アラフィフ、49歳

アラフィフ、49歳。
40代最後の歳を過ごしている。
 
とっくの昔にどこかで折り返し地点を迎えた。
直接的に「死」を意識するわけではないが、
この1年ほど、
「ここに来るのはこれが最後となるかもな」
とふと思うことが多くなった。
 
昔からよく訪れていた町や店を久しぶりに訪問したとき、特にそう思う。
次はいつになるだろう、次は案外ないのかもな……
 
それもあって、新しい店を開拓するよりも
昔馴染みの店を選びたくなってしまう。
年を取って保守的になるというのは、そういう理由もあるのだろう。
 
飲食店選びで失敗している余裕もなくなってきた、というのもあるか。
自由が丘に週1度か2度通うようになって、
昼を食べる店を開拓するのは楽しい。
しかし、もう一度行きたい、他のメニューを食べたい、
通いたいという店がなかなかなく、
ここはうまいなあと思う店があった時、どちらを選ぶか。
 
「ここに来るのはこれが最後となるかもな」
と同様に、
「これらの積読の本、読まないままとなるかもな」
「台湾(白川郷でもどこでもいいが)、行ってみたかったけど行かないままになるかもな」
という諦めもどこか出てきた。
 
これだけ時間があったのに、これからもあるのに、
できること・できたことはほんのわずかなんだな。
金と健康と時間の制約に、知らず知らずのうちに絡めとられている。
いや、もちろん知っている。意識している。
なのに手が出せずにいる。
それができる人が、人生の勝ち組になるのだろう。

健康の話

先週の金曜、東京にいる高校の同級生たちと飲み会。
汐留にある居酒屋系フードコートみたいなところに入る。
若者向け。オーダーはQRコードを読み込んでスマホから。
その画面の文字が小さくて見えない。
老眼だね、という話になる。
遠近両用のコンタクトレンズにしたとか、
用途に応じて眼鏡をいくつも使い分けてるとか。
 
僕も年明けから出始めた。
目が疲れて目薬を差すことが増えた。
遠くを見ている分にはいいが、
ノートPCで仕事をしているとき、本を読んでいるとき、
スマホを長いこといじっているとき、視界がぼやけやすい。
ああ、ついに来たな。老眼だ。
 
皆、高校の頃から大きくは変わっていない。
老けたな、というぐらい。
でも飲み会では、血圧が、とか、血糖値が、という話がことあるごとに出た。
来年、50歳。
娘や息子の受験が、塾が、という話も多かった。
あのときこんなことあったよなあと過去の出来事を思い出して笑う、
みたいな場面はほとんどなかった。
今と、未来の話。互いにチャチャを入れながら。
 
僕もいろんなことを忘れやすくなった。
というか、思い出せなくなってきた。
ここまで出てきてるのに、ともどかしい。
そんなときはできる限り、
ググらず記憶を呼び戻して頭の中を配線し直すように心がける。
認知症も怖くなる年頃だが、
まあ、年相応だなとクヨクヨしないことにする。
 
1月後半からの札幌出張でしばらく中断していた縄跳びも今日から復活。
正月~札幌出張で増えた体重も戻さなければ。
その分血圧も高くなっている。
健康は金では買えない。取り返しがつかない。
そんなことを少しずつ実感している。

先週買ったCD #178:2024/03/18-2024/03/24

2024/03/19: tower.jp
World Party 「Goodbye Jumbo」 \2530
Green Day 「Saviors」 \3080
Tate McRae 「Think Later」 \26902690
※割引-300円
 
2024/03/19: diskunion.net
The Human League 「Reproduction」 \1900
Los Lobos 「One Time One Night: Live Recordings Vol.1」 \680
 
2024/03/20: BOOKOFF 学芸大学駅前店
(V.A.) 「The Christmas Album」 \792
タワレコのポイントで
 
2024/03/20: TowerRecords
Carroll Thompson 「Hopelessly In Love」 (\2390)
タワレコのポイントで
 
2024/03/20: BOOKOFF 練馬光が丘店
Kafka 「Kafka」 \990
The Thrills 「Teenager」 \550
Lostprophets 「The Fake Sound Of Progress」 \330
(V.A.) 「Punk - O - Rama 7」 \330
 
2024/03/21: www.amazon.co.jp
 
2024/03/22: TowerRecords
(V.A.) 「Trojan Reggae Party Volume One」 \1980
※割引-500円
 
2024/03/22: www.amazon.co.jp
Levon Vincent 「fabric 63」 \1262
 
2024/03/22: DiskUnion 新宿中古センター
キエるマキュウ 「The Peep Show (Super Freak)」 \2750
Gorillaz 「Feel Good Inc」 \380
Gorillaz 「The Fall」 \880
Lacuna Coil 「Visual Karma (Body, MInd And Soul)」 \1100
Dungen 「Haxan」 \680
Chico Science & Nacao Zumbi 「CSNZ」 \580
Roman Andren 「Juanita & Beyond Live Studio Sessions」 \680
Al FArika Toure 「the source」 \1100
新月 「Live 1979」 \1800
 
2024/03/22: DiskUnion 神保町店
Bread 「Manna」 \980
Three Dog Night 「Captured Live At The Forum」 \1100
 
2024/03/22: tower.jp
Carroll Thompson 「Carroll Thompson Expanded Edition」 \1782
 
2024/03/23: BOOKOFF 学芸大学駅前店
Toad The Wet Sprocket 「P.S. (A Toad Retrospective)」 990
Levon Vincent 「Levon Vincent」 \1210
 
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Tate McRae 「Think Later」
 
ベストヒットUSAで年明けからずっと、テイト・マクレーの ”Greedy” がチャート1位。
刷り込まれた、というのもあるけど、いい曲だなと思う。
今時の若い子の歌のようでいて、声が、メロディーが、どこか切ない。
 
日本盤が出たら買うかと思っていたら全然出る気配がない。
しびれを切らして輸入盤を買った。
合わせて、Green Day の新譜「Saviors」を。もちろん国内盤で。
驚いたのが、Green Day 普通に3,000円越え。
昔なら2,500円だったのに。
いつのまに、国内盤のCDはこんなに高くなったのだろう。
CD が売れなくなった今、やっぱ値段に反映されるんだな。
買うのは僕みたいなおっさん層だろうし。
テイト・マクレーの国内盤が出ないのも同じ。
メインのターゲットとなる若い層が明らかにCDを買わない。
 
もうひとつ、時代の流れだなと感じたのが、1曲が短い。
14曲で38分。
ちょいと出だしがあって、すぐサビ。
そのサビを何回も繰り返すということがない。すぐ次の曲。
言わずもがな TikTok がどうこうってことなんだろうけど。
1曲をじっくり聞かせる、ということを諦めている、放棄している、
と僕は思ったが、それ以前に、そもそも曲というものの概念が変わったのだな。
消費のされ方が変わった。
この前買った PinkPantheress (ピンクパンサレス)もそうだった。
13曲で34分。
 
それはさておき。
ずっと1位だった ”Greedy” がジャック・ハーロウのとぼけたラップにその座を譲って
少しずつランクを下げて行っているが、年間ベスト10には余裕で入るはず。
13歳にしてオーディション番組でファイナリストとなって脚光を浴び、というキャリア。
アメリカン・アイドル』の姉妹版、『アメリカン・ダンスアイドル』とのこと。
今は20歳。
この「Think Later」は2作目のアルバム。
早熟。そのクレバーなセクシーさがビデオクリップにも表されていて、
それも売れる一因になったのだろう。
 
ベストヒットUSAでは小林克也がこのところよく、
「ベスト10のうち8・9曲が女性。これまでこんなことはなかった。時代が変わった」
と言っている。
テイラー・スイフト、ドージャ・キャット、SZA……
オリヴィア・ロドリゴマイリー・サイラス、デュア・リパ、ビリー・アイリッシュ……
そういったところに常連として今後テイト・マクレーも入ってくるのだろう。
次のシングル ” exes” もチャートを上がりつつあったけど、
もう1曲ビッグヒットが出たら来年のグラミー賞の台風の目になるんじゃないか。

身辺雑記:03/18-03/24

03/18(月)
 
7時前起き。
まんぷく、ブギウギ。こころ旅の再放送。
エアロバイク。
コーヒー、朝風呂。妻が作ったババロア風のもの。
瓶缶ペットボトル捨てに行く風がやたら強い。
 
めんどくさい調整事が入ってきて、憂鬱。
いろんなところでボタンの掛け違いがあって気が遠くなる。
結局お詫びのメールを僕が出すことになる。
 
昼、店が休みの妻が KALDI で買ってきたレトルトのビーフカレー
さすがにうまい。
昼休みということもあって思わず長々と見てしまった。
その後クリーニング屋と駅前の LIVIN と回る。
 
定時で仕事を終えて、風呂を沸かして入る。
センバツ、第3試合が熊本国府。こちらもタイブレークで勝つ。
こころ旅クラシック。
酒場放浪記。
夜は妻が作る菜の花のペペロンチーノ。
イワシのオイル煮。バゲットを添えて。
月曜から夜ふかしを見て寝る。
NHK天然素材は無し。
 
こころ旅、4月からとうちゃこ版は夕方17時からとなるようだ。
見れない日も出てくるな……
 
---
03/19(火)
 
7時前起き。朝風呂。
まんぷく、ブギウギ、こころ旅。
エアロバイク、コーヒー、いちごの寒天ゼリー。
昨日の厄介な件、前向きな方向に進む。
 
昼、久しぶりにざるそば。
午後はずっと打ち合わせだが、ほとんど早く終わる。
定時で終える。
こころ旅クラシック、ローカル路線バス乗り継ぎの旅
夜は紀文で出した、青森のショウガ味噌おでん。
妻の帰りが遅く22時ぐらい。
夕方からずっと飲んでいてだいぶ酔っぱらっていて
食べてる途中から記憶なし。寝落ち。
 
---
03/20(水)
 
7時前起き。まんぷく、ブギウギ、こころ旅。
エアロバイク、コーヒー。
洗濯物を干して9時過ぎに家を出る。
11時前に店に着いてレジにお金を入れる。
先に昼を食べる。いつも並んでる「渡来武」に入れた。
家系ラーメンのため僕はいまひとつ。客観的にはおいしいと思うが。
 
13時半まで在庫登録などして、雨が降るというので先に帰る。
学芸大学のブックオフに寄ってみた。
まだ雨雲は大丈夫だろうかと新宿のタワレコ
光が丘に着いて、天気予報を見るとあと30分で雨。
まずは家に帰って洗濯物を取り込む。
散歩がてらブックオフへ。途中から振り始めてかなり強くなった。
文庫本をたくさん買う。
店を出るころには止んでいた。しかし風が強い。
 
夜は最近仕入れた本の在庫登録や、金曜のPASSAGE搬入の手続き。
カップヌードルとサラダ。
風呂を沸かして入る。
21時から編集学校の師範会議。ZOOMで。22時半過ぎ前まで。
ぼっちキャンプを少し見て、寝る。
 
---
03/21(木)
 
明け方、みみたが布団に入ってくる。
7時前起き。
まんぷく、ブギウギ、こころ旅。
エアロバイク、コーヒー。
9時前か、地震が。
 
木曜なのでお客さんとの打ち合わせの日。
昼、掛けそば。
午後、とてもぐったり来る打ち合わせがあった。
その後の夕方の打ち合わせは気力が途絶えた。
定時で終わり。明日は休むと連絡する。
 
夜、妻のリクエストでドライカレーを作る。
茹で卵も添えて、仕事の合間にピクルスの瓶も買った。
妻の帰ってきたのは22時過ぎ。
新聞をまとめて読んで寝る。
 
---
03/22(金)
 
有給休暇。
7時前起き。
まんぷく、ブギウギ、こころ旅。
8時半過ぎに家を出て荻窪の床屋へ。
終わってビンギリ。勝浦タンタン麵にチャーシューを追加。
新宿に行ってタワレコと DiskUnion を回り、整体。
 
神保町PASSAGEで搬入。
妻に頼まれ、ワインを買う。
本日でバイト卒業の若者たちへの差し入れ。
 
地下街を大手町から日比谷へ。
カレッタ汐留地下の屋台村的な場所で高校の同級生たちと飲む。
2軒目を新橋で探すが、金曜の夜でどこも空いていない。
有楽町でようやく見つける。
23時近くまで飲んだか。
丸の内線で帰ってきて寝過ごして新中野
引き返し中野坂上
妻もこの日は飲んでいて、2本遅れで帰ってくる。
駅で待って一緒に帰った。
 
---
03/23(土)
 
7時起き。まんぷく、こころ旅。
洗濯物を干して家を出る。妻が先に出ている。
学芸大学で下りて、「びぎ屋」というラーメン屋で食べる。
ブックオフに寄る。
12時から店。値札ラベルの作成、在庫の登録。
16時前に妻の八戸の友人が立ち寄る。
いろいろ八戸土産をもらう。
 
17時前から寺門さんによるデッサン会。
みみた、妻、僕の3人を描いてもらう。
18時に店を閉めて妻は飲みに行く。
僕は豆点。生ビール、餃子、回鍋肉飯。
東新宿経由で帰ってくる。
穂村弘『きっとあの人は眠っているんだよ』を読み終える。
 
風呂を沸かして入る。
新聞をまとめて読む。
CDの解説を読んでいるうちに寝落ち。
お笑い向上委員会を見終わって、飲み会帰りの妻を迎えに行く。
午前1時に寝る。
 
---
03/24(日)
 
7時起き。こころ旅の再放送。エアロバイク。
コーヒー。朝風呂。
イタリアの再放送 、Lazy Sunday
センバツ見るつもりが、今日も雨で順延。
八戸学院光星と星稜のはずだったが。
昼は特上カップヌードル。トリュフオイル入り。
そこまで特上感はなかった。
午前中に指定していた荷物を受け取って
クリーニング屋、ライフ。
 
帰ってきて無性にインスタントの焼きそばを食べたくなる。
缶チューハイ、バタピー。
新聞のクロスワードパズルを2週分。
過去の新聞の山から取り出したうち、2月のがあった。
芳賀日出男『秘境旅行』を読むうちにうたた寝
笑点は木久扇チーム対大喜利チーム。
孤独のグルメは鎌田でベトナム料理。
ポツンと一軒家。
夜はツナとほうれん草のトマトソースのパスタを作った。
中川家のコントはヨネダ2000の再放送。
CDの解説を読んで過ごす。
23時半には寝る。
小雨。

「大人の絵本 朗読ライブ&トークショー 『芥川龍之介の桃太郎』」

自由が丘「創の実」の青熊書店、
・03/02(土) ひな祭り前夜の俳句入門、
・03/10(日) イタリアンレザーでブックカバーを作る
に続いての第3弾のイベントを開催です。
 
04/06(土) 18:00より開演
大人の絵本 朗読ライブ&トークショー 『芥川龍之介の桃太郎』
 
創の実3店舗のうち、お隣が「Gaoka Wanko」という犬とアートの店。
 
その旦那さんが「天使の画家」として知られる寺門孝行さんで。
町田康作品の表紙の装画や、もしかしたらオラクルカードで見たことがあるという方が多いと思います。
その寺門さんが芥川龍之介晩年の短編「桃太郎」に挿絵をつけて絵本にしたのがだいぶ前に出版されて、
それが1月、再度書店に並ぶことになりました。
青熊書店もオープンの頃で、「この絵本とても素晴らしいですね!」と置かせてもらいました。
店頭に並べると手に取る方も多く、たぶん青熊書店で今一番売れている本です。
 
先日、妻の友人の中島りんさんが自由が丘の店を訪れてくれて、
そのときたまたま、さらにそのお友達の景山聖子さんとご一緒で。
元々はアナウンサーで、今は絵本の読み聞かせを行っているとのこと。
芥川龍之介の桃太郎』が目に留まって、この絵本を朗読してみたい!
そこからすぐ、企画が立ち上がっていきました。
中島りんさんは琴の奏者で、演奏を共にすることの多いジャズピアニストの後藤魂さんと2人で
音楽をつけていただくことになり、
(僕もお2人の演奏を見に行ったことがあります)
寺門孝行さんのトークもそこに加わります。
とても豪華な一夜になりました。
 
自由が丘「創の実」にて、限定25名。小さな場所です、すみません。
17時半頃より開場、18時より開演。20時終演予定。
「創の実」東京都目黒区自由が丘2丁目17-6 THE FRONT 1F
 
料金:2,500円(税込)
事前申込はこちら
 
お問い合わせ
 
青熊書店の最新情報は
 
当日は僕も17時ぐらいから裏方として店にいる予定です。
よろしくお願いします。

デッサンを描いてもらう

土曜は自由が丘の日。
7時に目覚ましをかけていたが、起きられず。
7:20 頃目を覚ますが、まんぷくの冒頭を見逃した。
 
お隣の「Gaoka Wanco」さん、ご主人が画家の寺門孝之さんで。
その小品展を今、開催している。
会期中には犬ないしは猫の写真・動画を元に
飼い主と一緒のデッサンを描いてくれるという。
この機会に僕らもお願いすることにした。
寺門さんは町田康の表紙も手掛けていて、僕もこれまで何冊も目にしていた。
動画があると描きやすいというので、この3日ほど機会を見てはみみたの動画撮影。
片付いていない家の中を映すわけにはいかず、
ちょうど階段を下りてきたところを撮ったら、ようやくいい感じのものになった。
撮ろうとするとカリカリほしさにスリスリしてきて顔が映らないとか、そんなんばかりだった。
 
こころ旅の再放送、3本。
見終わって洗濯物を干す。雨が降りそうなため、室内に。
家を出る。妻は開店時間に間に合うように、先に家を出た。
穂村弘『きっとあの人は眠っているんだよ』の続きを読む。
 
学芸大学にビブグルマンに載ったことのあるラーメン屋があると聞いて、途中下車。
「びぎ屋」という。
11:30の開店の前に着いたら他に待ち客なし。開店の頃には7、8人にはなっていた。
特製醤油らーめん 1150円にプラス100円でゆず白醤油にする。
澄んだスープ。一才の無駄がない感じ。女性はとても好きだと思う。
厨房の中では二人の女性がテキパキと作っていた。
 
ブックオフに寄って駅に戻る。小雨。
自由が丘に着いて、12時に店に入る。
値札の作業。
それがひと段落、妻からサンドイッチをもらったのでコーヒーを淹れる。
引き続き在庫登録作業。おやつにほうじ茶とたいやき。
 
16時前に妻の友人が店に来てくれる。
八戸在住で、上京の用事があって立ち寄ってくれた。
「八戸本」というムックと、「チョコQ助」などのお菓子をお土産にもらった。
 
寺門さんのデッサン、前の方たちが押して始まったのは17時前。
寺門さんのアイデアにお任せして描いてもらう。
みみたと妻と僕。
最初は僕。目から描き始めるので何度も目が合うのがこそばゆい。
目の次は髪。そして鼻、口。
輪郭をまずは定めるのではないんですね。
 
僕が終わると妻。やはり両目を、瞳のきらめきを。
耳を描いて、妻がしていたイヤリングは実際とは形を変える。
そしてみみた。いくつか選んでいた写真をもとに描き、ときどき動画を見てもらう。
正面を向いた立ち姿がベースになる。
これら筆ペンで少し描いては確認し、少し描いては確認し、と続く。
しかし、全く線に迷いがなく、誤って訂正するということがない。
 
一通りデッサンとしては完成し、次は色を加えていく。
筆ペンの黒のインクを指の先にそっと含ませて紙の上でさっと滲ませる。
パステルを画用紙に塗ってそれをティッシュで拭い、
わずかについた色素でデッサンの上に色を付けていく。
みみたの瞳は黄色、みみたの腹は青、妻の唇に赤……
これは自ら編み出した技法なのだという。
 
最後に、僕らの名前や「青熊書店」のタイポグラフィーを入れて、完成。
パステルがこすれて削ぎ落ちることのないよう、スプレーで固定させる。
持ち運びの際に折れてしまわないよう、厚紙のケースで挟み込んでくれた。
 
有名な画家の方に描いてもらうなんてもちろん初めての体験で。
これも一つの縁。一生ものの家宝だ。
当面は店に飾ることにした。
 
18時前に店を出て妻は友人たちと新宿で飲むという。
僕はいつもの豆点へ。
生ビール、餃子、回鍋肉飯。
餃子は大阪や博多のように小ぶりで、回鍋肉はかぼちゃが入るなど野菜たっぷり。
一仕事終えた後に生ビールを添えて食べるというのは独身時代のようだ。
こういう町中華が家の近くにあればなあといつも思う。
 
渋谷まで各駅停車、和光市行きに乗り換えて東新宿で乗り換えて大江戸線で帰ってきた。
穂村弘『きっとあの人は眠っているんだよ』を読み終える。
読書日記。
西荻窪荻窪や阿佐ヶ谷の新刊書店、古本屋で買った本。
積読だったのをようやく読んだ本。
友人・知人からもらった、勧められた本。
ほとんど知らないものばかり。
時々、僕も読んだことがある本が出てくるとちょっと嬉しい。
市川春子『虫と歌』など。
 
家に帰ってきて20時過ぎ。
風呂を沸かして入る。
夜は缶チューハイ飲みながら最近買ったCDの解説を読んでのんびり過ごす予定。

有給休暇で高校の友人たちと

この日は有休。
2月末にサービスローンチを迎えて、その後のアフターフォローで焼ききれた感が。
来期のこととかいろいろあるが、なんかもう休まんことにはどうにもならんと。
 
7時起き。
まんぷく、ブギウギ、こころ旅と見て
洗濯物を干して8時半、妻と家を出る。
僕も夜高校の同級生たちと飲み会だが、妻も同じく高校の同級生たちと、
ということで車ではなく地下鉄に乗る。
駅のホームで別れて、それぞれのちょうどいい場所で乗った。
 
荻窪に着いて床屋。
顔を剃っているうちに眠ってしまった。
終わって11時過ぎで、ビンギリで食べることにする。
11:40頃に着いて、7人目。
一巡目で入れるかと思いきや、ひとつしかないテーブルが相席不可で
二巡目の先頭になった。カウンターは5席。
今回は勝浦タンタン麺に味玉とチャーシューを追加。
常連っぽい方たちはメンマを追加していた。今度僕もそうしてみよう。
ニラ、玉ねぎ、粗挽きの挽肉がたっぷり入っていて850円は安いなあ。
久しぶりに食べたら辛さにむせてしまった。
食べ終えて、平日なのに10人ぐらい外で待っていた。
 
新宿に移動。
タワレコでCDを1枚。
DiskUnion で取り寄せのCDを。
時間があったので棚を見ているうちに、ラテン・ブラジルの棚を中心にさらに何枚か。
選んで篩にかけて、いいか物ができたと思う。
日本のプログレのコーナーが充実してた。
美狂乱など70年代のグループがいくつか気になりつつ、新月の1979年のライヴというのを買った。
 
15時、整体。終えて神保町で搬入。
PASSAGE bis! は今年卒業する学生バイトたちのお別れ会ということで
妻から頼まれ、ワインを買って渡した。
妻は朝、メッセージの手紙を書き、お別れ会で代読してもらうのだという。
 
搬入が終わって大手町の日経新聞のビルから
日比谷の帝国ホテルまで地下街の端から端まで歩く。
飲み会は18時からで汐留カレッタの地下にある「汐留横丁」
居酒屋が集まっていて、一つの席にいながらあちこちの店のフード・ドリンクを持ってきてくれる。
QRコードを読み取ってスマホでオーダーするんだけど、
UIが使いにくい(全員で操作していて、誰か一人がオーダー完了すると全員リセットされるなど)
そもそもメニューが汐留価格で高い。(探せば安くてコスパのいいメニューもあったが)
うーん、これは厳しいなあ。長く持たないかも。
全員揃うまで待って店を出た。
 
20時過ぎ。しかし、金曜夜の新橋は店が全く空いていない。
「新世界」という鶏皮の店に行ってみたいという話が出るも当然、満席。
支店に行ってもダメ。街全体が満席状態。
コリドー街も空席待ちのサラリーマンのグループであふれている。
歩き続けるうちに有楽町まで来て、土地勘のある友人がとあるビルの地下飲食店街へ。
そこの「マヅメ」という居酒屋に空きがあった。
ここは安くてうまい、コスパのいい店だった。
レモンサワーが1杯目390円が2杯目290円、3杯目190円で皆このレモンサワー。
イカメンチとあったので、青森メニュー? と思って頼んでみたら思ってたのと違う。
青森のはイガメンチだった。そんなお茶目もあり。
トロタク巻き、ポテサラ、麻辣春雨、砂肝南蛮漬け、タルタルミートボール、貝出汁巻き玉子……
あれもこれも食べてみたいとたくさん頼みすぎて、腹いっぱいになりすぎた。
 
それぞれの路線に分かれて帰る。僕は丸の内線。
気が付いたら寝ていて、目が覚めたのが新中野
中野坂上まで引き返して大江戸電に乗る。
妻も2本遅れたので帰ってきて、改札の外で待つ。
帰ってきて午前1時。