ひみつのきたぐに

 まさか一年後に無くなろうとは思いませんから、単に京都駅から北陸北国金沢まで・・・正確には能登半島半ばまで、如何に時間のロス無くたどり着くことができるか、その手段を夜行列車に求めたことは人として当然の選択だといえましょう。人として。

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小幌駅その2 行けぬなら 黙って見てろよ 小幌駅

 (http://d.hatena.ne.jp/sans-tetes/20130928の続き)
 「しょぼい・・・」事前に解っていた事とは云え、当然の事とは云え、初めて「車中から」「おまけにかぶりつきで」「意識して」みた室蘭本線小幌駅長万部方面ホーム、車窓の向こう長いトンネルの闇が途切れる辺りなにやら申し訳程度に線路境界ギリギリにせり出す金物とも石ともつかぬ土気色の鈍た構造物の姿が見えた時反射的に現れた私の感想です。「あそこに降りよと云うのか・・・」先の嘲笑に似た感情を押し出し続けて表出した感情とは一転して恐懼に近い感情、もしかして今私は取り返しのつかないことをしようとしているのかもしれない。

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