この1年で泊まった車中泊スポットを適当に紹介する

ぴゅあぼです。

長年「なーにが"若者の車離れ"じゃ駅前に住んでるから独身のうちは車とか要らんわボケ」派だった私ですが、昨年1月に中古で軽自動車を購入しました。ついでに今の田舎町に引っ越してきました。

正月休みが終わる頃に「乗り鉄にも飽きたし車でも買うか」と思い立ち、その2週間後には中古車ディーラーに行って現物確認即契約し、今のマンションへの引っ越し手続きもすぐに終わらせたあの時の行動力は一体何だったんだという感じです。ちなみに独り身なのは変わってないです。


買った車はスズキのエブリイという、婚活で会った女の子に「どんな車乗ってるの?」と聞かれて車名を出したら若干引かれてその日のデートが1時間で終わった商用バンですが、ただのエブリイじゃないです。
ソーラパネル搭載して車内で家電を使えるようにしたり、後部座席フルで倒してベッドを付けて快適に車中泊できたりと、簡易的なキャンピングカーみたいな改装を施してる車です。

こんなの。

この車で本格的に遠出するようになった6月以降、夏に北海道を8日間走り回ったり、今年のGWに四国を7日間走り回ったり、普通の週末もたまに県外へ出かけたりと、車中泊の旅をそこそこ満喫していますが、今回は備忘録も兼ねて今までに使用した車中泊スポットを適当に紹介したいと思います。


注意

・あくまで「車中泊」という、ホテルや旅館に泊まる代わりにクルマの中で寝泊まりして安く済ませたい&旅の柔軟性を高めたいという目的で利用する場所として紹介するので、無料〜格安以上のキャンプ場や駐車場は除外してあります。
・★は宿としての快適さ(静かさ、入浴施設の近さと質の高さ、トイレの綺麗さ)重視です。コンビニや飯屋が近かったり景色が良かったりすると尚良し。


北海道
・道の駅 忠類(幕別町) ★★★★★
襟裳岬〜広尾〜帯広という、クソ長いわりに海沿い(いわゆる黄金道路)を過ぎると面白くない道程に突然現れる、ホテル・キャンプ場・ナウマンゾウ記念館(!)が併設されている巨大な道の駅。
ホテルで日帰り温泉入浴可(朝風呂もあるらしい)。少し歩いたところに広尾線・忠類駅跡があり訪れる価値あり。長距離移動の中継地点として貴重な存在。

・道の駅 メルヘンの丘めまんべつ(大空町) ★★★
当初は網走で泊まるつもりだったけど、網走市街にある道の駅が激混みだったのでこちらに避難。こちらは駐車場広いし静かでした。セイコーマート日帰り温泉が徒歩だと微妙に遠い(車で5分くらい)だったのがマイナス。
肝心の「メルヘンの丘」になぜか行かなかったのを今でも後悔している。目の前なのに。


・クッチャロ湖畔キャンプ場(浜頓別町) ★★★★★
宗谷岬まで60km、浜頓別町の市街地ほど近くにあるキャンプ場。トイレや炊事場は綺麗だし、ゴミは無料で回収してくれるし、コインランドリーもあるし、隣接しているホテルで日帰り入浴できるという至れり尽くせりのキャンプ場。
これでいて1泊200円!本州だったら桁一つ多くてもおかしくない。オートキャンプ不可なので芝生サイトではなく駐車場で夜を明かしたのだけど、いずれにせよクッチャロ湖が目の前なので景色の良さは変わらず。ここでキャンプすることだけを目的に北海道に行きたいくらい好きな場所。


・暑寒海浜キャンプ場(増毛町) ★★★★
鉄道が消えた町としてお馴染み、増毛町にある無料キャンプ場。徒歩圏内にコンビニ(セイコーマートじゃなくてセブンイレブン!)や日帰り入浴施設あり。
せっかく増毛に泊まるなら、早めに到着して國稀酒造(日本最北の酒造)まで歩いて試飲を楽しむのがいいかも。8月中旬だったけど他の利用客が2組くらいしかいなかったので穴場だと思います。

・道の駅 マオイの丘公園(長沼町) ★★★
札幌から1時間程度のところにある道の駅。沿線国道は少しうるさかったかな。セイコーマート徒歩圏内。日帰り温泉(ながぬま温泉)はちょっと遠いけど、とっても良いお湯でした。



群馬県


・赤城高原SA(昭和村) ★★★
北海道行きのフェリーに乗るために新潟まで向かった途中の宿。大型車と分離されていないのでうるさい。特に自分が泊まった日は隣に何度もトラックやバスが停まってきて全然寝れなかった。高原なので涼しくて扇風機要らずなのは良かったけど。



静岡県
足柄サービスエリア御殿場市) ★★★★★
説明不要の最強車中泊スポット。奥の方に停めればとても静か。3時間700円で入れる風呂あり。コンビニやフードコートも24h開いてる。上下線合わせて3回ほどお世話になってるけどやっぱりここが最強です。


駿河湾沼津サービスエリア(沼津市) ★★★
新東名の超人気SA。大型車とは分離されていてコインシャワーもあるけど、夜景目的なのか深夜でも普通車の出入りが多くて落ち着いて寝れなかった。すぐ近くに足柄SAがあるのでここで車中泊をするメリットは薄い。


弁天島海浜公園(浜松市) ★★★★
駐車料金1回410円。目の前が海なので風が強いのが難点だけど、目の前のホテルで日帰り入浴できる、弁天島の市街地にあるのでコンビニや飲食店も豊富と、かなり快適だった。今度弁天島に行ったときは渚園でキャンプしたいけどオートキャンプ高いのねん…。



山梨県
笛吹川フルーツ公園(山梨市) ★★★
ゆるキャン△聖地。早朝のほったらかし温泉に行きたいときに便利。夜間は車通りがほとんどないので静かだけど、地元の若者集団がトイレの前で深夜騒いでたので治安はあまり良くない印象。自分が行ったときはちょうど祭りの日で、特別に開放されていた第三駐車場に停めちゃって、祭りが終わった後第二駐車場に移動させられました。屋台でビール買ったりしなくてよかった。

長野県
高ボッチ高原岡谷市) ★★
ゆるキャン△聖地。実際はキャンプ場ではなくただの広場。作中にも出てきた高ボッチ山からの景色の良さは5つ星だけど、トイレに電気がなくてランタンや懐中電灯の携行が必須なのはマイナス。9月末に薄着で行ったら気温一桁で死ぬほど寒かったです。標高1776mを完全にナメてました。

・陣馬形山キャンプ場(中川村)★★★
ゆるキャン△聖地。天空のキャンプ場こと陣馬形山。トイレが汲み取り式であんまり綺麗じゃないとか言いたいことは色々あるけど、こんな所に無料キャンプ場があること自体が奇跡だと思う。


高知県
・道の駅 田野駅屋(田野町)★★★
室戸岬から30km、ごめん・なはり線田野駅と併設された道の駅。市街地にあるのでクルマの交通量も多く、駐車場もあまり広くないので正直言って車中泊向きじゃなかった。徒歩圏内にある日帰り入浴施設「たのたの温泉」はトロリとしたお湯で気持ちよかった。


・小鎌田の浜(中土佐町) ★★★
他のキャンプ場に大人の事情で断られたので急遽探した無料キャンプ場…と呼んでいいのかどうかわからない「海水浴場のちょっとした空き地」。トイレと水道くらいの設備しかないけど、逆に開放感があってよかった。自分はキャンプをしたかったので敢えてここに行ったが、単なる車中泊目的なら近所の「道の駅なかとさ」が良さそう。温泉近いし。


愛媛県
道後温泉 冠山駐車場(松山市) ★★★★
道後温泉本館の目の前の坂を上ったところにある有料駐車場。料金は1泊(20:30〜8:30)720円と街中にしては安め。駐車場内に綺麗なトイレがあり、温泉街の真っ只中にあるという立地のおかげで車中泊してるクルマはたくさんいました。道後温泉は雰囲気は最高だけど温泉としては微妙なんだよなあ。


・道の駅 マイントピア別子(新居浜市) ★★★★★
新居浜市街から20分程走ったところにある道の駅。めちゃくちゃ静かだし、駐車場広いし、併設されている温泉も安いしで四国で泊まったところでは最も良かったです。せっかくだから寝るだけじゃなくてマイントピア別子にもちゃんと行きたかった。朝起きたら自分の車の隣でオッサンが竹刀持って素振りしてたんだけどあれは何だったんだろう…。



徳島県
・道の駅 温泉の里神山(神山町) ★★★★
奥祖谷から439&438の酷道区間を抜けてほんのちょっと街っぽくなったところに現れる道の駅。国道沿いだが静かで良かった。温泉は併設されているわけではなく5分ほど歩く。徒歩圏内の食事処が神山温泉のホテルくらいしかなかったのが難点か。


それではまた、夏の北海道疾走レポ(多分)でお会いしましょう。

話数単位で選ぶ、2017年TVアニメ10選

2018年はアウトプットを怠らない年にしたい、
ということで長年放置してたこのブログを再稼働させることにしました。
まずは新米小僧の見習日記さんのこの企画に参加することでリハビリ。

ルール
・2017年1月1日〜12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。


10選一覧(ほぼ放送順)亜人ちゃんは語りたい 6話「小鳥遊姉妹は争えない」
アイカツスターズ! 47話「香澄姉妹、対決!」
けものフレンズ 12話「ゆうえんち」
フレームアームズ・ガール 9話「あお、風邪をひく/あしたもいっしょに」
月がきれい 12話「それから」
覆面系ノイズ 12話「とどきますように」
プリンセス・プリンシパル 8話「case20 Ripper Dipper」
ひなろじ〜from Luck & Logic〜 11話「一年の計はカウントダウンにあり/据えチョコ食わぬは女の恥」
少女終末旅行 3話「遭遇/都市/街灯」
妹さえいればいい。 12話「妹さえいればいい?」


各話コメント

亜人ちゃんは語りたい 6話「小鳥遊姉妹は争えない」
ひかりが家庭で浮かないようにあえて髪を染める親父とか、ヴァンパイアが鏡に映らないという話を聞いて本気で心配するひまりとか、このアニメのもつ温かさが最も発揮された回。そして「血にまつわる言葉」ネタの締めくくりが「血は争えないな」だったのが最高。


アイカツスターズ! 47話「香澄姉妹、対決!」15話「月と太陽」といい香澄姉妹回は大当たりが多いのだが、特にこの回は秀逸。姉のステージが終わった直後の真昼のポカンとした、でも眼力が篭ったあの表情がアイカツスターズ!の真骨頂だと思っている。
最近の86話「涙の数だけ」も傑作回だったので迷ったのだが、こちらの方がスターズ!らしいかなと思ったので採用。


けものフレンズ 12話「ゆうえんち」フックの掛け方、アイテムの入退場のさせ方、コミカルに展開しながらも本筋をちゃんと進めていく構成など、けものフレンズストーリーテリングのお手本のような作品だったが、そこから1つ挙げるならやはり最終話。
サーバルが紙飛行機をセルリアンに投げたあのシーンを違和感なく見せるために作中で撒かれてきた数々の種のことを考えると、やっぱりとんでもないアニメだったなと実感するわけです。


フレームアームズ・ガール 9話「あお、風邪をひく/あしたもいっしょに」Bパート「あしたもいっしょに」では、轟雷たちFAガールがあおと同じ普通の女子高生だったら…というifストーリー(夢オチ)が展開されるのだが、それを最終話やOVAではなく9話でやってしまったのが斬新。
しかし、この話を9話に持ってきたからこそ、FAガールのままの姿であおと過ごすことの尊さが終盤のストーリーにて何倍にも増幅されるのである。
ただifストーリーをやるだけじゃなくて、学校卒業までちゃんと展開するのが実にこのアニメらしい。


月がきれい 12話「それから」オタクの中学時代のトラウマ絶対ほじくり返すマンとして君臨した本作品。2人が付き合い初めて以降は、正直言って「クサい演出大喜利」みたいな展開が続いたので萎えていたのだが、最終話はあまりにも度を過ぎていて逆に拍手を贈ってしまった。安曇君が高校落ちて別れるのかと思ったらそのまま付き合い続けて結婚出産まで描くって…。
まんまと心を抉れられてしまった自分はこの作品の格好のターゲットだったんだなと悔しくなりました。


覆面系ノイズ 12話「とどきますように」
伝えたい人がいて、伝えたい思いがあって、それは歌じゃないと伝えられなくて。「覆面系ノイズ」は感情の洪水に溺れることを毎週楽しむアニメだったのだが、特に12話は『カナリア』のイントロでの「羽ばたけーーー!」の絶叫といい『ハイスクール』のイントロの入り方といい、ライブの描写が最高だった。せっかく音楽をネタにしたくせに音楽を信じ切らない作品が山ほどある中で珍しく、最初から最後まで大事なところをちゃんと音楽に委ねてくれた快作。もっと色々な人に見てほしい。


プリンセス・プリンシパル 8話「case20 Ripper Dipper」超人気回なので今更多くは語りません。序盤の「プリンセスがアンジェに縄跳びを教え、アンジェがプリンセスにピアノを教えた」という台詞で「おや?」となった違和感が、アンジェが少女に聞かせた物語によって決定的なものになったあの瞬間の最大風速は今年トップクラスでしょう。


ひなろじ〜from Luck & Logic〜 11話「一年の計はカウントダウンにあり/据えチョコ食わぬは女の恥」一人で自由な冬休みを過ごすのを楽しみにしていたはずのニーナがリオンと幸せなキスをするまでの時間、OP含めてわずか10分。そんな急展開に全く違和感を覚えさせない高密度かつ丁寧な少女たちの描写がお見事。それにしても、姿はカーテン越しで見えないのに接吻音はちゃんとするキス…いいよね…。


少女終末旅行 3話「遭遇/都市/街灯」
後半はワザとらしい哲学要素が増えたことで本来あるべき姿を失ってしまったように思えた本作品で、最も日常と哲学のバランスが良かったのがこの回。「こいつは楽観が過ぎてネジが飛んでる」と言われるほどのユーリの楽観主義が、「簡単に傾くわけないじゃん」と言ってたリフトが傾くことで一旦否定された後に、街灯の明かりを見ながらカナザワに人生を説くところでまた肯定されるという展開がお上手すぎる。


妹さえいればいい。 12話「妹さえいればいい?」
かつて小説家志望だった人間にとって、12話序盤の主人公の回想は「お前は作家になってまで描きたいモノがあったのか?なかっただろ?」という問いを突きつけられているように思えて耳が痛くなった。俺も俺になりたかったよ…。


総括
せっかくの「話数単位」なのに最終回ばかり&有名どころばかりで、2017年の自分がいかにアニメを真面目に見てなかったが一目瞭然ですね。
今年はストーリーそのものよりも「語り方」の妙に惹かれた作品が多いように感じます。けもフレとかFAガールとか。
アニメ映画が世の中を席巻した2016年や、今なお私(&その周辺の人々)を虜にし続ける「放課後のプレアデス」が爆誕した2015年と比べると少々地味な1年だったかと思いますが、こうして10選を苦労せずに挙げられたので悪い年ではなかったかなと思います。


それでは、また来年〜