「レコード・コレクターズ」8月号

特集は「英国パンクの衝撃とその音楽スタイル」
この雑誌の特集の常として、そもそもパンクとはどういう音楽なのか、からはじまって、それがどのように生まれどんな風に受容されどのようにして今にいたっているかを敷衍する内容。
簡単にいってしまえば、ライブのことを「ギグ」と称しているのがパンクバンドなのでは、と雑誌を読みながら思った。
あと小特集で「プラスチックス」。簡単な活動年表が載っていてとってもわかりやすい。
だいたいこの雑誌が特集を組むとその人たちのCDを聴きたくなる。個々の記事のレベルが高い上にいつも復刻盤・再発の発売にシンクロする形でそのミュージシャンの特集が組まれるのだから当然だ。すぐれた販促雑誌だと思う。

「Men's JOKER」8月号

表紙は池内博之
「私の人生を変えた?」3冊の本、というリレー連載企画でMISIAが3冊のうちの1冊に手塚治虫火の鳥』未来編をあげていた。あとの2冊もどちらかといえば「宇宙」寄り。
この人のCDのジャケット・デザインとかステージやコスチュームのアートワークはスペイシーなものが多くて、スタッフの趣味だと思っていたのだけど、MISIA本人の意向もけっこう色濃く反映されていたのかも、と思った。

はてなダイアリーではキーワードをたどることによって簡単に自分が書いたのとおなじ事柄について記述された日記を読むことができるわけだけど、思うのは、いかに自分がほかの人とおんなじようなものにしか関心をもってなくて、おんなじようなことしか考えてないか、ということ。
もともとそれほどきわだった趣味の持ち主とは思っていなかったけどここまで似通った日記がごろごろあると萎えます。せめて名前や顔がちがう程度には自分の書くものが人の書くものとちがっていてほしい。
ならばいっそもっと完全に備忘録的なメモに徹したらどうかとも思うけれど、そんなもの公開する意味などないのではないか、ローカルでつけてる日記で充分と思ったり。

「文學界」8月号

「追悼 倉橋由美子
小池真理子は「あのころ」の大学の雰囲気とわたし、的な文章を。松岡正剛はwebの「千夜千冊」『聖少女』の回の再構成的な文章を。清水良典はデビュー当時の文壇での扱われ方を中心にした文章を。古屋美登里はこの30年間を概観するような文章を。
あとはいつものように。
筒井康隆「巨船ベラス・レトラス」第7回。
長谷部浩の演劇時評、今月は来日したドイツの劇団をまとめて。『アルトゥロ・ウイの興隆』『ノラ』『火の顔』。

「street JACK」8月号

ステューシー&エイプを着る安田美沙子
カバーインタビューで相武紗季が5ページ。高円寺の古着屋と公園でロケした写真が4枚。
女性アイドルは男性グラビア雑誌よりこういうストリート系ファッション雑誌で見るほうが楽しい。