俺が銀英伝SSを書くとこうなる。

 暴走トラックに跳ね飛ばされて痛いです(`ェ´)ピャー

 ……血が、あふれでている。ドクドクと、私の意識も流れ出ている。
 そして、眼前では白い紙が青い空を背景に、ヒラヒラ、ヒラヒラと舞っていた。
 その様が、私の意識に鮮明さを取り戻させた。
「ふっざけんなテメエ……」
 ああ、あそこに舞うは……まさに今完成したばかりだった同人誌! 
 やらしい! 男前が! イチャイチャ! 略してやおい
 あたしが心血注いで完結させた愛と憎悪とそれが裏返ってからの激しくエロスな仮面舞踏会な会心の一作が、ピクリとも動かない体の前で、アスファルトの上に一枚一枚と降り落ちて行く。ああ、いままさに私の心は怒涛である。シュトゥルム・ウント・ブチギレだった。
 この、私の魂の結晶ともいえる作品が、陽の目を見ることもなく散るというのか! ここ数年、時代遅れながらも銀英伝ジャンルに全てを捧げてきたその集大成がまさにカラー30ページで濡れ場180ページ、総量300ページにも及ぶ超大作だってのに! 私の全てが! 魂が! 全身全霊が! これを上梓せずして果てよというか、神よ!
 手を伸ばし、原稿をかき集めようとする私の体を、屈強な男性が押しとどめた。
「君、大丈夫か! 君!」
「くっ……」
 邪魔、善意の通行人邪魔! 回収させて! 回収! KAISYUUUUUUUUUU!
 あかんあかん、ほんまあかん! ちょっと冷静に考えてみても完成したばかりのホモ同人誌まき散らしての死だなんて、考えうる限りマックスやばい。これ以上無いというくらい腐ってる。いやそれはいいのだが、まだまだやりたいことは残ってたというのに! やりきれない! 死に切れない! 死にたくない! 誇り高き貴腐人になることもなく……度し難い悲劇だわ!
「め、目が……」
 ああ! もういい! 死んでもいい! だから頼む! この本だけ出させて! ラインハルト→アンネローゼ←キルヒアイス前提のラインハルト→キルヒアイス→ラインハルト(下克上リバ最高)の超弩級ホモ漫画をおおおおお! お前のあそこにプロージットォォォォォ!! そして体位を変えておかわりプロージットォォォォォォォ!



 ――そして私は、意識を失い、光に包まれた。どれだけの時間がたったことだろう目を覚ますと、そこは……


銀河英雄伝説二次創作小説『腐女子が銀英伝に転生してもうた(^_^)v』