とにかくフランス語を勉強する

フランス語に加えてイタリア語もダラダラ勉強しているダメリーマンの記録

産業カウンセラー試験の実技免除を奇跡的に得る

 

産業カウンセラー協会から、養成講座の成績を踏まえて、実技試験(面接)が免除される旨、通知がありました。

養成講座で一定の成績を収める必要があるのですが、自分は無理だろうと思っていたので嬉しいです。

養成期間中、自分の実技の技術は、周りの方と比べて、かなり稚拙なもののように感じられていて、本当に苦しかったです。

でもこれで・・6月末の筆記試験に合格すれば、産業カウンセラー資格が取得できるのですね(グフフフ・・)

 

結局、自分が所属した7人のグループ内では、4人が免除獲得、3人が免除ならずでした(皆でLINEで報告し合った)

免除率は受講者の6割くらいらしいって言ってる人がいたけど、本当にそれくらいなのかなぁ。全体見ないと断言はできませんが。

以下、実技免除に何が関与しているのか、適当に考えてみました(妄言なので読み流してください)

 

1)実技の上手さ?・・当然、強い相関があるでしょう。けど自分より上手く実習を進めていても免除されなかった方もいました。

2)受講態度(積極性)?・・自分は実技は良くなかったけど、グループセッション内での発言は協力的、協調的に頑張ったつもり。そこは評価されたかも。

3)課題の点数?・・自分はAが1つで、後は全部Bでした。作文は自身を内省させるものが多く、自己理解が進んでいるかを見ているのかなと。

4)実習の自己理解?・・実習の後半は、自分の見立てや良かったこと良くなかったことを言わされました。先生がいつもガリガリ色々と書いていたのが気になります。

5)先生との相性?・・生徒側から胡散臭い、信用できないっていう態度が出てしまうと不利?中途半端に拘りが出るときついのでは(自分はド素人だったので先生には絶対服従でした)

6)遅刻?・・実習は、少しの遅刻や昼食休憩後の戻り遅れでも、欠損時刻をきっちりカウントされます。繰り返すと心証悪くすることもあるかな。

7)課題遅れ?・・Webの理解度確認テストが漏れて注意されている人が結構多かったです。期限のチェックは定期的にしないといけない。

 

・・ごめんなさい、良く分からないですね。これから筆記試験対策に移ります。。

休戦(La tregua)を読む(「これが人間か」の続き)

イタリア文学踏破シリーズも8作目です。またプリモ・レーヴィを選びます。今度は「休戦(La tregua)」という作品へ。

La tregua

La tregua

Amazon

 

これまで読んでいた、アウシュヴィッツでの経験を描いた「これが人間か(Se Questo è un uomo)」()の後日譚にあたる作品だそうです。

「これが人間か」は、最後に、東部戦線でドイツ軍を蹴散らしたソ連兵の斥候がアウシュヴィッツに到着するところで、囚人の解放を仄めすように終わります。

でも、あれだけ苛烈な体験をしたレーヴィが、どう助けられ、どう回復し、どう帰国して、あの地獄道中記を書くに至ったかまでは明かされませんでした。

そのことに少しモヤモヤしたのですが、レーヴィがその部分を後日譚として別に残してくれていたのは僥倖でした。

「これが人間か」のSideBみたいなものでしょうか。またじっくり読んでいきたいと思います。

 

以下、紹介文です。

アウシュヴィッツを奇跡的に生き延びた主人公=作者(1919-87)が,故郷トリーノに戻るまでの約九カ月の旅の記録.帰還の旅を通して,愛,友情,そして自分自身を再発見し,生きることの素晴らしさ,世界の美しさに気づきはじめる主人公.アウシュヴィッツという死の世界を体験した者は,いかにして一度失った生を新たに獲得できるのか.

 

既に岩波文庫の日本語版は絶版で中古本しか流通していません。これ幸いということで日本語版は買わずに自力で読み進みます。大きなチャレンジになります。

 

さらには、RAI(イタリアの国営ラジオ)で朗読音声があったので、それをポータブルオーディオに取り込みました。

耳からの即訳も試みてみたいと思います(少しディクテっぽい)

 

目標日数40日と見積もります。5月中に終えられたら。

これが人間か(Se questo è un uomo)を踏破する

 

1ヶ月で何とか踏破しました。

イタリア系ユダヤ人である著者が、ナチスによって逮捕され、アウシュヴィッツに連行され、選別(虐殺)、飢餓、病気の中を生き延びて、最後、ソ連侵攻により解放されるまでの体験を記したものです。

とにかく、ユダヤ人囚人に向けられる悪意が終始一貫して凄まじすぎて、感想を形容する言葉が見つかりません。

辛いとか、重いとか、しんどいとか、どんよりするとか、可哀そうとか、悲しいとか、そういう言葉では軽いのです。

この本は世界各国で翻訳されて、イタリアのアンチファシズム文学の古典の1つになっているそうですが、間違いなく読み継がれるべき話ですね。

我々には、後世に語り継ぐ責任があるんだろうと思います。

 

文章自体は、同時期のファシズム下の素材を扱った文学者のパヴェーゼ、カルロ・レーヴィよりも読みやすく感じました。

突飛な比喩は少ないですし、関係副詞や関係代名詞を多用せず、:や;を使って文章をシンプルにまとめてくれています。

感情を殺して生き延びるしかなかった著者による、乾いた情景描写がアウシュヴィッツの寒々とした感じとマッチして何とも言えない雰囲気を醸し出しています。

 

あと蛇足。

作中、セリフも多いのですが、SS(親衛隊)などのドイツ人による命令や罵声のドイツ語と、フランス系ユダヤ人の囚人の話すフランス語が、原語のまま、イタリア語に混じってポロポロ出てきます。

著者が敢えてイタリア語に訳さない場面も多く、ニュアンスで察しろみたいな感じなのですが、さすがにドイツ語は無理でしたね。

日本語本の丁寧な解説なしで進むのは難しかったです。

 

 

「言語の力」を読む

 

職場の語学好きの若手()が紹介してくれた本です。350ページほどの分厚い内容ですが、一気に読みました。

簡単に言えば、モノリンガルと比較したマルチリンガルの脳の働きの違い(知能、行動心理学的な優位性など)を説く本です。

論文引用も多く、統計的に優位か、あくまで推測か見込かもしっかり語られ、トンデモにならないようにはなっており、著者の知的誠実さを感じます。

全体的には、語学学習する方を勇気づける構成になっていると思います(モノリンガルに罪悪感を植え付ける構成ともいえるけど・・)

 

自分は長年語学の勉強を続けている割に、全然バイリンガルになれないままなのですが・・

少しずつ、本当に少しずつなんだけど、仕事運が上昇してきている感覚があったのは、語学の勉強を続けてたこともあったのかも知れないと思いました。

具体的に言えば、発想が前向きで豊かになるとか、俯瞰的に物事が見れるようになる部分とか・・うーん強引かなぁ?(あまりピンと来ないし)

まぁ、自分は能力開発とかキャリアアップを目的にフランス語イタリア語を勉強してきたわけではないし、これからも直感的に楽しいと思うことだけ続けていこうと思います。

 

最後にこの本の紹介文だけ貼っておきます。

自分では1つの言語しか話せないと思っていても、実際のところ人間の脳は、複数の言語を操るように設計されている―著者のビオリカ・マリアンは、その事実を明らかにした。スペイン語を話す人もいれば、日本語を話す人いる。それと同じ意味で、「詩」という言語を話す人もいれば、「数学」という言語に堪能な人もいる。しかし、ここでもっとも大切なのは、複数の言語を話す能力によって創造性の扉が開かれ、脳の健康や、認知をコントロールする力も手に入るということだ。そして、複数の言語を話せるようになりたいのなら、今この瞬間に始めることができる。新しい言語を獲得するたびに、情報をどう受け取り、どう解釈するかということが影響を受ける。何を覚えているか、自分自身と周りの世界をどうとらえるかということ、さらには感情、洞察、意思決定、行動も、話す言語から影響を受ける。情報を整理、処理、構築するときも、言語は欠かせないツールであり、だからこそ大きな進歩を起こす力にもなる。『言語の力』は、数多くの科学的な研究を検証し、新しい言語を学ぶことの利点を紹介している。

まいにちフランス語を攻略する2024春夏

 

通勤中に録音した語学講座を聴くのは、我ながら良い習慣でした(自画自賛

2024年度も続けたかったのですが、イタリア語の応用編は再放送で、既に受講済の講座です(

なので、この春夏はフランス語応用編の再放送を聞きます。

 

タイトルは

フランコフォニーとは何か À la découverte de la francophonie」

世界のさまざまな国と地域で使用されているフランス語。歴史、使用されている地域の地理的要素の両面から、いっしょにフランス語の世界を旅していきましょう。

 

 

 

まず第1課2課と、フランコフォニー国際機関(OIF)の説明から始まりました。以下、ざっと聴いた感じ。

・日本人生徒の質問にフランス人先生が丁寧に説明する形で進む

・読取スピードは初心者に配慮して若干遅めに設定される

・コラムなどの脱線はなく内容は少し硬め、分量は若干長め

・熟語説明は丁寧、最後に仏訳させる演習もある

 

朝のけだるい通勤電車の中で聞くには良い構成だと思いました。あまり速くて柔らかすぎる内容だと、自分の理解が追い付かないので。

 

・・自分のフランス語学習は久しぶりになります。最近のフランス語の関わりは、大阪の観光ガイド()をしたことくらいでした。

イタリア語学習と産業カウンセラー講座が優先で、どんどん優先順序が下がっています。小説も読まなくなって久しいです。

でもやっぱり自分の語学学習の原点はフランス語への憧れ。これからも接点を保ち続けられるように意識していきます。

まいにちイタリア語応用編(ローマを巡ろう!)を踏破する

 

踏破しました。箇条書きでまとめてみます。

 

・半年間、ひたすらローマローマローマのローマ祭りでした。原田先生の強いローマ愛はよく伝わりました。

・マッテオ先生は各回で色々なトリビアを話してくれますが全体的に大人しい感じ。もう少し暴れてくれても良いかなと思ったり。

・スキッドの会話は短め、文法は直接、条件、接続、各時制をだいたい網羅しているけど演習量も控えめ。

・短文即答の演習をしたり、一通り文法を学んだ人が復習するのには向いていると思います。全くの初心者には厳しい。

・レベル的には初学相当、イタリア語検定で言えば5級~4級くらいのレベルくらいではないかと。

・ちなみに半年間、スキッドになった舞台はレッスン順に以下の通りです(画像はすべてWikipediaよりガイドラインに従い転載)

 

①1,2 テルミニ駅(1)
①3,4 テルミニ駅(2)
Ingresso della galleria da via Giolitti


②5,6 バス(1)
②7,8 バス(2)
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③9,10 サンタンジェロ城(1)
③11,12 サンタンジェロ城(2)
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④13,14 サン・ピエトロ広場
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⑤15,16 サン・ピエトロのクーポラ
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⑥17,18 ナヴォーナ広場周辺
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⑦19,20 パスクイーノ
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⑧21,22 ナヴォーナ広場
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⑨23,24 サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会
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⑩25,26 パンテオン


⑪27,28 コルソ通り


⑫29,30 スペイン広場
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⑬31,32 サンティニャツィオ教会


⑭33,34 ジェズ教会
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⑮35,36 カンピドーリオ広場
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⑯37,38 ゲットー
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⑰39,40 カメの噴水


⑱41,42 コロッセオ
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⑲43,44 サン・クレメンテ教会


⑳45,46 サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂


㉑47,48 サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
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21か所、丸数字順にローマ市街地図の中で表示すると以下のような感じです(スマホだと分かりにくいかも。②バスとか⑪コルソ通りは適当につけてます)

 

やっぱりローマは濃いですね。自分はこの街に、延べ36時間くらいしか滞在したことがないのですが、早く再訪したいものです。

 

・・次の春夏のまいにちイタリア語応用編は、以前の再放送なので特に聴く予定はありません。フランス語講座を聴こうと思っています。

産業カウンセラー養成講座を卒業する

 

取り敢えず一息です。

産業カウンセラー試験の受験資格を得るための、養成講座を卒業しました。

 

産業カウンセラー養成講座|一般社団法人 日本産業カウンセラー協会

自分は通っていたのは、大阪教室の土曜通学コース。

昨年の11月18日から、この3月30日まで4か月半、土曜日に15回、合計で105時間の講座を受けました。

 

1)実習の流れ

全体で30人強の参加者がいますが、基本は6~7人グループで構成・進行し、各グループに担任がつきます。

生徒はカウンセラー役、クライエント役、観察者に分かれて、ひたすら面接実習を重ねます。

少しずつ面接の目的は高度に難しくなっていきますし、それに伴って面接時間も伸びていきます。

面接後は先生が司会となって、全員で内容を振り返って討議し、次回以降の改善につなげていきます。

講座の具体的な中身は書けないので、15回の自分の大まかな感想だけ書いておきます。(自分の1行日記()から抜粋)

11月18日 9:30-17:30① オリエンテーション。とにかく受講生同士でひたすら話す。いきなり宿題が多く出されて戸惑う。

11月25日 9:30-17:30② 傾聴について色々学ぶ。周りのモチベの高さと自分の意識の乖離に悩む。受ける講座を間違えた。

12月2日 9:30-17:30③ グループワークの模擬面接ボロボロ。まだ当たり前だけど。クライエント役楽しい、会社の奴の悪口をベラベラ話す。

12月9日 9:30-17:30④ 模擬面接。少し時間長めに。伝え返し、感情を明確化も無理無理。カウンセリングの義務と制約が多すぎて詰む。

12月23日 9:30-17:30⑤ 宿題の対話分析ボロボロ。間違いばかり。みんなテキストの読み込み書き込みがすごい。

(年末に体調を崩してWeb課題がほとんどできず)

1月6日 9:30-17:30⑥ 新グループへ。正月明けの激務と睡眠不足が重なり全然ダメ。午後は眠気の戦いも。全部が最悪。

(奮起して、7日8日を使って一気にWebラーニング、Webテストを4月分まで全工程終わらせる。正気の沙汰でなかった)

1月13日 9:30-17:30⑦ 継続面接1-1。今回は相手が勝手にどんどん話してくれて助かる。流れを遮らず伴奏しきる。初めて充実感。

1月20日 9:30-17:30⑧ 継続面接1-2。自分はまだ見立ても甘いし決めつけが強い。他人が何を考えるかなんて分からないこと心に刻め。

(録音書き起こし逐語分析の宿題に倦む。自分のカウンセリングを書き起こして、どうすべきだったか自分なりの対案を書き込むもの)

2月3日 9:30-17:30⑨ リレーセッションとかいろいろ。自分の問題点は明確に。でも解決できない。

(仕事と講座に疲れて、合間に羽伸ばしに石垣島波照間島へ()・・この間に全部忘れてしまった)

2月17日 9:30-17:30⑩ 皆で逐語分析。各自の面接時のスクリプトを皆で読み寸評し書き込む。凄い勉強になった。

2月24日 9:30-17:30⑪ 元グループへ。難易度急上昇。皆すごく成長しているのに自分は何かノレない。

3月2日 9:30-17:30⑫ 継続面接2-1。30分長い。相手がどんどん話してくれて助かった。とにかく我慢して聞く。

3月16日 9:30-17:30⑬ 継続面接2-2。とうとう40分。相手の奔放な話題についていけず地獄の40分。ダメだ。

3月23日 9:30-17:30⑭ 継続面接2-3。出番なく腑抜け。観察者としての自分の見立てが何か浅い。面談時間長いと観察も大変。

3月30日 9:30-17:30⑮ 最終。最後の実習で大撃沈。見立てが全くできず。先生の心配そうな眼差し辛い。皆との成長の対比にズーン。

 

2)講義視聴(ウェブ)

・Web動画です。19科目103チャプター40時間超、全部を視聴しないといけません。基本的には教科書に沿った説明になります。

・動画視聴については、各チャプターの視聴画面に遷移した時点で受講済みフラグが立ちますが、受講管理画面で総視聴時間が分かるようになっているのでフラグを立てただけで見ましたって言い張るのは危険?

・前半は心理学知識主体で難しかったですが、自分には未知の分野で興味深かったです。後半は割と法律や社会情勢に関する説明が多く、分かりやすい反面、少し冗長に感じました。

 

3)理解度確認テスト(ウェブ)

・1)の講義の内容を理解できているか、動画と〇×テストが19科目で合計600題あります。長くてうんざりします。

・各科目ごとの合格要件は6割正解で非常に緩いです。自分は真面目にやったので平均正答率は9割くらいでした。

・筆記試験の短答式問題にそのまま出そうだなという直観があり、問題と答えを全部PDFにして落としておきました。

・1か月ごとに締切があり、4月15日までに全部終わらせるカリキュラムなのですが、自分は1月の3連休に終わらせました。後半は授業も他の宿題も重いことが想定されたので。


4)提出課題
(評価はA,B,C,Dの4段階評価。6つの課題のうち4つでB以上を取らないといけません。APはアクションペーパーの略)

・AP1(初日の体験)・・周りのモチベーションが高くて焦る、志が低いまま受講してしまったと、先生を困らせるような作文を書いた。何なんだ。

・作文1(子供のころの出来事)・・中学時代、同じクラスの好きな子から違う奴への思いを恋愛相談されて失恋を悟った話。貝になりがちな自分の成り立ちを書きました。

・AP2(基本的技法の体験)・・全然傾聴できてないし、自己一致してないからか、自分のカウンセリングが嘘くさいとか、色々と挑発的なことを書きました。

・作文2(自分とは何か)・・シャイで、そのくせ承認欲求が高くて、面倒くさい奴みたいなことを書きました。

・対話分析1 評価B・・カウンセラーとクライエントの対話スクリプトを見て自分ならどうするか考えるもの。他の皆の読込の深さを知る。これはAを取るのは難しい、相当に踏み込んで書かないとダメです。

・AP3(継続面接をして自分に気づいたコト)評価?・・決めつけすぎる自分についてひたすら反省。今読むと自嘲しすぎ。先生に媚びすぎ。

・逐語分析 評価B・・自分のカウンセリングの20分書き起こし。これはエポックメイキングでした。どう話したいとよかったかという部分をしっかり考えて書かないとAは取れない。

・対話分析2 評価?・・カウンセラーの対話を見て自分ならどうするか考えるもの。より難しい内容に。今度は深読みしすぎてしまったり。受け止めることができてないなと思った。

・小論文(自分の今後のキャリアと現状と課題について)評価A・・作文と同じ。資格を取って何をしたいのイメージが湧いたので具体的に書けました。課題の方は逐語分析のときに気づいたことをそのまま書いただけ。

・AP4(講座で自分について気づいたこと)評価?・・最後の作文。書きにくい主題。「なんでも決めつけすぎ」「自分だけが変じゃなくて皆も変」「自分もグループ内で役割を分担できた」という3つの知見を無理やりまとめました。

 

5)仲間

老若男女の様々なバックボーンの受講生の方が受講にきています。全体的に真面目で志望度が高い方ばかりです。

期間中脱落する方はほとんどいませんでした(殆どの方は30万円自腹で払ってるわけだからね)

励ましあいあったり、愚痴りあったりして、一緒に食事をしたりしながら、段々と仲良くなっていきました。

カウンセリングする中で自分のイシュー(関心事)を話す機会が多くなるので、互いがよくわかるようになるのですよね。

最終日の後に受講者懇親の打ち上げがありましたが、せっかく仲良くなった方たちと別れしないといけないのは辛いものでした。

(まぁ試験対策や合格後もまた会おうねという約束はしましたが)

 

6)所感

最後の面接実習は散々だったけど、欠席遅刻なく講座を完走してホッとしています。課題も全部期限内に提出したし、Webラーニング、Webテストも全部終わらせました。

イタリア語学習との両立は苦になりませんでしたが、毎回の土曜日の講座の後は疲労が本当にきつくて、日曜日まで毎回引きずりました(今日もそう)

講座で頭を使うこともそうなんだけど、人見知りな自分にとって、先生や他の受講者の方々と親和的に接し続けることへのプレッシャーもあったかなあと思います。

 

7)今後

これからが問題です。まだ養成講座が終わっただけです。

産業カウンセラー試験の受験資格を得ただけで、試験に合格しないといけません。

 

まず4月25日頃に養成講座の実習結果に鑑み、面接試験が免除されるかどうかの発表はあります。

が、他受講生の話を聞くに要件厳しく自分は無理です(俺が免除なら全員免除になってしまう・・)

そして6月23日に筆記、7月6日or7日に面接の試験が続きます。

合格率はそれぞれ6割程度らしいです。

筆記は何とかなると思うけど、面接がなぁ・・これからどうするか色々考えます。落ちたら養成講座料30万円を会社に返金しないといけない。

 

(4/27追記 実技免除されることになりました)

 

年配の英語Youtuberの方に嫉妬する

はてなブックマークで時々英語学習に関する記事が上がってきますが、この記事の方は凄いですね。

60を超えてから勉強をやり直そうと決意されたこと、市販の単語帳を100周繰り返すなど学習方法が徹底していること、好奇心が旺盛でポジティブなこと、など・・

資格的にも、まず半年で英検準1級を取ってから、5ヶ月後に英検1級をすぐ取ったそうで、そのステップアップの早さにも、ある種の凄まじさを感じます。

 

・・それにしても「年齢を理由に何かを諦めるには人生は長過ぎる」という言葉は染みますね。

自分も語学の種類は違えど、真面目に勉強を続けつつ、何かでその歩みを誇れるような語学学習キャリアを積み上げたいと思っています。

 

ちなみに、自分は英語については、実は2010年春から2011年の秋まで勉強していましたが、そこで飽きてしまって結局フランス語学習に戻りました。

TOEICは何回か受けましたが、英検は結局受けないままでした。正直そこまで自分を追い込む度胸もなかったですね。

(ブログにも色々書いてるけど、他人に読ませることを全く想定していなかった時期で、内容も稚拙で恥ずかしいので、カテゴリーはまとめていません)

これが人間か(Se questo è un uomo)を読む

イタリア文学の踏破シリーズの続き。

プリモ・レーヴィの「これが人間か(Se questo è un uomo)」を読みます。

イタリア語の原典で読む本としては、もう7冊目です。フランス語の時もそうだったけど、いったん文学沼に嵌ると中々抜けられないですね。

 

第二次大戦時に、イタリア籍のユダヤ人として強制収容所に収容されたときの体験を描いたノンフィクションだそうです。

主題が非常に重いですが、こういった感情を強く刺激されそうな読み物も味わってみようと思ってチョイスしてみました。

 

同時に、日本語版も買いました。

レーヴィがナチスユダヤ強制収容所から救出されたのは1945年1月27日。自宅に帰り着くとすぐに、彼は記憶を頼りに、本書の執筆にとりかかった。飢えと寒さ、不潔な寝床、病い、そして死にゆく人々…。過酷な強制収容所での生活が非常に緻密に、きめ細かく記されている。ものを考えることが死につながるほどの極限状態にあって、人間の魂がいかに破壊されていくのか。体験を書くという行為は、アウシュヴィッツで全面的に否定された自己の人間性を回復する作業でもあったのかもしれない。生還以来、その体験を証言してきたレーヴィの集大成的ともいえる古典的名著『アウシュヴィッツは終わらない』の改訂完全版。

 

日本語版は、あくまでも訳出ができないときの、解釈に迷ったときのサポート用に使います。

今の自分の実力で、イタリア語の原書だけで満足行くように読み進むのは厳しく、もう少し経験が必要かなと思います。

今回は、書写は難解な部分だけにとどめてズンズン読み進むつもりなので、1ヶ月程度で踏破できればと思います。

キリストはエボリで止まった(Cristo si è fermato a Eboli)を踏破する

イタリア文学シリーズです。こちらも踏破しました。

結局、ほぼ原書全文を書写しながらじっくり解読する作業をしたので、1月24日に取り組み始めてから50日かかりました。

毎日面白く読みました。これは傑作ですね。没入しながら読み進めることが出来ました。

 

著者はカルロ・レーヴィ。画家であり、医者であり、著述家であり、のちには上院議員まで勤め上げたという、非常に恵まれたバックグラウンドを持つ人物です。

内容は、著者が反ファシズム活動のかどで捕えられ、南イタリアガリアーノ(実際はアリアーノ)という山奥の寒村に流刑に処された際の、村人との交流記録をまとめたものです。

 

話の中で時は淡々と流れていき、レーヴィは村民との交流を重ねていくのですが、彼自身の心情表現は殆どなく、自身のフィルターを薄くした描写が特徴的です。

当時のファシズム政権によるエチオピア侵攻に対して、当時の村の人々はどう感じ、どう振る舞っていたのかみたいな描写が生々しく、興味深く読みました。

 

題名は独特ですが、これはローマ・キリスト教的価値観が南イタリアには伝播せず、同地に救いようのない貧困を帯びた別の文化・風土が存在していること示すための比喩表現です。エボリに何かがあるわけではありません。

 

文体は同じ流刑囚だったパヴェーゼの小説に比べるとシンプルで、構成も分かりやすく、まだ取り組みやすいです。

ただし、重みのある風景描写や、止めどなく溢れ出てくる登場人物の圧迫に最初は気圧されるかもしれません。

加えて、段落による改行が殆どない構成なので文字圧が強いです。慣れるまでは流れてくる情報量の多さに苦労しました。

でもじっくり精読して、読み終わって進歩を実感しています。読解においては相応に自信を持てるレベルになってきたんじゃないかと思います。

 

ちなみに日本語本は、訳出が難解な部分、固有名詞、ラテン語表現などを理解するために使いました。

当時の時代背景の理解も必要ですし、原書だけで完全に読み解くのは難しかったと思います。