ねこようかい 1-9 雑感

 ねこのようなようかいのような"ねこようかい"との暮らしを描いた4コマ漫画。

 9巻まで重ねて今更知ったのですが、ねこようかいの可愛さにめろめろになり、大ファンとなりました。
 もうね、ほんとうにキュートなんですよ!

 まず"のっぺらぼう"のねこようかい。真っ白のもちもちの顔で突然ニッと口を出して驚かそうとする悪戯っ子。そのわかりやすい悪戯っ子さと悪戯が成功した時の反応が可愛くいとおしいし、長く一緒にいると顔がない時でも感情がわかってきて、写真を撮って人に見せて曰く、

 
  (ねこようかい P17)

 つまりはまあ自分の猫の自慢。
 あるいは"ひゃくめ”というねこようかいは体中に目が出現するので夜道で反射して明るくなって、下僕を迎えに来てくれると丸わかり。

 
  (ねこようかい P25)

 ちょっと普通とは違うねこようかいそのものが可愛くて、人とのかかわりの態度と反応が可愛くて、人が起こす癒されとか感謝とかはたまた困惑とかの反応にまたほっこりする、そんな好循環がぐるぐる回る4コマがどんどんお出しされていきます。
 こんなにいいんですか! すごくないですか! 大好き! という感じで、幸いなことに9巻まで溜まっていたのでかなりの量のねこようかい要素を浴びて、最高に幸せな読書体験の一つとなりました。
 

 どのねこようかいも甲乙つけがたく選び難いのですが、いっちゃん心をつかまれた子を今上げれば――"ころぽっくる"となります。

 
    (ねこようかい ショキショキ P35)

 これがまあなんてちっちゃくてかわいいこと。
 胸ポケットにはいっちゃったり、猫がPCを邪魔しようとしても邪魔にならなかったり、いびきがほのかだったり、ああどれだけ可愛いのか筆舌に尽くしがたく、もう是非読んで欲しい。
 ただ、日によって、心を読んであたふたしながら一緒にいてくれる"さとり"もいいし、ふわふわたくさんの"けせらんぱさらん"もいいし、繰り返すだけの言葉に意味がなさそうでありそうできゅんとする”やまびこ”もいいし、と思い返して可愛さに浸りながらただひとりを選ぶのに艱難辛苦することとなります。心の底からどの子もいいんですよ。


 以上。繰り返しになりますが、最高、大好き。

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