大学は夏休み期間にもかかわらず、来週の月曜から課題研究が始まるようだ。それにまだ確定ではないけど、友人との「岩波講座 物性IIゼミ」も来週から始まる。ここまで色々と駆け足でやってきて疲れてしまったので、今日から実家に帰って月曜までゆっくり休もう。日曜には選挙もあるし、どのみち帰らなくてはいけない。
月曜からはがんばるぞ!

明日から京大物理専攻の院試なので、今日で院試ゼミが終わり。なんだかんだで、化学と物理の基礎がそれなりについたのは、院試ゼミのみんなのおかげです。院試ゼミのみなさんありがとう!明日はがんばってください!(見てないと思うけど。)

でも、もうまとまった形で問題演習をすることもないと思うとちょっとさみしいなあ。後期は量子力学と電磁気の演習の授業にでも行こうかな。

たまたまやけど、今日、化学系の友達と(化学系の)院試打ち上げをしてきた。狙ったわけじゃないけど、ちょうど院試勉強が終わった日にあってラッキー!
化学系の友達によると、東大の化学の院試は高校生でも解けるくらい簡単だったらしい。物理も最近は簡単らしいし、東大の大学院は学歴が欲しい人にとってはねらい目かも知れないなあ。東大合格を銘打って、大学院入試の予備校とかやったら儲からないのかな?
そういえば、医学部で全国一斉に落ちたら留年確定の適正試験みたいなのが始まるらしい。医師国家試験とは別に。それはまあ、したらいいんじゃないかと思うんやけど、なんと、業者がこれの対策模試をやるんやって。いろんな意味でさすが医学部!って感じやなあ。こんなのが成立するのも、やはり親の力が大きいのかな、という気がする。子供が申し込み忘れたりしても、(医学部に行くような家庭の場合)親が絶対申し込むから、ビジネスとしても成立するんやろうね。例えば理学部でそんなんやっても、もともとの絶対数が少ない上に、受けないやつ多そうやもん。申し込むの忘れたり、試験が嫌いだったり、お金がなかったり。

塾の経営とかを、単にお金儲けとしてしたいなら、医学部受験をピンポイントに狙うのがいいかもね。俺の少ない経験でも感じたけれど、労力とそれに見合う儲けを考えると、医学部受験指導がダントツに効率いいやろうね。東大京大受験指導は労多くして幸少ないし、補習塾、個別指導系は(経営としての)労はしらないけれど、儲けはすくなそうやもん。(この辺はようするにお客さんである保護者の所得の問題。)まあ、何でもそうやろうけど、お金儲けがしたいなら、金持ちの輪の中に入っていくといいんかもね。同じ労働でも対価が違うってのは受験産業バイトで身に染みたし。
まあ、俺はめんどくさいからもう受験産業系はしたくないけど。
でも、英語とか社会とか苦手なやつを、自分が勉強しながらとかならやりたいかも。ちっさいとことかで、そんなんで許されたりせんかな??

後期から(夏休み中から?)ゼミでしたいと思っている本

この間話題に上がったので、俺の希望をまとめておこう。以下俺のやりたい順。
<新しくやりたい本>

  1. アブリコソフ、統計物理学における場の量子論の方法(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0486632288/ref=pd_sim_dp_1/250-9297487-8914626)(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4489002343/250-9297487-8914626
  2. ランダウ量子力学 (原子、二原子分子、多原子分子の章。化学系の人らとのんびり読みたい。)

<前期の続きの本>

  1. ザボ、新しい量子化学 (この本には載ってないけど、終わったらDFTもちょっとかじってみたいな。)
  2. ランダウ、統計物理 (中途半端になった相転移くらいは終わらせないと。)→物理的運動学 (1章の気体分子運動論がしたい。)
  3. ランダウ流体力学 (層流と、下巻の興味深いトピックがしたい。)→弾性理論

<さがわと話題に上った本>

  1. ティンカム、超伝導入門(http://www3.ocn.ne.jp/~yoshioka/phys/ISBN4-8427-0316-4.html
  2. 岩波講座現代物理学の基礎(第2版) 第7巻 物性II(http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/01/4/0100870.html

やりたい本が多くて困るぜ。最後に挙げた2冊は夏休み中だけの限定でやったらいいかも。(しかし、こうやって並べてみると物性のことは何も知らないのに物性の人みたいやな。まあいっか。)

今日も俺の院試は終わったけど院試ゼミ。

量子力学の部分積分は要注意。素論の人は何も考えずに表面積分を消したりする(ように見える)が、もちろん有限範囲での積分ではもちろん表面積分は消えない。(京大院試H8-I-2)

中のポテンシャルが低くなっている弾性的な「かご」があって、その中に粒子が出入りする、古典的理想気体の問題。かなり気に入ったので、古典的理想気体loveな人は是非やってくれ。今思ったんやけど、この問題って浸透圧によって膨張するような膜を意識してんのかな?例えば赤血球って水にさらすと水を吸って壊血するっていうけど、それが壊れなくなったやつみたいな。工学的な応用とかがありそうだ。(京大院試H8-I-3)

行列のトレースとデターミナントは、足し算と掛け算が違うだけで非常に似ていると言うことがわかった。それにしても、単に数が並んでいるだけのn×n行列に対して、この行列を特徴付けている本質的な二つの数がトレースとデターミナントだなんて、教わらなければひっくり返っても一生わからないだろう。(京大院試H12-III-3)

院試ゼミ。今日は特に全然できなかった。院試ゼミが終わる9/5までにはみんなに追いつくぞ!化学がちょっとできたからって物理ができなかったら全然意味ないからなあ。そもそも、化学はほとんど何も知らないんやけど。有機とか無機とか高校レベルすらあやしいぜ(^^;

さがわの作った(メモした)問題を解く。
すばらしいメモだったぜ!時間的な制約から、最後のBECの問題ができなかったのは残念やけど。(大学初頭レベルの)物性論は練習問題的な面白さがある。この種の面白さは、抽象的なお話だけでは味わえないんだな。こういう問題をとりあえず考えることができるようになったと言うことは、大学の3年半で少しは成長したと言うことか。
考えてみると、自分自身、知的成長を感じるときというのは、味わえる物語の種類と数が増えることきなのかもしれない。幼稚園に入るか入らないかという頃、文字が読めるようになって世界は驚異的に広がった。あの頃は身の回りの活字と言う活字に興味を持った。数の概念を手に入れたのがいつだったのかはわからないが、筆算を覚えた頃はいろんな具体例を考えて毎日筆算ばかりしていた気がする。(関係ないが、小さい頃に公文とかに行かなくてよかった。テスト用紙に与えられた問題を筆算するより自分で問題を考える方が楽しいはず!)
数理的な研究にたずさわる、ということは自分の世界がどんどん広がっていくことなのだろう。それが魅力的で、俺は研究者を目指している。研究者を職業にすると、常に成長していかなければならないのであれば、これはなかなか大変だ。昨日の自分と戦い続ける一生!ってことだな。

スターウォーズエピソード3を見に行った。
これは面白い。実はエピソード1しか見たことがなかったんやけど、エピソード4から6がメチャメチャ楽しみになった。たぶん、4から見るか、1から見るかでストーリーと言うか、伏線的に別の作品になるよな。そもそも映画あんま見ないけど、今まで見たSFの中で一番よかったかも。
エピソード3すごい気に入ったから、こんなこと言うのも何やけど、気になる点、っていうかつっこみたいところも少しだけあった。それにしてもアナキン突然豹変しすぎ。友達いわく、ルーカスは突然変わるさまを描きたかったそうだが、それにしても、「え?」って感じ。あとチャンバラ多すぎ。そういう映画なのかもしれないけれど、チャンバラやってる時間があったら、アナキンの内面の葛藤をもう少し描いて欲しかった。それから、なんかで読んで確かに、と思ったんやけど、ヨーダさまはなんていうかもっと合気道っぽい動きで戦って欲しかったなあ。飛び回って動き回って、動きに無駄が多すぎ(^^;笑
アナキンの内面とかヨーダの戦い方とかは、日本人監督にやらしたほうがうまいかもね。こういう批評をするのは日本人だけなんかな。そういう趣向を文化別にアンケートとかしてみると面白いかも。