20年物のKX125を整備する(1)KX125 1994年式


少し前の話ですが、ひょんなことで我が家にこんな緑色のバイクが転がってきました。

Kawasaki KX125 1994年式(K1型)
125cc 水冷2ストローク単気筒
ナンバー無し 公道走行不可

紆余曲折を経た後に私の元に辿り着いたこの往年の2stモトクロッサー。状態を見てみるととりあえずキックは問題なく降りますし、エンジンは問題なくかかって走行は可能。125ccとはいえスペック上では38psを叩き出すレーシングマシン。それも最近のマシンのようにフラットトルクで扱いやすく、なんてことはありませんので、コースで試走してみても私みたいな素人では全開走行なんてほとんどできないくらいのパワー感があります。

 
しかし、元々二束三文の中古車両。その宿命で状態は決して良くありません。
  

  • 元はというと、どっかのリサイクル屋みたいな所(バイク屋じゃない)に転がってたらしい
  • 当然、ろくに整備なんかされてない。
  • モトクロスで酷使された様で、車体にはダメージが至る所に。
  • 20年ものでしかもkwsk


地雷原に埋まってるのは金塊に非ず、すべからく地雷なのが世の常。これは私みたいな素人がバイクを手に入れようとしたらまず間違いなく失敗するパターンです。
何よりバイク屋でプロの手でキチンと製品化された状態のバイクではないということは、何があっても自己責任が原則という世界の話になってきます。何か車体のトラブルで怪我をしても誰にも文句は言えません。


さらに細かい所を見ていくと・・・

  • タイヤなんか当然の様にひび割れてる、てかブロックもげてる。
  • チェーンスプロケなんか当然の様にサビサビ
  • フロントブレーキがスポンジの様に全然効かない
  • 走ってるとクーラントが吹き出てくる
  • ラジエターが盛大にひん曲がってる
  • フレームにクラックが入ってる
  • リンク周りが色々ヤバイ
  • エンジンパワーの出方がなんかおかしい
  • 外装の樹脂パーツがパキパキに割れる
  • 他多数問題点有

・・・^^;
 

 
しかし、ウチに来たからには仕方ない。退路を断って光明が見えるのもまた人生。   
 
そもそも、この地雷原に埋まってる金塊ではなくやっぱり地雷みたいなバイクを私が個人的に所有しようと思ったきっかけは、何より整備の勉強になると思ったからです。
モトクロッサーは公道用のトレール車両と違い、自分でバラしてメンテナンスするのが大前提のため、最初から簡単に分解整備がしやすい様に出来ています。メーター類・ライト・ウィンカー等の保安部品や、面倒くさい規制関係のデバイス類は一切付いていません。つまり造りがシンプルで、走るための構造を理解しやすい。しかも古い車両ですから整備のしがいは十二分に(ほんと余るほどに)あります。
また、公道車両ではないのでいきなり止まって交通の邪魔になり人様に迷惑をかけることもありません。私くらいの素人が整備を楽しむにはうってつけの車両なわけです。
 
最終的にレースなどを目指すわけではないですが、キチンと整備して、自分がファンライド程度の領域で楽しめる車両になってくれれば目標達成かなと思っています。
 
 
次回から私の備忘録がてら、悪戦苦闘の様子をお楽しみいただければ幸いです。

WR250Rキャリアおすすめ【Alphathree スポーツキャリア TypeA】

 
WR250R納車時に付けたパーツの中で、「これはアタリだった!」と思える製品の一つがキャリアでした。
 
サードパーティ製のカスタムパーツの多いWR。キャリアも、各メーカー色々あって迷いますが・・・ 





 

 
私のオススメはこちら↓ 
Alphathree【アルファスリー】スポーツキャリア WR250R用のType Aです。
■公式サイト→http://www.alphathree.co.jp/carrier.htm

TypeATypeSがありますが、オススメは写真のTypeAの方です。



このキャリアの良い点は上部2点とサイド2点で支持してて安定感抜群な点

他の製品の場合、キャリアを支持してる固定箇所が上部のみになるパターンが多いんですが、このtypeAではフレームを横からも抱え込む様にガッチリ固定します。
 
 
さらに非常に便利なのが、↓ここの形状。

この少し跳ね上がってる部分、ちょうど手で掴めるようになっていて、グラブバーの様に車体を引っ張ることができます。

これ一見地味ですが、オフロードで実際使ってみるとかなーり便利で、特にスタック時には大きな威力を発揮します。また、狭い場所での取り回しなどでも、リアの先を掴めることでかなり楽になります。
 
また他にも、

  • フックがたくさん付いていて荷物の固定に便利
  • 見た目スリム
  • 塗装などに高級感あり
  • アルミ製なので軽量
  • 車体のメットホルダーをそのまま活かせる 

などなど、何かとスキのないキャリアです。他社製品と比較して少し高価ではありますが、それだけの価値のある商品だと思います。
 

ちなみに↑TypeSでは握るだけの隙間が無いんですよね・・・キャリアの固定箇所がフレーム上部のみなので、掴んで引っ張る使い方をすると強度的に厳しいのかもしれません。良く考えられてる製品だなと思います。
 
なんだかのメーカーの行灯記事みたいになってしまいましたが、オススメです^^;
 
 

【Newマシン投入】YAMAHA WR250R 2013年式

皆様お久しぶりです。
前回の記事(2月24日)からものすごい久々の更新となってしまいました。

ニューマシンの紹介をしようと思ったら、ブログを放置する時間が長すぎて納車からもう半年経ってるという有り様(滝汗)


というわけで今更ですが、改めて紹介します。^^; 
 

我が家のWR250R君です。


 
YAMAHA WR250R 2013年モデル
http://www.yamaha-motor.jp/mc/lineup/sportsbike/wr250r/

  • 全長×全幅×全高 2,190mm×810mm×1,235mm
  • シート高 895mm
  • 軸間距離 1,425mm
  • 最低地上高 300mm
  • 車両重量 132kg
  • 原動機種類 水冷・4ストロークDOHC・4バルブ
  • 気筒数配列 単気筒
  • 総排気量 249cm3
  • 内径×行程 77.0mm×53.6mm
  • 圧縮比 11.8:1
  • 最高出力 23kW(31PS)/10,000r/min
  • 最大トルク 24N・m(2.4kgf・m)/8,000r/min
  • 潤滑方式 強制圧送ウェットサンプ
  • エンジンオイル容量 1.5L
  • 燃料タンク容量 7.6L(「無鉛プレミアムガソリン」指定)
  • 燃料供給 フューエルインジェクション
  • 点火方式 TCI(トランジスタ式)
  • バッテリー容量/種類 12V, 6.0AH(10H)/YTZ7S
  • 1次減速比/2次減速比 3.120(78/25)/3.307(43/13)
  • クラッチ形式 湿式多板
  • 変速機形式 常時噛合式6段/リターン式
  • 変速比

  1速 2.642(37/14) 2速 1.812(29/16)
  3速 1.318(29/22) 4速 1.040(26/25)
  5速 0.888(24/27) 6速 0.785(22/28)

  • フレーム形式 セミダブルクレードル
  • キャスター/トレール 27°20′/ 113mm
  • タイヤサイズ (前/後) 80/100-21M/C 51P / 120/80-18M/C 62P(チューブタイプ)
  • ブレーキ形式 (前/後) 油圧式シングルディスク/油圧式シングルディスク
  • 懸架方式 (前/後) テレスコピック/スイングアーム(リンク式)
  • ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ ハロゲンバルブ/12V, 60/55W×1
  • 乗車定員 2名


前回のブログで言ってた

  • 体格的に合ってる。
  • コースもツーリングもいける。

に合致する、現行の国内では唯一といって良い車種です。

 
 
 
オプションで取り付けた装備はとりあえずこんな感じ。

  • ハンドガード:ZETA アーマーハンドガード(ベンド)/XCプロテクター/サイドマウント
  • エンジンガード:Axp Racing EDスキッドプレート
  • ラジエターガード:FLATLAND Racing ラジエターガード
  • リアディスクブレーキガード:YZ純正品
  • キャリア:ALPHATHREE スポーツキャリア TYPE-A
  • ハンドルバーパッド:Factory FX YAMAHAロゴ
  • ミラー:グリーンサム・オフロードミラー(ランツァに付けてた物の流用)


納車時に装着したものはガード類主体で、給排気系などエンジンの出力に影響を与える類のものはまだ一切手を加えていません。



冒頭でも書きましたが納車したのは実は4月のことで、走行距離は本日時点で既に3,500kmを突破。
色々書きたいことはありますが、一言で言うなら・・・



このバイク超楽しいよ!ってことです。


その辺の詳しい話は、また次回以降乞うご期待。

DT230ランツァとニューマシン


何故かこのブログではこれまでほとんど登場したことが無かったのですが、私つい先日までDT230ランツァの初期型を所有しておりました。







オフ練習用にと中古で買ってから一年半余り。
 

砂浜を走ってみたり
 

大荷物を積んでキャンプツーリングに行ったり
  

コースに走りに行ってみたり
 

雪山を走ってみたり
 

すっかりディバージョンと並ぶメイン機に。



オフ系のライダー仲間に恵まれたこともあって、このバイクには色々経験値を積ませてもらいました。 
しかし、色々考えた結果、今回手放すこととなりました。

 




■適材適所
 
ランツァの性格を一言で顕すと、「2stの豊富なパワーを持ったセロー」です。
 
ランツァの230ccエンジンは、最大出力40psと現代のオフバイクでは実現できない強力なパワーを発揮します。しかし、乗ってみてわかったことは、このエンジンの良さはむしろ2stなのにトルクが豊富で下から粘るということ。2stなのにトレール向けのエンジン特性なのです。これには林道でもかなり助けられました。初心者にも扱いやすく、開ければバキーンと回るエンジンは素晴らしいの一言。一方、それを載せるサスとフレームは「2足2輪」のセローに近いもので、低めの車高と正立フォークの大きな切れ角によって、トレール用途で大きな威力を発揮します。

 

ところが私の場合、身長183cmという体格が仇となり、写真の様に普通に座ってても膝が窮屈なためやや後ろ座りになってしまいます。体格に対してバイクが小さすぎるのです。これは周りのオフライダーの先輩方ほぼ全員から指摘され、果ては某スクールでお会いした某IAクラス現役プロライダーの方からも言われる始末。
 
また、私のオフ車の用途として、遊び程度ながらクローズドなコース走行する機会も多くなってきました。ランツァの足はコース走行用ではありませんので、なまじパワーがあるからとコースに持ち込むと、足回りがパワーに負けて車体に大きな負担をかけてしまいます、本来ゼッケンを付ける様なバイクではないのです。
 
これ以上、本来の用途ではない使い方をするのではバイクが可哀想。
 
 
 

というわけで、お世話になったランツァ君は下取りに出し、
この春から上記の点をカバーできるニューマシンを新たに導入することとしました。
その詳細は、また次回。

 
 


とにかく、素晴らしい名車でした。
ヤマハの名門DTシリーズ、DT230ランツァ君に乾杯!

 

大型バイク試乗記:その5 YZF-R1逆車 2012年モデル@プレスト逆輸入車試乗会

キャンプ装備は一旦置いといて、今回はバイクの試乗話。

昨日、YSP主催、プレスト逆輸入車試乗会へ行ってきました。ヤマハの最新バイクを何車種か乗ってみましたので、久々にインプレ的な記事を書いてみます。例によって素人が素人向けに書いた意見なんであまりアテにしないでね!



YZF-R1 (2012年モデル・逆輸入車
 
公式サイト→http://www.presto-corp.jp/lineups/12_yzf_r1/index.php
 
ヤマハのフラッグシップYZF-R1。しかもフルパワーの逆輸入車
もう見るからに速そう。
実はR1自体は何回か試乗したことはあるんですが、2012年モデルは初めて。フルパワーの逆車も初めて。最新型の売りは新設定のトラクションコントロールシステム(TCS)で、7段階設定が可能だそうです。


 
しかし、敢えて最初に言ってしまいますと、
 
 
このバイク、公道の試乗会では性能の1割も体験できません。
 
 
というより、このバイクを「ちょっとハイペース」で公道インプレした時点で、免許がいくらあっても足りない事態に陥ること請け合い。なにしろ0-100km/hが2秒台。1速レッドゾーン13,750rpmで約155km/hという鬼性能。2012年モデルの目玉7段階TCSも、残念ながら町中で発動する機会は皆無です。
某超上手いR1乗りの方に聞いても「町中で走っても試乗にならねぇしなぁ」とのこと。
やはりサーキット等でなければこのバイクの本領発揮は見られないでしょう。
↓参考(09年モデル)

 
 
しかし、今回は公道の試乗会。よって、超絶性能な戦闘機R1を、町中で「まったり」走らせた時どんなもんかという、ちょっと地味目な視点で話をしてみます。(公道仕様のバイクなんだから、そういうインプレ需要もあるはず)

 
 
■エンジン。
現行R1といえばクロスプレーンクランクシャフト。最初ドコドコ上ギュィーンのYAMAHAオンリーワンエンジン。
発進前に注意点として聞かされたのが

極低速時ノッキングに近いダダダッとしたフィーリングがあるので、最初発進する時は注意して下さい。

ということ。発進時クラッチを繋ぐと、結構勇ましい音と振動が起きますので、何の説明も無しに乗るとびっくりするかもしれません。ですが、これはすぐ慣れました。別に挙動が乱れるわけでもなく、普通に半クラ当ててやれば問題なく発進できるので、これは「こういう性格のエンジンだ」と思ったほうが良さそうです。
それどころか、乗ってるうちに慣れてくると、低速時のドコドコ感にアメリカンの空冷ツインみたいな趣(おもむき)すら感じるように。このバイクの乗り方として正しいのかどうかよくわからないですが、50km制限の道で3〜4速くらいまで上げて、トルクに物を言わせ2〜3000rpmくらいでドコドコ言わせながら走るのが結構いけます。「リッターSSは町中だと1速固定でつまらない」という様な意見もある様ですが、このR1に関しては当てはまらないかも。むしろ低回転域でもエンジンの個性が感じられて面白いと思いました。

超ハイテク&ハイスペックに「趣」が同居するという二律背反、なかなかこのバイク稀有(けう)な存在かも。
 
 
■ビタっと安定してる
びっくりしたのが低速での安定感。流してる内に、ちょっと上半身のポジションが気になったので、見通しが良い直線で一瞬両手をハンドルから離して上体を起こしてみたんです。すると、そのままビターッと真っ直ぐに走るR1。私のXJ6で同じ風に手離しすると、ある程度真っ直ぐ走るものの、必ず左右どっちかに傾きそうになるので、すぐ修正する必要がありますが、R1は座ってるだけ。どういう原理かは全くわかりませんが、ホントにただ座ってるだけでまーっすぐ進んでいきます。そのせいか低速ターンも思ったより全然楽勝。ジャイロ効果?いや、SSはジャイロ効果は少ないはず、全体的な車両バランスとか、バネ下重量とか、諸々の要素がアレでアレな働きをしてる・・・?いや、わからん
よく「SSは低速が怖い」と言う方も居ますが、おそらくその要因の大半は、高めのシートポジションによる恐怖感と、遠いクラッチ位置による操作感の違いに起因するものではないかと思います。当のバイクはそれこそ巌の如く安定してるので、とにかく早いとこポジションに慣れてしまった者勝ちの様な気がします。
 
■モード切替
ハンドルのモード切替スイッチで、A、STD、Bと3つのスロットルモードが切替可能なR1。Aが一番ハイスロの様に激しく、STDは普通、Bがマッタリ。
町中ではBが良いと言われていますが、私個人的には町中でもSTDで良かったです。Bだとスロットルを開けてからのパワーの出方がジワッと1テンポ遅れて来る感じなので、郊外の道をダラっと走りたい時はいいかもしれませんが、加減速を繰り返す町中ではかえってSTDの方がキビキビ走れました。あと、他のインプレ記事見ると、同じ3モードでも国内仕様より逆車の方がキツめの味付けだと書いてあったので、そのつもりでいたのですが、別に普通に乗れました。
ただしAはホントにサーキット専用モードってかんじ。町中だとピーキーすぎ。
 
 
■国内仕様と比べて?
街乗りでは差はほぼ無いです。逆車だと国内仕様より町中運転しづらい、なんてことは全然ありませんでした。
 

■熱い!
文字通り。走る温風ヒーターです。リッターSSなんで仕方ないですね。青森在住な私は「冬は暖かくていいかも・・・」とも一瞬思いましたが、夏確実に死ねます。

 
■デザイン
2012年モデルはライトにアイラインが入ってます。個人的に気に入ったポイントでした。


現行R1のデザインは賛否両論あるんですが、私は日本の4大メーカー現行SSで一番好きです。(見た目で2番目に好きなのはスズキのGSX-R1000)クロスプレーンのフィーリング含め、まるで欧州製のバイクみたいな明確な個性があるのはR1だけではないでしょうか。むしろ後発のBMW S1000RRとかの方が直球の4発で日本車っぽい感じだったりして、そういう逆転現象はなかなか面白いですね。
 
 
 
 
■結論
サーキットで走りたい。 

 
 

キャンプツーリングに行くための準備・キャンプ用品あれこれ(その2)

かなり前回との間が開いてしまいましたが、続きです。今回は小物編。

 
■クッカーとマグカップ
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AF-snow-peak-%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF900-SCS-008/dp/B000AR2N2Q/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1339075689&sr=8-1
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AF-snow-peak-%E3%83%81%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%82%B0450-MG-043/dp/B000AR2OT8/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1339076137&sr=8-2
新潟の登山用品メーカー・スノーピークのアルミクッカーとチタンマグです。どっちも2000円くらいの定番品。ただ、それぞれ材質がチタンとアルミの2種類あり、買う前にちょっと悩みました。

アルミの特徴:
◯利点:安い。熱伝導率高いので容器が全体的に温まり調理しやすい。米も炊ける。
×欠点:チタンより重い。長く使うとサビる。
 
チタンの特徴:
◯利点:錆びない。軽い。酒などの風味が変化しない。熱伝導率が低く、熱い飲み物飲む時口元が熱くない。
×欠点:高い。加熱時に熱が一点に集中しやすく焦げ付きやすい。米炊くの難しい。


それぞれの特性から見ると、チタンの方が飲み物用の容器には適しており、温めたり調理したりといった用途ではアルミの方が使いやすい様です。よって、マグカップはチタン、クッカーはアルミにしました。
最も、登山と違いバイクの場合重さは問題にならないので、全部アルミやステンでもいいと思います。チタンコッヘルとかはかなり高いし・・・。また、マグカップは一層構造のシングルと二層構造のダブルがありますが、自分は直火で温められるシングルにしました。(※ダブルは直火厳禁)
 
ちなみに以前は100均のアルミ鍋を使っていました。湯を沸かすだけなら結構つかえます。しかし、コメを炊いたり、煮たり焼いたりといった「調理」をするのであれば、ちゃんとしたクッカーの方が良いです。同様に、以前100均の計量カップをマグカップ替わりに使ってましたが、こっちは大失敗。金属臭でコーヒーも酒も飲めたもんではありませんでした。チタンマグにしたのはその反動だったりします。

 
 
■ストーブ

http://www.amazon.co.jp/Coleman-%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3-%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%96-203535/dp/B000NIWG9W/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1339076355&sr=8-2
これも必需品です。値段も手頃ですし、Colemanはメジャーなキャンプ用品ブランドなので、ガスボンベもそこら中で売ってるのでこれにしました。畳んだ後もプラスチックのケースにコンパクトに収納出来るので重宝しています。

 
 

■コーヒー
キャンプ関係の本を見ると、色々凝ってらっしゃる方も多いのがコーヒー関係
キャンプ場とは不思議な場所で、だれも強制してないのに朝になると全員コーヒーを飲みはじめるという現象が起きます。キャンプ場の朝=コーヒーなのです。初めてキャンプする時何も準備せず朝を迎えると、何だか取り残されたような疎外感を感じるハメになります。中には本格的に豆から挽いてドリップしたものを朝靄の中で一杯やりたいがためにキャンプしてる、というキャンプコーヒーフリークも少なくないとか。
 
ただ、なんでも積み込める車と違い、バイクでコーヒーミルやパーコレーターやコーヒー豆などを持ち運ぶとなると、それだけで結構な荷物。インスタントでもいいけど、せっかくなら美味いコーヒー飲みたい。しかし荷物はなるべく減らしたい・・・


という訳で自分が使ってるのがこれ。

http://store.starbucks.co.jp/coffee/via/
インスタントの味を否定しといて何ですが、これもインスタントです。

ただし、他と違うのはスタバのコーヒーの味が再現されているって所。
 
言葉にすると簡単ですが、詳しくはこちらのサイトなどに書かれているように、スタバ店頭のコーヒーに遜色ない味を再現するため、スターバックス社が開発に20年掛けた渾身の製品だそうで、値段は12パック入りで1000円。一杯あたり83円。ドリップパック1杯約50円と比較してもかなり高めです。

しかしこれ、単純に、美味い!インスタント特有の風味が無く、ちゃんとコーヒーの澄んだ味がします。それでいて全く荷物にならない、お湯沸かせばすぐ飲める、ゴミがほとんど出ない、というインスタント最大の利点があります。バイク旅においては、これらの利点は何にも勝る価値があります。

手間をかけてドリップするのが楽しい、即席じゃありがたみが無い、という人には向かないかもしれませんが、手軽さと本格さを両立させたいということであれば良い一品ではないかとおもいます。

キャンプツーリングに行くための準備・キャンプ用品あれこれ(その1)

 去年のシーズン、あちこちバイクで出かけている内に「日帰りでは行ける範囲が限られる」という(ごく当然な)ことに気づき、2012年はとにかくキャンプだ!と決めたのが去年のシーズン後半のこと。それからバイカー向けキャンプHow to本などを見ながらちょっとずつキャンプ装備を整え始め、この春からのキャンプツーに備えております。
ということで、現時点で個人的に気に入ってる装備・意外と使えたアイテムなどをちょっとずつまとめていってみようと思います。



■テント
何は無くともテントが無いと始まりません。ツーリング用テントの購入時のポイントは、以下の様なことだそうです。

  1. 1人用ではなく、できれば2〜3人用が良い。
  2. 前室スペースあるものが良い。
  3. 設置・撤収が簡単な物が良い。
  4. 購入後のサポートなども考えると、大体20,000円〜程度の物が良い。

これらの条件を満たす定番テントは色々ありますが、自分はこれを選びました。 
モンベル・クロノスドーム2型(2人用)

最初何故「2人用」なのか理由がわからないまま、1型ではなく2型を購入しました。(当然値段も少し高い)しかし、実際キャンプ場で使ってみるとこれが大正解だと思いました。
バイクでのキャンプの場合、装備や荷物を全部テントの中にしまわなければなりません。野ざらしのままでは、雨や朝露で装備が濡れてしまいますし、盗難の危険もあります。ヘルメット・ジャケット・ブーツ・プロテクター、これだけでもテントの中に置くと結構なスペースを取ります。他にも荷物はたくさんありますし、また、雨の時は中で食事したり、前室でストーブ炊いて調理したり、着替えをしたりと、何かと中で作業する機会は多いです。
もし、これらをきっちり一人が寝る分しかない空間に荷物満載で全部をこなそうとなると、相当窮屈な思いをする事になるとおもいます。
この2型だと荷物を全部テントに放り込んでも、183cmの自分が寝転がって手足を伸ばせるほどのスペースがあり、高さ方向もあぐらをかいて座れるくらいには余裕があります。快適性とコスパを考えると、なかなか優秀なテントではないかと思います。

良いテントですが、敢えて欠点を上げるなら、ポールバッグとテントバッグが別袋なこと。(積載する時地味に面倒。)バイクの場合、出来れば収納時一つの袋に纏められる方が邪魔になりません。同じモンベル製で定番ツーリングテントのムーンライトなどはそうなってますね。
私はムーンライトとクロノスで迷って、広さと設置時の安定性重視でクロノスにしましたが、この辺は好みで選んで良いと思います。あと、モンベルの純正のアルミペグは軽いですが叩くとすぐ曲がります。後々は頑丈な鍛造ペグに換えようと思っています。
 

※基本的に、テントなど「防水」というキーワードが関係してくる製品に関しては、極端な激安品は避けた方が良いです。雨の日地面に直に敷いたら水が染みてきたとか、何回か使ったら縫製がほつれてきて雨漏りしたとか、色々問題が起きます。防水性能の要は細部のマメな縫製と生地自体の性能(耐水圧など)ですが、これらにはしっかりコストがかかっていると思ったほうが良いでしょう。


■マット
テントや寝袋は当然大事ですが、それと同等以上に重要なのは実はマットだそうで。キャンプが楽しいものになるかどうかはマット選びで決定的に変わるとかなんとか。
そんなわけで、ここはケチらないようにしようと奮発して買ったのがこれ。
 
モンベルのU.L.コンフォートシステム エアパッド150

膨らました状態は↑このサイズで、たたんで収納すると↓こうなります。(iPhoneは比較用)


これ、値段もそれなりですが、ハッキリ言ってかなりオススメです。寝心地が素晴らしく快適なのにこれだけ小さく畳めるってのが単純にすごい。口で膨らますタイプですが、すぐパンパンになるので、膨らます作業は大変ではありません。表面はサラっとしたドライな素材で触り心地が良く、補修用のパッチも付属しており(しかも無くさない様にカバー内側のポケットに入ってる)、細部まで丁寧な仕事がモンベルの面目躍如と言える商品だと思います。
「エアマットは銀マットより断熱性に劣る」と、言われていますが、このマットは膨らました時の厚みが結構なぶ厚さのため、その定説は当てはまらないかもしれません。私は念のため、下記のダイソー銀マットを下に敷いて使っていますが、気温10度以下の肌寒い日に、某鹿番長の激安シュラフでキャンプした時でも、地面からの寒さは全く感じず安眠できました。
余談ですが、我が家では普段このマットを意味もなく畳の部屋に置いてますが、気がつくといつも家族の誰かが上に寝転がってます。それだけ快適ってことのようで。
 
 
■薄い銀マット(ダイソー製)

最初は「とりあえず持っていくか〜」ぐらいの感覚だったのに、実際使ってみたら意外なほど役立ったのがこれ。
ダイソー製。売価210円。見ての通り、一般的な厚みがある銀マットと違い、ペラッペラに薄くクッション性はほぼゼロ。単体で「銀マット用途」として使おうとすると、ショボすぎて全く使えません。
しかし、テントの中に敷くインナーマット替わりとして使うと、地面からの冷気をかなり軽減してくれて快適性大幅UP。撥水性があるのでテントの中で飲み物をこぼしてもテント本体が汚れませんし、外でもピクニックシート替わりに使えます。ペラッペラなのが功を奏して積載時大してかさ張りません。土がついても拭けば簡単に落ちますし、破れても安いので問題なし。
ちなみに私は次から二枚持って行こうかと思っています。
 
 

■ライト類(ヘッドライト&ランタン)

灯りはヘッドライトとランタンの2つがあると便利です。特にヘッドライトは必需品と言ってもいいです。
最初は「頭にライトはちょっと格好わるいかなぁ」と躊躇する人もいるでしょう。しかし、実際に夜のキャンプ場で過ごせば誰しも痛感するのが、懐中電灯を片手で持ちながらの作業は不便極まりないということ。食べ物を調理するにしろ酒を飲むにしろ、星空が綺麗に見えるほどの暗所で行うことになりますので、手元を照らす明かりは常に必要となります。この時、両手が使えるか使えないかでは雲泥の差。最近の物はLEDなので直視すると目が眩むくらいの明るさなのに、小型でかさ張らず安価なのもポイントです。
一方、ランタンはテント周り全体を照らす用。テントやテーブルなど拠点全体を照らす用にランタンを一つ置いておき、手元の作業はヘッドライトの灯りで行う、というのがベストな組み合わせだと思います。
最近のランタンは懐中電灯に切り替えて使えるものも多いですが、ヘッドライトがあれば懐中電灯機能はあまり使いません。
重要度を比較すると、ヘッドライト>ランタン>>>懐中電灯、という感じ。
 
※余談ですが、ランタンはバイク屋のツーリング企画の景品で、ヘッドライトはSさんからの頂きものです。(Sさん多謝!)
 
 
 
その2に続く。