Neil and Rush and Me

Neil PeartのドラムとRushの音楽をこよなく愛する大学教員の日記(雑記)帳です。

2023年度最終教授会&春為会

2023年度最終教授会&研究科委員会。終了後、春為会(経済学部専任教員懇親会)。

今年度の春為会は体調(肺機能低下・突発性難聴)&会場のロケーション(急な坂道多し)の関係で当初欠席するつもりであったが、同僚のご配慮により、最終的に出席するに至った。

ここ数日悩まされていた便秘がようやくいくぶん解消された。良い傾向である。

【8737】

形見分け

昨年12月にご逝去された恩師・田中秀夫先生の宇治市のご自宅を弔問で訪れる。ようやく実現できた。お線香をあげるわずかな時間に、入ゼミ面接のために田中研究室のドアを最初に叩いてから今日にいたるまでの、34年間の万感の思いが駆け巡る。学恩が巨大すぎて、とても言葉にならない。

ご遺族から先生の愛用していたネクタイを「形見分け」していただいた。幸いにも先生が京都大学最終講義で締めておられたものを頂戴することができた。

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先生がもうこの世におられず、二度と教えを請うことができないと思うと、胸が締め付けられるような悲しみが襲ってくるが、この「形見」に恥じないよう、残された時間の中で自分にできる仕事を少しでも多く進めていきたい。それが最高の供養となるはずだ。

先生との出会いは、間違いなく、わが人生における最高の出会いの1つでした。どうか安らかにお休みください。いや、どうか天国で敬愛するポーコック先生・ディキンスン先生と学問談義を心行くまで楽しんでください。今度ばかりは時間はエンドレスですから。

【9514】

事務局業務三昧

東京出張中に『マルサス学会年報』第33号の再校ゲラが印刷業者から届けられていたので、さっそく今日から事務局業務に復帰する。執筆者にゲラのファイルを送付し、事務局担当分のゲラのチェックも進める。3月14日に事務局からの連絡を会員全員に郵送したわけだが、うち3通が「宛先不明」で返送されてきた。「なぜ?」と思って調べたら、その3名については、会員名簿の住所とと宛名シールの住所が一致していなかったことが判明。どちらも前事務局から引き継いだものだが、名簿作成時の新住所が宛名シールのほうまで反映されていなかった模様だ。3名にお詫びメールを書いて送ったところ、うち1名は名簿に記載されているメールアドレスが誤っており届かず。正しいメールアドレスを何とか入手して再送し、今度こそ届いてくれたようで、当該会員から返信があった。2025年度大会の開催校はようやく目途がついた。こんな感じで、あっという間に1日が過ぎた。なかなか2冊目の単著の執筆にとりかかれない。

来年度授業のの履修登録がすでに始まっているのだが、今年度に引き続き来年度も担当する「経済学プロジェクト演習1(ディベートを学ぶ)」(定員25名)の履修登録者がすでに32名もいる。今年度は履修登録者が30名で、「5名だけ抽選で落とすのは忍びない」と思って全員を受け入れたが、さすがにしんどかったし、32名だと抽選を行わざるを得ないだろうな。個人的には16名(1チーム4名×4チーム)くらいが理想なのだが。

『これからはじめるドイツ語入門』を113ページまで(全223ページ)。

【6535】

日本イギリス哲学会大会@東京大学駒場キャンパス(2日目)

7時前に起床。7時半過ぎにホテルをチェックアウト。五反田の吉野家で朝食。大改造中の渋谷駅は、山手線~井の頭線の乗り換えがやたらと遠く、しかも階段と迂回のオンパレードで、さすがに閉口。9時前に東大駒場キャンパスに到着。日本イギリス哲学会大会(2日目)に参加する。

午前中、聴力が不完全な身にとって、第1・2報告は特に問題なかったが、第3報告は報告者のマイク音量が小さいうえに、会場教室の空調の音が大きく、報告と質疑についていくのがしんどかった。

午後全体を使ったシンポジウムには、中休みの15時前まで参加。途中離脱して、品川の82(HUBのスピンオフ店)でFJTさんと落ち合い、マルサス学会の運営(特に年報バックナンバーのオンライン化など)に関する意見交換+雑談。HUBのメニューにはないリアルエール(写真)が美味。

18時28分品川発ののぞみに乗り、21時過ぎに帰宅。お土産を待っていた子どもたちの歓迎を受ける。

2週間後の4/6-7には東京出張がまた控えている(経済学方法論フォーラム@関学丸の内キャンパス)。今回の出張以上に宿泊ホテルの高騰が悩ましい。

最後に、蛇足ながら、一昨日耳鼻科医が処方してくれた新しい薬(シロップ)が超絶的にまずい。毎食後に服用しなければならないのだが、どんなにおいしい料理を食べても、その旨味は薬のまずさゆえ一瞬で引き飛んでしまう。それくらいまずい。苦い。生きるって、苦行の連続だな。

【9138】

シンポジウム「アーレントの革命論を読み直す」@関西大学東京センター

今日・明日の2日間、日本イギリス哲学会大会が東京大学駒場キャンパスで開催される。今回の東京出張はそれへの参加がいちばんの目的なのだが、出張申請をすませた後に、「アーレントの革命論を読み直す」というシンポジウムが関西大学東京センターで開催されることを学会メーリングリストで知った。僕は以前にバークの「革命」概念についての論文をアーレントとの比較において書いたことがあり、シンポジウムの内容に大きな興味を覚えたし、本務校開催行事でもあったので、当初の予定を変更することにした。

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シンポジウムは13時開始なので、蒲田で昼食をすませてからでも間に合う。蒲田と言えば「羽根付餃子」ということで、宿泊ホテル近くの中華料理店「春香園」をチョイス。蒲田在住の元20期ゼミ長MNTMTくん(昨日も会ったが)とともに、開店時刻の11時ちょうどに入店する。さすが人気店だけあって、開店から15分ほどで満席に。開店と同時に入店したのは正解だったな。「羽根付餃子」(1人前5個で380円!激安!)はすごいボリュームで、僕の胃袋には4個しか収容できず、結局1個をMNTMTくんにあげた。一緒に注文した飯は、決してまずいわけではないのだが、僕個人の嗜好として、もう少し水分を飛ばしてパラパラ感を強くして欲しかった。

13時から17時前までアーレント・シンポジウムに参加する。2つほど質問を準備しておいたが、フロアからの質問が途切れず、結局発言できなかった。残念。17時半から秋葉原で、親しくおつきあいしている先輩研究者ITさんの学会賞受賞を祝う(IBREWから新時代秋葉原本店へ)。21時前にITさんと別れ、ホテルへ戻る。明日はイギ哲2日目に参加予定。

【5107】

東京へ

午前、近所の耳鼻科へ。新しい薬を処方してもらう。

午後、京都駅14時13分発ののぞみで東京(品川)を目指す。17時前に蒲田の宿泊ホテルに到着。*1蒲田に来るのがあまりに久しぶりで*2、駅の構造とかもすっかり忘れてしまっている。

18時半からnakcazawaゼミ東京同窓会を勢風力@人形町にて。HROKさん、HKさん、TYくん、IZMさん、TNKくん、YSIくん(初参加)、Jさん、MNTMTくん、計8名のゼミOB/OG(2期生~20期生)が集ってくれた。蒲田在住のMNTMTくんと想定外の二次会(鳥平ちゃん蒲田東口店)に突入してしまい、思い出深い一夜となった。

【7273】

*1:ホテル代高騰により、今回は中心部に宿を確保できなかった。

*2:2012年10月以来なので、11年半ぶりになる。

代休

明日から2泊3日の東京出張が控えているので、代休としてのんびり過ごす。本当は耳鼻科に行って薬を新たに処方してもらいたかったが(明日で既処方分を服用し終わるので)、タイミング悪く木曜は休診日。明日の午前中に行くしかない。あまりの寒さに外出する気も失せ、結局自宅でゴロゴロしているだけの1日だった。でも医師からは聴力回復のために「ストレスのない生活を心がけるように」「睡眠をしっかりとるように」と強く言われているので*1、その言いつけをしっかり守って過ごした1日だった、と言えなくもない。

【31】

*1:「アルコールを控えるように」とは言われていない(笑)。

クウカイG@出町柳

来日中のGilbert Faccarelloさん(Professor Emeritus, Universite Pantheon-Assas)が京都に来られているということで、彼を囲む食事会へのお誘いを受けていたが、今の右耳の聴力では多人数との英語でのコミュニケーションがさすがにしんどいので、やむなくお断りする。お断りを入れた直後に、大学時代の劇団同期のS君からLINEが入り、「仕事で京都に来ているので会わないか?」とのお誘いが。前回会ったのは昨年5月*1で、それ以来何度かお誘いをもらっていたのだが、彼が京都に来る時に限って僕が出張で京都を離れていることが多く、不義理が続いていた。「静かな場所で2人だけなら会話にも苦労しないだろう」ということで、会うことにする。

S君から「18時半に『まほろば』でどうだ?」との提案があった。「まほろば」は高野にある居酒屋。S君の学生時代の下宿に近く、しかも安価だったので、よく足を運んだ懐かしい場所。*2徒歩だと自宅から25-30分ほどかかるので、18時過ぎに自宅を出たところ、何と季節外れの雪。しかも風が強く、ほとんど吹雪。「まほろば」にたどり着くのに難儀した。S君とはほぼ同時に店の前に着いたが、何とその日は店内でのライブ開催日で、やむなく入店を断念し、代わりに出町柳駅から川端通沿いに少し上がったところにある「クウカイG」(「まほろば」へ向かう道中でたまたまに目についた)の暖簾をくぐることにする。

tabelog.com

前身の店、川端丸太町の「クウカイ」には何度か訪れたことがあるが、移転後の店は初めて。祝日の夜、しかも雪が降っているということで、客は自分たち以外に一組だけで、会話するには最適な環境。「クウカイ」は酒も食事もたいへんおいしかった(ただ残念ながら小さな店だったので満席で入れないことがとても多かった)が、「クウカイG」もそれは変わらず、いや、むしろさらにパワーアップしている。料理に合う日本酒を店主がセレクトしてくれるのだが、これが完璧なセレクトで、料理も日本酒もすべてがうまい。店主の日本酒講義はとても興味深く、S君とゆっくり旧交を温めることもでき、大満足の素晴らしい一夜であった。

【7754】

*1:https://nakcazawa.hatenablog.com/entry/20230527/1685113200

*2:過去の日記を検索したら、2009年11月、2010年9月、2012年6月にも訪れていた。

21期生卒業証書授与式

本務校の卒業式。10時から式典、11時過ぎから各ゼミに分かれての卒業証書授与式。今日卒業の日を迎えるゼミ生は15名で*1、うち13名に卒業証書(+卒業論文集)を授与する(2名欠席)。

大学生活のスタートをコロナ禍で挫かれた気の毒な学年であった。2回生春学期から対面授業が一部復活したものの、オンラインが主流で、ゼミ募集においても、いわゆる「ゼミ見学」期間は設定されず、選考面接もオンラインで行った。2回生秋学期からゼミ活動が本格始動しても、定められた曜限に教室に一堂に会すること以外はほとんど何もできず、ゼミ生同士の関係もよそよそしく希薄に見えた。指導教員としても、ゼミ活動の活性化のための工夫が難しく、手足を縛られた状況で時間だけが過ぎていき、とても歯がゆかった。

そんな中、3回生になったあたりからコロナ禍がいくぶん収束し、6月に関龍戦(ただし懇親会はなし)、8月に座禅会を再開することができて、ゼミ活動は通常モードに一歩近づいた。12月には学内ゼミ大会、ヴェリタス杯(東京遠征)に出場し、後者では3度目の参加にして初めて3位に入賞した。この学年の知られざる実力を見せつけられた思いだった。

しかし、この学年の真骨頂はやはり4回生での充実であろう。とにかく、一人一人が強く静かなこだわりをもって、卒論の執筆に励んでくれた。卒論の総合的なクオリティとしては、歴代トップの学年だと言ってよい。卒論報告会では1つ下の22期生にコメンテーターをお願いしたが、彼らのコメントがいずれもこれまでになくしっかりと作られていたのは、コメントすべき論文のクオリティの高さに起因していたことは間違いない。全員参加ではなかったが、22期生と8月には彦根合宿、11月には学園祭での模擬店出店(こちらはお手伝いだが)を行い、ゼミ活動の正常化のためにも汗を流してくれた。

謝恩会の企画やプレゼントなどもなく、卒業証書授与を終えたらさっさと散会してしまい、最初から最後まで2年半ずっと僕との関係は「淡白」であり続けた学年だったが、それを学年の個性として愛しく思えるほど、優秀なゼミ生がそろっていたように思う。教え甲斐のある学年だった。社会に出てからも、その高い能力を存分に発揮して、世のため人のために活躍して欲しい。

いつものように、卒業証書授与の前にはなむけの言葉(毎年同じ内容だが)を卒業生に送ったが、聴覚に異変を覚えてから初めて教室で大勢を前に話をする機会だったので、自分の声量のモニタリングが難しく、かなり離しづらかった。ゼミ生に尋ねたら、そんなにおかしくなかったとのことだが。4月の1週目までには完治しないように思うので、こりゃ、新学期の授業が大変だ。

夜は谷四で同僚YSNさんの昇進祝い。

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*1:もともと21期生は15名でスタートしたが、2名が途中休学し、復学した元20期生名が途中合流したため。

照強関の引退

朝目覚めたら、右耳の聞こえが少しだけ良くなっていることが感じられた。さすがに、ちょっとうれしい。反面、相撲ファンの自分としては、照強関(伊勢ケ濱部屋)の引退は本当にさびしく残念だ。同郷(同じ兵庫県出身)で、しかもあの阪神淡路大震災の日に生まれた(復興のシンボル!)ということだけでも応援したくなるが、それだけでなく、闘志あふれる取り口、小柄な体から繰り出される多彩な技、そして豪快な塩まきで多くの相撲ファン魅了してくれた名力士だった。引退後の活躍を願ってやまない。

大学へ。成績評価に関する質問(異議申し立て)へのリプライなど。研究室に置いてある答案を確認しなければならないので、自宅に居てはどうしてもできない。

『文法からマスター!はじめての中国語』(全191ページ、3巡目)を119ページまで。

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