背信のエースパートⅡ

 昨日勝ってほしいと書いたけれど、なんか、こうなることの予想はついてた気がする。井川投手で、勝てない。これは、ルーキー先発させてみたけど勝てませんでした、というのとは全然違う。いくらエースでも、かわいそうに点取ってくれなかったら勝てないよね、というのとも違う。藪投手みたいに、いいときはいいんだけど、炎上しだしたらおもしろいくらい打たれます、というのとも違う。
 だけど、「あいつ遊びまわってるからあかんねん。」とは言えないところが、心配なところ。開幕前の選手みなで集まったときも、練習しててって一番遅れててきたらしい男が、不振。じゃ、どうすればいいのか。「頑固すぎる。」とか精神論言われても、本人は納得できないよね。

 ハシケンこと橋本投手が、面白かった。何考えてるのかわからないおっさん顔で、ものすごいチェンジアップを投げ込んで、巨人の強力打線相手にびしびし三振とっていく!と思いきや、連続フォアボールであっという間に自爆寸前で降板。面白すぎる。

 生きてるといろいろあるけど、こんな日もあるよね。って、昨日の試合のことなんだけど。なんか、うまく行き過ぎてこわい。今年はこのまま突っ走る!?まさか。中日は、ひたひたと後ろに迫ってるわけだし、大体阪神は、毎年春先は調子いいんだから!!
 
 楽しみにしてたこと、が急になくなっても、泰然自若としてられるように。
 
 昨日はずっと小雨が降ってるから試合は無理かと思ったけど、無理やりしましたね。まあ、今、試合したよね。昨日はオーナーの御前試合だったし、よかったよかった。


 今日は井川投手先発。久々に、胸のすくような快投をみたいものです。

明日から巨人戦

 イケメン、長身、ルーキーイヤーで結果まで出されては、これは困りましたなあ。能見投手のことですが。藤田太陽投手のようなドラマチックストーリーが・・・・これから、か。
ていうか、むしろ今までにいろいろあったようなので、もうこれからはサクセスストーリーでいいのかな。シーズン前のテレビで見たときは、パッと見としゃべり始めた時の落差を感じました。涼しげな顔してるんだけど、しゃべり始めたとたんに、まあ今までいろいろあって本人結構つらいこととかへこんだ時期があったんだよねって感じられた。涼しい顔立ちしてる人は、黙ってるとわからないんだよね。

 藤本選手、ホムペの更新が早い!!昨日の興奮さめやらぬうちに、本人が喜びの言葉を書いてくれると、相乗効果で、ほんとにフジモン頑張れ!!!て思っちゃう。

 岡田監督、ちょっと変わりましたね。

 人って、変わっていくのかな。変わっていけるって、すごいことだ。

背信のエース

井川投手、炎上。
開幕以来、井川投手の先発試合だけ、勝ててないんですけど。
藪さんの後を継いだ!?いや、そういう打たれ方というか炎上の仕方でもないんだよな。

しかし、誰が、開幕後のこういう展開を予想したでしょうか。打者スペンサーむっちゃ打つ、井川投手背信、檜山選手先発から漏れる。いやあ野球って、わからないですよね。

 藤田太陽投手、復活!!って、嬉しいんだけど、ね。まあ、オリックスとの今日のオープン戦で、先発して3回投げて無失点だから。だけど内容がまたよかったんだよね。へろへろだったけどなんとか持ちこたえて無失点、じゃなく、特に1回のピッチングなんて素晴らしかったから。省エネ投法っていうか。これくらい少ない球数で抑えられるならいけるか、って。だって、まだひじ痛いって、言うんだもの!!ええ〜!?おい、大丈夫か!?と思ったら福本党首*1 も、そりゃいかんとか言うから余計心配。本人は、医者も完全に治るのは3年かかるって言ってたし、まだ1年半ですからって。福本党首は、医者はいつも3年て言うけど、実際は2年や、せやからもうちょっと我慢せえやみたいに言わはったわ。「今度やったらもうおしまいやねんから。」って。でも、太陽投手の顔は輝いてた。去年は、顔立ち整ってるのに、「近づいたらあかん、変な人」のオーラを発散させてたけど、最近は、まるで違う。どこか丸くなったと思わせるような、やわらかさが加わって、故障・手術前とはまた違うものが、以前にはなかったものが今その手にあるような。
 入団当時の藤田太陽投手、巨人からのお誘いを断って阪神入りを決めたという報道だった。僕は阪神で巨人を負かす投手になります、と。だけど、ルーキーで登板して、こてんぱんに打たれたんだよね、巨人に。星野前監督にも、早く出て来いと叱咤激励されて、ようやく活躍するか!?と見えた年に故障。手術。そして、復活?今の彼は、チキンハートには見えない。背伸びしたくってるようにも見えない。以前より、色にしたら透明になった気がする。以前は俗っぽい色をしていた。だけど、ひじ、まだ痛いのに大丈夫なのか?今年は、今年こそ、活躍するのか?もともと才能はあるんだけど、精神面に問題ありと言われてた男が、いろいろあったけど、本当に一山超えました、という状況にみえるんだけど、これは、ドラマじゃないから。彼が今年本当に活躍できるかどうか、それはわからない。
 わからないぞと言い聞かせるのであった。

 

*1:熱血タイガース党、党首。しかし、彼は阪神ファンなのか?

六甲颪

H2実写版。様々な批判、ご意見もあるだろうが、とりあえず気になるのは「寒そう」ってこと。俳優の皆さんはものすごくがんばってる。白い息がうつらないように、口に氷を頬張って口内の温度下げてるらしいし、もちろん半そでシャツ一枚でも寒そうな顔なんかしないのだ。それで稼いでいらっしゃるのだから当たり前だけど。
 それで稼いでいらっしゃるわけでもないのに、寒風のもと、がんばるエキストラの人たちはすごい!!先日、甲子園球場での撮影に、エキストラの人たちが1000人以上(約1400人)集まって10時から4時まで撮影に関わられたという話には、驚いた。寒いですよ、甲子園球場夏の甲子園大会って設定なんだから、半袖姿ですよ。いくら役者と撮影が見たいからって。やたら若い女の子の多いアルプスでした。
 夏と冬では、光線が全然違うんだよね。葉を落とした木々がうつってなくても、冬は冬にしか見えない。野球はやっぱり暑くなくちゃね。阪神2軍の皆さんは明日にも鳴尾浜に戻ってくるみたいなんだけど、寒いよ。もちろん、暖かいところでキャンプ張れるって、それも贅沢以外の何者でもないんだけど。
 もう、H2でもタッチでも、なに使ってもいいから、野球には人気あってほしい。だけど、ここらで清貧という二文字を野球界に注入したくもある。子どもが野球始める頃って、かなり純粋な感じなんだけどな。結局ものすごい額の金が動くスポーツだから。そういう意味で、木更津キャッツアイの、ただ好きで野球やってます、甲子園なんてとても行けませんでしたってところから始まってるのは、新鮮だった。才能ある弟の兄、って彼の設定も、濃すぎず。H2なんて、金と女の2大テーマのうち、金は「親も子も世間知らずでおばかです」って設定で回避してるし、女の方は「純愛」ってことで抵抗なくしてるんだよな。ただ、懐かしい。ひかりの実家の本屋さんとか、英雄の酒屋さんとか彼の部屋とか、よくがんばった。逆にありえなくなってきてるああいうお店とか部屋とか出すことで、やつらの関係がありえるかも、と思わせてる。
 エキストラの皆さんお疲れ様でした。
 

 今岡選手、福原選手、そして濱中選手はPlsyersCollection*1でメッセージを発信している。濱中選手のメッセージ、読むたびちょっと泣けてくる。未来のミスタータイガースと呼ばれ、若くしてトラの4番にすわったこともある濱中選手。故障してはそのシーズンを棒にふるこの2年だった。一時は、というか、今でも選手生命を危ぶまれている。
 金本選手が阪神に移って間もないころに、濱中選手のことを「広島の新井選手なんか比べ物にならないほどものすごい才能を持ってる。」と評したことがある。新井選手がきいたらショックじゃないか?と要らぬ心配をしてしまうのだが、金本選手の言葉には続きがあった。「だけど野球選手は1年試合に出続けるところをみてみないとわからない。」なるべく怪我をしない、試合に出続けることの重要性。金本選手に言われたら、皆ごもっともですと頭を下げるしかないところである。星野SDも、以前から言っておられることではある。野球選手は、いくら才能があっても、怪我をしない丈夫な体あってのこと。怪我をしないことも才能である。最近のホームページのコラムでまたそのような話をされていた。
 そのとおりだと思うのだ。怪我をしない体づくりのための努力、節制。食べ物に気をつかい、体のメンテナンスに時間と金をかける。一流選手が皆惜しまない努力であろう。それでも、怪我をしてしまって2軍暮らしを余儀なくされてる濱中選手のメッセージを読むと、感動してしまう。明日の見えない境遇の中、前向きでいようとする努力。ファンの励ましへの感謝の言葉。自分の境遇・不運をこぼすような言葉は一つもない。
 努力が実を結ぶとは限らない世の中だ。それはもちろんどの分野においても。だけど、野球選手のそれは、普通の人の浮き沈みよりわかりやすい。だからこそ、濱中選手を応援する人たちがいる。努力は実を結んでほしい。才能ある選手がその才能を発揮できずに終わるようなことはあってほしくない。いつの日か、あの時の苦労が今の自分の栄光をつくってくれましたと、濱中選手が胸を張って語ってくれることを願ってる。