不二家さん

 大手菓子メーカーの「不二家」が、賞味期限が切れた牛乳を使ってシュークリームを製造していた。僕はこのニュースを聞いた時、何年か前の雪印乳業を思い出した。老舗だけに、その社会的責任は大きい。

 僕の家の近くにも不二家があるが、キャラクター人形のペコちゃんが「お客さん、御免ね」と云って、目から涙を流しているような気がする。(昔は、合い方の男の子のポコちゃんがいたが今の若い人は知っているだろうか。)

 ところで僕はまた、「マイティマウス(Mighty Mouse)」のことも思い出した。フリー百科事典『ウィキペディア』によると、「テリーテューンが生み出したアニメ作品に登場するネズミのキャラクター。1942年にスーパーマウスとして誕生。1943年にマイティマウスに改名した」とある。小学生の頃、テレビでやっていた。マイティマウスといえば最近ではパソコン用語らしいが、僕はパソコン音痴も同然なのでその辺は全く分かりません。兎に角、僕にとってのマイティマウスはテレビ娯楽番組の「英雄ネズミ」なのである。その番組の提供会社が、確か不二家だったと記憶している。日曜日の夕方6時台、♪呼べばー、聞こえるー、力強い、その声ー、さあ皆で呼ぼうよー、不二家マイティマウスー♪

 今回、収拾策を誤ると不二家は潰れてしまうかも知れない。社長さんは、「認識が甘かった」と云って謝ったが、甘いのは新鮮なお菓子だけにして一日も早く立ち直ってください。

 僕も含めて不二家のオールドファンは、どこからか力強い救世主が現われてくれるのを期待しているのかもしれない。

今日の政治の雑感

 自民党総裁選に立候補表明した谷垣禎一財務相靖国神社を参拝しない考えを示した。それに対し小泉首相は「中国が反対しているから止めた方がいいのか。思想・良心の自由という問題に波及してくる。」と云ったそうな。
 人(国家も同様?)は付き合いが肝心だから、「止めとけ」という人がいたら「喧しい、ごちゃごちゃ言うな。俺は俺だわさ」と云って無視するより、耳を傾けた方がいいと思う。私は当初、小泉さんに賛成していたが最近ではそう考えるようになった。一国の代表者は公人だから私人の側面を引っ込めるべきではないのでしょうか。総理大臣職を離れたらお好きなだけ行けばいい。
 ところで、地球上に人間が出現した時国家は無かった筈だ。それは漸次形成されたと思う。だから「個」が先に来る。卵と鶏の話とは少し違うように思う。その意味で小泉さんの言う「思想・良心の自由」は一方では分からない訳でもないのだが…。
 さてさて話が飛躍するかも知れないが、米国とイスラエルが世界戦争史の前面に出ているような気がする。日本国は百パーセント米国の子分ではまずいのではないでしょうか。

憧れの人

 僕は小学生の頃、新聞記者に憧れていた。4年生の時の国語の時間に学級新聞を作った。上手だと先生に褒められた。どこがそうだったかは忘れたが…。
 先日、サンペテルブルク・サミット終了後の小泉首相の会見の模様が放送された。新聞ではないが、「フジテレビの安藤優子です」と彼女が出た時「ホォー」と思った。全世界の人の耳目のなか、カッコイイー。子供の頃の憧れはどうやら一生続くものらしい。
 ところで、僕が尊敬(?)するジャーナリストだが、筑紫哲也さんを始めとする現在テレビで活躍している大手新聞社のOBではない。実は、それは西山太吉さんなのである。いちいち説明しなくても彼がどんなお仕事をされたかは知る人ぞ知る。一点だけ。そのやり方が最高である。女性と「情を通じて」ニュースを取材したからだ。並の男の出来る芸当ではない。彼が羨ましーい。記者の鑑だと思う。不謹慎だと言われようが一向に構わない。ひょっとすると映画「慕情」で朝鮮動乱で死亡してしまうマーク記者より上を行くのでは…。そう云えば「ローマの休日」もカッコいい新聞記者のお話でしたね。
太吉っあーん、頑張って。

テレビと政治家(屋)

 私の好きなテレビ番組のひとつに「ビートたけしのTVタックル」がある。元々、お笑いが好きなのと北野武さんと同い年である点も私の中では重なっている。(余談だが「釣りバカ日誌」の西田敏行さんも同じ年のはず)。映画監督・武になってからの作品はほとんど観た。「ソナチネ」で「薄気味が悪いな」と感じたのが印象に残っている。
 さて、政治家さんのテレビ出演、特にバラエティー番組へのそれについてだが私は基本的に反対である。政治がなんだか軽くなってしまう感じがするのである。精神科医香山リカさんが7月8日付けの朝日新聞で次のように云っている。即ち、「視聴者に政治や政治家に親しみを持ってもらうという『入り口』の役割は果たすと思う。ただ、番組内で政治的理念や政策などについて正面から語らないだけに、政治家のルックスや表情といった視覚的イメージだけで『感じがいい』『感じが悪い』と視聴者が判断し、それが結局、政治家の評価として定着してしまう可能性がある」と。私はこの意見に賛成します。
 私の政治とのかかわりは選挙の時の一票だけである。政見放送などを参考にしないでもないが「だれもが似たようなことを言っているな」と思うだけである。いつかまた「…TVタックル」を見るが、その際いつものように「民主政治は所詮衆愚政治なのではないか」との持論を心の中で繰り返すだけだと思う。元政治家の浜田幸一氏はまた今度威勢よく何を吼えるのかな。興味津々。

上坂さんの続き(2)

 上坂冬子さんは首相の靖国神社参拝についての中国の言い分は筋が通らないと言っている。サンフランシスコ平和条約により中国はA級戦犯に関する発言を封じられているとのこと。しかし、同条約が尊重されなければならないとしても現に中国で起きている反日の動きをもはや無視することはできない。
 国家の約束が条約だが、歴史ではその条約が時の流れの中で形骸化、乃至は空洞化してしまうこともある。人間の営みは日々刻々目まぐるしく変化している。社会の動きの実態に器(条約)が釣り合わなくなる。最近では民団と総連の歴史的和解なるものが脆くも壊れてしまった。人間同士の約束がいかにいい加減で当てにならないかが明らかになっていると思う。約束を交わしたりそれを破ってみたり人間は愚かなのだ。結局、最終的には自分(達)の都合でしか動かない。条約といえど所詮は一枚の紙切れに過ぎない。そんな古いのにいつまでも拘泥するより、また話し合いをして新しい紙切れを作る方が賢いのではないか。
 民主党の小沢さんが政権を取れば中国との関係は大きく変わるだろうな。

ヤケ

 俗にヤケを起こすという。自暴自棄。僕はこれまで困ったことは多々あったが、それでもヤケは起こさなかった。長い間、じっと我慢の子であった…(少々オーバーですが)。
 さて、北朝鮮がとうとうミサイルを発射してしまった。例によって地下鉄の週刊誌の広告の中には、弱者の恫喝は強者への求愛だと書いてあるのもある。だが、同国の今回の行動を是とする国は世界中どこにもありはしない。ロシアもナホトカ近海に落ちたので住民が恐怖に慄いている。暫く前、米国がマカオの銀行で北朝鮮へのお金を差し押さえてしまった。ただでさえ貧乏な国がさらに兵糧攻めに等しい扱いを受けたのだからたまったものではない。強気の軍部(金日成反日抗争を伴にした長老たち)が、金正日(氏)の言うことに耳を貸さないらしい。
 “蟷螂の斧”。僕の生存中に北朝鮮政権交代を見れるかもしれない。米国が武力制圧する日が近いかも。そんな気もする。北朝鮮はヤケを起こさない方がいい。

お金についての雑感

 人間やってると欲があるから、どこまでいってもお金の問題が付きまとう。それにしても最近はなんだかお金のことで世間が騒々しい。日銀の福井さんは結局、その地位に居座ってしまうのかな。
 橋本龍太郎氏の政治家としての業績の評価は専門家に任せるとして、私は彼の晩年はさぞやストレスが溜まって大変だったと推察する。日歯連の1億円ヤミ献金事件で、村岡兼造・元官房長官と醜い争いを演じている。その公判に証人として出廷、1億円の受領について「記憶はございませんが、ほかの方がそう言っているのであれば、そういう事実があったかもしれないと今、考えています」と言って、すっとぼけた。派閥の長となれば、やくざの親分と同じで子分の面倒をみなければならない。そのためには金が要る。橋龍さんはお坊ちゃまで自分の手を汚すことはない。また、自ら汗水たらして金を造り出さないから下から突き上げられた。そして日歯連の1億円に手を出した。そういう見方をする人もいる。
 話題といえばまた、有名私大の女性スター研究者の研究費不正流用、金満美容外科医の長女誘拐など、はなはだ人騒がせな出来事だった。ラグビー日本代表・元監督の宿沢さんは外為ディーラーでマネー売買の修羅場にいた人だったらしい。(追悼)
 私は吹けば飛ぶような男で、お金や地位がないから日常の生活でそういう面からストレスを感じることはない。叩いてでるのは埃ぐらいだ。童子のような心境で天真爛漫なのである。気楽でええでぇー。