本日の読了本

川本三郎さんの57歳で亡くなった妻についての追想記である。大きな字の薄い文庫本なのであっという間に読めてしまう。しかし、その内容は深い。もし自分がこのような境遇になったときはどうなるだろうか、妻とのつきあいかたは今のままでよいのだろうか、などと考えてしまった。

本日の読了本

  • 『老いらくの恋 縮尻鏡三郎』佐藤雅美(文春文庫)

おなじみのシリーズの時代小説。シリーズではあるが、連作短篇形式で1冊で1つの話が完結している。あまり悪人は出てこず、気楽に楽しめる。

  • 『アイロンと朝の詩人 回送電車?』堀江敏幸(中公文庫)

後半難しい文章が入っているが、前半は気楽なものもある。いろんなところに書いた文章を集めたものなのでまとまりはないが、堀江敏幸が好きな人なら楽しめるはず。

本日の読了本

  • 『えびな書店店主の記』蝦名則(四月と十月文庫)

購入から1年以上たって思い出したように読み始めた。えびな書店に行ったことも本を買ったことも、まして店主のことも知らないけれど、ネットで知って購入した。美術関係を専門とする古書店のようだが、私には縁のない現代美術の話題が多く、あまり楽しめなかった。こんな世界もあるのかということはわかった。

本日の購入本

自分自身ほとんど飲みに出ることはないのだが、酒場について書いた本は好きです。釣りをすることもないが、釣りの本も好きである。

  • 『老いらくの恋 縮尻鏡三郎』佐藤雅美(文春文庫)

佐藤雅美はハズレなし。

多和田葉子の小説は要チェック。エッセイはまだ読んだことがない。岩波現代文庫から『エクソフォニー』というエッセイ集も出たばかりだけど、どうなんでしょうか。

本日の読了本

昭和64年に起きた未解決の少女誘拐殺人事件と警察の広報官である主人公の葛藤を軸に展開していく警察小説。久しぶりに横山秀夫の小説だった。以前に熱中して読んだが、もう読めないのかとあきらめていた。期待に違わずおもしろかった。途中思わず涙してしまうところもあったのだが、皆がグッとくるところかどうかはわからない。