ハッシュ!

ハッシュ! [DVD]

ハッシュ! [DVD]

橋口亮輔監督の最新作「ぐるりのこと。」が公開されるとのことで、ちなみに今日の今ごろその試写会をやってるはずなんだけど(そしてそれに外れたんだけどw)予習というか、観てなかったので見てみた。


DVDのジャケから見るにもっとコミカルなものかと思ってたらそうでもなくて。


自身がゲイであることを隠している会社員
ゲイ仲間と飲み、母親にもゲイであることを明かしているトリマー(なのかな)
私生活が自堕落すぎる女性の歯科衛生士(なのかな)

の3者。


尺が2時間で、30分経ってもあんま話が進まなくておいおいって思ってたんだけど、中盤〜後半がキレッキレ。
何が起きるってわけでもないんだけど(人物たちにとってはちょいちょい起きてるんだけど)つい見てしまう。

間合いとか長回しとか面白かったり。
「へえ、あんた女優やってたの」
「だいぶ昔の話だけどね」
「なんでやめたの、あ、ブスだから?」
「・・・・」
の凍りつく空気はやばかった。このゲイバーのシーンは好きだな。


他にも、田辺誠一演じる会社員に異様な恋心を見せるOLが公園で発狂しかけるとこだとか、価値観の違う家族がぶつかり合うとこだとかキレッキレで。

長回しを結構使ってるのに飽きないし、ケンカとか見せ場っぽいとこでもそのためちょっと引いて撮ってたり、その間合いが面白いなあって。ひとつの話をシーンで完結させないまま次のシーン移ったり。


でも物事なんてひとつのことにかかりっきりではいられないし、次々になにかしら起こるものだし、気持ちと行動がばらばらだったり、不明瞭だったり、きちっと解決なんてできないもんだよな。


でもそんなぐちゃぐちゃした暮らしの中で、ぱっと確かなものを実感したりする。

「あんたを見たとき、父親になれる目をしてる、って思った」
って、言われたんだって勝裕がパートナーの直也に報告する。
「なにそれ、なんなのよそれ」て直也は言うけど、でも直也も勝裕とすれ違った時、彼の目を見たことによって二人は出会って、生活を始める。直也にとって朝子とかいう女は訳わかんねえけど、でも勝裕の目について言ってること(父親云々じゃなくて、目力というか)はなんか分かっちゃう。。。みたいな?解釈をわたしは持ったり。


ぐるりのこと。観たいなー

つばき

つばき 「覚醒ワールド ジャパンツアー〜ロシアの殺し屋恐ろしや〜」@代官山UNIT



友達に誘われて行ってきた。
前回は新宿LOFTで見たんだったけかな。


ファンこれ見たらたぶんぶっ殺されるけど、どうも気乗りがしなくて。。。
レコ発ワンマンで新譜聞いてないのもどうかなって買ったはいいんだけどさ、2回聞いてもいまいちぴんとこなくて。。。

ってかんじで行ったのさ。


友達と若干前のほう・ベースより(わたしら3人ともベースやってるからだろうか)にいたんだけど、メンバーが出てきて、ボーカルの一色さんが出てきたとたん


あ、右からなんか殺気だった波のうごきが!


と言うわけですごーい押された。ふつうならこれに乗るべきなんだけど、反射的に避けてさらに左へと避難するじぶん。(友達はその流れに乗じてすごいいい位置にいたそうで)


あがるなあ。1曲目からめっちゃあがってんなあ。みんな。


前にロフトで見た時もこの手のあがりっぷりがどうも受け入れられなかったのがやっぱ大きくて。
端で見てろよって話よね、わたしね。


なんだろなあ、
何がつばきをここまで女子ロックにさせているのだろうか。


っていうのがいちばん不思議。
女子8割ぐらいかな、お客さん。


つばき何で好きだったのかなって改めて思ってみると、声はそこまででもなくて、メロディーだったのかな。ラジオでかかったループにもってかれたんだったな、高校の時。
というわけでわたしの中では高校生ミュージックというかんじなのかな。曲もインディーズ時代のほうがすき。最近の2枚はあんまり聞いていないどころか、苦手な曲があったり、全部同じように聞こえるアルバムだなと思ってしまったり。。。


これか。これがリスナーが勝手に別れを告げるパターンか。笑


ライブ自体は、そこまで好みの声ではないとは言えやっぱボーカルやるだけのパワーはあるなとは思うし、ベースふつうにかっこいいと思う。見せどころもあるし上手いし。ドラムの姉さんもちらっと見えたけどかっこよかったし。ゆるだるなコール&レスポンスすきよ。笑


音楽性はそこまで変わってはいないと思うんだけど(青春プチ陰鬱ロックというか)、歌詞が変わってきてるのかな?ストレートな言葉の響きが目立つようになったというか。あと陰鬱さも若干減ったのかな。「夕暮れ」とか「来る朝燃える未来」「ループ」「30分」とか好きだったな、というかそれは今もすき。


意外にもガーリーロックなバンドになっていたことがちょっと残念だったなあ。と。
なんていうか受けいれられる根暗っつうか、ここまでの弱音なら女子に引かれないんだーみたいな安全パイ的な?客層が健全な女子ってかんじなのがなんか面白かった。

私的にはもっと毒のある音楽がすきなんだなって。毒の煮詰めかたは様々なれど。



でも本人たちも予定してなかったダブルアンコールでやってくれた「冬の話」。これがいちばん好き。これが聴けただけでもよかったなとおもう。

bonobos

bonobos 「ライブラマ2008」 @F.A.D YOKOHAMA


い っ て き た ぜ !!



楽しかったなあたのしかったなあ。


小さいハコだよ、と知り合いから聞いてはいたんだけど、ほんっと小さかった。軽音サークルが借りてライブするのと同じぐらいのキャパじゃない?

整理番号がまさかの26、27番。うわああん。


最前列いけるかなとドキドキしてたけど2列目。それでもめっちゃちかい、近いよ!!

なっちゃんのベースアンプのイコライザ??まではっきり見えちゃうんだぜ。


えっと
 

・  ・   
    ・  ・ 
            ・  ・  ・  ・
          ・
        ・

みたいなかんじだったかな。左から5ばんめがかくってなってた。左4つちょっと曖昧。右4つおなじ。


それはさておき


「みんなこれ何のツアーか分かってる?…なんかキョトーンってしてるけど(笑)」


というわけでセットリストはベスト盤網羅。
でもスタートがいつもは最後の方でやるようなテンション高い曲だったりしてたのしい。


あとは新曲を2つかな?


本編でのやつは3拍子。ワルツって優雅で高尚なイメージがあって好きじゃなかったんだけど、これはテンポも遅くはないし、なんかジャンキーというか、エスニック??笑 でもロマンチックな感じもする曲。天体のワルツという曲名なのかなあ。またこれ聞きたい。


アンコール1曲目の新曲はサビが英語のもの。Rock for babyトリビュートの「漕げよマイケル」みたいな雰囲気な、これもハッピーな曲。干し草って言葉があったような?


これまでも新曲をいくつもやってきてるけど、フレーズが「干し草」とか「天体」とか「すいかを切り分ける」(←「果報者」)とかなんだか夏を感じさせる。夏にアルバム出ないかなあ。。。
にしてもどれもいい曲なので本当次のアルバムが楽しみすぎる。アルバムには曲数まだまだなのかな。Standing thereは入らないのかなやっぱ。



で、衣装がこれまた奇抜で。


ゾフロックの時にTシャツジーパンもなかなかええやんみたいな感じのことを書いていたのはどこへやら、Gt.コジロウはまたピエロみたいな格好をwwwwwだってレオタードみたいな素材のぴったりしたトップスに緑のダウンベスト着て、片足イエローもう片足ブルーのカラータイツに裾がビラビラしてる原色パンツwwwwwどこの人wwwwww


Vo.蔡さんはツアーTにジーパン。衣装を自宅に置いてきてしまったらしい。え、もしかして衣装みんな自前なの?wwwコジロウwwww



なーんかやっぱなっちゃんをじーっと見てしまったんだけど、いやあ可愛いわあ。上半身と、あと表情を使って弾くのね。にこーって時たま笑うのがすげえかわいい。たぶんドラムの辻さんと目を合わせてる(蔡さんでこちらからは見えなかったけど)。ベースもなめらかな手つきですいすい弾いてて。ときめくよー


そう、なっちゃん5弦ベースだったんだけどヤマハのだったよ!(私はヤマハのSBV500使用)
「5弦のプレべがほしいなあ」ってブログに書いたら「是非作らせてくれ」って来たそうな。うわあああ。すげえ。ヤマハさんは3年後の商品化を目指してるんだそうです。なっちゃんのは試作品てことですね。まっ赤な(ピックガードも赤だったような?)形がストラト??みたいな???なんかぷくーってしてるやつ←無知



やっぱもっといろいろ聞きたいって思うほどあっという間だったけど、楽しかった。クロークなくてビニール袋に荷物入れて預けるフェス仕様なのにはびっくりしたけど。笑


タオルの黒がかわいかったから5月の赤坂で買っちゃうかも。

APOGEE

APOGEE “ Touch in Light Tour 2008 ”
渋谷 CLUB QUATTRO。いってきました。



ポジーのライブは夏のFACTORYの収録で初めて見て、先月のバイン企画のクラブサーキットはチケットが取れず、今日で2度めか。


ボーカル永野の歌声はCDで聴くと綺麗すぎるかなーって思ったりもするけど、ライブだと中音域がめっちゃ深みがあって響く。これにやられたんだよなあ、最初見たときも。


ベースの内垣さんは少々酔いしれすぎじゃねえかと思ったりもしたけど(笑)、ゴーストソングのときはドラムと合わせにくかったのか出だしのあたりドラムに近寄ってってたり。
というかあの人キタキタおやじを彷彿とさせるなあーと勝手に(ええ、とても勝手に)思っていたんだけど松尾スズキにも似てるわ。あのヒゲ。
なんていうかジャンプしてもぐりんぐりん揺れてても、永野氏のアコースティックコーナーで照明が自分に当たらないように身を潜めていても放出される圧倒的な存在感。ていうか重圧感?笑
視覚的にはちょい苦手だけど(だってごつすぎじゃんねwwwごめんなさいwwww)でもちょいちょいおいしいベースラインだよね。目立つし。動くし。弾かなくても存在のあるプレイしてるしww


ESCAPEの前に地球儀の風船がばんばん飛び出してきて、メンバー(特に永野氏w)がそらもう嬉しそうに客に投げつける。だがしかし客も永野氏に当てたいらしく、思った以上に早く風船がステージに戻ってきてしまって「なんだよつまんねえなあー」とのこと。いいな風船触りたかったな。笑


アンコールでGrayman聴けたのすごい嬉しかったな。あれめっちゃあがる。客の手拍子がやや走りぎみなのか?大城氏がリズムとりづらそうだった気もしたけど、そんなんおかまいなしにあがる。ああいう展開の曲好きだな。
内垣氏は今回はドラムスティックを弓代わりに?ベースを弾いてました。叩いてたのかな。でも諦めたらしくシンバル叩いてたwww
本編最後のSniperはもちょいギター聞こえてたらよかったけど(アポジーのギターってよく聞こえてて、印象的だし綺麗だよね?)、やっぱりシンセが発揮されるいい曲だと思ったし、捌け方とかかっこよかった。


にしても永野氏が「ありがとー!!」って言って締めて、メンバー捌けるときに1回目は内垣さんが、2回目はドラム間野氏がわざわざマイクに近づいて「ありがと!」てwしかも間野氏に至ってはさらに言いたかったらしく、でもぐだぐだになるなと自分でもわかったのか「本当に今日一番たのしいライブだった!」というような趣旨のことを頑張って言ってました。「じゃあね!」と言って去り、思わず笑う客席。さすが永遠のルーキーwww



そんなこんなで楽しいライブでした。あ、大城館長間違えてたのかわいかったな。あとアフロになっててびびった。森ゆにさんのノリ方すきだな。
また行きたい。

syrup16g

3/1 LIVE FOREVER -the last waltz of syrup16g-


武道館。


物販全品ソールドアウト。
肉まんもソールドアウト。


会場に入ったら、生活が流れてた。


開演直前に「土曜日」がかかる(土曜日なんて 来るわけない、という歌い出し)が、まあやっぱり押して、それでも10分遅れぐらいかな?で始まる。


武道館ってやっぱなーんか苦手で。でかいし。遠いし。いっぱいいるし。見下ろすし。

とうもろこしの粒がこんなにいるこの空間がもう変な感じがして。気が散っちゃったりもしたんだけれども。

でも私が武道館苦手だということを差し引いても、いいライブだったと思う。

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