右翼を批難すると「エラい!」と褒められる不思議。

以前、本屋で「ヤクザに学ぶ交渉術」とかいう本を見つけて首をひねった思いがある。
ヤクザは卓越した交渉術で一方的にも思える有利な商談を成立させているから恐れられているワケでは無い。あの人たちの交渉術とはもっぱら「金出さないと、オマエのケツをガチホモにレイプさせて、拷問して殺してその死体を変態にくれてやって、この世から肉体が消滅するまで陵辱してやるぞゴラァ!」と暴力を傘に脅すだけだ。『組』という看板の下に集まる組織的な暴力集団が恐いだけで、それが無ければヤクザな交渉術など成り立たない。後ろ盾が無いと解っていれば「このゴムひも1万円で買え!」と強面でガナられても、五月蝿いなあっと、正にハエを追い払う様にシッシッっとあしらうのみだ。
私は実際にその本を読んでいないから、もしかしたらそれ以外の高度な交渉に迫られたヤクザ特有の卓越した交渉術が書いてあるのかもしれないけれど。しかし、社会生活の中で実際にヤクザの交渉術なんて物を行使すれば、周りからうとまがられるだけで良い事など無いだろうから、どっちにしろそんな物には一銭五厘の価値も無い。

映画「靖国」問題について。色々と読んでみたのだが、要約すると「圧力に負けて/自主規制で上映をやめるのはけしからん。上映するのが映画館の義務だ。」となるだろうか。田原総一郎は「上映しないのは日本の恥だ。」とまで書いている。

一水会顧問、鈴木邦男バルト9での上映中止を受けて書いた“主張”(http://kunyon.com/shucho/080331.html)では、『街宣車を〈武器〉として使うことには反対だ。』とまったく当たり前の事を言いながら、『どんな映画でも、まずは、上映させたらいい。その上で、大いに議論したらいい。それだけの話しだ。』と書いている。
率直に言わせてもらおう。鈴木邦男は馬鹿だ。
いままで右翼がどれだけのスクリーンを刃物で割いたのか知らないのだろうか?どれだけの悪人が裁判を受ける権利を奪われ右翼によりあの世へ送られたのか?咎の無い表現者が右翼により肉体的な傷を負わされたのか知らないのだろうか?
問題は右翼が議論になる前に暴力を行使する事であって、その暴力が議論の決裂の結果ですら無い事なのだ。
それを「怖がるな」と言うのは自分以外の人間が物を考えたり感じたりする事を根本的に理解していない、自己中心的なガキのたわごとと同じだ。
そして、最新の「「ニュース23」は偉い!」のタイトルでの“主張”は『〈責任者〉探しが始まっている。〈悪役〉探しが始まっている。映画「靖国」の上映をつぶしたのは一体、誰だったのか、と。』という書き出しで

 だらしがない。情けない。皆、〈責任〉はあるだろう。少しでも「責任がある」と言ったら、そこだけにドッと批判が集中すると思ってるのか。それが怖いのか。? 私は自分の責任を感じる。痛切に感じる。はっきり言おう。この問題は全て、私の責任だ。申し訳ない。私に力がなかったばかりに、こんなことになってしまった。お詫びしたい。

と続く。
やはり右翼の(いくらか譲って、鈴木や鈴木の顧問する一水会では無いにしろ)暴力にはまるで言及していない。これでは、成人式で“ヤンチャ”しちゃうガキと同じだ。
これだけでは「すべて私がわるうごーざーいーまーしーたー!はーいはいっ!どうせオマエらオレに責任取らせる事もしないだろうし、言うだけだったら全くタダだし!はぁ〜まったくふがいないですなあ!ボクちんわるいこッ!」と、うがった受け取り方しか出来ない。なぜなら、“一銭”の責任も負っていないからだ。
政治集団?まあ良いだろう。愛国者?そんな呼称は個人の自由だ。しかしある事件の全ての責任は自分にあるとしながら“一銭”の責任も負うつもりも無いのなら“社会人”では無い。ついでに言えば氏が好んで使う『日本男児』でも無い。モラトリアムを延長しすぎのふぬけたガキだ。右翼の常套句だが、どっちが「平和ボケ」だか。
鈴木が言及する「ニュース23」は私も見た。銀座シネパトスに一人で街宣車で乗り込み「『紅いコーリャン』の時にスクリーン切り裂いた事件、ああいうのがまた起こるかもな・・・」とヤクザばりの脅しをした事を得意げに語っていた。
それを放送した事を指して「エラい!」と言っているのだが、そもそも何でその事が「エラい!」と称されるのか。それはもちろん来るであろう右翼の暴力に負けずに放送した事についてであろう。右翼は当然の様に暴力を使う。人を刺し殺す。しかし、そんな暴力を前にしながらも放送したから「エラい!」のだ。
アホか?
なぜ右翼は暴力をふるうものだと始めから治外法権の様な存在になってしまっているのだろうか?なぜ、その特権をまったく無自覚に行使しているのか?それが、末端の構成員だけならともかく、度々右翼の言動を否定的に書いている鈴木ですら、その特権を当然の物だと思い込んでいるのか?
現状では、右翼とは、まったく甘えたクソガキ集団だとしか言えない。もし、鈴木なり右翼なりが本当に「靖国」上映についての責任を自覚していると言うのなら、自分で労働した対価(誰かを脅してかすめた金じゃなく)を出して、会場を借り、配給会社にキチンと金を払ってフィルムを借り、無料の上映会を開く他に責任の取り方は無い。
金が無いのなら街宣車を売り払え。さもなければ右翼どもに自らの主張をガナる権利など無い。人の権利を奪っておいて、何が『主張の場が無い』だ。笑わせるのは寄せと志村けんで充分だ。
それが出来ないのなら鈴木の言葉など便所の落書きと過不足なく等価値でしか無い。

mixiの例のアレ

ボク自身がミクシィに上げている日記は友人まで公開の二束三文にもならない「ネコを見たよ。かーわいー!」とか「いぬワンワンワン、ネコニャーニャーニャー、カエルもアヒルも(原田伸郎の声で)ガーガーガー」とか、そんなのばかりで町山氏の様に『金取って文章書いてるオレの日記を突然取り上げるな!バカー!』という怒りに納得はするけれど、一緒になって『ふざけんな!ミクシィ!』と拳を振り上げるには肩身が狭い。
ただ、ボクのマイミクにはプロで文章を書いている方がいて、その人たちの日記は本当に楽しみにしている。その楽しみを奪いかねない今回の規約改定にはやはり『ふざけんな!ミクシィ!』と拳を振り上げたい。
現在(3/4 午後9時現在)ミクシィのトップには『変な意味に取るなよう・・・勝手に書籍化なんてしないよう・・・』というごめんなさい文がアップされているのだが、未だに規約自体に変更は無いので、勝手に書籍化(というか、文章を引用しての商売)ができる権利を手放す気は無いらしい。
今まで、ミクシィには日記を削除されたり、その事に対してのメールに何の返答も無く無視されたりしてきたので、今回も市井のバカの言う事に対してなど、のれんかヌカかヘラヘラ逃げまわるのは目に見えている。
なら、何が出来るか?
そういう場合、ボクは『自分なら何をされたくないか?』を考える。ボクがミクシィ運営側にいたら。直接の抗議メッセージは無視するだろう。プレミアム会員であったとしても、たかだか月額315円。無視だ。
誰に叱られるのが一番嫌か?誰に迷惑がかかるのが一番嫌か?どの会社の社員が長期に渡る陰湿ないたずらを受けたら嫌か?どの会社の社員が電車の中で突然チカン呼ばわりされたら困るか?どの会社の商品売り上げが落ちたら嫌か?

株主

http://www.tokyoipo.com/top/ja/index.php?id=pre&seqid=1655
ネットエイジキャピタルパートナーズ 業務執行組合員 ネットエイジキャピタルパートナーズ(株)9.34%
(株)サイバーエージェント7.83%
ネットエイジキャピタルパートナーズ(株)7.14%
バタラ ケスマ4.53%
塚田寛一1.37%
小割洋一1.37%
生田将司1.10%
片山正業0.82%

3/4付けで広告を出しているスポンサー

東京スター銀行
ニコン
NTTコミュニケーション
au
ソフトバンク
集英社
株式会社インテリジェンス(「DUDA」)
リーバイス
株式会社ムトウ
株式会社アイケイコーポレイション(「バイク王」)
ボーズ株式会社(スピーカーのBOSE

まぁ、簡単なところでスポンサーへ「アタナの会社が広告を出しているmixiで、ヒドい搾取が出来る仕組みを作ろうとしているので、アナタの会社の商品は買わないし、周りにも買わない様にすすめます。」とメールを出すとか。
もしも、上記の会社と何らかの取引があるのなら営業さんに上記の理由で以降の取引を見直すよっと脅すとかね。