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Konstanz als Heimatstadt

Bis bald!

わずか5日間のコンスタンツ滞在が終わりました。

凍てつくチューリッヒ空港

3日は各所で気温が下がり,コンスタンツも氷点下5度を下回る気温でした。チューリッヒも同様に寒く,空港の飛行機は平均30分遅れでした。フランクフルトまでの飛行機も延着し,今回はじめて日本着で荷物が間に合わない事態になりました。ドイツと比べて,日本では荷物が届かない場合のエアラインのフォローが行き届いており,大変驚きました。
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他方で,コロナ後に気がついたことですが,ドイツの空港では,シェンゲン圏からの飛行機からのトランジットについて,手荷物検査を省略するようになっており,今回フランクフルトでも手荷物検査がなかったため,極めてわずかな乗り換え時間でも何とか乗り換えが可能でした。
次は来年春の訪問になりそうですが,これも今回にも増して短い滞在の予定で,コンスタンツでゆっくりすることはなかなか難しそうです。

見たことのない大雪

今回のコンスタンツ滞在では,過去に経験したことがない大雪に遭遇しました。

雪のコンスタンツ市街地

コンスタンツもそれなりに雪が降る街ではありますが,11月後半から12月初旬にかけてはそれほど雪が降ることはありませんでした。しかし今回は11月末から降り始めた雪がほぼ止むことなく12月2日まで降り続けました。
雪に慣れていない時期のせいなのか,除雪作業が遅れがちで,バスの運行も全く読めず,歩道は非常に歩きにくい状態でした。また,水分を多く含む雪であったため,木の枝が折れて道路に散乱し,道路が通行止めになったところもありました。さらに,12月3日の朝にかけて気温が一気に−10度近くまで下がったため,凍結を警戒して山間部の道路が通行止めとなり,大学も閉鎖になりました。
もっとも,もっとひどかったのはミュンヘンなどのバイエルン州のようで,ミュンヘン空港も駅もすべて機能停止になったそうです。

近距離交通チケット

Bodenseecard West

コンスタンツ市内のホテルに泊まると,宿泊料以外に観光税(宿泊税)(Tourismus- und Klimaschutzabgabe)が徴収されます(以前から保養税は存在しました)。観光税を支払うともらうことができるのが近距離交通チケットです(正確には観光税を払わない人には渡さない扱いになっています)。近距離交通チケット(Bodenseecard West)は,コンスタンツ市内のバスだけではなく,ボーデン湖北西側(ドイツ側)のかなりの近距離交通(ドイツ鉄道・SBBドイツ等)をカバーしており,チェックインからチェックアウトの日まで使えます。観光税の値段が以前より高めの設定になっているので,かつてほどのお得感はなくなりましたが,それでも毎回交通チケットを買うよりは楽です。今回初めてコンスタンツでホテルに滞在し,自分で使う機会を得ました。以前は手書きであった部分がプリンターで印刷する方式になっており,ホテルによってはアプリでの交付になっているようです。
このチケットを手に入れるには,チェックイン時に申し出る必要があります。ホテルによっては黙っていても渡してくれますが,多くは求めないと発行してくれません。

巨大化したクリスマスマーケット

コンスタンツでは,昨日(11月30日)からクリスマスマーケットが始まりました。

クリスマスマーケット

ドイツ語圏で伝統的に開かれてきたクリスマスマーケットは,おおむね12月初旬(待降節付近)からクリスマスまでの1ヶ月程度開催されます。この時期は,通常ドイツに滞在できるタイミングではないので,コンスタンツのクリスマスマーケットを見ることができたのは,長期滞在していた2009・2010年以来3回目です。
その時と比べると,その規模の大きさに驚かされます。かつてはコンスタンツのクリスマスマーケットは,ボーデン湖沿いの港から中心市街地にかけてのわずかな区間に出店されており,お世辞にもドイツの風情を感じるものではありませんでした。そこで,本格的なクリスマスマーケットを体験したいなら,シュツットガルトやチューリッヒ,あるいはニュールンベルクなどに行く必要がありました。
しかしここ数年でコンスタンツのクリスマスマーケットは巨大化したとのことで,現在では中心市街地の中心部のMarktstätteから港までの区間だけではなく,ボーデン湖沿いに南北にも広がっており,体感的にはかつての3倍くらいの規模です。出店している店も多様で,クリスマスの装飾品だけではなく,服や靴なども売られていました。案内してくれた助手の話では,バーデン・ヴュルテンベルク州では現在,シュツットガルトに次ぐ規模だということでした。
たしかに,初日となった昨日は雪混じりの雨で,気温も低く,コンディションは悪かったにもかかわらず,非常に大勢の客が訪れていました。シュツットガルトまで行くのでなければ,もう他の都市のクリスマスマーケットを見る必要はなさそうです。

雪のコンスタンツ

雪のコンスタンツ

約2ヶ月半でコンスタンツに戻って来ました。コロナ前から考えても,このように早く戻ってくることができたのは珍しいです。
今年のドイツはそれなりに寒い冬になっており,昨夜到着時には0度前後,今日も同じくらいの気温で朝から雪が降っています。ただ,以前の留学中に見かけた粉雪ではなく,日本でふりそうな牡丹雪に近い水分量の多い雪でした*1
今回の滞在時間は非常に短いですが,11月末の滞在は長期留学中の2009年以来なので,この時期のコンスタンツの様子を見ることができるのは楽しみです。

*1:今日インタビューした教授の話では,2年ぶりの積雪とのことでした。

Auf Wiedersehen!

約1ヶ月にわたるドイツ滞在が終わりました。最初にコンスタンツに来てから15年となるこの年にある程度長く滞在できたのは幸運でした。
今回のドイツ滞在は,コロナ禍が落ち着いてから2回目でしたが,1回目が4日間の滞在にとどまっていたため,ドイツの感覚を取り戻す(nachholen)には至りませんでした。今回の滞在でようやく感覚を取り戻すとともに,4年間できなかった様々なことを片付けることができました。

コンスタンツの晩夏

また,1ヶ月もマスクをしなかったのも久しぶりのことでした(たぶん日本ではまたマスクをするでしょう...)。こちらではマスクをしている人は本当に稀で,こちらに住んでいる人によると,マスクをしているのはコロナに罹患している人である可能性が高いとのことでした。確かに,ヨーロッパではもともと,マスク=病人という扱いだったので,コロナ前の感覚にほとんど戻ったということなのでしょう。
コンスタンツの市街地は,思ったほど変化がなく,レストラン等も含めコロナ前の状況がある程度維持されていました。他方で,物価の上がり方はかなり大きく,ドイツ語を母語としない人の数も体感的にかなり増えたように思われました。他方で,他人をあまり気にしない生き方は維持されており,それがコンスタンツ滞在を快適なものにしてくれました。

駅前広場工事

コンスタンツ駅前は,通常はそれほどの交通量はありませんが,土曜日になるとスイスから流入する車の影響を受けて車の流れがかなり悪くなります。駅自体は数年前にリニューアルされたものの,駅前の道路・広場は手を入れていませんでした。今月30日から駅前広場の工事が本格的に始まり,工事は2年程度続く見込みです。これに伴って,コンスタンツのバスの経路が大幅に変わります。

バスの新ルート

現在と運行ルートが変わらないのは,1番(メアスブルクにわたる船着き場行きのバス)と9番(大学行きのバス)だけです。コンスタンツ駅前の通りが一方通行(北行き)になるため,南向きに走る5番と6番のうち6番は旧市街地の循環運転となり,駅前にも停車します。また14番の平日の便(基本的に夜間のみ)は9番と同様に駅前に停車します。
それ以外の多くのバス(14番の土日の便を含む)は,市役所(Bürgerbüro)までの運行で,その後直ちに反対側の車線のシュテファン学校(Stephansschule)から発車します。駅前を全く通らないので,駅前からは一旦1番や9番に乗って,途中で乗り換える必要があります。5番のバスは市役所(Bürgerbüro)からパラディース地区(Paradies)を循環してHornの方向に走ります。

バスの終点となる市役所

当面の間多くのバスの終点となる市役所バス停は,旧市街の外側にありますが,比較的旧市街中心部に近い場所にあります。鉄道等を利用するのでなければ,それほど大きな影響は出ないかも知れません。
問題は,工事が予定通りに終わるのかということです。現在の説明ではetwa 2 Jahrenですが,本当に2年程度で終わらない可能性は十分にあります。