夜に旗を振る

※音楽とか文房具の話とか。個人の感想です。

山内総一郎 ソロLIVE ”Mellow” @福岡Gate's7

セットリスト

1. PRAYER
2. カタチ
3. カンヌの休日
4. 君は炎天下
5. 同じ夜(椎名林檎)
6. さわって・変わって(スピッツ)
7. I will (ビートルズ)
8. ブルー
9. ECHO
10. LIFE
11. ダイナマイト(SMAP)
12. バタアシParty Night
13. 夢みるルーザー
[アンコール]
14. STAR
15. sing

メモ

会場は横長、4席区切りで1列15〜20人のイス席と両サイドに常設ソファ席。ステージ低め。上手側にドリンクと時計が置かれたサイドテーブルとイス。
アコギ2本。足元に小さいパッドとペダルのみのバスドラ。バスドラ正面にMellowの文字入り。途中で「バンドメンバー バスドラ!」「バンドメンバー タンバリン!」とメンバー紹介あり。


ほぼ定刻で客電落ち登場。ピンクグレーで織りでストライプに見える前立てが二重になったシャツ(サイドスリットから白いTシャツ?の裾がチラ見え)、紺のワイドパンツ、黒革靴。アンコールはMellow Tシャツ。


出てきてまず「(雰囲気が)いつもと違うぞ〜〜?」初回だし距離近いしファンもどういう態度で応対するのがいいのか迷うところなんですよ…
メロウな2曲を続けて歌ってから軽くMC。「近いですねー。顔がよく見える」と焦らせる。


このままメロウな曲が続くと思いやカンヌは譜割りを変えたジャジーなアレンジで、超かっこいいいいいい。お客さんがヒューヒュー煽る→山総ニヤニヤ→お客さんから笑いが。もっとヒューヒュー言ってー!ってと身振りで要求してくる。狙ってたか!ウケが良かった曲は明日のフリーライブでもやる!と。
「めっちゃ楽しい! 今すごく楽しいんですけど、みなさんどうですか?」と確認する。


3曲目あたりで「(弾き語り)楽しい〜〜〜! これかー! そりゃやるよね、民生さん!」
ドリンクがグラスで提供される会場なのでグラスの氷がカラカラと鳴ると「こういうのいいですね〜」


今回のソロライブのきっかけは、弾き語りでイベントに呼ばれると持ち時間を毎回10分程度オーバーしてご迷惑をかけてるので、好きなだけやれる機会を作ったとのこと。イベントで福岡に来た時にライブをすることになったとかで、今日はマネージャーがずっと「福岡最高!」って言ってる。


「Mellowは不定期でやります。本当にこの2本しか決まってないんです。」関東でやってくれ!!!


最近やってない曲をやります→君は炎天下。これは予想外!


歌い終わって一息つきたいところで「ぼくがしゃべるしかないんだなぁ。(左右を見て)モジャモジャも帽子もいない!(振り返って)ロン毛もいない!」


好きな曲のカバーをやろうかと。椎名林檎さんの「同じ夜」→歌いだす→4,5小節歌ったところで「あ、違う!」→やり直し (コードが違ってたのかな? 普段歌ってるのと人前で歌うのは勝手が違うみたいだった)
高校生の頃に聞いてたんですけど、あのファーストアルバムは名盤ですよね。


椎名林檎さん、福岡出身ですけど、福岡の人ってどれくらいいます?(前列ほとんど挙手無し)
どこから来たの?[佐賀!広島!宮崎!鹿児島!千葉!]
蕨?埼玉の?(何かを聞き違えたのだろうか?)


高校に軽音部がなくて、狭いベランダの傘立てに座ってギターを弾いてた山内少年。恐い剣道部顧問の先生に「いつも背負ってるホウキみたいなので 文化祭の時に何かやれ」と言われ、恐いけど"持ち前の明るさ"(本人談)で応対して、文化祭では「夜空のムコウ」を少し弾き語りした。
「夜空のムコウはやらないんですが…[えーー][客拍手] →イントロ弾く→ 「hum ら〜ぼくたちは〜何かを信じてこれたかな〜 hum humの〜ムコウには〜明日がもう待っている〜」(タイトルすっとばしてどうする!)「これだけ歌って、同級生も誰も聴いてなかった、その日以来のワンマンです。」


「次も福岡出身の… (会場のスピファン:ドキッ) あ、4人じゃなくて(ドキドキ) ひとりだけか…(ドキドキドキ) 草野さんが…(キタァ!) スピッツの曲を [キャーーーー]→「天神駅の[おおおーーーー]→ 歌い終わって「スピッツ好きーー!」(俺も好きー!)

サビの「やーーーさーーーしーーいいいーーー」の「や」と「さ」の間を原曲より半拍長く歌ってた。


「絡まるタコの足、ってタコの公園があったりするんですか?」反応に困る問い。それは恵比寿にあったヤツの話ですか?


「英語の曲をやろうと思うんだけど…… 英語しゃべれる人います?いない?じゃあやります!
(歌い終わって)ぼくの英語の発音はこんなもので(苦笑) どうでしたか?合います? (??)
僕の父親がビートルズコピーバンドしてて、それでビートルズを知って、ドラムなんですけど、ドラムパッドっていうこれ(足元)みたいなのが家にあって、そんなに大きな音が出ないんだけど、うるさくて(笑)。


「自分は関西人だし出たがりだし、ライブ中に前に出たら『そういうバンドじゃないから。前に出るとかやらないで』って言われて『分かったー。次から気をつけるー』って言ったら、次のライブで自分が前に出てってましたからね!あの人(←志村くん)。


「フジQがあってMUSICがあって、ぼくが歌うって言ったんですけど、言う時に怖くて、えーって言われたらとか、ダイちゃんに『いや、ぼくが歌う』って言われたらとか。そしたらふたりとも『どうぞどうぞ』って。そういうのがメンバーのいいところだな。

「でも、僕がギターボーカルでデビューしたわけじゃないし、いくら僕が歌ってバンドを続けるって言っても、外苑前の芋蔵で(メンバーに)話したんですけど、事務所やレコード会社のスタッフが「やろう!」って言ってくれないとできないので、あの時言ってくれたスタッフの方々に感謝しています。スタッフに拍手を![大きな拍手] でも、一番は来てくれる皆さんがいるからです[控えめな拍手] え、そこ少ないの?(わきまえてるファンだから…)


フジファブリックを続けるなら(志村時代の)フジファブリックの曲をやり続けるんじゃなくて、3人で続けるなら新しい音楽を作り続けていかないとって思っている。
フジファブリックは普通の楽器で普通じゃない音楽を作ろうと思ってる。


「歌うって決めてから、自分の歌に寄り添ってくれるアコギを買ったんです。それがこれで(今日使ってるとの)。普通のアコースティックギターなんですけど。それから、自分が歌うための曲を作り始めて、この曲ができて、自分だから歌うことができる曲ができたなって思えた曲をやります→ECHO


テーブルのドリンクを飲んでからおもむろにイスに座る。「イスがあったら座るでしょ?」「今日は部屋にいるイメージで。部屋にこんな歌ってるのいたらうるさいけど。」


1人でMCすることについて、いつもは(下手側を指して)振っておけば進めてくれるけど… わーっとなったらダイちゃんに投げて最後にかとをさんがまとめてくれる。


イベントで毎度持ち時間をオーバーする話からテーブルの上の時計を見て「よくしゃべってんなぁw」


話しながらもギターを爪弾いてると「次に曲やるって分かるよね!」→LIFE


ライブ前にメンバーの近況を電話で確認して報告してくれる山総。
金澤先生→雨がすごいので家にいます。FABchの潜入レポをファンの気分で読んでます。福岡のライブを気にしています。
かとさん→雨がすごいので家にいます。さっき少し上がった時にマンガを買いに行きました。もう読み終えました。
ボボさん→オフなので家にいます。これからステーキを焼きます。
総「天気が悪いと家を出なくなる人たち(笑)」
(どんだけメンバーのこと好きなんだよこのバンドは!!)


「明日も天神でライブを、浜崎貴司さんと藤巻亮ちゃん。」(亮ちゃん!) 「今日やったカバーも演奏する…と思うんで!」


ルーザー?終盤で前に出てきて下手ギリギリまで前に出る→上手に移動→シールドの長さが足りず途中でシールド抜けて音が消える→ローディーさんがシールドをアンプに刺す→ギター側も抜けかかってて音が出ない→ギターにシールド刺し直す→それでも長さが足りないので上手側に行ききれず戻る。席に近い位置だったからかシールド抜けた時にアコギの生音が聴けた!


アンコールでダイちゃんの近況追加→晩ごはんに茄子田楽を食べた。FABちゃんは福岡に行ってるのになぜ僕は行けないのか? (会場爆笑)
総「ダイちゃんも来たらいいのに」「そしたらバンドになっちゃうか!」


「(ソロワンマンでは)毎回違う歌を歌おうと思っています。
「今日は初めて(のソロワンマン)なので最初に聴いてほしい曲をやりました。
フジファブリックが続いているから今日のライブができたと思います。前に進んでいくという曲をやります→STAR


「最後に自分はなんで歌っているのかという曲を歌います→sing


「またやります!」で退場。

初のソロワンマンなんて行くしかないじゃないの!なのに平日の地方。FABch先行取れなかったら諦めようと運試しで申し込んだら当たった。わりと良い番号で、2列目で見られた。FABちゃんありがとう!!
カバー以外、3人になってからの楽曲。つまり総くん自身が歌うことを前提とした曲。イベントに呼ばれるときは「フジファブリック山内総一郎」だから志村時代の曲もやっているけど、今日は「山内総一郎」のライブだった。でも、MCはバンドの話だし、メンバーの近況報告してくれるし、突然ダイちゃんが出てきそうだったし、ギターめちゃめちゃ上手いし、つまりいつもの総くんらしくもあった。終わってから「この子本当にええ子だよねぇ」ってしみじみ。
「PRAYER」で始まって*1 「sing」で終わる*2 構成が気持ち的に来るものがありすぎて。で、「PRAYER」に続けて「カタチ」が来て、私が「カタチ」好きすぎるのもあるがうわーうわーってなったところにアレンジ変えた「カンヌ」を持ってくるからそこでもう今日来られて本当にありがとうございました!スピッツ武道館でお見かけしたときに*3もしかしてって思っていたことも叶ったし。 今度は移動距離的にもキャパ的にも もうちょっと行きやすいところでお願いします!!

*1:「歌えなくなったとしても どこまでもこの想いは」

*2:「君をおもい僕は歌う」

*3:https://twitter.com/nuitetjour/status/898171149225414656

使ってるライブ用耳栓を紹介してみる

先日この記事が話題になっていました。

私もかれこれ25年位バンドのコンサート・ライブの類を見て(ライブハウスに行くようになってからは15年、それまではホールライブばかり)それなりの音圧を浴び、ライブ後に耳が遠く感じることは以前からあったけどが一時的なものと思って医者に言ったりはしなかったんですが、去年あたりから終演後耳に水が詰まったような、明らかにそれまでと違う聴こえ方がするようになって、ミュージシャンの難聴の話も頻繁に目にしてたから気になってググって音響外傷を知り、さらにかかりつけの耳鼻科で「最近こういう症状があってー」と話したら先生に「今度そうなったらすぐ来い!」と言われ怖くなってアマゾンでいくつか良さ気な耳栓を入手し使用しています。正直、遮音特性どうこうより耳のフィット感が大事だと思うので、参考になれば幸いでっす。耳の写真はありません。

比較してみる

私が持っているのは以下の3つ。

  • EarPeace HD
  • クレッシェンド イヤープロテクター Music ライブ用
  • Etymotic Research ER20 イヤープラグ


3つの特徴をさっくりまとめてみます。


パッケージはこんな感じ。3つともケース付きで携帯に便利。


実物の大きさを比較してみます。左から、EarPeace HD / クレッシェンド イヤープロテクター Music ライブ用 / Etymotic Research ER20 (blue)
EarPeaceは2層、他は3層構造。シリコン部分はEarPeaceが一番柔らかい。


一番内側のフィルターが刺さっている部分。順番が変わってしまった… Etymoticはつまみがプラスチックで一番外側がシリコンに覆われていません。


付属のケース。クレッシェンドを使うときは自分でカラビナ*1つけてます。

個別の簡単な感想など。

EarPeace HD

Amazonで評価と値段がいい感じだったので最初に購入。素材はやわらかめのシリコン。スペア1個とキーホルダー型収納ケースが付いて、肌色で目立たないのもよかった。

ホールライブ1階中ほどの席で使用*2。付け始めは繊細な音の響きを聴き落すんじゃないかと心配してたけど、数曲経つ頃にはほとんど気にならないくらいに慣れた。ギターの音の迫力がちょっと細くなっちゃってる気はしたけど、体調不良時に辛いバスドラのドコドコ感が弱くなり、MCもちゃんと聞き取れる。逆に、自分の手拍子や声が聞こえなくてびっくりした。客が歌うところで自分の音が取れない。*3
このまま常用にと思ってたが思わぬ欠点が。耳栓部分と持ち手のタブの間に成型時のスジがついてて、装着時にちょっとひねるとそのスジからタブが切れそうになり、あわててボンドで止めた。

爪の長い人は気を付けてください。フィルタの付け替えや暗いライブハウスで着脱するときに切れるのはちょっとやだなーと思って今は控え選手になっている。

クレッシェンド イヤープロテクター Music ライブ用

現在のメイン耳栓。大小2組入りでキーホルダーケース付き、私は大のほうがフィットした。取説に装着方法の説明あり。EarPeaceのような成型の筋が無いので気を遣わずに装着できる。イアーピースより若干シリコンが硬く、フィット感が高い。
1回のライブで複数装着したことはないので音楽の聴こえ方を比較する事はできてないけど、EarPeaceをつけた時とあまり違いは感じなかったかなぁ。自分の声が聞こえにくいことは無いが、後ろから話しかけられても全く気づけなかった。指向性なのか、声が小さかったからなのかは不明。

Etymotic Research ER20 (blue)

コード付きで万が一外れても無くさないことを期待して買ったのに!小さい水色のほうでも耳に入らない… どうやら、後ろのプラスチックのつまみ(フィルタ?)部分の径が耳穴より大きいみたいで、ハマらなかったようだ。ううう。

結論

フィット感重視はクレッシェンド、扱いが丁寧で柔らか目が好きならEarPeace、外耳道が大きいならEtymotic Researchにチャレンジ、という印象でした。

最後に

先日のARABAKIでは、屋外だから耳栓いらないかなと持って行かなかったら想像以上に音が大きく後悔したので、野外フェスに行く人も耳栓は持ってると安心です。耳栓がなくてもポケットティッシュを幅2cmくらいに裂いてくるくる筒状に丸めたものを耳に入れるだけでも効果はあるので、音圧が気になるときは試してみてください。有毛細胞を守って長く素敵な音楽ライフを!

*1:Zeppのドリンクホルダー

*2:2月に中野サンプラザであった堂島君のライブ

*3:後から音の鳴っていないところで話をしたら自分の声は聞こえたので、周囲の音量との関係によるのかも

フジファブリック LIVE TOUR2015"はじまりましツアー" @松本Sound Hall a.C

※曲目ネタバレを含みます。ネタバレを避けたい方はMCまとめ以降ご注意ください。


いつかアウェイ山雅戦で行きたいと思っていた松本へ先にライブで来た! 昼間は暴風と雨で傘も飛ばされかける天候の中、蕎麦やら城やらレトロ喫茶やらカエル通りやらをまわってから会場へ。Sound Hall a.Cのクロークは入場後。もぎりの先のテーブルで大きいビニール袋を渡されて詰めるタイプでした。300円。

そこそこ番号が良く端だけどかなり前のほうへ。始まってから押されることもなく、こんなに快適に最前で見られることはめったに無い。利き目の問題というか、自分の右側にあるものの方が見ることに集中しやすいからだいたいチャンダイ先生側に立つんだけど、ステージが低いから普段見られないチャンダイの手元を上から見下ろすという貴重なアングルで楽しませてもらいましつぁー。

スピーカーが近く開演前BGMの段階でかなり耳に負担がかかりそうだったので、即ライブ用耳栓を着用。今回はこれ。

終演後全く耳が痛くなくて超快適。音圧を減らすので演奏の迫力が落ちてしまうけど、音はちゃんと聞こえて、慣れてくればノリにあまり影響はないかな。ただ、自分の声が聞こえなくて、客歌うパートで音が取るのが難しかった。前回使ったものはつまみ部分に接合の筋が入って引っ張る時につまみが切れそうになったけれど、こちらは一体成型。




※ここからネタバレを含みます。

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