講義を聴講(Winter Quarter)

Corridor
Winter Quarterが始まって2週間が経ちました。Winter Quarterでも、Fall Quarterと同様、幾つかの講義を聴講しています。偶然にもWinter Quarterは無線通信関連の講義が多くあり、このWinter Quarterで帰国する私としては運が良かったなと思っています。聴講している講義は以下の4つです。

Prof. Goldsmithの講義で、Fall Quarterの講義(Wireless Communications)の続きとなる講義です。Fall Quarterの講義では教科書の前半部分を扱いましたが、この講義では教科書の後半部分を扱います。具体的には、マルチユーザシステム、セルラシステム、アドホックネットワーク、コグニティブ無線、センサネットワーク、クロスレイヤデザインなどといった、より応用的なトピックを扱うようです。ちなみにProf. Goldsmithはここ数年、会社の設立やサバティカルなどでしばらくこの講義は休んでいたそうで、前回、この講義を行ったのは2004年ということでした。今年にたまたま来た私がこの講義を聴講できるのはとても運が良いと言えます。また、Fall Quarterの講義同様、彼女はとても早口で板書を書くのも速いので、講義についていくのが大変です。

Prof. Weissmanの情報理論に関する講義です。この講義では、エントロピー相互情報量などの基礎、可逆・不可逆情報源圧縮、通信路符号化、などを扱うようです。なお、講義はコースリーダを基に進めていくようです。Prof. Weissmanは丁寧に板書・説明してくれるのでとても分かりやすいです。情報理論は日本でも勉強して大体知っているのですが、復習のために聴講しています。

Prof. Kattiの無線ネットワークに関する講義です。この講義では、MACプロトコル、メッシュネットワーク、ネットワーク符号、コグニティブ無線、車々間通信などを扱うようです。Prof. Goldsmithの講義と重複する部分があるようですが、Prof. Goldsmithの講義がより理論的であるのに対し、この講義では実装などのより実践的なトピックを扱うようです。Prof. KattiはこのWinter QuarterからスタンフォードにやってきたAssistant Professor(日本でいう助教)で、MITの出身です。彼はネットワーク符号の研究で有名で、私も彼の論文を読んだことがあります。ですので、彼がスタンフォードにやってくると知ったときはかなり驚きました。今学期から新たに始まる講義を聞けるとはまたまた運が良いと言えます。

Prof. PaulrajのMIMOに関する講義です。この講義では、MIMO、マルチユーザMIMO、OFDM、時空間符号、などを扱うようです。何とProf. Paulrajは近々引退されるようで、この講義は今年で最後だと仰っていました。最後の講義が聴講できる私は、またまたまた運が良いと言えます。ちなみにProf. Paulrajは私が現在お世話になっている教授です。

ちなみにFall Quarterにとっていた講義はこちらで、その講義の感想はこちらです。

Ricoh GR Digital III買いました

最近、写真&カメラが楽しいです。カリフォルニアは日差しが強く、写真が綺麗にとれるので、こちらに来てからカメラにはまってます。ついには、今までの普通のデジカメでは物たらなくなり、先日、高性能のカメラ(Ricoh GR Digital III)を買ってしまいました。これはスタンフォードにVisiting Scholarとして留学されていた塩澤さんという方のブログ(shiology)を見て、ずっと欲しいと思っていたカメラです。これはコンパクトカメラですが、レンズがデジタル一眼並に良く、かなり綺麗に写真が取れます。また、設定も自由自在。ただ、手ぶれ補正機能が付いていないのと、レンズが単焦点なのでズームなどはできません。購入を検討されている方はその点を気を付けてください。デジタル一眼の購入も考えましたが、携帯性が悪いので、今回はやめました。
ただ、カメラを買ってからというもの天気がかなり悪く、まだカリフォルニアの青空が撮れていません。しかも、これからの時期は雨季らしく、天気の悪い日が多くなるのだとか。何というタイミングの悪さ!
ちなみに今まで撮った中でのベストショットはこちらです。どちらもキャンパス内の建物を撮ったものですが、驚くほど綺麗に撮れました。
Clark Center
Memorial Church

Fall Quaterの講義の感想

全20回の講義がすべて終わりました。Fall Quaterは2つの講義を聴講していましたが、どちらもかなり内容の濃い講義でした。以下、それぞれの講義の感想です。

猛烈な勢いで講義が進んで行き、なんと教科書の1〜13章を18回の講義で終わらせてしまいました(+最後の講義1回は学生からリクエストがあった内容をする)。日本でこんな講義スピードだと、ほとんどの生徒はついていけないのでは?と思うくらいです。ただ、講義の進め方はかなり良いなと思いました。授業の最初(10分程度)にその講義でやる内容をパワーポイントのスライドでざっと説明し、その後に細かい内容を板書しながら説明していくというものです。また、毎週、教科書の章末問題から宿題(7問程度)が出ます。宿題は教科書をちゃんと読まないとできないので、この宿題をやるだけで、かなり力がつくと思います。最後の講義は、現在の無線通信の研究課題などについてだったのですが、これはかなり参考になりました。そのスライドはこちらです。無線通信の研究テーマで困ってる人はここから何かピックアップしてみては?と思います(笑)。最後にどうでもいい話ですが、Prof. Goldsmithが講義中、何度も「ナカガーミ!」というのを言っていていたのが印象的で、やはり仲上先生はすごいのだなと実感しました。

前半の10回の講義の内容は比較的ついていけていたのですが、後半になると、どんどん難しく(数学的に)なっていきお手上げ状態になっていました。後半では上界や下界を求めるという理論的な話ばかりだったので、私の興味も薄れていったというのも事実ですが。

また、どちらの講義もプロジェクトというものがあります(Prof. Goldsmithの講義は希望制)。これは、それぞれの学生が教授から与えられた研究課題に取り組み、最後の講義で研究結果を発表するというものです。研究課題のレベルはかなり高いのですが(日本ではマスターの学生が取り組むレベル)、スタンフォードの学生はそれでも何とかやってしまうのがすごいところです。研究結果も、そのまま国際学会に投稿できるのでは?と思うくらいレベルが高いです。

Big GameそしてShabuway

Big Game
今日はBig Gameへ行ってきました。Big GameというのはスタンフォードとUCバークレーとのアメリカンフットボールの試合のことで、数ある大学対抗戦のなかでも一番盛り上がる試合です。この日、スタンフォードの学生はみんな赤い服で、Beat CalやCal sxxkなどと書いたTシャツを着てたりと、キャンパス全体がお祭りのような雰囲気です。ちなみに試合をみるためには普通、チケットを買う必要があるのですが、スタンフォードの学生IDを持っていれば無料でみることができます(開場前に並ばなければなりませんが)。今回、初めてアメフトというものを見たのですが、ボールを持っている人を行かせるために、色々なところでボールを持ってない人同士でもぶつかりあって、まさに格闘技という感じです。また、海外の人はやはり盛り上がり方が凄まじく、みんな叫びまくりでした。ちなみに、今回はあのタイガーウッズが来て、コイントスの役を務めていました。生タイガーに会えて感動です。なぜタイガーウッズが来てるかというと、彼はスタンフォードの元学生なのです(卒業はしていません)。試合の内容としては、はじめスタンフォードが優勢だったのですが、後半でバークレーがあっさりと逆転し、結局、34-28でバークレーの勝利でした。
噴水 Beat Cal!
Big Gameの週は噴水が赤くなったり、垂れ幕がかけられたりします。また、Hoover Towerも赤くライトアップされると聞いていたのですが、今年は赤くなっていませんでした。不況のせいで予算がカットされたのでしょうか。
Shabuway Shabuway
Big GameのあとはMountain ViewにあるShabuwayというお店でしゃぶしゃぶを食べました。ここでは、通常のだし汁とSpicy Miso Brothというスープの二つから選べます。今回はSpicy Miso Brothというものを頼んでみましたが、韓国風のスープという感じでした。ここの肉は神戸牛とメニューに書いてあったのですが、肉の質は期待したほどではありませんでした。ただ、値段(Regular $12)を考えればリーズナブルだと思います。

韓国人ポスドクのFarewell Lunch

今日は、韓国人ポスドクが今月末に韓国に帰国するということで、ラボグループみんなでFarewell Lunchに行ってきました。このポスドクの方は、Korea UniversityでPh.D.を取得したあと、スタンフォードで1年間ポスドクをして、来月からはSAMSUNGで働くということです。彼は非常に陽気な人なので(突然、片言の日本語で「アムロナミエ!」とか言ったりします。)、彼がいなくなると寂しくなります。SAMSUNGでの仕事は大変だということですが、是非、頑張って研究してほしいなと思います。
ちなみにお店はポスドクの方が一押しのCho Sun Myun Oakというところでした。彼曰く、このお店は韓国の料理と同じ味なのだとか。カルビやプルコギ、石焼ビビンバなどを食べましたが、どれも美味しく、大満足でした。是非、また来たいと思います。

Kailath Lecture and Colloquium

Kailath Lecture and Colloquium Kailath Lecture and Colloquium
先日、スタンフォード大学主催のKailath Lecture and Colloquiumに行ってきました。このKailath LectureというのはProf. Kailathの業績を記念して行われる講演会で、今年で5回目となります。Kailath Lectureでは毎回、無線通信の分野の著名な研究者の招待講演があるのですが、今年は何とViterbiアルゴリズムで有名なProf. Viterbiでした!名前だけは何度も聞いたことがあるのですが、まさかご本人の講演を聞けるとは思ってもいませんでした。ちなみに過去の招待講演は以下の通り、名だたる研究者ばかりです。

  • 2008 Rudolf Kalman(Kalmanフィルタの考案者)
  • 2007 David Forney(連接符号・Forneyアルゴリズムの考案者)
  • 2006 Jacob Ziv (Lampel-Ziv符号の考案者)
  • 2005 Robert Gallager (LDPC符号の考案者)

Prof. Viterbiの招待講演のほかにも以下のような講演がありました。

  • 協調通信の情報理論的考察
  • Raptor code
  • 最近話題のCompressed Sensingのマルチユーザ検出への応用

講演の内容は多岐に渡り、かつ非常に内容の濃いものでした。このような講演が大学主催で出来るなんて、なんて素晴らしいんでしょう。さすがスタンフォードですね。
ちなみに後で聞いた話では、Diffie-Hellman鍵交換で有名なProf. Hellmanも来ていたのだとか。

IN-N-OUT BURGERとBarefoot Coffee Roasters

車を手に入れたので、今日は前から気になっていたIN-N-OUT BURGERとBarefoot Coffee Roastersに行ってきました。
IN-N-OUT BURGER チーズバーガーセット@IN-N-OUT BURGER
IN-N-OUT BURGERアメリカ西部で展開しているハンバーガーチェーン店で、注文を受けてから調理するため、おいしいと評判のお店です。メニューは非常にシンプルで、ハンバーガー、チーズバーガー、そして"Double-Double"と呼ばれるパティとチーズが二枚ずつ入ったチーズバーガー、の三種類しかありません。お店は、スタンフォード周辺ではMountain Viewに一店舗あります。店内はかなり混み合っていて、かなり期待できます。今回はチーズバーガーを頼んでみたのですが、食べて感動しました。今まで食べたハンバーガーの中で一番おいしかったです。マクドナルドとか比になりません。レタス、トマト、オニオンがどれも新鮮で、バンズもふっくらしてます。ポテトもホクホクで最高です。是非、今後も来たいと思います。
Barefoot Coffee Roasters Iced Latte@Barefoot Coffee Roasters
Barefoot Coffee RoastersはSanta Claraにあるカフェで、id:mamorukさんのブログを見てて、是非一度行きたいと思っていたカフェです。店内はヒッピー風で、Peet'sやスターバックスとはまた違う雰囲気です。今回はIced Latteを頼んでみました。ガラスのコップに入っていて、おしゃれです。味も美味しい!あとで調べてみると、カプチーノやカフェブリュレがおいしいらしく、今度来た時にはそれを頼もうと思います。