プログレ温故知新(?)

家を出るときに,iPodで何気なくシャッフル再生スタートすると,1曲目からDream Theaterの“Octavarium”が。がぉーっ,いきなり24分かよ(笑)
しかし,元々プログレ志向の強いバンドとはいえ,ここまで70年代的な“まんまプログレ”してる曲というのも,これが初めてじゃないだろうか。
というわけで,今日はそんな自分の“思い出のプログレ・アルバム”を紹介。
 
Foxtrot

Foxtrot


これはもう定番といってもいいだろう。自分にとってプログレといえば,このバンドの名が真っ先に浮かぶ。初期の作品をいくつか聴いた後辿り着いたのがこれ。わずか6曲(しかもうち1曲は2分足らずのインスト)でありながら,このアルバムを強烈な存在たらしめるのが,23分の知る人ぞ知る名曲“Supper's Ready”…多感な(?)高校時代にこんなのに出会ったら,そりゃもうショック受けない方がおかしい。クライマックスの,9/8拍子(リズム隊)+4/4拍子(キーボードソロ)の同時進行は何度聴いてもスリリング!
 
Once Around the World

Once Around the World


こちらは,プログレバンドというわけじゃないけど,個人的にめちゃくちゃ思い入れありまくりなので。“我が心のNo.1バンド”と言ってもいいくらい。本当に好きだった…
この2ndアルバムは,彼らが残した3枚のスタジオアルバムの中で,最もプログレ色の強い作品。なかでもやはりGenesisの影響が色濃く感じられ,個人的には一連の流れですんなりと馴染めた。素晴らしいテクニックと溢れんばかりのハート,野性味と優しさ,ヘヴィさとポップさを併せ持つ独特のサウンドに,完全にノックアウトされてしまったのだ。よりストレートなロック色の強い3rd「Eat Me in St. Louis」もおススメ。(自分は3rd→2ndの順で聴いたので,1stがちょっと物足りなく感じた部分もあるのだが)
 
それにしても思うのは,この時代の彼らの描く精神世界。ホントもう,わけわかんない(笑)…ドラッグでもやりながら詞とか書いてんじゃないかと。まさに白昼夢。妄想もここに極まれりという感じのぶっ飛びようなのだ。
まぁ,ドラッグは罪だとしても,作品に罪はないからね。獄中で名曲が生まれることだってあるだろうし。芸術というのはそういうものだ。