Betty Boop-1933-Hula Dancer :

あっ、ホウレンソウ男が!

しかし、ベティー・ブープって(顔が)怖くてあまり好きじゃなかったんですけど、今見ると20・30年代の感じがバリバリな上にキャブ・キャロウェイの魅力によってグイグイ惹き付けられる存在になってます。

Betty Boop Minnie the Moocher :

気色悪粋かっけーキャブ・キャロウェイが大活躍の、御存知ミニー・ザ・ムーチャー。すげえモダン、というか先行き過ぎてたんじゃないかと心配になっちゃう程渋いブルーさ加減だよなあ。お気に入りってやつです。たまらん

Betty Boop Louis Armstrong "I'll be glad when you're dead" :

確かに、今みると差別っぽさが凄くてまあひどいもんだと思ったりするんですが、この時代の人たちが実際どう思ってたかどうかわからないし、こちらとしてはただサッチモの頭が出て唄っているのが嬉しくて、という理由で見ているのだからそんなに深く考えると逆に損かな、という気もします。というよりか、こういう貴重な映像が御蔵入りでもなったらそれこそかなしいもんで。

まあ、サッチモの映像というのは色々あって、それでも真夏のジャズフェスティバルくらいいいのはちょっと見つからないと思うのでとりあえずはこの辺にしておいて、
ついでにもっとゲストの出てるベティー・ブープを載せて行きます。

ピーター・ローレは歌わないのか?

ピーター・ローレはミュージカル俳優ではない。
オーストリア・ハンガリー帝国出身で、フリッツラングの『M』などに出ていたが、ユダヤ人であった為に各地を転々とし、ヒッチコックの『暗殺者の家』などに出演。後にハリウッドへ渡って『カサブランカ』などその他たくさんの映画に出た俳優だ。

だからミュージカル要素のある映画に出ていない、という訳でもないのだと思うが
ミュージカル映画だと基本的には『絹の靴下"Silk Stockings"』で踊っているくらいだ。
それでも何となく、ローレのミュージカルシーンのようなものが見たくて
風邪の合間にちょっと探してみました。

Peter Lorre - Peter Sings! (Was Frauen tr?umen - 1933) :

ローレがノーラ・グレゴールという人とデュエットしているシーン!

Cyd Charisse - Silk Stockings :

「絹の靴下」より
ローレは基本的に見ているだけだが、youtubeにはこれしかなかったので一応。
本当はこの映画には踊るローレが出てくる。で、それは凄く印象的だ。

Peter Lorre -Benny's lesson (Mr. Moto Takes a Vacation-1939) :

Mr.Motoシリーズより
歌っている、というよりか鼻歌。
何とこのMr.Motoはケンタロー・モトという日本人の役なのだ。
このユニークな顔ゆえ、国籍不詳の役の多い彼ではあるが
極東アジア人の役というのは幾ら何でもおかしい。
でも(憶えていないのだが)80日間世界一周でも日本人役で出て来ているらしい。

ついでに、同じくMr.Motoシリーズより
http://www.ealasaid.com/fan/lorrelibrary/lorre/tfmm/haiku.wav
ハイクを詠むMr.Moto
http://www.ealasaid.com/fan/lorrelibrary/lorre/tymm/japanese.wav
日本語を話すMr.Moto
どちらもPeter Lorre Library of Soundより

ずっとこのMP道を更新したかったんですが、
何やら忙しくてバタバタしていた上に何を載せようか悩んでいたところでした。
で、ゆきさんとこで勝手にインスパイヤされて、サッチモの映像でも置いてみるかという事に。あまりに身近過ぎたせいか、全然考えてもいなかったんですが、こんな今みたらヒドいといわれそうなものがあったりするんですねー。