

[1a31d38c56] Nobuyoshi Nakada 2024-05-29 00:44:07 UTC

vm_insnhelper.c の if(0) で実行されないように一種のコメントアウトされている部分で警告抑制のための明示的キャストを追加しています。

[f630b24d7a] Nobuyoshi Nakada 2024-05-29 05:03:52 UTC

win32/win32.c の警告抑制のため calloc(3) の引数の順序を変更しています。

[da69c9235f] Nobuyoshi Nakada 2024-05-29 07:25:28 UTC

thread.c と load.c の EC_EXEC_TAG() の利用箇所で "variables might be clobbered" の警告避けのため volatile 変数への代入や参照する変数の変更などをしています。

[a41e6f3873] Nobuyoshi Nakada 2024-05-29 08:40:59 UTC

よくわかりませんが configure で macOS での ld が Apple 製のものかどうか確認して警告抑制のため warnflags を追加するためのメッセージの検査から "warning: .debug_macinfo" と "note: while processing" という行のチェックをなくしています。

[4dcd7d6240] Nobuyoshi Nakada 2024-05-29 09:25:05 UTC

GitHub Actions の Ubuntu での YJIT を有効にしたテスト用 workflow で ruby/setup-ruby アクションの実施を独自アクションの .github/actions/setup/directories の前に移動しています。 .github/actions/setup/directories で 3.0 以降の ruby が必要なため。

[632115c11e] Nobuyoshi Nakada 2024-05-29 10:49:57 UTC

spec/default.mspec で端末にあわせた折り返しを 20 の倍数の桁数に丸めるようにしています。

ruby-trunk-changes 2024-05-28

今日は主に String を要素にする Range で yield する文字列の coderange を設定する最適化や標準添付ライブラリ reline の機能追加、短い文字列に hash 値を埋め込むことで再計算を抑止する最適化などいろいろな変更がありました。

[7c6e4bc7ca] verdy89 2024-05-27 16:38:19 UTC

標準添付ライブラリ reline に redo コマンドを追加して emacs mode で利用できるようにしています。 https://github.com/ruby/reline/pull/707

[2114d0af1e] Yusuke Endoh 2024-05-28 03:04:34 UTC

標準添付ライブラリ timeout のテストでタイムアウトの設定がみじかすぎて遅いマシン環境でテストが失敗してしまうことがあったのでタイムアウトを伸ばしています。

[1376881e9a] Étienne Barrié 2024-05-27 09:22:39 UTC

frozen_string_literals のデフォルト true に向けて警告出力のための導入した Chilled String の扱いを緩めて frozen? などで判定した時に false を返すようにしています。 [ruby-core:116382] [Feature #20205]

[9e9f1d9301] Jean Boussier 2024-04-08 10:04:01 UTC

短い文字列で object space の heap 内の slot にバッファを埋め込む場合にさらに余白があった場合に hash 値をその余白に埋め込むことで hash 計算の繰り返しを抑制するという最適化を追加しています。Variable Width Allocation で slot の拡張もあるので Hash のキーに使われる文字列くらいの長さだとたいてい納まって効きそう。 [ruby-core:117469] [Feature #20415]

[1b8ba1551b] Mike Dalessio 2024-05-24 17:10:10 UTC

include/ruby/internal/ 配下のヘッダファイルで "-Wconversion" オプションによる警告を抑制するためのキャストなどを追加しています。拡張ライブラリのビルド時にこのオプションをつけると警告が出てしまってたのでその対策のためみたいです。 [ruby-core:118007] [Feature #20507]

[ca2d229e6b] Mike Dalessio 2024-05-27 17:39:01 UTC

1b8ba1551b26fac906998e34fd2af3f82b433469 のヘッダファイルの警告除去に続いて同様の警告が出ないことを確認するための C API テスト用の拡張ライブラリ? というか extconf.rb を追加しています。これ extconf.rb しか追加されてないけどコミット漏れじゃないのかな? make するだけでチェックになるということかも。 [ruby-core:118007] [Feature #20507]

[ceeb9957c3] Jean Boussier 2024-05-28 05:54:37 UTC

1b8ba1551b26fac906998e34fd2af3f82b433469 の続きで include/ruby/internal/value_type.h にもう一カ所 -Wconversion による警告抑制のための RBIMPL_CAST() を追加しています。 [ruby-core:118007] [Feature #20507]

[43798e0f6d] Nobuyoshi Nakada 2024-05-28 07:23:18 UTC

misc/lldb_rb/utils.py の lldb での rp でのオブジェクトダンプで T_STRING 型オブジェクトの coderange の情報も出力するようにしています。

[0a92c9f2b0] Nobuyoshi Nakada 2024-05-28 07:24:21 UTC

文字列オブジェクトの空文字列のオブジェクトを作成したりサイズを 0 にして空文字列にした時に coderange を ENC_CODERANGE_7BIT にセットするようにしています。

[7d144781a9] Nobuyoshi Nakada 2024-05-28 07:59:51 UTC

String#upto などで文字列を文字単位でイテレートする時にブロックに渡す部分文字列の coderange が ASCII だと自明な時はセットしておくことで高速化するようにしています。 [ruby-core:118037] [Bug #20512]

ruby-trunk-changes 2024-05-27

今日は VM 命令列の最適化での chilled string 用の命令対応や CI でのエラーのデバッグのための対応などがありました。

[bc50f2a3f1] Nobuyoshi Nakada 2024-05-26 11:14:18 UTC

SyntaxError にファイルパスを指定して生成する rb_syntax_error_append() で元からの path と異なる path を指定した時の ArgumentError 例外メッセージを詳しくしています。

[0d44e23831] Nobuyoshi Nakada 2024-05-26 13:17:57 UTC

make test-bundled-gems で test-bundled-gems-run と test-bundled-gems-spec というターゲットの実行を直列化してメッセージが混ざらないようにしています。

[4949f0a928] Marcus Stollsteimer 2024-05-26 12:36:57 UTC

bundler のテスト用の rake タスク? の description の typo 修正。

[5853a38043] License Update 2024-05-26 00:25:52 UTC

rubygems のライセンスリストを更新して新たなライセンスを追加しています。

[f4b475993e] Nobuyoshi Nakada 2024-05-27 03:41:38 UTC

compile.c での VM 命令列に対するコンパイル時の最適化で putstring 命令をみているところで putchilledstring も同様に扱うようにしています。

[4fee1019f6] Yusuke Endoh 2024-05-27 03:56:07 UTC

macOS 版の GitHub Actions の workflow で core dump した時の core ファイルを出力するディレクトリのパーミッションを修正し ulimit -c で core ファイルのサイズ制限をなくしています。うまく core ファイルが取れなかったみたいですね。

[bc47ca5546] Yusuke Endoh 2024-05-27 09:16:28 UTC

bc50f2a3f1d166be3899f32b81bb78f666000592 からのさらに続き? で SyntaxError の path が変更された時の ArgumentError の発生するテストで例外を捕捉してオブジェクトのアドレスを表示するようにしています。

ruby-trunk-changes 2024-05-26

今日は macOS にて make clean で coroutine/ 配下のファイルを消してしまうビルドプロセスの不具合修正や bundler のリファクタリングなどがありました。

[508f331048] Go 2024-05-26 08:28:21 UTC

標準添付ライブラリ reline の inputrc の設定ファイル読み込み時に空白を含む値を許容するようにしています。 https://github.com/ruby/reline/issues/657 https://github.com/ruby/reline/pull/705

[0f9e50b8c5] eileencodes 2024-05-01 19:17:20 UTC

template/Makefile.in の clean-local ターゲットのコマンドで .i, .s, .bc などの拡張子の中間ファイルの削除を find コマンドを用いて行うようにしています。 macOS で coroutine/ の配下の Context.S ファイルを誤って消してしまうことがあったのでその修正のようです。ファイルシステムが大文字小文字を区別しない場合に .s にマッチさせるつもりが .S にもマッチしてしまってたので常の大文字小文字を区別してくれる find コマンドを使うようにしたとのこと。なるほどー。