今年リリース予定(って一体いつになるんだ?)のトーキング・ヘッズのトリビュート・アルバム『Everyone’s Getting Involved:A Tribute To Talking Heads’ Stop Making Sense』で『ストップ・メイキング・センス』の実質的なタイトル・ソングにあたる「Girlfriend Is Better」(クソデカスーツの登場曲!)をカヴァーしているのはガール・イン・レッドか。「i wanna be your girlfriend」でブレイクして、レズビアンであることを公言している彼女に「Girlfriend Is Better」を歌ってもらうのは楽曲に新たな意味合いをもたらすはず。
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サム・フリークス Sで上映する映画『シュガー』の中心となるカンザスシティ・ナイツという架空のMLBチームは名前からも分かる通りカンザスシティ・ロイヤルズが元ネタなので、今年のロイヤルズの動向には注目しています。現在ア・リーグ中地区2位! ついに再建期から抜け出たか。あと、みんな大好きザック・グレインキーはこのまま引退してしまうのだろうか。
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Me and Laufey coming to Chicago! Tweet more pics of the sign, everybody! Love that marquee so much.♥️ https://t.co/p72dRCcWJn
— Mike Birbiglia (@birbigs) 2024年4月16日
キャパ3600人のシカゴ・シアターで、『ドント・シンク・トワイス』の監督でもあるマイク・バービグリアは2日間公演、レイヴェイは1日公演か。これでアメリカにおけるマイク・バービグリアの人気の規模感が分かる(ちなみにレイヴェイの最新作『Bewitched』は全米チャートで23位だった)。
『スティーヴ!(マーティン)2つのドキュメンタリー』では、スタンダップ・コメディアンとしての絶頂期にあった70年代後半のスティーヴ・マーティンがスタジアム公演をしまくっていてマジで凄かったんだけど、やっぱりあれは別格なんだな。まあ、1978年に彼がリリースしたアルバム『A Wild And Crazy Guy』は全米チャートの2位まで上昇して200万枚以上を売り上げたんだから、当然といえば当然だが。
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思い出の曲を聴くとタイムスリップしてしまう女性を描いたSF恋愛映画『グレイテスト・ヒッツ』は、さすがに感傷的すぎる気がしないでもない。ニック・ホーンビィが『ソングブック』で書いていたように、特定の思い出と音楽が強固に結びついてしまうのは、人生の様々な場面で繰り返し聴いてきた思い入れのある曲には起こりえないと自分も思っているので。そういう結びつきを美しいとかロマンチックと思ってしまうのは大して音楽が好きでもない人間の感性だ。とはいえ、そんなに予算があったとも思えないのにロキシー・ミュージックをバンドごと映画に召喚してしまったのはマジで凄い。監督のネッド・ベンソンは一体どんなコネを持ってやがるんだ…。
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ワクサハッチーの新作『Tigers Blood』はもうほとんどルシンダ・ウィリアムスの領域に達しているかのようなアルバムで素晴らしかったが、マギー・ロジャースの新作『Don't Forget Me』はそれをさらに超える素晴らしさ。ケイシー・マスグレイヴスを手掛けたイアン・フィッチュクがプロデューサーとして全面的に参加したことで、かなりアメリカーナ寄りのサウンドになっていて、それがマギー・ロジャースの資質と上手くマッチしたと思う (大学生時代に授業でファレル・ウィリアムスに認められた動画/経歴が注目されがちだが、本人としてはあくまでも「イースタン・ショア・オブ・メリーランド出身のバンジョー奏者」という自己認識だったとのこと)。「So Sick Of Dreaming」は名曲!
そういえばイアン・フィッチュクはシグリッドの『The Hype EP』(2023年屈指の名作!)でも非常にいい仕事をしていたのだった。