キャリア40年超えのジェイムズが最新作『Yummy』でオリジナル・アルバムとしては初の全英1位を獲得。年始にシェッド・セヴンが『A Matter Of Time』で初の全英1位獲ったのもそうだし、全英アルバム・チャートは(フィジカル・コピーが売れやすい)ベテラン・アーティストの功労賞化しつつある気がするが、まあそれも実力/人気のうちだしな。ジェイムズについては2014年の『La Petite Mort』から若いファンが改めて増えてきたことで商業的にも創作的にも充実した作品が続くようになって、UKロックの良心としての地位を不動のものとした感がある。
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パラモアがトーキング・ヘッズの「Burning Down The House」をカヴァーしたことへの返答/お礼として、トーキング・ヘッズを代表してデイヴィッド・バーンがパラモアの「Hard Times」をカヴァー(このカヴァー2曲を合わせたスプリット・シングルもリリースされた)。デイヴィド・バーンのヴァージョンは原曲のニューウェーヴ成分を抽出培養させたかのような仕上がりで、「Hard Times」の楽曲としての豊かさが浮き彫りになる結果に。「Hard Times」は映画『ハッピー・デス・デイ 2U』での大フィーチャーっぷりも最高だったすよね。
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今年リリース予定(って一体いつになるんだ?)のトーキング・ヘッズのトリビュート・アルバム『Everyone’s Getting Involved:A Tribute To Talking Heads’ Stop Making Sense』で『ストップ・メイキング・センス』の実質的なタイトル・ソングにあたる「Girlfriend Is Better」(クソデカスーツの登場曲!)をカヴァーしているのはガール・イン・レッドか。「i wanna be your girlfriend」でブレイクして、レズビアンであることを公言している彼女に「Girlfriend Is Better」を歌ってもらうのは楽曲に新たな意味合いをもたらすはず。
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サム・フリークス Sで上映する映画『シュガー』の中心となるカンザスシティ・ナイツという架空のMLBチームは名前からも分かる通りカンザスシティ・ロイヤルズが元ネタなので、今年のロイヤルズの動向には注目しています。現在ア・リーグ中地区2位! ついに再建期から抜け出たか。あと、みんな大好きザック・グレインキーはこのまま引退してしまうのだろうか。
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Me and Laufey coming to Chicago! Tweet more pics of the sign, everybody! Love that marquee so much.♥️ https://t.co/p72dRCcWJn
— Mike Birbiglia (@birbigs) 2024年4月16日
キャパ3600人のシカゴ・シアターで、『ドント・シンク・トワイス』の監督でもあるマイク・バービグリアは2日間公演、レイヴェイは1日公演か。これでアメリカにおけるマイク・バービグリアの人気の規模感が分かる(ちなみにレイヴェイの最新作『Bewitched』は全米チャートで23位だった)。
『スティーヴ!(マーティン)2つのドキュメンタリー』では、スタンダップ・コメディアンとしての絶頂期にあった70年代後半のスティーヴ・マーティンがスタジアム公演をしまくっていてマジで凄かったんだけど、やっぱりあれは別格なんだな。まあ、1978年に彼がリリースしたアルバム『A Wild And Crazy Guy』は全米チャートの2位まで上昇して200万枚以上を売り上げたんだから、当然といえば当然だが。