就活について雑感

こんばんは。讃井です。
修論の〆切が迫ってきて冷や汗かいてます(汗)


そんな中ですが、最近の就活に関する言説がちょっと気になってついついつぶやいてしまいました。
そして、やたら長くなったのでブログに載っけてみました。
(そんなんやってねぇで論文書けって心の声が・・・)


あまり考えなしにつぶやいたので、文字通り一個人のつぶやきとして受け取ってくれればと思いますー。


以下、つぶやきです。


いよいよ明日は12/1か。今年は修論で忙しいこともあって、あまり就活相談受けてませんが、就活生には是非いい訳せずにがんばってもらいたいなぁと。自戒も込めて。


今日もマイナビをdisってる記事が出てるようですが、特定の個人が就職(起業でもいいけど)できないのは、多くの場合その人自身のせい。
もちろん家庭環境のことだとか背景要因があることは知っているし、
そういうハンディキャップで苦しんでいる人も何%かはいると思う。
また、高卒の人は求人自体が少なく苦しいのは理解してます。


ただ、結構良い大学出て、時間もこれまで高校出てから3年もあって、それでいて「何していいかわからない」「企業の仕組みがおかしい」「日本の就職システムは世界最悪だ」ってのは、ちょっとないんじゃない?


自分の時もそうだけど、良い企業に就職する奴、ましてや自分で起業する奴は、やっぱり就活までの生き方が違う。積み重ねが違う。そりゃ、内定取れるわ。


「就活は卒業してから。大学では勉強したい」とか言うけど、それだったらそれまでにも勉強してくればいいだけだし、就活中も勉強すればいい。さらに、本当に勉強(研究)したいなら、そもそも就活しなければいい。


就活でいい結果出す奴の中には勉強(研究)でも素晴らしい成果を出す奴が多かったように思う。逆もしかり。


大学にしろ、就活にしろ、同じルールの中で競争しているわけだから、優劣はつくに決まってる。その中で結果出なかったことを社会とか企業のせいにするのは、率直にかっこ悪いなと思います。少なくとも私が就活生だったら人前では言えない。恥ずかしいから。(家で一人で言うかもしれんけどw)


それに、そもそもルール自体がおかしいだろと思うなら、自分がやりたいようにやれる土俵で戦えばいい。起業するなり、NPOつくるなり、ベンチャーに自分売り込みに行くなり、海外の企業に就職しに行くなり方法はたくさんある。


昨年会ったある大学生は就活に納得いかなくて、自分がやりたい仕事をやっている会社に飛び込みでアルバイトお願いしに行った。そこから社員格の仕事を自分で勝ち取っていき、今年はまだ一年目ながら、自分で一から企画した商品を世に出すところまでいった。


日本の企業の仕組みが嫌だからといって、インドネシアの新聞社に自分を売り込みに行った学生もいたなぁ。他にも起業してたり、起業の準備をやったり、ベンチャーで社員並みに働いてそのままジョインした学生もいた。


そこまでやれる人は限られているけど、ふつうの企業のセミナーだって空席一杯あるのに飛び込みで行ってキャンセル待ちするような気概のある奴なんて本当にわずか。でも、わずかだけど確かに「いる」。そういう子は熱意・顔つきとかじゃなくて、経験値もあるし実力もある場合が多い。


「就活の仕組みが・・・」と言ってる人の多くは、仕組みを否定しつつも仕組みの中から出ようとはせず、文句を言ってるだけ。私自身もそういうところはあったと思う。


意識の高い学生wwwとか言うけど、笑っていいのは、実力ある奴だけ。意識も低い、実力もない。そんな学生を欲しいと思うかな。自分が社員やバイトを面接する側になって考えりゃ当たり前。


マイナビの広告wwwとか言うけど、マイナビの広告がどうあろうと、自分の就活には全く関係ない。皆と同じ格好していても、すごい奴はすごい。逆もしかり。


んで、長くなってきたし、さすがに「修論あんだろお前」という声が心の中から聞こえてきているので、そろそろ終わりにしますが、要は「言い訳してても始まらない」ということかと。


何それ、当たり前過ぎワロスwwwっていう人は、その通りなのでスルーしてくれればと思いますが、結局その当たり前のことに尽きる。


この不景気に就活を迎える人は不幸だし、リクナビマイナビを超える最高の就活サイトはたぶんないだろうし、リクルートスーツはまだ着なきゃいかんだろうし、一括採用の弊害はある。でも、それは今の時代に生まれた人みんなそう。


その中で今の環境に適応して、もしくは適応しないと振り切って、行動できたもん勝ち。これは就活に限らず、人生全てにおいてそう。


だから、もし良い人生を歩みたい、就活期を良いものにしたい、という人がいるなら一旦仕組みの議論は置いておいて、自分の選ぶべき道を選択し、やるべきことをやるしかないと思うわけです。


んで、これってあくまで就活生が良い人生を歩むための術であって、社会変革とか仕組み変革が必要って議論はまた別にあるわけで。


社会変革や仕組みの変革をしたいなら、官僚目指す、政治家目指す、研究者目指す、そういうNPO立ち上げるとかでもいいと思うわけです。


社会変えたいなら、そう思うならそっちの世界で思いっ切りやればって思う。中途半端にそういう動きに同調しても、多くの学生に利なんてないよと思う。


それに仕組み議論すると、アメリカは韓国はとか言う人いるけど、あっちはあっちの苦労があるわけで。スキルベースの採用、通年採用なんて始めたら、それこそ就活で苦しむ学生は増えると思うけどね。それに企業側は採用負担増になるし、ましてや新入社員教育なんて雑にならざるを得ない。


というわけで、長くなりましたが、「いろいろ大変だと思うけど、やるしかないのよね」という話。そして、それはある意味、アカデミックポストの就活前である私も同じで、他人の話してる暇あるんだったら、修論書けと。はい、その通りです。


ともあれ、私は今大学にいることもあって基本的には就活生がんばれよって心底応援してます。一生懸命な人には絶対良い結果がついてくる、もしくは一生懸命な中で進むべき道を見つけてくる。


そして、一生懸命な人が報われるような仕組み・社会を作っていくことが、我らおっさん(と言ってもまだ20代なんすけどね、一応)のやるべきことだと思うわけです。決して就活生だけのせいにはせず。よって、俺も言い訳せずやるしかないってことですね。以上ですはい。


上記のようなこと言いましたが、これって自分に刺さるなと。鏡映自己そのもの。
言い訳の多い生き方(苦笑)して来た私ゆえにそう思います。
就活の時も仕事でも、すごい奴は言い訳せずやって、結果出してた。
その上で社会を変革しようと今も動いてる。ホントすごいっす。
そういう人が周りにいるから、私もがんばらないかんなと。
たぶん死ぬまでそう思います。

大震災後の就活(2) 就活生はどうすればいいのか?


前回のエントリでは「今回の大震災を経て何が起こっているのか、そしてこれから何が起きるのか」について書きました。
(ご意見いただいた皆様ありがとうございました!)
今回はその続編として「じゃぁ、就活生はどうすればいいのか?」ということについて書きます。


※前エントリも今エントリも、大手企業を中心に受ける就活生を対象に書いています。
 ベンチャー志望者、ましてや起業を考えているような学生さんにはあまり参考にならないかもです。そこはご容赦を。



■就活生全体に言えること


いろいろ考えてはみたものの、結論から言えば、
「就活生がやるべきことはあまり変わらない」
というのが私の考えです。(ただし、後述する「特に震災の影響が大きい学生さん」は別)
当初の予定通り、粛々と就活を進めていくことが一番重要だと思います。


このような考えに至ったのは、
(1)選考の長期化とピークの分散はあれど、就活の基本は変わらない。
(2)採用計画の変更は現時点で不確定であり、そもそも学生には変えられないもの。
と考えたからです。


(1)選考の長期化とピークの分散はあれど、就活の基本は変わらない
就活時期が変わっても、学生が志望動機(適合性の評価)と自己PR(スキルの評価)によって会社から選考されるという、就活の基本は変わりません。
景気の回復や就活の評価軸の変化などがあれば別ですが、少なくとも現時点ではそういったことは起きません。
ですから、学生さんは今まで同様、自己分析を行い、企業分析をし、スキルを高めるだけです。
なお、このことは同時に、就活時期の問題は就活に大した影響を及ぼさないことを示しています。


(2)採用計画の変更は現時点で不確定であり、そもそも学生には変えられないもの
採用計画の変化があれば、もちろん学生にも影響が出ます。
しかし、現時点で計画がどのように変更されるかを正確に予想することは無理ですし、
たとえ採用数が減って評価基準が高まっても、上記の(1)同様、学生がやることは変わりません。
変わることがあるとすれば、自己PRの評価をより高められるよう工夫することだけですが、それは震災前後関わらず同じです。


上記から「就活生がやるべきことはあまり変わらない」という結論に至りました。
しかし、これだけでは何も言っていないのと同じなので(苦笑)、いくつか付記します。



■就活生が注意すべきポイント


上記のように「就活生がやるべきことはあまり変わらない」と言いましたが、
これは「やるべきことをぶらさず、きちんとやること」が大前提となっています。


しかし、
・余震、原発問題、停電のことなど心配事が多く、以前よりも落ち着かない。
・選考のピークが分散することで、4月〜5月にスケジュールの空白が少しできてしまう。
・選考期間がずっと続くため、疲れたりダレたりする。
といった変化が「やるべきことをぶらさず、きちんとやること」を邪魔してくるはずです。


特に4月〜5月にスケジュールの空白ができることは、就活生に焦りを生み、無駄な行動を誘発すると思います。
具体的には、
・出願できる企業が増えるので、当初受ける予定のなかった会社にも多数エントリーしてしまう。
・本命企業の選考が始まる頃、優先順位の低い企業の選考に時間をかけてしまう。
・受ける数が増える分、落ちる数も増えるため(これは全員共通)、ストレスを溜めてしまう。
といったことです。


このような状況にならないためのポイントを以下2点挙げておきます。



【ポイント1】選択と集中
「出願する企業が多くなり過ぎること」には一番注意すべきです。
時間的余裕が出来たからと言って、震災前には受けない予定だった企業に出願し始めると、
本命企業の選考に注力できなかったり、どの会社の選考でも中途半端な成果しか出せなくなります。
少し不安かもしれませんが、出願企業を絞って、優先度の高い会社に注力する方が良いと思います。
(そもそも震災に関わらず、むやみに多くの企業に出願することは良い結果を生みませんが)



【ポイント2】「やるべきこと且つ変えられること」に時間を使う
当然ながら、時間的余裕ができることはデメリットばかりではありません。その時間を有意義に使えばいいだけです。
そのためには、自分が「やるべきこと」(志望する企業の選考にプラスになること)で
且つ「変えられること」(自分自身の行動、思考、これから先の準備など)に注力することが大事です。


前述した通り、就活の基本は変わらないわけですから、志望動機と自己PRの双方で不足している部分を補えばいいと思います。特に自己PRではケースワークやGDで評価されるスキルに加え、面接で自分のスキルを証明できる「経験」が重要です(詳しくは2/28のエントリを参照)。
ただし、経験とは過去のことに限る必要はなく「現在進行形」の経験でも良いのです。
時間的余裕ができたのであれば、就活タスクを離れ、自分がやりたいと思う活動に時間をつぎ込むのもありだと思います。
その活動に対する(時間的)投資が、面接で語れる「経験」となり、ひいては就活の結果をより良いものとするはずです。


また、ケースワークやGDで評価できるスキルは勉強会で学べば、比較的短期間に強化できます。
これまで一度も勉強会に行ったことがない学生さんは、勉強会に行くor企画するなどして、スキル強化を図ることも効果的だと思います。




■特に震災の影響が大きい学生さんについて


◆被災地の学生さん
前エントリにも書いた通り、現時点では身の回りのことを優先した方が良いでしょう。
その上で就活を今年できるようであれば、4月上旬頃までにはネットを不自由なく使える場所に移動した方が良いと思います。
そして、被災者であることを企業にしっかりと伝え、特例対応を必ず受けること。
今回は企業にとってもイレギュラー対応になるため、自分から名乗り出ないと企業が対応できない可能性があります。


◆公務員試験を併願する学生さん
5月〜6月に試験がある場合、選考延期はかなりの影響を与えます。
就活との両立も可能ではあるものの、出願する企業を絞らないと試験勉強の時間を十分に確保できず、虻蜂取らずになります。
両立方針を変えないのであれば、出願する企業に優先順位をつけ「受けない」という選択をすることも必要だと思います。


◆6月に教育実習もある学生さん
6月に教育実習がある学生さんは、6月選考スタートの企業を受けることは難しい状況になると思います。
(教員採用の1次試験が7月に控えていることもありますし)
ですので、まずは速やかに教育実習の時期を10月に変更できないか、大学や実習校に相談すべきだと思います。
それが無理な場合には、夏採用〜秋採用があるかどうか、特例的に被災地の学生と同様の対応をしてもらえないか、について企業に問い合わせると良いと思います。



■最後に


「最近の学生は・・・」という言説はいつの時代もありますが、いつも思うのは「学生は思ってるよりもずっと優秀だ」ということです。そして、今年の就活が難しい局面にあるのは、景気や地震といった環境要因の方が大きいと私は思います。


優秀な学生さんたちがこの厳しい環境を打破する上で、私のエントリが微力ながらでも一助になれば嬉しいなぁと思います。就活生の皆さんは、震災後の就活を必ず勝ち抜いてください。応援してます!



■追記
本エントリについてtwitterでコメントを頂きましたので、追記させていただきます。


♦就活コンサルタント常見陽平さん(@yoheitsunemi)より

「学生ではどうしようもないこと」をちゃんと分けているのがよい


常見さんも学生にできること・できないことを認識することの重要性を説かれています。
就活時期の短期決戦の最中であればなおさら、「自分で変えられること」に注力することが必要でしょう。


♦採用支援事業の株式会社istの飯田社長(@yuji_iida_719)より

選考のやり方自体は大きく変わりませんから、就職活動生の皆さんは、各企業の情報をこまめに集め(DM自粛中なので、自分から情報集めに行かないとダメ!)、しっかり準備することです。


あえて補足すると、今回の震災は来年の就職活動にも大きく影響を与えると思います。これまでは夏インターンを行う会社が多かったですが、倫理協定の改正と今回の選考後ろ倒しで、実施できなくなる企業も多くなります。来年は、本格的な選考時期の後ろ倒し元年になりそうですね。


DM自粛の件、ナビ媒体からのDMが自粛されている場合が多い、ということです。選考が後ろ倒しになる場合、プレエントリー済みの企業からは、何らかの形で連絡が来ることが多いと思います。


企業の求める人物像が大きく変わるわけではありませんし、遅い時期に選考を受けることになったからといって、不利になることもありません。被災地の皆さんは、決して焦る必要はありません。まずは、自分や家族の生活の立直しに力を注いでください。一刻も早い復興をお祈り致します


今回のエントリは学生(就活制)視点で書きましたが、企業の採用活動全体へのインパクトについても言及いただきました。
学生さんに関するところでは「企業の情報発信が変化する」という点が一番大きいと思います。
今回の地震では多くの企業も「被災者」です。そのことを鑑みた上で、自ら情報を取りに行くことが大事だということです。

大震災後の就活(1) 何が起こっているのか?これから何が起きるのか?


■はじめに

3月11日に1000年に一度とも言われる大地震、東北太平洋地震が発生しました。
このたびの大規模な地震により被災されました皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。


想像を絶する惨状の中、今も大変なご苦労をされている方がたくさんいらっしゃいます。
その状況に対して個人としてできることの小ささに歯がゆい想いを感じつつ、今は自分にできることをやるしかないと思う日々です。


以下、大震災の中で優先順位がやや低い話にはなるかと思いますが、
私自身の「今自分にできること」の一環であることをご理解ください。



■大震災後の就活

前エントリで書いた就活の話の続編を書かねば・・・と思っていたのですが、今回の大地震を経て状況は激変しました。今年の就活生は突如、過去に例を見ない特殊な就活環境に追い込まれています。



1:何が起こっているのか?


では実際今、就活には何が起こっているのでしょうか。


人材コンサルタントの常見陽平さんのblog「就活の栞」の記事では、HRプロ株式会社による調査の速報値として、

1位:選考時期全体を遅らせることを検討 35%
2位:選考時期は変えない 24%
3位:被災者の地域のみ特別に選考時期を遅らせることを検討 18%


というデータを掲載されています。
残りの23%は「どちらともいえない」として方針が未決定ですが、仮にこれらの企業の半分が選考を見直すとすれば、約64%もの企業が選考の見直しを行うことになります。


では、どのような見直しがすでに進んでいるのでしょうか。
上記にもあるように見直し方針は大きく2つです。


(1)選考時期全体を遅らせる(または長期化させる)
(2)被災者の地域のみ特別に選考時期を遅らせる


当初は(2)のパターンの企業が多かったようですが、次第に(1)のパターンの企業が増えているようです。
リクナビの地震対応に関するページ上や各企業のHP、各種ニュースサイト(主に日経web版を参照)から知り得る情報の一部を紹介すると以下のような状況です。就活生にも人気のある企業が軒並み、就活生全員に対する選考延期を打ち出しています。


◆メーカー
トヨタ自動車(選考を6月以降に)
パナソニック(選考を6月以降に)
・シャープ(選考を6月以降に)
富士通(選考を6月以降に)
東芝(選考を6月以降に)
日立製作所(選考を6月以降に)
キリンビール(選考を6月以降に)
サントリーホールディングス(選考を6月以降に)
山崎製パン(選考時期を変更)
新日本製鉄(選考を6月以降に)
IHI(選考を6月以降に)
・ジョンソン&ジョンソン(選考を延期)


◆金融
三井住友銀行(選考を5月以降に、夏採用も行う)
大和証券グループ(選考を5月以降に)
日興コーディアル証券(選考を5月以降に)
第一生命保険(選考を5月以降に)
東京海上日動火災保険(選考を5月以降に)
・損保ジャパン(選考を延期)
日本郵政グループ(適性検査締切を延長)


◆商社
三菱商事(選考を延期)
三井物産(選考を6月以降に)
住友商事(選考を6月以降に)
伊藤忠(選考を6月以降に)
双日(選考を6月以降に)
・丸紅(選考を6月以降に)


◆その他
日本IBM(選考を6月〜7月まで延期)
・ベネッセ(選考を6月以降に)
電通(選考を大幅に延期)
・そごう、西武(3月の説明会は中止、選考再調整)
・イオン(説明会を延期)
ユニクロ(東京・東北で延期)
マルハン(東京・札幌で延期)
楽天(4/4まで一旦選考を中止)
リクルート(1週間程度延期)


※情報の更新・記載ミスも十分あり得ますので、必ず各企業の採用HPなどを確認してください。このブログの情報のみでの判断には責任を負いかねますのでご了承ください。


以上は、ネット上で急いで集めた情報に過ぎません。
問題の当事者である就活生や採用担当者の皆さんは、もっと情報をお持ちの方もいるかと思います。そのような情報については今回まだ収集できていない点、ご留意ください。


★被災地の学生さんへの対応について★
上記の企業は全ての学生さんを対象にして選考延期を決めている企業ですが、他の多くの企業も被災地の学生さんに限定した形で特別な措置を講じる予定になっています。
(震災直後に酷い対応を打ち出した某企業がネット上で叩かれたことが功を奏しているように思います)


ですので、被災地の学生さんは、今は身の回りのことに集中してもらえればいいのではと思います。
それに、被災地の学生さんに配慮しない企業は
(1)そもそも被災地のことを考えていない企業
(2)被災地のことを考えた上で、切り捨てやむなしと思っている企業
のどちらかだと思いますので、私からすれば「そんな企業こちらからお断り」でいいと思います。


ですので、被災地の方には、ご自身のこと、ご家族のことを優先してほしいと思います。
その一方、5月には延期された選考が始まり出しますので、4月中には日常生活に支障がない地域に移動できるよう、手配を進めておくのが良いかと思います。



2:これから何が起きるのか?


では、選考延期が進むことで何が起こるのでしょうか。
以下のようなことが考えられます。


(1)就職活動が長期化する
採用スケジュールの後ろ倒しが起こることは確実です。
6月から選考をスタートする企業の場合、7月や8月まで選考が続くことも十分あり得ます。
これにより、学業に集中できない状況が長期化するだけでなく、公務員試験や教育実習を両立することが難しくなる恐れがあります。
地方の学生さんは金銭的な負担も増えることでしょうから、特に大変です。


(2)選考時期が3パターンに分かれる
今回の選考延期は会社によって対応が分かれるため、
A:選考を予定通り4月に開始する企業
B:選考を5月以降にする企業(主に金融系)
C:選考を6月以降にする企業(主にメーカー、商社系)
の大きく3つのパターンが出てきます。


そのため、例年よりスケジュールの重複が減り、より多くの企業の選考を受けることができるようになる一方、いつまでも就活のピークが続くことでタフな生活を強いられる場合があります。
また、6月以降の会社の選考を受ける前に内定をもらっても就職を決心できない学生さんも多いでしょう。逆に内定辞退者が多くなるため企業は内定者数の再考を求められます。


(3)そもそも採用計画が見直しになる可能性がある
今回の延期は学生以上に、企業に対して時間の猶予を与えます。
もちろん現時点では緊急対応で採用どころではないという企業が多いと思いますが、4月〜5月にかけては今回の大地震の自社への影響を考慮した上で、採用計画を見直す時間は十分にあるはずです。
具体的には採用数と採用基準(求める人物像)の見直しが起きるのではないでしょうか。


採用数は変わらないか、減るかのどちらかしかないでしょう。
災害による損失が大きい企業、来期の利益が減少しそうな企業は採用数を減らす可能性が考えられます。
(私はそれは適切な経営判断だと思います)


求める人物像については、より「自立・自律した人材」を求める傾向が高くなると思います。
これは4月から入社する新入社員に最も言えることですが、各企業の様々な部署が「新人を育てている暇などない」という状況になっている中、新人および内定者には「自分で学び、考えて、動く」ことが求められます。
ですから、12年4月入社となる今の就活生にも、同じことが求められる傾向が強まると思います。
おそらく入社する頃には地震の影響も落ち着いてはいると思うのですが、現在の採用官(特に現場から出向している人)への意識面での影響が大きいと私は考えます。



とりあえず現状では上記のようなことが考えられるのではないでしょうか。
企業の採用担当者の方、就活中の学生さんでこの記事読まれた方いらっしゃれば、ぜひご意見や情報をいただけると幸いです。


明日、明後日までには「じゃぁ、学生はどうすればいいのか」についても私なりの考えを書いてみようかと思います。
私もなにげにM1ですので、周りには就活をしている学友も多くいます。ですので、就活問題は他人事とは思えないところがあります。
答えがなく、かつ緊急度が高い問題ですので、私なりに情報提供できればいいなぁと思っている次第です。


では、また。



※記事更新履歴
楽天の選考延期時期を更新(3/19 22:56)

今だからこそ思う就活のポイント 〜そもそも編 5つのポイント〜

こんにちは。讃井です。


2月のこの時期になると就職活動の頃を思い出します。
今もって就活について考えなおすと、
「学生時代は甘かったなぁ」「もっとこうやればよかったなぁ」
と思うところが多々あります(苦笑)


若干時期的に遅いですがせっかくなので、
今だからこそ思う就活のポイントを書いてみます。
(長くなるので、今日は前半だけ)


なお、結論から言うと、
「就活の成否は就活前に決まっている。
だから、大学1〜3年のうちに、他人を巻き込みながら、
自分で新しい価値を創る経験をするしかない」
と私は思います。


ですので、以前から応援しているモチベーションアカデミアのインターン
http://www.lmi.ne.jp/mai/intern/(初期募集は2/28で終了ですが継続募集もありそう)
や他のベンチャーでがっつり事業立ち上げに関わる経験なんかは非常にお薦めです。


以下、就活のポイントを羅列していきますが、留意点をば。
※1:今回は自由に書きたいのでやや偏向的かもしれません。その点はご留意を。
※2:同様の理由からデータの裏付けなど取っていません。あしからず。
※3:文系の総合職の就活生をイメージして書いているので理系の方はすいません。
※4:当たり前のことばっかじゃん!って言って怒らないでください(笑)新奇性追求してませんから。



■今だから思う就活のポイント
〜そもそも編 5つのポイント〜


(1)就活論を語っても自分の就職状況は全く改善しない
今の就職問題をすべて学生の自己責任で片付けるのは間違いです。
一方で、就活に関する制度的な問題はあれど、それを問題視しても就職状況は大して改善しません。
だって、好景気だった頃は、同じ制度で就活生はほくほく内定獲っていたわけですから。
真因は経済的な問題にあるわけで、そちらが改善しない限り就活状況は改善しません。


というわけで、就活論を語っても何も変わりません。
今のこの厳しい競争の中で、自分の価値を高めて勝ち抜くしかない。これが現実です。
就活問題については、自分の就活終わって思う存分語ればいいと思います。



(2)学生がその企業を好きかなんてほとんど関係ない

企業側の人間からすれば当たり前でしょうが、
学生から「御社の○○が大好きで!」とか言われても、
「ありがとう。で・・・?」ってことにしかなりません。


企業が欲しいのは自社のファンではなく、自社を創っていける「価値ある」人材です。
ですから、その会社への熱意を語ることはマイナスではないにしても、
自分の価値を企業側に訴求することの方が大切です。



(3)就活の評価に絶対などない
新卒採用HPの「求める人物像」を見ると、私が就活していた頃と同じような言葉が並んでいます。
「当事者意識を持った人」「自律できる人」「新しいことを考えられる人」「チームで働く力を持っている人」 などなど、そりゃ、確かにそうだ、という要素ばかりで、社会人基礎力にかなり重なりますね。
(社会人基礎力については → http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/index.htm

しかし、こういった能力を持った人がどうかは、どう見定めるのでしょうか。
筆記テストみたいに明確な評価はできるものでしょうか。


結論、それは「無理」です。
これらの能力を測る正確で共通な物差しなど存在しません(少なくとも今のところは)。
最後は採用官の「勘」頼み。それがこれら「新しい能力」(松下佳代、2010)の特徴です。
(新しい能力は、ハイパーメリトクラシー論のポスト近代型能力とほぼ同じ)

就活の評価はそんな曖昧な世界の中にあるわけで、誤差やエラーも時には起きます。
でもそれは仕方ない。採用の精度を高めるのにも相応なコストが必要ですからね。
ですから、就活生はその曖昧な評価の中でも、自分が高く評価されるように持っていかねばいけないわけです。



(4)就活の成否は就活前にほとんど決まっている

今日一番伝えたいのはここですが、私は就活の成否は就活前にほとんど決まっています。
「そんな馬鹿な!」と思うかもしれませんが、ちゃんと理由があります。


理由は、急には獲得できない
「過去の経験の差」
が就活の成否を分けるからです。


学生の「新しい能力」を評価してくる企業に対して、
自分の価値を訴求するにはどうすればいのか?
私が考えるに方法は2つです。


方法1:グループワークやケースワークの中で、能力があることを示す。
方法2:面接で話す体験談を通して、能力があることを示す。


方法1については知識やスキルを磨けば意外とどうかなったりもします。
(特にコンサル系の就活は方法1に対応できるよう事前準備が必要)
しかし、方法2については、いかに語るスキルが巧くなろうとも、
語るコンテンツ(経験)がなければどうにもなりません。


なので、余程ワークで能力を示せる自信がない限りは、
方法2で能力を示せるようになるしかありません。
そのためには就活前に新しい能力(社会人基礎力など)に関連してくる
「他人を巻き込みながら、自分で新しい価値を創る経験」
をしておくことが必要です。
この経験をしておけば、面接で自信を持って体験談を話、
そに体験談を通じて新しい能力を有していることを示すことができます。
逆にそういう経験がなければ自分の価値を企業に示すことはできません。
ですので「就活の成否は就活前にほとんど決まっている」と言ったのです。


ただし、一点重要な留意点としては、
こういった経験は必ずしも「完了」してなくても良いのです。
「現在進行中」で良いのです。
このことはまた今度詳しく書きます。


(5)新卒採用は完全なハイパーメリトクラシーにはなりえない

最後はやや研究者的な話になりますが、簡単に言うと
「学歴の差も就活には当然影響するよ」
ということです。


「ハイパーメリトクラシー」とは、東大の本田由紀先生が提示した考え方で、
私なりに三行で要約すると、
・ポスト近代型能力(=新しい能力)が現在の職業決定における評価軸となってきている。
・それは近代型能力より獲得可能性が低く、家庭環境などの影響を受けやすい。
・それはこれまでの能力主義メリトクラシー)を超えた、過剰な能力主義(ハイパーメリトクラシー)となり、
 社会格差を再生産していくことだろう。
という感じに解釈しています(本田先生違ってたらすいません)。
本田先生は企業が採用時に求める人材用件を時系列的に分析し、ポスト近代型力が採用で重視され、新卒採用でハイパーメリトクラシー化が起こっていることを示しています。


しかし、私が思うに、新卒採用は完全なハイパーメリトクラシーにはなっていません。
なぜなら、学生はポスト近代型能力(=新しい能力)だけで評価されるわけではなく、
近代型能力(学力、学歴)でもある程度評価されるからです。


そういうわけで、現状の就活市場で起こっていることは、
単純なハイパーメリトクラシー化ではなく、これまでのメリトクラシーの上に、ハイパーメリトクラシーが重なっているような「ダブルメリトクラシー」とでも言うべき事態だと考えています。
(わかりにくいですね、はい)
要は、評価が二階建てになってるということで、初期選抜は近代型能力で行われ(1階)、
その上で後期選抜がポスト近代型能力で行われる(2階)ということです。


ですから、就活中または予定の学生さんに言うとすれば、
1.まずは大学入試でなるべく良い大学に入れ
2.大学に入っても勉強はがんばれ(特に英語)
3.学力・学歴が低いなら、他の魅力を相当高めないと良い内定なんて取れるはずがない。
4.学力・学歴が高くても、その高位グループの中ではポスト近代型能力を見られるので、
 学力・学歴だけでは危ない。
となります。


本来、就活は一重に語られるべきものでなく、大学のランクに応じて個別的に語られるべきだと思います。
そういったターゲットを絞り、ターゲットに適した戦略を提示するような就活本が出ても面白いと思います。



今回はここまでにします!
ただ、これだけだと「じゃぁ、どうすりゃいいねん!」となるので、
続きはまた今度書きますね。


ちなみに、「どうすりゃいいねん!」への答えは最初にも書いた通り
「大学1〜3年のうちに、他人を巻き込みながら、自分で新しい価値を創る経験をする」
ということです。


なので、ややしつこいですが(笑)、以前から応援しているモチベーションアカデミアのインターンhttp://www.lmi.ne.jp/mai/intern/)をお薦めします。
応募締め切りは今日2/28までですが、興味と熱意のある方がいれば期限を過ぎていても私まで連絡ください。
(最初はtwitterのリプライメッセージだと助かります)
私も説明できますが、担当者の知人にもつなげられると思いますので。


では、また!

社内バーベキューの組織的機能 (蓮台浩明さん『社員をバーベキューに行かせよう!』を読んで)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。


さて、今回は『社員をバーベキューに行かせよう!』という本について、書評(らしきもの)を書きます。


この正月は、自分の修論や仕事と関連して「企業における理念浸透」について思うところを少しまとめていました。
その中で、自分が(コンサルとして)関わっていない理念浸透事例を知っておきたいなと思い、以前知人の方からいただいた本書を改めて読み返しました。



■どんな本?

本書は、浜松市にある工務店「都田建設」さんのお話。
理念浸透も含め、実際に都田建設さんでやっている組織施策のエピソードが書いてあります。
本書では、会社の組織をより良いものにするための施策例が多数紹介されていますが、
最も特徴的なのは、タイトルにもある「社内バーベキュー」。
なんとこの社内バーベキュー、平日の昼に「(社員)全員で毎週必ずやる」(P.59)というのだから驚きです。


一見すると、
「他の会社じゃ無理じゃない?」
「本当に意味あるのかな?」
といった考えも浮かびますが、本書を読むとどこの会社でも実現可能性があり、しかも会社の発展に寄与しうる施策であることがわかります。



■社内バーベキューの2つの機能


さて、会社でバーベキューをするという驚きの施策。
この施策を私なりに解釈すると、その機能は大きく2つあります。


1.会社からのメッセージを伝達する機能
この特徴的な施策を実施すること自体が、会社の理念、価値観、規律などを伝える機能を持っていると考えられます。
例えば、都田建設さんの合言葉は「想いをひとつに!」です。(p.3)その言葉を体現するかのように、バーベキューは全員参加が原則です。そして、時間は昼休みの一時間厳守のため、各人が役割分担して進めない限り、時間内に腹を満たすことができません。さらに、リーダーは持ち回り制になっており、誰か一人ががんばる構図にはなりえません。
つまり、社内バーベキューにおいても大事なことは「想いをひとつに!」であるというわけです。
また、この施策は社内だけでなく。社外へのメッセージ伝達機能も持っていると思います。社外の人(私含め)がこの施策の話を聞けば「面白い会社だな」「社員を大切にしている会社なんだな」と思いますからね。


2.従業員の学習機会を生みだす機能
二つ目は、社員にとって「自分で考えて、場をつくって、自分のすべき行動をする」(p.64)学習(教育)機会を生み出す機能です。
段取り、工程管理、予算管理(上限1万円)、リーダーとしての経験、他のメンバーをもてなすサービス、問題解決、仕組化など、バーベキューから学べることはたくさんあります。
社内施策であっても、そこに全員が真剣に取り組めば、必ず有益な学習が生まれることを都田建設さんの施策は教えてくれています。



■私が考える社内バーベキューのポイント


【ポイント1】
私は、社内バーベキュー施策の一番すごいところは「継続性」だと思っています。
どんな内容であれ社内施策を継続して、徹底的にやることはすごいことだと思います。
この「継続性」ゆえに、会社からのメッセージが伝わり、有益な学習が生まれ、みんなが成長する、という正のサイクルが回り続けているのでしょう。


【ポイント2】
もう一つ、このイベントの重要な点は社員の方が「楽しんでいる」ことだと思います。
社員の方の声は本書になかったので推測ではありますが、写真から伝わる雰囲気や、時に家族やお客様も参加していることを考えると社員の方自身が「楽しんでいる」ことが伝わってきます。


「楽しんでいる」ことがなぜ大事かというと、このような社内施策はともすると統制的な性質を持ち、施策が組織に対して負の効果を与えることがあるからです。
例えば、企画が面白くないとされたら上司・同僚からボロクソに言われるようなイベントだったら、「楽しもう!」という気持ちよりも「ちゃんとやんなきゃ・・・」という気持ちの方が強くなりますよね。
その場合、会社の一体感を高めることを目的にした施策が、会社への嫌悪を増幅する施策になることは十分ありえます。
また、このように統制的な性質が強くなり過ぎると、各社員が施策に対して内発的な動機を持つことができず、施策を継続するモチベーションが続かなくなることでしょう。


「社内施策が統制的になり過ぎてはいないか?」


私たちが社内施策を実施する際に、注意しなくてはいけない点だと思います。



■もし本書の続きを望むとしたら・・・


本書を読み終えて気になったのは
「この施策を社員の方はどのように捉えているのか?」ということです。
本書は社長視点からの語りがほとんどだったので、社員の方の語りも聞いてみたいと思いました。


前述した通り、本書から伝わってくる雰囲気から察するに、社員の方はこの施策を概ね肯定的に受け取っていると思います。しかし、施策を実施・継続する上では、何かしら苦労もあったでしょうし、疑問→納得→推進といった心理変化もあったと思います。
また、施策を実施・発展させていく主体は社長だけでなく、社員全員だと都田建設さんは考えているはずです。
社員の皆さんがどんな想いや意思を持ってこの施策を実施・発展させているのか、是非機会があれば聞いてみたいです。



全体を通して、実践的な内容が多いので、経営者の方をはじめ、経企・人事など会社創りに関わる方にはお薦めです。
また、35人の組織の話ですので、支社や部署のリーダーの方も活用できる内容ではないかと思いました。
参考までに。


社員をバーベキューに行かせよう! ―結束と成果はこうすれば生まれる

社員をバーベキューに行かせよう! ―結束と成果はこうすれば生まれる

2010年を振り返って(超個人的話)


■超個人的な話と御礼

今年は私の人生の中で最も変化が大きい一年でした。
そして「生きること」について考えさせられた一年でした。


関係者の皆さま全員にお伝えできないままになっており、
一部の方にはここで初めてお伝えする内容があるかもしれません。
その点、大変申し訳ございません。


今年は上半期だけで
退職→結婚→引っ越し→個人事業主としての活動開始→院進学→第一子誕生
という人生のタイジェストばりの大変化。


下半期も学校で勉強・研究を行いながら、
新商品開発や新規事業立ち上げに複数関わらせていただきました。


このような自分でもありえないと思えるような経験ができたのは、
私にチャンスをくださり、私を支えてくださった皆さんのおかげです。
本当にありがとうございました。



■生きることについて今年思ったこと

今年は人生の節目と言える出来事がいくつかあったため、
生きることについて考える機会が多くありました。
その中でも、結婚式と第一子の誕生は自分にとってとても大きな出来事でした。


結婚式の時にはフランクリンの『夜と霧』の話を思い出しつつ、
このように思いました。


「生きること自体に意味はない。
 しかし、生きようと決めて、自分なりに一所懸命生きていけば、
そのことが生きることの意味になっていく」


結婚式に来てくれた人たちとの絆。
それは、まさに私の人生そのものだと思いました。
そして、これからも生きていく中で創っていく数多くの絆。
それが私の人生を創り、意味を与えてくれるのだと思います。


6月の第一子誕生に立ち会った時には、
神秘的としか言えないような凄い経験をしたように思います。
この世界に一つの命が生まれてくることは、言葉では表しきれない凄い出来事で、
それはもう完全に論理とか常識とかを超越してました。

そして、子どもが生まれてからは、
「元気に生きてることそれだけでありがたいことだよ」
とすっかり親の気持ちがわかるようになりました(笑)
子どもを見ていると、生きることそれ自体が素敵な奇跡なんだなぁと思わされます。



今年の年越しは家族が増え、去年より少しにぎやかです。
生きるのって大変だなぁと思ってきた10代、20代でしたが(苦笑)、
生きるのって素晴らしいなぁと確信できた1年でした。


それは、新しい家族との出会いもそうですが、
素敵な皆さん(学校、仕事、ご近所、勉強会、webなどなど)との絆のおかげに他なりません。


今年一年、本当にお世話になりました。
ありがとうございました!!!


それでは、残りわずかですが、皆さま良いお年を!

2010年を振り返って(今年のマイブーム編)


こんばんは。讃井です。


毎年、大晦日は家族で紅白ですが、私はその後の「往く年来る年」が大好きです。
紅白は見なくても、「往く年来る年」は欠かさず見ます。あれ見ないと、年が変わる感じがしないので。


今回は割とライトに行きます(笑)



今年はプライベートや仕事でイベント盛りだくさんだったこともあり、
世の流行りにはイマイチ乗り切れなかった感があります。
音楽とか映画とか全然わからない・・・。


そんな中、私なりに今年ハマったものベスト5を上げるエントリ。
(あんまし意味はないですが、毎年恒例なのでw)



5位:イカ
いきなりそれかよ!って感じですが(苦笑)、5位からなので仕方ないじゃなイカ
私的には2010年版の「サザエさん」であり、「ドラえもん」です。
要は古き良き日本アニメという感じです。
見ていてほっとできる近年稀に見る良作でした。
2期も是非やってほしい!
「侵略!?イカ娘」(第2期)公式ファンサイト



4位:瀬佐味亭の担担麺

本郷にある担担麺屋さんです。学部時代にもよく行ってました。
大学院復帰以降、外で飯を食う時の8割はここでしたね。
(外で食う機会がめちゃくちゃ減ったこともありますが)
普通の担担麺も黒担担麺も金の担担麺も美味いです。
お店のBGMが店長セレクトのJAZZなのも良いです。


ちなみに麺のお店だと、私のソウルフードである下北沢「一龍」は殿堂入りとして、
西荻窪「はつね」のタンメンは感動しました。
東京に来てあれほどうまいと感じたラーメン(タンメン)は初めてでした。



3位:東京事変「スポーツ」

NHKでやった特番で演奏風景を見て、やっぱりすごいなと。
今年はあまり音楽聴きませんでしたが、その中ではダントツで聴きました。
ちなみに他によく聴いたのは、新しいところでは、相対性理論、世界の終わり。
改めてというのは、Number Girl中村一義ハナレグミフジファブリックあたりですね。
全体的に邦楽回帰の一年でした。

スポーツ

スポーツ



2位:はてなブックマーク

可処分時間が増えたせいか(苦笑)、今年はよく使いました。
はてブを起点にして様々な情報を得ることが出来るようになったことで、
今年はTVを見なくなりました。我が家のTV不要論は強まるばかりですね。



1位:Twitter

今年ダントツの1位ですね。
本格的に使い始めたのは今年の春。
そこからTwitterならではの楽しい体験をたくさんさせてもらいました。
今まで知らなかったすごい人を知ったり、
会いたかった人と会う機会をもらえたり、
たくさんのメッセージをいただいたり・・・


特に第一子誕生時にいただいたたくさんのメッセージは
家族一同とても嬉しく読ませていただきました。
改めて御礼申し上げます。ありがとうございました!



ちなみに次点は以下2つです。


◆ジェームズ・C・コリンズ『ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階』
今まで読んだビジネス書の中で一番感動しました。

ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階

ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階


◆ルシェルモンシュシュ(モンシュシュの空港ブランド)の「くもっちりん」
今年一番のスイーツ。モンシュシュは行列ができるのもわかります。
http://www.bigbird-shopping.com/products/detail.php?product_id=843&category_id=145&mode=