副題:北海道にボールパークを創った男たち
著者:鈴木 忠平 出版社:文藝春秋 2023年3月刊 1,980円(税込) 293P
NHKで4月6日(土)から「新プロジェクトX」の放送が始まった。
18年前に終了した「プロジェクトX」が日本の産業史・現代史に残るプロジェクトを取り上げたのに対し、新シリーズではバブル崩壊以降の「失われた時代」のプロジェクトを取り上げる、とのこと。
要は「昭和」から「平成」にフォーカスを移したらしい。
前シリーズを毎回楽しみに見ていたので、初回の
「東京スカイツリー 天空の大工事 ~世界一の電波塔建設に挑む~」
を見た。
前シリーズ同様、光が当たらなくてもひたむきな仕事に励んだ人々の挑戦のドラマに仕上がっていた。
本書『アンビシャス』を読み終えて、同じような感慨を覚えた。
テレビ映像と書籍という違いはあるが、『アンビシャス』もまた、大事業を成しとげるためにねばり強く前にすすんだ球団職員の挑戦のドラマに仕上がっている。