古文単語も結構出てきたので、並べてみます。
※1 まだまだたくさん確認漏れがあります。(現状、見つけては追加している)
※2 冠名付きの馬は含みません(「ヒシ」アケボノとか、「マチカネ」チコウヨレとか)。Weblio古語辞典にあるものを中心に掲載しています。
※3 単語の成立年代は古代から江戸までバラバラです。今の時代も普通に使われている言葉、地名、場所は極力取り除いています。
※3 JRA・地方登録馬を含みますが、70年代以前の登録馬および、海外の登録馬は含みません。そこまでカウントするとキリがないため。名前が同じ馬は一頭だけ掲載します。
※4 ★はGⅠ競争の勝利馬、☆はGⅡ、GⅢ競争の勝利馬(いずれも海外、交流競走含む)を指します。
アオカチ(Aokachi,2016)・・(名詞)青褐。色の名前で黒に近い藍色を指す。『正倉院文書』の中に記載がある
アサキユメミシ(Asakiyumemishi,2008)・・(成句)いろは歌の構成要素。「色は匂へど散りぬるを 我が世誰ぞ常ならむ有為の奥山今日越えて浅き夢見し酔ひもせず」。直訳すると「浅はかな夢を見ていた」
イザヨイ(Izayoi,2022)・・(名詞)十六夜の月、陰暦16日。また転じて躊躇うこと、躊躇すること
エタリオウ(Etario,2015)・・(感動詞)うまく仕留めたとき、また、それ来たと応戦するときに発する語。動詞過去形「得たり」に感動助詞「や」と感動詞「おう」が繋がったもの
カガリビ(Kagaribi,1982)・・(名詞)夜間の警護・照明や漁猟などのために炊く火。『源氏物語』の巻名にもあり、光源氏と玉鬘の贈答歌「篝火にたちそふ恋の煙こそ世には絶えせぬほのほなりけれ」「行く方なき空に消ちてよ篝火のたよりにたぐふ煙とならば」に因む
カジャ(Kaja,2008)・・(名詞)若者。若輩(元服して冠をつけた少年の意味が転じたものとされる)
カブキモノ(Kabukimono,2010)・・(名詞)江戸時代前期,江戸その他の都市を舞台に反体制的行動を展開した武士,奉公人などを指す(傾きという言葉はかたよった異様な風俗や行動をいう)
☆カラクレナイ(Karakurenai,2014)・・(名詞)鮮やかな濃い紅色(唐紅、韓紅と書き、舶来品の紅色のことを指した)
シノノメ(Shinonome,2021)・・(名詞)太陽が昇り始める前に茜色に染まる空および、明け方に東の空にたなびく雲。江東区をはじめ、日本の各所に同名の地名が存在する
タカミクラ(Takamikura,1989)・・(名詞)高御座。即位や朝賀などの重大な儀式のとき、大極殿または紫宸殿の中央の一段高い所にある天皇の座所。玉座
タマユラ(Tamayura,2011)・・(副詞)しばらくの間、わずかな間、しばし(玉響と書く。勾玉同士が触れ合ってたてる微かな音が転じて副詞になった)
バサラ(Basara,2020)・・(名詞)婆娑羅。人目を驚かすような派手で華美を競った出で立ち、振舞(室町時代初期に流行し、後の戦国時代における下克上の風潮を形作った)
ハルハアケボノ(Haruwa Akebono,2017)・・(成句)清少納言の随筆「枕草子」の書き出し。「やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる」と続く
マスラオ(Masurao,2014)・・(名詞)立派な男。勇気のある強い男。ますらたけおは転化したもので「益荒男」と書く
ムメ(Mume,2021)・・(名詞)梅、梅の実(季語は春)
モノノフ(Mononofu,2014)・・(名詞)朝廷に勤める官人、武士
ユウヅツ(Yuzutsu,2012)・・(名詞)夕星。西の空に見える金星。 宵の明星
追加で、いにしえの名馬や刀などの固有名詞も挙げておきます。
イケヅキ(Ikezuki,2015)・・(名詞)池月(諸説あり)。源頼朝が所有した伝説の名馬の名前。宇治川の合戦でスルスミと先陣争いをした逸話などで有名
クロクモ(Kurokumo,2009)・・(名詞)黒雲。武田信玄の愛馬。気性が非常に荒く信玄以外騎乗できなかったといわれる
シロイシカゲ(Shiroishi Kage,2015)・・(名詞)白石鹿毛。 伊達輝宗から織田信長に送られた奥州一と謳われた名馬の名前
ソーササモンジ(Soza Samonji,2014)・・(名詞)宗三左文字。南北朝時代に作られたとされる日本刀。三好宗三、武田信虎、今川義元を経て、織田信長も所蔵した。京都市北区の建勲神社に収蔵
シシオウ(Shishiou,2014)・・(名詞)獅子王。平安時代に作られたとされる日本刀の名前。鵺を仕留めた恩賞として天皇から源頼政に下賜されたとものとされる。東京国立博物館に収蔵
スルスミ(Surusumi,2002)・・(名詞)磨墨。源頼朝が所有した伝説の名馬の名前。宇治川の合戦でイケヅキと先陣争いをした逸話などで有名
セイガイハ(Seigaiha,2016)・・(名詞)青海波。源義経の愛馬。元々は雅楽の装束の名前で、同心円を互い違いに重ね、同心円の一部が扇状に重なり合った幾何文様を指す
ソハヤ(Sohaya,2021)・・(名詞)騒速。坂上田村麻呂が所有した刀の名前。日本刀のルーツになったともされる。兵庫県加東市にある御嶽山清水寺に収蔵。
ランジャタイ(Ranjatai,2010)・・(名詞)蘭奢待。聖武天皇のときに唐から献上された名香。極上の伽羅の香で、東大寺にも納められた