1月に観たDVD
ロボット2作観た。同じとんでもロボットでも、日本とインドで作るとこうなる・・・というのがよくわかる。ほっとしたいならロボジー、ノリに挑戦するならロボットでしょうか。。ダーク・シャドウは観るならテレビでいいんじゃないでしょうか。。
■ロボジー
http://www.robo-g.jp
キャストがいい味出してた。意外とチャンカワイが良かったような。おじいちゃん×ロボットの、妙な味わいは日本映画ならでは。
■ダーク・シャドウ
http://wwws.warnerbros.co.jp/darkshadows/index.html
”ちょっと面倒だったのでとりあえずジョニデで手を打ちました感”満載だなあ。ミシェル・ファイファーとかクロエ・グレース・モレッツとかもったいない。
■ロボット
http://www.masala-movie.com/robot/
歌って踊るSFインド映画。これはノリとか勢いで観ないと結構たいへんかも。面白いことは面白いんだけど、戦い始めたあたりで少し飽きちゃった。
LOOPER
http://looper.gaga.ne.jp
舞台は近未来の2044年。
その30年後の2074年にはタイムマシンが開発されているが、使用は禁止され、犯罪者だけが違法に利用し、消したい人間を過去に送り込んでは、LOOPERと呼ばれる者たちに始末させている。面白いのは、やがてLOOPERたちの30年後の自分が送り込まれてきて、自分で自分を始末するとそこで契約が終了し30年間の余生が保証されるというもの。
さて、問題なのはここから。
もし、30年後の自分を殺さなかったとしたらどうなる?
もし、30年前の過去を変えることができたらどうなる?
(注意!以下ネタバレあります)
続きを読むレ・ミゼラブル
パンを盗んだ罪で、19年も牢につながれ人らしくあることさえ忘れていたジャン・バルジャンの自由と贖いと救いの物語。また、彼を執拗に追う適役のジャベールの信仰にも似た正義感。若く美しい女性の、ちょっとした不運から始まる転落の人生。そして若者たちの革命運動。と、他にも見所はたくさん。
ジャベール警部はちょっと頭悪そうで残念な感じなのだけど、あらゆる罪はすべて厳しく追及する、それが自分の神から預かった役割である、そんな風に朗々と歌い上げるところでは、その迷いのなさに感動さえ覚えるのでした。
個人的にはアン・ハサウェイの歌声が心に響きました。特に彼女の最後の歌がすばらしい。それからエポニーヌの恋の切なさを歌うシーンもよかったです。結局、この物語は人生に、世の中に、恋に絶望する物語であって、絶望したひとたちが、それでも最後の力を振り絞って相手を思う心が、ラストを明るく照らしているのでしょう。そう思うと最後の民衆の歌は涙なしでは聴けません。
映画としては唐突に感じられるストーリー展開やアップの多様しすぎだろ(前の方で観たせいか、かなり圧迫感がありました)的な不満はあるのですが、音楽がほんとうに素晴らしく、観てよかったなと思える作品でした。
ホビット 思いがけない冒険
長い冒険がまた始まりました。
指輪物語からときは遡り、ビルボと指輪との出会いが描かれます。
ストーリーはドワーフの王国を取り戻すため、ホビットと魔法使いが手を貸し、第一部ではなんとか王国のある山の見えるところまでたどり着きました。
ホビットというのは種族としてはとくに取り柄がないんですけど、魔法使いのガンダルフからすると、『良心』それから、普通のひとが持つ小さな勇気を体現するような存在らしいのです。
長い長い旅をし、いろんな種族と巡り会っていくことで、ホビットの眼から見る人々が、いいところも悪いところも、本当の姿をさらしていくところが面白いのでは、と思ったりします。
個人的にはお気に入りキャラのガンダルフの怒りっぽくてすぐに悪態をつくところや、スコットランドやアイルランドに由来すると思われる音楽や風景(ロケはニュージーランドですけどね)、美しい土地の名前、美しい建物を観ているだけで満足しました。
ちょっと残念なのは、エルフや人間たちが旅に加わっていないこと。ま、ドワーフ面白いですけど。
あ、そうそう。今回もゴラムは大活躍。でも、なんかちょっとかわいそう。
http://wwws.warnerbros.co.jp/thehobbitpart1/
3月に観た映画
■ヒューゴの不思議な発明
アカデミー賞は相変らず迷走中。アメリカ産を対象にしたエンタテイメントの賞にすればいいのに。
美術も美しく、過去の映画へのオマージュにもなっていて、なかなか素敵な作品。
…なんだけど、あれもこれもと詰め込んだ結果、焦点が定まらず、吸引力がない。
あと、ヒューゴと機械人形が繰り広げるSFファンタジーと思ってしまっていたので、結果、大事なオマージュ部分が拍子抜けに。雰囲気は素敵なのにほんとに残念。
<DVD>
■ガタカ
TIMEの脱力っぷりがトラウマになりそうだったので、口直しにガタカ。何回も見てるけど、何回観てもいい…!
DVD買おうかな。
■127時間
いやわかってるんだけど…※△□ッ!!!
手を大きな石と壁とのあいだに挟まれてしまった主人公。
観光地だし、まさかこんな展開!?みたいな呆然としてしまうところ。
このままでは死ぬと冷静に見極めてからのあがき。
そして最後の最後の決断は…、わかっていても最後の最後じゃなかったらできなかっただろうな…とわたしもおもうのです。
内容とは別の次元で、監督ダニー・ボイルの節操のなさというか、よくいえば野心的なチャレンジ精神にも感服。
ダニー・ボイル的でありながら、ほんとにいろんなタイプの作品を取るなあ。次も楽しみ!
■英国王のスピーチ
昨年のアカデミー賞受賞作。まあ地味ですね。。他の候補作をぜんぶみたわけではないけど、ハリー・ポッターでよくね?と思うのはわたしだけでしょうか。
いや、面白かったんだけど、遠い国の話だからかなあ。
最後はちょっとしびれた。スピーチを成功させ、言語療法士と抱き合って喜ぶのかと思ったらそうじゃない。
真の国王の誕生に立ち会った気分に。
■ミレニアム ドラゴンタトゥの女
スウェーデン版。アメリカ版と比べると、やはりスウェーデン版の方がスウェーデンらしい。当たり前か。
目線がぜんぜん違うので、ストーリーは一緒でもなんだか全然別の映画のようにも思える。
こちらの方が断然好みだ。
2月に観た映画
■永遠の僕たち
ガス・ヴァン・サント監督、出演にヘンリー・ホッパー、ミア・ワシコウスカ、加瀬亮。
ストーリーはいわゆる難病ものラブストーリーなんだけど、さわやかで、さらりとした青春映画として観れる。
ヘンリー・ホッパーがいちいちデニス・ホッパーに似てて、それがすこく癒されるんですけど!
彼もお父さん同様かわいらしい役者で、彼を観ているだけで楽しかった。
おしゃれ系映画としても、自分が二十歳前後だったらもっと楽しめただろうなと思う。けど、今となっては(今の自分の状況では)、そんな場合じゃない!というのが正直なところ。。もう一回りして、もう少し年を取ってたら、それはまた別の感覚で楽しめそうな作品。でも観てよかったとは思ってます。
■TIME/タイム
監督アンドリュー・ニコルの『ガタカ』『トゥルーマン・ショー』が好きで、期待しちゃいけないと思いつつ、期待しちゃいながら鑑賞。物語の導入部は期待に違わず面白かった! お金=命、なわけだけど、腕を重ねるだけで時間の授受ができたり、25歳から成長しないとか、時間の電池みたいなのはどうゆう仕組みか!とか、気になる設定満載ではあるんだけど、その辺は流せる範囲。
貧しい青年が大金(時間)をもらって富裕層にもぐりこんでからが面白くなるところなはずだったんだけど、彼の選択は銀行(時間)強盗をして、金(時間)を貧しい人へばらまくというもの。ええ〜。しょぼっ。しょぼすぎです。キリアン・マーフィの無駄遣いです! 結果、ヒロインのアマンダ・セイフライドかわいかったね、というぐらいしか印象が残らない。かわいかったんだけど、黒髪のおかっぱはもう定番になりすぎて、もういいやという感じ。もはや誰もレオンのマチルダには勝てないんだし(笑)
ちなみに走ったことがないと思われるヒロインが、厚底ハイヒールで全力疾走の謎。もう走れない〜と駄々こねたらよかったのに。アマンダはヒールで走る特訓をしたんだそうです。
■ドラゴンタトゥーの女
予告編がめちゃかっこよかったので、デビット・フィンチャー版から鑑賞。このあとスウェーデン版→原作に進む予定。オープニングが無駄にカッコイイ(笑)
評判どおり、ルーニー・マーラのリスベットが可愛らしい。スウェーデン版(鑑賞済み)より感情の強弱が大きいのと、すっきりとして清楚な印象も。ちょっと守ってあげたい感じ。
作品としては、リスベットと保護司のパートがハイライトになってしまって、重要なシーンではあるのだけど、そのあとの展開はおまけみたいな感じも。
原作はまだ読んでないけど、間違いなく原作が一番面白いんだろうなと思いました。個人的にはアメリカ版よりスウェーデン版の方が役者も作品としても好み。