予想を超えるご来場、ありがとうございます〜

ちょっと心配していたのですが
ふたを開けてみたら立ち見の大盛況、ありがとうございます。
今日は、4つのセットがあって、そのうち2つは
お客さんとして演奏が聴けたんで、すごい楽しかったです〜。
演奏するのも好きだけど、オレやっぱ即興演奏を
ライブで聴くの一番すきなのかも・・・って思うくらい
多幸感、かんじちゃいました。
コル、ね、予想通り、サンダル履きだったでしょ。
しかも靴下に穴があいていたし。
で、演奏も予想通り、ほんとものすごくて、美しくて、
こんな近くでたっぷり彼の演奏がきけて楽しかった〜。
今日は4つのセットとも、まったく違った方向で
オレはとても満足してます。同じような意見をいう人だけが
集まるようなものにはしたくなかったですし・・・。
特にアクセルと井野信義さんのセットはとてもよかった。
伝統的なフリージャズと今の即興演奏が、多少の
困惑をともないながら同居していて。
無論困惑していたのは井野さんのほうで、アクセルは確信犯
ですが、わたしにとっては、こういう困惑と確信
こそが即興のライブの素晴らしさのひとつだと
思っています。
有名なジャズベーシストの井野さんには、実は
わたしが20代だったころ音楽とはまったく別の現場で
とても世話になっていたことがあって、わたしにとっては
恩人のひとり。
でも最近はお会いする機会もなかったので
アクセルのおかげで、久々にお会いできて
お話できて、楽しいひとときでした。
キャップこと秋山徹次も期待どおり、よくわかんない
コスプレしてるし・・・
なによりコルとマツのもう二の句もつけなくらい
完璧にして強力な欧州即興の世界を打ち破るような
キャップの演奏と存在が、とってもよかった。

今日とてもショックだったこと、2つ。

え〜と、せっかく限定で昔のアルバム持っていって
オークションしたのに、ほとんど人気なくて・・・ショック。
あ、でも同情して購入してくださったタロウさん、ありがと(涙
それから、連日十数万円もの売り上げがあるCD物販コーナーですが、
オレのCD毎日1枚しかうれませ〜ん(泣
ONJQにいたっては1枚もうれませ〜ん(大泣き
あ、でも、その1枚を買ってくれた方、ありがと(涙目
あしたの特別セールは
島田雅彦の同名小説をテクストに音楽をつけた「ミイラになるまで」
のドイツ語版CDを限定5枚1000円で出します〜。

今日うれしかったこと、2つ

副島輝人さんがきて「わたしは中2日の即興の日だけきます・・・」
と宣言していったこと。副島さんらしい〜!
それから札幌の友人達が大挙してきてくれたこと。メンバーはコンサート主催者NMAこと沼山良明さん、わたしの主治医でトランペットも吹く
西村先生、なんと高校生のころからずっとわたしのライブに来てくれる建築家の灘本さん、のスリーN。演奏終了後はメンバーと札幌組とで
大挙して蕎麦屋へ。うまかった〜。


その蕎麦屋にもきていた

宇波拓のはてなダイアリー

にきのうの「out to lunch」参加の感想というか意見が
出ています。わたしのつもりとはだいぶ違いますが
でも、やってる人たちのつもりが違うのは大歓迎。
それでも僕等は共演できるのだから。
オレとしてはJAZZ+ノイズでも、時間の分断でも、
相対化でもなく、彼やSachikoMの存在が必要だな・・・て
直感したのが正直なところ。やる前に言葉になるような
理屈があるのではなく、多分こうしたほうが、オレが
やってて納得いくんじゃないか・・・という
あてにならない直感のようなものしか
オレは自分で採用しない。理屈はあとからどうにでもつくし。
そんなもんつけるのは僕等の役目じゃないし。
それより、なんだかわからないけど、でも
このほうがいいかも・・・みたいな保障の少ない
状態、でもなにかメーターがふれるような方向を探して
いるのかもしれない。だからそもそもジャスの人の
出す音と宇波くんの出す音を別のもというふうには
考えていない。無論出すシステムが違うので
ジャズの人には譜面とジャズの語法を使ってやってもらうし、
宇波くんやSachikoMには違う方法をつかって演奏して
もらうけど、それは音をだすまでの方法の違いで
出てきた音にノイズとか楽音という区別を
そもそもしないようにしているし、区別なんて
実際出来ない。そういうことだと思っている。
ONJEはその意味では、もうONJQの頃を脱して、
次にいっているように思っている。ONJQではそこまで
いけなかったから。あとは今度の2回の
ライブと、録音の中でいろいろ模索しようと
思っている。ちなみに「out to lunch」をやるときに
一番意識した存在は、ドルフィーではなく
まずは参加メンバー個々がやっている音楽のことと、あとなぜか
想い出波止場の『大阪ラ』だった。で、これを面白いと
思うオレがドルフィーをやるとどうなるんだろうって興味。
そんな中で、宇波君にぜひ来てほしいな・・・
って思ったのだ。ノイズでも時間の分断でもなくて、だいたい
そんな大それた状態はおこってるとは思えないし、
ただ優れた即興演奏家としてきてほしかったのだ。
レコーディングには大蔵くんも誘おうと思う。
彼等のやってることがオレにはドルフィーと同じに
聴こえるんだけど、この意味わかってもらえない
だろな。オレにもよくわからんし。

明日はCDが売れて、で連日レコ屋にかよって山のように
アナログ盤を買いあさって上機嫌のマツ・グスタフソンと、
なんだか今日になって、明日はマイクをキッチンの中にたてたい・・・
他、多数のわけのわからない提案をしてきて、
PITINNの人たちを大困惑させている、なにをしでかすか
まったくわからないアルフレッド・ハルト、
新旧欧州即興界の大スター達それぞれのセットと
(おっと、新旧なんてかいたら怒られる、え〜と、
 これまで出会ったことのない2つの世代の・・・てことで)
あとは、ビートを効かした私の作曲作品の演奏もあります〜。
お楽しみに。
ちなみにマツはどんだけ大きな音で激しく身をよじらせながら
吹いても、サックスの音をものすごく突き放していて
ある種非常に音響的、ジム・オルークと仲がいいの
音楽的にも、レコード収集家的にも、よくわかる。
彼、明日はソロもやってくれます。
一方のアルフレッドはまったく
対照的に、歌にちかいくらいにサックスが強烈に歌う
ほんとうに素晴らしい天性のサックス奏者で、
わたしはそのどちらも大好きです。あ、
でも明日はアルフレッド、サックス吹くのだろうか?
いったいなにをしでかす気なのかな????


ではおやすみなさ〜い。