軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

国賓から”国貧”にならないで!

 十日の新聞一面トップに、「芸大でアカハラか…」という見出しが躍っていた。

 新聞を新聞受けからとって「花粉の中で」最初に見た記事だったから、アカハラ」が「アカハタ」に見え、「芸術の本家まで、思想的に侵されたか!」と勘違いしたが、「アカデミックハラスメント」のことだそうで思わず失笑した。

 最近は何でも「言葉の省略」がはやっていて、特に「外国語系統」のカタカナになると老兵にはわからなくなる。「セクハラ」「パワハラ」など、いい加減にしてほしいものだが、これも時代の趨勢なのかもしれない。

 今朝の紙面は、「国賓待遇で訪米中岸田文雄首相」の記事が多かった(産経以外は知らない)が、あれほど国内では「パーティ券問題」で味噌をつけた首相なのに、「ホワイトハウスで行われた公式晩餐会でスピーチし、ジョークを連発して会場の笑いを誘った」などと、「比較的お誉め言葉」が並んでいて、なんとなく“違和感?”があった。  

 しかしながら、「国賓待遇で訪米」した方が、「国待遇と揶揄されなくてよかった」と思う。

 

 何しろ今の我が国では、国外の“敵”よりも、国内の方に陰湿で根強い“敵”が多く存在するのだから、首相にとっても外国の方がやりやすいのではなかろうか?

 しかし、国内の“敵”は強硬だから、油断なるまい。帰国したくなくなるのではないか?と同情を禁じ得ない。

 

 ところで、私は以前から、同盟国・アメリカの衰退について、「リベラルたちの背信」(アン・コールター著(栗原百代訳)草思社刊)を取り上げてその分析を高く評価しているのだが、本書は「アメリカを誤らせた民主党の60年」と副題にあるように、少なくとも今の米国の“混乱と衰退”が予言されていたしまたよく当たっている。

 

 これとほぼ同時期に、友人である伊藤寛教授からの手紙に、同様な警告があったからよく覚えているのだが、当時私は伊藤教授に「しかし、米国の軍隊が健在の間は大丈夫だ」と返信したはずだった。

 ところが今や米軍内部は非常に規律が緩んでいて、危険水域に達しつつあるというのだ。例えば女性兵士や移民兵の増加や、男女共同時の乱れなど、人民解放軍ほどではないにしても、本来あるべき米軍の水準からは相当に落ちているらしい。(予想はされていたものだが、)

 コールター女史は、アメリカのリベラルの原動力は文明への憎悪である」「リベラル派は、自分たちが神だと思っている」からだと2004年時点で米国の社会を喝破していた。(日本語版はこの年9月30日に初版発行)

 我国内でどれほど売れたか知らないが、当時「草思社」と言えばスピリチュアルな本が多く、政治ではマイナーだったから想像がつく。

 昨今、インターネット上に「日本ではまったく報道されていないが、今アメリカは内戦に向かいつつあるようだ。ポリティカル・コレクトネス」という嫌悪(ヘイト)の哲学により、アメリカは完全に左派に乗っ取られ、革命のような状態がつくりだされている。バイデン政権の3年間でアメリカは完全に衰退してしまった。国境から1200万人以上の不法移民が大量になだれ込み、アメリカの多くの都市部で治安が乱れ、犯罪が急増した。

 

 この無秩序な略奪の結果、アメリカのかなりの小売業が破壊されている」と投稿している読者がいるが、これこそコールター女史が予言したものだろう。

 ことはそれほどまでに進行しているようだが、‟国賓として訪米した首相”は、何かその兆候を感知して帰国するのかな~

 

 もう一方の“大国”である人民共和国は、「暴かれた中国の極秘戦略(2012年台湾乗っ取り、そして日本は…?)袁紅冰著(黄生訳)まどか出版」2010年8月20日印刷」に詳しいから、産経の「オピニオン」欄の石兵のチャイナ・ウォッチャー「伝統に基づく中国の腐敗事情」という記事もよく理解できる。

 

 これらの書籍はいづれも2004年、2010年と今では遠い昔の作で、古いものだが、内容は真実をついている。逆に近年、ますます重みを帯びてきていると私は感じている。

 

 それにしても、パー券問題の“当事者?”から、一気に「国賓」に格上げされた首相は「いいお土産」を貰ってくるのかなあ~少し心配である。

  日米間では、”詐欺師の水原問題が‟話題になっている折だけに、借金を抱えてこないでほしいと思うのだが・・・

「コロナにかかると心不全に?」

 週刊現代の記事によると「 理化学研究所と、京都大学の共同研究チームが「コロナにかかると心不全に?」という研究結果を公表したそうだが、昨年公表された論文によると「新型コロナウイルス感染症心不全のリスクを高めること、そして心不全患者を急増させるおそれがあることに強く警鐘を鳴らしている。」という。

心不全とは、何らかの疾患が原因となって心臓のポンプ機能が弱まり、全身に送る血液が減ってしまうこと。心不全になると血液の循環が悪くなり、臓器に十分な酸素や栄養素を送ることができなくなる。なかでも影響が大きいのが肺だ。心不全になると、肺に血がたまり、ちょっと歩いただけでもすぐに呼吸困難に陥ってしまう。」というのだが、私も昨年夏に経験したからよくわかる。

  1か月入院して10キロ減った体重と、体力・気力の回復中であり、体重はやっと5キロ回復したものの足腰はまだ弱い。

 しかし当時は「心不全」がそんなに危険な病気だとは知らず、「肺呼吸の調子が悪い」程度に考えていたのだから、結果としては入院して”名医を紹介され”良かったことになる。

 ある病院で「女医さんに指摘され」高度な知識と技術を持つ医師を紹介されて「カテーテル検査」を受けただけで回復したのだとばかり思っていたのだが、リハビリを受ける段階になって、仲間から「よかったですね~」と感心されて初めて自分が「危険な状態だった」ことを認識した。最初から知っていたらこうはならなかったかもしれない(笑い)知らぬが仏だった!

 私はコロナに罹患してはいないし、もともと大空をマッハで飛び回っていて、「ハイGや低酸素症の体験」も積んでいるから、最初から「かかるはずはない」と信じていたのだが、週刊誌に指摘した医師によると「息切れとむくみは心不全のサインかもしれません。ちょっと体を動かして息切れがしても『年のせいだ』『運動不足だ』と考えがちですが、息切れ自体が心不全によるものかもしれない。

 また、朝起きたときに足がむくんでいる人も、心不全の可能性があるので要注意です」という。確かに「足のむくみ」には覚えがある。 

 診断を受けていたころ「肝臓に水がたまるのは誰でもそうです。一か月もすれば水は抜けますよ」と一月後に来院するように私を”誤診”した「大学病院の医師」などは、結果的には「医師ではなく素人」だったと言えそうだから「医師の選定」は大事であると知った。

 

 ここまでは「心不全体験者の助言」である(笑い)

 

 さて、本題は「台湾地震」に関するものである。今朝の産経抄氏は100年近く前に日本人が建設した台湾時代の「橋が崩壊しなかった」ことを書いている。

 マ、「震災」までも政治利用する大陸人の「いじましさ」は別にして、私が言いたいのは「昔の日本人」の誠実さと堅実さについてである。

 子供の頃からよく両親に「人の見ていないところで、手を抜いた仕事をしてはダメだ」と口酸っぱく指導されたものだが、これが物事に裏表があってはならないことを諭した当時の日本の親のしつけだった

ところが今朝のTVでは台湾の今回の災害に対する姿勢が伝えられていて、能登地震に対するわが行政の遅れ?がやり玉に挙がっていた。

 私は地形地物や元日だったことなどから、今回それほど台湾に劣っているとは思わないが、言えることは「有事に対する心構え」が日本と台湾では違っているという事であろう。

 敗戦後、日本人は“玉抜き”にされ、戦いや有事という観念を忘れてしまい、金儲けだけを優先させてきた。私がよく言う「商農工士」の世界に成り下がったのである。

 

 今流行りの「国際詐欺」で、東南アジアはじめ世界に日本人の恥をさらしている男(女も)たちの姿を見ればよくわかる。

 東南アジアの「戦場」で、かっての日本人兵士たち堂々と、かつ勇敢に「負け戦」を戦い抜いた。そして「終戦」時は、国際法を無視してソ連に拉致された日本人は別として、天皇の命によって「整斉と」終戦に臨んだ。「枯れても武士の末裔」だったのである。

 今やそれが“商人の子せがれ”程度の悪事を働いていて、東南アジアはもとより、世界の一部から「卑下されている」のに気が付いていない。

 先日産経の「風を読む」欄に、川瀬弘至論説副委員長が「消えゆく男らしさ、女らしさ」という短文を書いていたが、私も「何の疑問も抱かず」そんな「らしさ」の中で育った一人だから、よくわかる。

 そして今や「男が女に」「女が男に」なりたがる風潮さえあるから虫唾が走る。

 川瀬氏は「伝統的な男女関係や家庭観が廃れていく一方で、未婚率が高まり少子化が進んでいる」と懸念しているが、これは正しい時代ではないだろう。一時的“麻疹”のようなもので、最後に悔むことになるだろうが、それは個人の気ままである。

 「日本人らしさ」を見失い、「国際的だ!」などと「進歩的風潮」に浸って、最後に悔やむことにならねばいいが。かっての“進歩的文化人”達を見ればよくわかるだろう。

 

 週末は好天で国中の桜が満開になったようだ。各地、特に京都は外人観光客でにぎわった、とTVは伝えていたが、私もウォーキングを兼ねて、近所の川べりの桜並木を見に行った。

 

贅沢にも一人で”満喫”できた!

売国奴に「差配」されかかっている日本

 前回、産経新聞の乾記者のコラム『不適切にもほどがあった川勝氏』(静岡県知事)を紹介したが、彼が辞職すると公言したこともあって、彼に対する「秘話」がインターネット上に渦巻いている。

 

 今は「自民党のスキャンダル」でメディア界も忙しいだろうが、余裕があれば地方(痴呆)の「責任者」を取り上げてみたらどうだろう?

 静岡も、もちろん沖縄もすでに「友好国・シナ」の手が回っていて、地方自治体の仕事よりも、結果として異国の事業に熱を上げている知事の方々が目立つ。おそらく肝心の県民は知らないだろうが・・・

 だから私は、コラムの締めくくりに「このような人物(川勝知事)を4回も知事選で当選させた(静岡)県民の責任も大きい」と書き、このくだりは、『日本国民』に置き換えて読むべきだからだ」と書いたのだが。彼は以前も放言を指摘された際、自らが「給与などを全額返却する」と宣言しておきながら返納していなかったことが今回分かった。

 今回の辞任宣言でも、彼はちゃっかり辞めるのは「6月」と断っている。

  読者の方々にはわからないだろうが、元公務員だった私にはそのからくりがよく分かる。つまり「6月には夏のボーナス支給日」があるのだ。金に汚い彼は、今回もちゃっかり「ボーナス(税金)」を頂くつもりなのだろうが、彼も「単なるいちローカルボス」にすぎないという事が証明されたと言えるだろう。古い用語でいえば「守銭奴」「金に薄汚い奴」とでもいおうか?

私が彼だったら「貧乏人の子せがれ分際で!」と彼に‟放言する”ところだが・・・。

 

 ところで「友好国」シナは虎視眈々と我が国を差配しようと計画を進めている。どんなに日本の議員が「へりくだって」彼らに接しようとも、彼らは絶対に変えることはない。そして「使用後は捨てられる」のがオチなのに。

 

「差配する」 とは、。辞書によると「とりさばく、とりしきる、指図をするといった意味」だそうだが、要するに「従えたい」のである。全国の地方自治体のかなりの数は、川勝知事同様、あの手この手で「差配」しているのだ。

 

 ついでに言うと、彼のような男は昔だったら「売国奴」と県民からののしられたであろう。リニア新幹線工事妨害だけでもその資格は十分だ。

 最近は「売国奴」とは人権擁護?左翼保護?からか使わないらしいが、意味は「私益のために母国を売る人」のことであるから、彼のような姿勢の者に最適だ、と私は個人的に思っているから使用する。

 二日に「徴兵制」について書き、産経抄を掲載したが、「戦争で戦うか?」との問いに世界各国の18歳以上の国民の13・2%しかわが国では賛成しなかった、というコラムである。

 

 若者たちが悪いのではない。上は国会議員から下は「地方自治体の首長」までが「売国奴であふれている」有様なのだから、ばかばかしくて銃を持つ気がしない、ということではないか?

 

 老兵も気が滅入る。ストレス解消に、大谷選手がまたホームランをかっ飛ばしてくれないかなあ~と、願うことしきりだ。

台湾地震お見舞いと政界革新!

 新聞によると、台湾をおそった大地震で1000人以上が負傷したという。

 退官直後から、通算10回以上も訪台して、各地を視察した私には、他人事とは思えない。当時は「台湾防衛」に関する調査研究などが目的だったが、それを通じて多くの台湾の方々と知り合いになった。

 震源地に近い「花蓮」では空軍基地を視察し、軍人たちと討論したが、当時は意気盛んだった。今ではほとんどの方々が亡くなられたが、台湾地震で「最大限の恩返し」を、と多くの国民がSNSで呼び掛けているというが、 謹んでお見舞いを申し上げたいと思う。

 今年は本当に「何が起きるか分からない」年だ。

 

 さて、一方の我が国では自民、派閥収入不記載事件で39人処分決定 と一面トップにあるように、「恒例?」の自民党の‟不祥事”をめぐる”処分”が一段落?したようだが、多くの国民は納得していないように見える。つまり、有権者からは彼らは「市民感覚とかけ離れているとTVなどで批判の声が上がっているからだ。

 中には「不埒な議員は『自分は好き勝手に金を動かしていたなんて、支持者への裏切りだ』という反感を持っている意見も目立ち、「似非保守主義議員」自民党にこんなに多かったのか、と驚く。

 ということは、保守派“専属の書籍”などで「名が挙がった議員等」を、読者は「真正保守主義議員」だと「誤解」していたように思われるからだ。

 今回彼らは“一部のメディアから”首を取られた格好になったが、今回の報道の真相も“不明”に近い。つまり“陰謀”臭いところもある。いずれ判明するだろうが・・・

 それにしても今回の「自民党トップらの対応」はあまりにもお粗末だった。

 これは「人材不足」というよりも、「選挙制度」に不備があるのではないか?と思う。いかにも彼らは「政治の専門家」ぶっているが、内実は「まがい物」が占めている世界に見える。元より選挙民にも問題があるが・・・

 今朝の新聞に次のような乾記者のコラムが出たが、タイトルは「静岡県知事の川勝氏」となっているが、今の政治家全体に適用すべきだろう。

 コラムの締めくくりに「このような人物を4回も知事選で当選させた県民の責任も大きい」というくだりは、『日本国民』に置き換えて読むべきだからだ。

 ネット上には、「適切な人材」ではなく、単に「選挙に強い(金をばらまくことが出来る)」という特化した性格(特技)、世襲という遺伝子を持つ人間だけが「政治家として選ばれる」現行の選挙制度を維持する限り、この種問題は絶えないだろう」という真っ当な意見もあるからである。

 いわば「国民と、真に血が通った『政治家』は、今流行りの“識者”や、各種の「評論家」と同様に不在なのである。

 更にその読者はこう書く。

 彼らは「全員が天才的に『選挙に強い』議員」達であり、「毎年、毎回、選挙に勝ってきた特化した政治の専門家である」が、『国の運営については、殆ど知識も経験もない、素人集団。だから、変な判断をして、国家を破壊する」のであるという。つまりかれらは『いざとなるとどうすれば良いかわからない』のだという

彼らに「国防を任せられる」はずはない!

 

 全国各地の「部隊研修」で訪問してきた彼らを‟接待”させられた私には彼の指摘は「言いえて妙」たと良く分かる。

そして最後には、彼が指摘するように「船が沈没」することになるのだ。

 

 話題は変わるが、少し“休んでいた”大谷選手が、ホームランを打った。TV、新聞などから、自民党のスキャンダル報道が消えて、「大谷選手の活躍報道」になることを期待したい!!

 

 徴兵制に向かい始めた「アジアの国々」

 今朝の産経抄に、「有事に戦うか?」という設問のことが出ていた。すでに保守系の雑誌に出ていたものだが、今の我が国の青年たちは13・2%に満たないというのである。

 私は昔から「ポアソン分布」(「滅多に起こらない出来事が任意の時間当たりに起こる回数」のこと)を信じていて、物事の調査に対して「絶対賛成者」と「絶対反対者」がそれぞれ10%くらいになるからその両端を削除して、その残りの80%の数値の増減(ピーク)を見ることを基準としてきた。つまりピークが60%か50%の位置を占めていれば、世論の趨勢は60%、50%程度になるとするものである。

 「自衛隊の支持率」などは、賛成は少なく反対が多いのは当たり前だが、残りの分布位置(ピーク)が60%にあるか、40%にあるかで「国民の支持率」がほぼ推定できるからである。

 私は常に「自衛隊憲法違反だ」と反対を叫ばれ続けていた防大生だったから、13%もあればうれしいじゃないか?」と思ってしまう。当時も戦争に関するこれと同じような世論調査があって、そのころの大企業主が「国外に家族とともに脱出する」と答えていたから、怒り心頭に発してその社の「製品」には手を付けなかったほどだったが、今の世代ではそれほどでもあるまい。

 私が「防大を志願した」のは、福岡市の中学時代に、当時の韓国が福岡漁民を射殺したり、漁船を拿捕していたことに反発し、「軍隊のない国の悲哀」を感じていた処に尊敬する先輩が入校を勧めてくれたからである。防大に航空工学科があったからでもあった…

 当時は「自衛隊」という‟まがい物”が出来たころで、「またまた落ちた自衛隊機」「蚊取り線香マークの自衛隊機」などと、墜落した自衛隊機が揶揄されていた頃であり、だから自然の成り行きで「俺が戦闘機に乗って漁船を守ってやる!」と決意したのであった。

 そのころ「漁労長の父」が拿捕されて韓国に拉致され、残された幼い姉妹が助け合っている事が新聞に出ていたのが直接の契機でもあったが、今でいうならば「恵さん事件」のようなものだろう。

 だから防大に入校して、その後「“有名人”になった○○三郎」などから、『防大生は我々の世代の恥辱だ!』などと蔑まれたものだが、「今に見ていろ!」と血気盛んだった。

 あれから半世紀以上たった今、全く変わらない自衛隊の存在を見るにつけ、「国会議員にでもなっていた方がよかった…」と反省にも似た感情がわくのは、パーティに参加して一儲けしたくなったからかもしれない!(笑い)

 朝日デジタル」によれば、【ロシアのプーチン大統領は31日、15万人規模の徴兵を実施する大統領令に署名した。ロシア大統領府が発表した。年2回の定期的な徴兵で、ロシア国防省は、ウクライナ侵攻には派遣しない、としている。】という。

 それに対して「SNS等で「‟やばい”などとロシアの青年たちが反対している」らしいから、多分「今回から対象の最高年齢を27歳から30歳に引き上げており、手薄になったロシア国内の部隊に配置されるほか、戦線への参加を志願する契約兵の拡大や将来の追加動員をにらんだ措置とみられる」という朝日の推測は当たっているだろう。

 徴兵制で物議をかもしているのは、ミャンマーもフィリピンも同じらしい。

 記事によると、【フィリピン大統領府は3月31日、中国との領有権争いが激しい南シナ海を巡り、マルコス大統領が海上防衛力を強化する大統領令に署名したと発表した】という。

 昨日のTVで、フィリピン政府側の補給船が中国海警局の船から「大量の放水」を受けて妨害される事案が発生したが、【大統領令で「(フィリピンは)領土の一体性だけでなく、国民の平和的生存を脅かすさまざまな深刻な課題に直面している」と危機感を表明。「国家沿岸監視評議会」の司令塔機能を強化するのだろう。

 我が国周辺海域では、台湾のみならず、東南アジアやフィリピンにも危険な兆候が見え始めた。

 リハビリだけが“仕事”になっている私も、再度防大を志願して青春時代を取り戻してみるとするか!!

 

草花の生命力に驚く

早四月。昨日は急に暑くなって閉口した。私は今、体力回復のためショートウォーキングの試行を始めたのだが、服装は軽めにしたものの、汗ばんで苦労した。

 鶯の声も上の空だったが、枯れ枝(と思っていた)ベランダの枯れた枝だけの植木鉢に新芽が吹いていたことには驚いた。

 家内が植えたバラなどの木々も整理しようと思っていたのだが、てっきり枯れた、と思っていた枯れ枝から、小さな芽が噴き出しているのである。草花の生命力の強さに感動した。

 枯れた?植木鉢を整理しないで!という家内の命令だな!と感じたので、今年も土を入れ替えて手入れ(せざるを得ないi?)しようと思った。

                     

   

 

【一応水遣りだけはしていたが、まさか生きているとは思わなかった!「枯れ木に花を咲かせましょう」と冗談交じりに言っていたのだが・・・】

 

 気温が上がると、気分も上昇する。自然界の中で、「リハビリ」に専念するときが来たと思った。まだ足腰が強くないが、ぼ~とつまらないTVばかり見ているのも脳がない。それこそ人生の墓場に向かっていくようなものだ。毎週日曜日に楽しみにしている「ぽつんと一軒家」の主人公のように、誰もいなくなった先祖代々の山の中で、先祖の墓を守り、周辺の田畑の手入れをすることの方が、人間らしく思われ、高齢者の「手本」に思える。

 

 町内の知人の元民生委員であったご婦人は、二組の高齢者夫婦に毎日食事を届けているが、私にはまねできないものの「頭が下がる」。こんな思いやりの精神にあふれた「ご老人方」が、町内に多いことを、家内の機縁で知った事は幸せだった。

 そして、やることもなく、ただTVばかり見ていると、視野が狭くなり益々老化するな~と実感した。

 

 晴耕雨読というから読書を考えていたのだが、昨年体調を崩して以降、視力の衰えがひどくなったようで、読書もままならない。

「人体の老い」を自ら実験しているようで情けない。しかし、10キロ減った体重も6キロ戻ってきて、食欲は減退していないから、まだ少し望みはあるようだ。

 朝起きて新聞を取りに外に出ると、すぐに「花粉症」がぶり返し、新聞を広げると更にクシャミが出るのは、新聞屋のそばに「杉の木」があるのかもしれない!?

 しかし雨の日には丁寧に新聞がビニール袋に包まれているから感心する。

 いつも思うのだが、国のルーティンの仕事が進むのは、こうした「思いやり」と責任感を実施する国民がいるからではないのか、と思う。

 毎週必ず続けられる「ごみ収集作業」も同じだ。西欧で時折これらの人々が「ストライキ」をして作業をボイコットすることがあるが、わが国にはない。

 これからどうなろかわからないが、外国人労働者を入れるなどして、日本人が作業から手を引くことにならない限りは続くのだろう。 日本は、本当にいい国だ、と感謝している。

 

 そこに防衛に関して次のような記事があった。私はA紙は見ないから知らないが、無責任な「評論家」もいるものだ。これが新聞の実態(見てきたような嘘を書く)なのだが、空挺部隊で少しは学んだらどうだ?

 私は昭和39年5月に、操縦コースに入る前に、習志野の空挺隊で約1か月間落下傘降下準備訓練をさせられたが、それは実に厳しい訓練であった。

 これはいかにもA紙記者らしい引っ掛け記事だが、流通大学准教授は、想像で物を言っている。無責任極まりないが、この記者も自分の新聞が売れる(飯が食える)のは、販売店員の並々ならぬ努力の結果である事に気が付いていない。

 私のところには、産経新聞売店がないのでA紙販売店から届くのであるが、それでもビニール袋に入れて濡れないようにしてある。編集局は偏った記事を書くが、販売店は「庶民の見方」なのだ。 

 その努力で売れているにすぎず、記事がデジタルになろうが紙であろうが、変わるまい。

有事の国民保護では・・・自然災害ですら自衛隊なしで対処ができないのでは思いやられる」とジャーナリストの小笠原理恵さんは書いているが、尖閣有事ではA社が堂々と彼らに抵抗してくれるのだろうな?

 A紙記者は「枯れ枝」の様に見えるが、実は生きていて抵抗力もある頼りになる「草花」なのかもしれない・・・

 

届いた書籍のご紹介

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シュレディンガーの猫を正しく知れば、この宇宙は君のもの。保江邦夫・さとうみつろう共著:明窓出版¥2200+税(上下とも)」

量子力学研究者の保江先生の近著。それにさとう氏が加わっている。パートが10までと別れていて、それぞれが示唆に富む。私は今のところ、「観測装置における浜松ホトニクスの功績」(パート5))とパート9の「認知と可視に関わる脳のバグーー見えるはずのものが見えない?」に興味がある。浜松ホトニクスは、旧「浜松テレビ」と言ったが、飛行機好きの人事部長と友達になり、よく話を聞いたものである。浜松を去ってからは、ホトニクス研究所長から見学に誘われたが、その機会がなかったのが残念であった。実に些細なことを深く研究する人たちの集まりで、テレビとは言うものの医学機器のすぐれたメーカーだった。

 「認知と可視~」については保江先生に伺ってみたいことがある。

1冊が350ページを超える大冊だが、きわめて読みやすい。

機会があればご一読あれ!

荒れる”戊辰の歳”

 年頭に当たって書いたように、まるで今年の干支に合わせたかのように、奇妙な事件・事故が相次いでいる。

 大相撲の歴史的快挙初め、大谷選手の快挙を国民上げて喜んでいたが、それらの「喜びごと」は次々に消え去るほどの衝撃的事件・事故?が続いている中で、「健康保持のためのサプリが人殺し」になるなど、信じられない奇妙な事件続きだが、原因不明だから犠牲者は増えるだろうから「干支」のせいにしたくなるだろう。

 要は人間自身の「堕落」と「几帳面さが失われた結果」に過ぎないと私は思っているのだが、その影響力は非常に大きいから、犠牲者も多くなる。

 どうしてあの「几帳面」で「律儀」だった日本人がここまで転落したのだろうか?と残念でならない。

 その昔、難関を突破して念願だった操縦コースに入ることが出来、以来多くの先輩方の指導を受けてきた。

 私は「昭和39年3月23日」付で「少尉(3等空尉)」に任官し、以降、機会をとらえてその時々の出来事や、所見などを「将校日誌」に記入してきたのだが、その中に、多くの「戒めのことば」が書かれているが、そのほとんどは司令や隊長、教官方の教えで、私の「任官挨拶状」に対する返事の「恩師や知人」の言葉もある。

 それらのほとんどは「慎重かつ間違いのないように」という戒めの文章だが、その中に「少尉任官おめでとう。長い間の苦労がやっと実って、これからパイロットとして勤務される姿が目に浮かぶようです。地上と異なり事故も多いことと思います。大学(防大)で会得した基本を忠実に実行して間違いの無い様精一杯務めてください。」という中学時代のクラス担任恩師の一文があった。

 中には「将校として兵の教育訓練はもとより、国や国民に対しても真に重大なる責任を負荷されておられるのであります。御自愛の上一層のご活躍をお願い申し上げます」という中学の校長先生の一文もある。

 防大時代の尊敬する指導教官からは「将校任官に当たり、餞として左の句を捧ぐ。『先憂後楽』」との言葉もある。

 

 これに対して「実に有り難いことで、心に命じておかねばと思う。ご期待に応えるべく専心努力すべきを誓う」と私は書きとどめているのだが、幹部候補生学校修了に際して、「操縦は人格であり、芸術である。人がそのまま表れる。欠点を直し完全になれ」「操縦は武道そのものである」「物事に几帳面であれ」等と指導教官からの叱咤激励の言葉もある。

 

 操縦コースの最初である静浜基地に着くと、ノモンハン作戦時の“勇士”であった西原五郎隊長が、「1,自己との戦いである。安易につくな。2,初心を忘れるな。操縦教育は冷酷である。神経を太く持て。3,人間は苦しむと一人前になる。4,パイロットである前に軍人、社会人、日本人であることを忘れるな。」と厳しく指導された記録もある。西原隊長は実に「温顔」な方であったが言葉は厳しかった。

 

 我々のころの自衛隊内には旧軍の軍人が多かった。命をかけた戦いであったのだから、犠牲者は多かったが、生き残った方々からは、他では得られない「金言」が得られたものである。

 

 今こうして、古びたノートをめくっていると、その一枚一枚に先輩方の遺志がしみこんでいて何かを訴えている気がする。

 

 今日は朝から雨、鳴き始めた鶯の声も聞かれない。静かに身辺整理でもしようと思うが、靖国神社では桜の開花宣言もないという。

 昨今は「甲辰の歳」らしい、珍しい事案が続いているが、いつかは本来の歳に戻るだろう。昔の人はこの時期を「三寒四温」と言ったじゃないかと思う。

 

届いた書籍のご紹介

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Hanada 5月号

 いよいよ?日本保守党の出陣近し!のようだ。変な記事?もあるが、読者のご判断のお任せしよう!

 

Will 5月号

 

こちらも日本保守党が頑張っている拵えて?が、内容は種々で読み出がある。「ナルホド日本は多様(性)国家だわ!」は気鋭の女性作家の対談だが、女性同士が言うのだから説得力がある。私は「アダムとイブ」をこしらえた”神様”の意見が聞きたいと思うのだが・・・