分光分析用望遠鏡設置

ベランダ観測所に望遠鏡2台設置。手前は40cmシュミカセで眼視による矮新星増光モニター用、
奥は20cmシュミカセ分光分析用。とりあえず2台置けてほっと一息。
これから分光器と冷却CCDカメラの操作、データ解析、赤道儀の極軸合わせ等の課題あり。
分光への道は厳しく遠い…。

2016謹賀新年

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
(最近はSNSばかりやっててブログの更新を随分さぼってました。)

昨夜は透明度、気流の状態もよく、おまけにSS CYG(はくちょう座SS星)のバーストもあり最高の大晦日でした。

昨年1年間の目測数も21,000台に達し、記録更新中。1月には総目測数も100,000を予定しています。というわけで「変光星道」まっしぐら!!


光度曲線の100年(かんむり座R星の場合)

変光星「かんむり座R星」(CRBR)の過去100年間の光度曲線です。
私の観測データは青いところで約5年分、ほんのちょびっとです。
ここ1年間で結局6等までは復光せず再び減光を開始、現在12等台です。
そんなことより驚いたことは戦時中も普通に観測されていたということ。
この伝統を絶やさないためにもこれからますます観測に精進しないと!!
(VSOLJのアプリで作図)

レトロ望遠鏡3機 売却のご紹介

1900年前後に海外で作られたレトロ望遠鏡を知り合いが放出するとのことで、そのご紹介です。
いずれも真鍮製で焦点距離は最近あまりみかけないF15です。
1.アメリカ製ボシュロム10センチF15
  1920年頃のアメリカ製。コロラド州の公共施設で使用。カビ無し。コーティング無し。
2.アメリカ製8センチF15
  1900年頃のアメリカ製。カビ無し。コーティング無し。
3.フランス製E Vion社7センチF15
  1800年代終わり頃の製品。対物にカビの痕あり。
  木箱や木脚の接着剤に難あり。木脚などはオーク材、箱はウォールナット材。

■ご希望の部分があれば撮影するとのこと。
 価格等は要相談。とりあえずこのブログにご連絡をお願いします。
上から順に
10cm全体、10cm接眼部、
8cm全体、8cm接眼部、
7cm全体、7cmレンズ部





変光星の話題を二つ。

変光星の話題を2つ。
まず3月初めにご紹介しました「かんむり座R星」(R CRB)のその後です。7等から6等台目前だったのですが御覧の通り暗くなってしまいました(泣!)。再び増光してほしいものですがこのまま14等台まで一気に減光かも。双眼鏡ではまもなく見えなくなりシュミカセで追跡するしかなさそう。
いて座第二新星はその後、増光、減光を何度か繰り返しながら全体として暗くなってきています。それでもまだ6等台。こちらはもうしばらく双眼鏡でも楽しめそう。
それにしてもこの二つの光度曲線、それぞれ特徴があって美しいですね。

まもなくこちら関東も梅雨入りしそうです。しばらくはこれまでの観測データで光度曲線を作って楽しむことにしましょう!!
(「VSOLJ LIGHT CURVE GENERATOR」による作図。曲線の中の青い点が私の観測データ、赤は他の観測者のデータです。)

かつきワークショップ

これまで3台の特注ピラーを作製していただいた「かつきワークショップ」さんにまたまた(?)、行ってきました。
市販のピラーではうまく望遠鏡を設置できないお客さんは結構多いようで最近作製したものは「反射望遠鏡屈折望遠鏡など鏡筒の種類や大きさにあわせて高さを調整できるピラー」、「狭いベランダでも設置できるピラー」だそうです。この他に私も20cmシュミカセ用の鉄製ローコストピラーを作製していただきました。今後もお客さんの要望に沿ったオリジナルのピラーをどんどん作っていきたいと言っておりました。




簡易分光器

子ノ星(ねのほし)教育社の直視分光器です。
組立式の200円の分光器ですが波長目盛りもあり、なかなかユニークです。
そういえばこれ以外にも簡易分光器が既に3つある。
20cmシュミカセにはSA100という分光器もついてるし。
最近、分光づいてるなー